サーバーグループの構成
以下のタスクでは、複数サーバーのStoreFront展開環境の設定を変更します。複数サーバー展開環境を管理する場合、同時に複数のサーバー上でサーバーグループの構成を変更しないでください。展開内のほかのサーバー上でCitrix StoreFront管理コンソールを同時に実行していないことを確認してください。また、展開環境内で一貫した構成を保つため、構成の変更内容をグループ内のほかのサーバーに反映させる必要があります。
StoreFrontサーバーグループに含まれるサーバーは、StoreFrontのインストール場所の設定とIIS Webサイトの設定(物理パスやサイトIDなど)の両方が同じになるように構成する必要があります。
サーバーグループへのサーバーの追加
[サーバーの追加]タスクを使用して、新しくインストールしたStoreFrontサーバーを既存の展開環境に追加するための承認コードを取得します。新しいサーバーを既存のStoreFront展開環境に追加する方法について詳しくは、「既存のサーバーグループへの参加」を参照してください。 グループ内のいくつのサーバーにアクセスする必要があるかについては、「StoreFrontの展開計画」の「スケーラビリティ」の説明を参照してください。
サーバーグループからのサーバーの削除
複数サーバーのStoreFront展開環境からサーバーを削除するには、[サーバーの削除]タスクを使用します。このタスクでは、StoreFront管理コンソールを実行しているサーバー以外の任意のサーバーをグループから削除できます。ただし、複数サーバーの展開環境からサーバーを削除する前に、そのサーバーを負荷分散環境から削除しておく必要があります。
削除されたStoreFrontサーバーが、同じサーバーグループまたは異なるサーバーグループに再度追加される前に、出荷時のデフォルト設定にリセットする必要があります。「サーバーを出荷時のデフォルト設定にリセット」を参照してください。
サーバーグループへのローカルの変更の反映
現在のサーバー上で行った変更内容を、複数サーバーのStoreFront展開環境内のほかのすべてのサーバーに反映させるには、[変更の伝達]タスクを使用します。構成情報の伝達は手動で開始されるため、グループ内のサーバーが構成変更で更新されるタイミングと状況を制御できます。このタスクの実行中は、グループ内のすべてのサーバーが更新されるまで、追加の変更を加えることはできません。
重要:
これにより、伝達中にグループ内のほかのサーバー上で行ったすべての変更が破棄されます。サーバーの構成を更新する場合、変更をグループ内の他のサーバーに反映することで、後で展開の別のサーバーからの変更を反映する場合でもこれらの変更が失われないようにします。
グループ内のサーバー間で反映される情報には、次の項目が含まれます:
- StoreFront構成を含むすべてのweb.configファイルの内容。
-
C:\Program Files\Citrix\Receiver StoreFront\Receiver Clients\Windows\CitrixWorkspaceAppWeb.exe
やC:\Program Files\Citrix\Receiver StoreFront\Receiver Clients\MAC\CitrixWorkspaceAppWeb.dmg
のようなC:\Program Files\Citrix\Receiver StoreFront\Receiver Clients
の内容。 -
C:\inetpub\wwwroot\Citrix\StoreWeb\Custom\contrib
の内容。 - コピーされたイメージやcustomisation.jsファイルのような
C:\inetpub\wwwroot\Citrix\StoreWeb\Custom\custom folder
の内容。 - 手動でインポートされた証明書失効一覧(CRL)を除く、Citrix Delivery Services証明書ストアの内容。ローカルCRLの配布について詳しくは、「証明書失効一覧(CRL)のチェック」を参照してください。
注:
サブスクリプションデータは、変更の反映メカニズムとは無関係に他のサーバーと同期されます。これは自動的に行われ、変更の反映タスクが開始されることはありません。
展開環境のベースURLの変更
StoreFront展開環境でホストされるストアやほかのStoreFrontサービスのルートURLを変更するには、[ベースURLの変更]タスクを使用します。複数サーバーの展開環境の場合は、負荷分散URLを指定します。Microsoftインターネットインフォメーションサービス(IIS)でHTTPSが正しく構成されている場合は、[ベースURLの変更]タスクでHTTPをHTTPSに変更することもできます。この場合、HTTPSバインドをデフォルトのWebサイトに追加します。詳しくは、「StoreFront展開環境のセキュリティ」を参照してください。
サーバーバイパス動作の構成
リソースを提供するサーバーの一部が使用できなくなったときのパフォーマンスを向上させるために、応答しないサーバーがStoreFrontにより一時的にバイパスされます。バイパスされたサーバーはStoreFrontにより無視され、リソースのアクセスに使用されません。このバイパスの期間は、次のパラメーターで指定します。
- [すべての失敗のバイパス時間] では、特定のDelivery Controllerのすべてのサーバーがバイパスされている場合に [バイパス時間] の代わりに適用される短い期間を、分単位で指定します。デフォルトは0分です。
- [バイパス時間] では、特定のサーバーへの接続に失敗した後で、StoreFrontがそのサーバーをバイパスする期間を分単位で指定します。デフォルトのバイパス時間は60分間です。
[すべての失敗のバイパス時間]指定時の考慮事項
[すべての失敗のバイパス時間] を長く設定すると、特定のDelivery Controllerを使用できないことによる影響を小さくすることができますが、一時的なネットワーク障害やサーバー障害の後で、ユーザーがこのDelivery Controllerのリソースをその期間使用できなくなるという悪影響もあります。多くのDelivery Controllerを単一のストア用に構成している場合、特に、業務に重要ではないDelivery Controllerの場合は、[すべての失敗のバイパス時間] の値を大きめにすることを検討してください。
[すべての失敗のバイパス時間] を短くするとそのDelivery Controllerで提供されるリソースの可用性は高まりますが、単一のストアを構成する多くのDelivery Controllerのうちの複数台が使用できない場合に、クライアント側でタイムアウトが発生しやすくなります。少数のファームを構成していて、業務に重要なDelivery Controllerの場合は、デフォルト値の0分を使用することをお勧めします。
ストアのバイパスパラメーターを変更するには
重要:
複数サーバーによる展開環境では、複数のサーバー上で同時にサーバーグループの構成を変更しないでください。展開内のほかのサーバー上でCitrix StoreFront管理コンソールを同時に実行していないことを確認してください。変更が完了したら、構成の変更をサーバーグループに反映させて、展開内のほかのサーバーを更新します。
- Windowsの [スタート] 画面または [アプリ] 画面で、[Citrix StoreFront] タイルをクリックします。
- Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、[操作] ペインの [Delivery Controllerの管理] をクリックします。
- コントローラーを選択して [編集] をクリックし、[Delivery Controllerの編集] 画面で [設定] をクリックします。
- [詳細設定]で [設定] をクリックします。
- [詳細設定の構成]ダイアログボックスで、次の操作を行います:
- [すべての失敗のバイパス期間] の行で2番目の列をクリックして、すべてのサーバーが応答しなくなった後にDelivery Controllerがオフラインと見なされる時間を分単位で入力します。
- [バイパス時間] の行で2番目の列をクリックして、1つのサーバーが応答しなくなった後にオフラインと見なされる時間を分単位で入力します。