Citrix Virtual Apps and Desktops

Citrix Hypervisor仮想化環境

Citrix Hypervisorへの接続の作成

Citrix Hypervisor(旧称:XenServer)への接続の作成時には、VMパワー管理者以上の権限を持つアカウントの資格情報を指定する必要があります。

Citrix Hypervisorとの通信をHTTPSで保護することをお勧めします。HTTPSを使用するには、Citrix HypervisorにインストールされているデフォルトのSSL証明書を置き換える必要があります(CTX128656を参照)。

高可用性機能を構成することもできます(Citrix Hypervisorサーバーで高可用性が有効な場合)。プールマスターに障害が生じてもCitrix Hypervisorサーバーとの通信が中断されないように、([Edit High Availability] から)プール内のすべてのサーバーを選択することをお勧めします。

Citrix HypervisorでvGPUがサポートされる場合は、GPUの種類およびグループ、またはGPUパススルーを選択することができます。選択した項目で専用のGPUリソースが使用可能かどうか画面に表示されます。

1つまたは複数のCitrix Hypervisorホスト上のローカルストレージを一時データストレージとして使用する場合は、プール内の各ストレージの場所に一意の名前が付いていることを確認してください。(XenCenterで名前を変更するには、ストレージを右クリックして名前のプロパティを編集します。)

Citrix Provisioning(旧称Provisioning Services)およびMachine Creation Services(MCS)を使用して、次のものをプロビジョニングできます:

  • サポートされるデスクトップまたはサーバーOSのVMのレガシーBIOS。
  • サポートされるデスクトップまたはサーバーOSのVMのUEFI(セキュアブートを含む)。

注:

MCSを構成する場合は、プールオペレーター以上の権限が必要です。

Citrix Hypervisor接続でのIntelliCacheの使用

IntelliCacheを使用すると、共有ストレージとローカルストレージを組み合わせて使用できるようになり、VDI展開のコスト効率が向上します。これによってパフォーマンスが向上し、ネットワークトラフィックが減少します。この機能では、共有ストレージ上のマスターイメージがローカルストレージにキャッシュされ、共有ストレージでのデータ読み取り回数が減少します。共有デスクトップの場合、差分ディスクへの書き込みはホスト上のローカルストレージに書き込まれ、共有ストレージには書き込まれません。

  • IntelliCacheを使用する場合、共有ストレージはNFSである必要があります。
  • パフォーマンスを向上させるため、高パフォーマンスのローカルストレージデバイスを使用することをお勧めします。

IntelliCacheを使用するには、Citrix HypervisorとStudioの両方でこの機能を有効にする必要があります。

  • Citrix Hypervisorのインストール時に、[シンプロビジョニングの有効化(仮想デスクトップ用に最適化されたストレージ)] を選択します。IntelliCacheが有効なサーバーと無効なサーバーを同一プールで混在させることはサポートされません。詳しくは、Citrix Hypervisorのドキュメントを参照してください。
  • Citrix Virtual Apps and Desktopsでは、IntelliCacheはデフォルトで無効になっています。この設定項目はCitrix Hypervisor接続の作成時にのみ有効にでき、IntelliCacheを後で無効にすることはできません。Citrix Hypervisor接続を追加するには、次の操作を実行します:
    • ストレージの種類として、[共有] を選択します。
    • [IntelliCacheを使用して共有ストレージデバイス上の負荷を軽減させる] チェックボックスをオンにします。

必要なCitrix Hypervisorの権限

Citrix Hypervisorの権限は役割ベース(RBAC)です。

詳しくは、「役割ベースのアクセス制御」を参照してください。

役割の階層は、権限が増加する順に、読み取り専用 → VMオペレーター → VM管理者 → VMパワー管理者 → プールオペレーター → プール管理者です。

次のセクションでは、各プロビジョニングタスクに必要な最小限の役割についてまとめます。

ホスト接続の作成

タスク 最低限必要な役割
XenServerから取得した情報を使用して、ホスト接続を追加する 読み取り専用
ユーザーと割り当てられた役割を表示する 読み取り専用

VMの電源管理

タスク 最低限必要な役割
VMの電源オン/オフ VMオペレータ

VMの作成、更新、または削除

タスク 最低限必要な役割
既存のスナップショットスケジュールにVMを追加または削除する VMパワー管理者
スナップショットスケジュールを追加、変更、削除する プールオペレータ
マスターイメージを公開する プールオペレーター(スイッチポートロックが必要)
マシンカタログの作成 プールオペレーター:スイッチポートロックが必要
VMを追加または削除する(GPU対応VMは除く) VM管理者
VMを追加または削除する(GPU対応VM) プールオペレータ
仮想ディスクまたはCDデバイスを追加、削除、または構成する VM管理者
タグの管理 VMオペレータ

RBACの役割と権限について詳しくは、「RBAC役割と権限」を参照してください。

スイッチポートロックについて詳しくは、「スイッチポートロックの使用」を参照してください。

Citrix Hypervisor接続を使用したマシンカタログの作成

GPU対応のマシンでは、専用のマスターイメージが必要です。これらの仮想マシンには、GPUをサポートするビデオカードドライバーが必要です。仮想マシンがGPUを使用して稼働するソフトウェアによって動作できるように、GPU対応のマシンを構成します。

  1. XenCenterを使用して、標準的なVGA、ネットワーク、およびvCPