XenApp and XenDesktop

Flashリダイレクトのポリシー設定

Flashリダイレクトセクションには、ユーザーセッションでのFlashコンテンツの処理に関するポリシー設定が含まれています。

Flash アクセラレーション

この設定では、Flashコンテンツのレンダリングをサーバー上ではなくクライアント側で行う機能を有効または無効にします。デフォルトでは、クライアント側でのFlashコンテンツのレンダリングが有効になっています。

注: この設定は、Citrix Online Plug-in 12.1でサポートされる従来のFlashリダイレクト機能について使用します。

この機能を有効にすると、Flashコンテンツがユーザーデバイス上でレンダリングされるため、ネットワークおよびサーバーへの負荷が軽減されます。特定のWebサイトのFlashコンテンツを強制的にサーバー上でレンダリングするには、[Flash URL互換性リスト]設定を使用します。

この機能を使用するには、ユーザーデバイス側でも[このユーザーデバイスでのHDX MediaStream Flashリダイレクトを有効にする]を有効にする必要があります。

Flashアクセラレーションを無効にすると、すべてのWebサイトのFlashコンテンツがサーバー上でレンダリングされます。特定のWebサイトのFlashコンテンツのみをユーザーデバイス上でレンダリングするには、[Flash URL互換性リスト]設定を使用します。

Flash背景色の一覧

この設定では、特定のURLのFlashコンテンツの背景色を指定します。

デフォルトでは、背景色は指定されていません。

この背景色は、クライアント側でレンダリングされるFlashコンテンツの背景に表示され、これにより表示領域を判別しやすくなります。表示領域を判別しやすくするために、非一般的な色を指定する必要があります。

このリストには、URL(先頭および末尾にワイルドカード文字を使用可)と24ビットRGBの16進カラーコードをスペースで区切って入力します例:https://citrix.com 000003

指定されるURLはFlashコンテンツのURLである必要があります。これはWebサイトのURLとは異なることがあります。

警告

レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsのインストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。

Windows 8またはWindows 2012が動作するVDAでは、この設定によりURLのキー色の設定に失敗することがあります。この場合、VDAマシンでレジストリを編集します。

32ビットマシンの場合は、このレジストリ設定を使用します:

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\HdxMediaStreamForFlash\Server\PseudoServer] “ForceHDXFlashEnabled”=dword:00000001

64ビットマシンの場合は、このレジストリ設定を使用します:

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\HdxMediaStreamForFlash\Server\PseudoServer] “ForceHDXFlashEnabled”=dword:00000001

Flash アクセラレーションの後方互換

この設定は、以前のバージョンのCitrix Receiver(旧称「Citrix Online Plug-in」)用の第1世代(従来モード)のFlashリダイレクト機能を使用できるようにするかどうかを制御します。

デフォルトでは、有効になっています。

この機能を使用するには、ユーザーデバイス側でも[このユーザーデバイスでのHDX MediaStream Flashリダイレクトを有効にする]を有効にする必要があります。

第2世代のFlashリダイレクト機能は、Citrix Receiver 3.0で使用できます。第1世代(従来モード)のFlashリダイレクト機能は、Citrix Online Plug-in 12.1でサポートされています。第2世代のFlashリダイレクト機能を使用するには、サーバー側およびユーザーデバイス側で第2世代のFlashリダイレクト機能を有効にする必要があります。サーバー側またはユーザーデバイス側で従来モードのFlashリダイレクト機能が有効になっている場合は、従来モードのFlashリダイレクト機能が使用されます。

Flashアクセラレーションのデフォルトの動作

この設定では、第2世代のFlashリダイレクト機能のデフォルトの動作を設定します。

デフォルトでは、Flashアクセラレーションは有効になっています。

この設定を構成するには、次のいずれかのオプションを選択します。

  • Flashアクセラレーションを有効にする:Flashリダイレクトが使用されます。
  • Flash Playerをブロックする:Flashリダイレクトおよびサーバー側でのレンダリングが行われません。これにより、ユーザーはFlashコンテンツを表示できなくなります。
  • アクセラレーションを無効にする:Flashリダイレクトは使用されません。適切なバージョンのFlash Player for Windows Internet Explorerがサーバーにインストールされている場合、ユーザーはサーバー側で処理されたFlashコンテンツを表示できます。

この設定は、[Flash URL 互換性リスト]設定に追加した特定のWebページやFlashインスタンスでは無視されます。また、Flashリダイレクト機能を使用するには、ユーザーデバイス側でも[このユーザーデバイスでの HDX MediaStream Flash リダイレクトを有効にする]を有効にする必要があります。

Flash イベントのログ

この設定では、FlashイベントをWindowsのアプリケーションイベントログに記録するかどうかを指定します。

デフォルトでは、ログは有効になっています。

Windows 7またはWindows Vistaが動作するコンピューターでは、Flashリダイレクトのログは[アプリケーションとサービスログ]ノードに記録されます。

Flash インテリジェント フォールバック

この設定は、Flashコンテンツのクライアント側でのレンダリングが不要または低速な場合に、サーバー側でのレンダリングに自動的に切り替える機能を有効または無効にします。

デフォルトでは、有効になっています。

Flash 遅延しきい値

この設定では、Flashコンテンツのレンダリングをサーバー側で行うかどうかを決定する遅延時間のしきい値を、0~30ミリ秒で指定します。

デフォルトのしきい値は、30ミリ秒です。

HDX MediaStream for Flashでは、起動時にサーバーとクライアント間の遅延時間が計測されます。計測値がしきい値未満の場合、HDX MediaStream for Flash機能によりクライアント側でFlashコンテンツがレンダリングされます。遅延がしきい値を超える場合は、サーバー側でFlashコンテンツがレンダリングされます(そのサーバー上にAdobe Flash Playerがインストールされている場合)。

この設定を有効にするときは、[Flashアクセラレーションの後方互換]設定で[有効]が選択されていることを確認してください。

注:HDX MediaStream Flashリダイレクトを従来モードで使用する場合のみ適用されます。

Flashビデオフォールバック防止

この設定は、「小さな」Flashコンテンツがレンダリングされてユーザーに表示されるのかどうか、されるならどのようにされるのかを指定します。

デフォルトでは、この設定は構成されていません。

この設定を構成するには、次のいずれかのオプションを選択します。

  • 小さなコンテンツのみ。サーバー上でインテリジェントフォールバックコンテンツのみレンダリングされます。ほかのFlashコンテンツはエラー*.swfと置き換えられます。
  • サポートされたクライアントがある小さなコンテンツのみ。クライアントが現在Flashリダイレクトを使用している場合に、サーバー上でインテリジェントフォールバックコンテンツのみレンダリングされます。ほかのFlashコンテンツはエラー*.swfと置き換えられます。
  • サーバー側コンテンツなし。サーバー上のすべてのコンテンツは、エラー*swfと置き換えられます。

このポリシー設定を使用するには、エラー.swfファイルを指定する必要があります。このエラー.swfは、VDA上でレンダリングしない任意のコンテンツを置き換えます。

Flashビデオフォールバック防止エラー*.swf

この設定は、サーバー負荷管理ポリシーが使用されている場合にFlashインスタンスを置き換えるためユーザーに表示されるエラーメッセージのURLを指定します。例:

http://domainName.tld/sample/path/error.swf

Flashサーバー側でのコンテンツ取得URLリスト

この設定のリストに追加したWebサイトのFlashコンテンツは、サーバーにより取得され、ユーザーデバイスに転送されます。

デフォルトでは、サイトは指定されていません。

サーバー側でのコンテンツ取得は、インターネットに直接アクセスできないユーザーデバイスに対して有効にします。また、ユーザーデバイス側でも[サーバー側のコンテンツの取得を有効にする]設定を有効にする必要があります。

第2世代のFlashリダイレクトには、FlashのSWFファイルをサーバー側でダウンロードするフォールバック機能が含まれています。ユーザーデバイスがWebサイトからFlashコンテンツを取得できず、WebサイトがFlashサーバー側コンテンツ取得URL一覧で指定されている場合、サーバー側コンテンツの取得は自動的に発生します。

対象のURLをリストに追加する場合、以下の点に注意してください。

  • Flash Playerを開始する上位レベルのHTMLページのURLではなく、FlashコンテンツのURLを追加します。
  • URLの最初または最後にワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。
  • URLの最後にワイルドカード文字を使うと、すべての子URLを指定できます(http://www.citrix.com/*など)。
  • 冒頭の「http://」や「https://」は正しく認識されますが、省略することもできます。

Flash URL互換性一覧

この設定項目では、特定のWebサイト上のFlashコンテンツをクライアント側でレンダリングするか、サーバー側でレンダリングするか、またはブロックするかを指定します。

デフォルトでは、規則は指定されていません。

対象のURLをリストに追加する場合、以下の点に注意してください。

  • リスト上位のURLやアクションが優先されます。
  • URLの最初または最後にワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。
  • URLの最後にワイルドカード文字を使うと、すべての子URLを指定できます(https://www.citrix.com/*など)。
  • 冒頭の「http://」や「https://」は正しく認識されますが、省略することもできます。
  • ユーザーデバイス上で正しくレンダリングされないFlashコンテンツのサイトをこのリストに追加して、[サーバー側でレンダリング]または[ブロック]オプションを選択します。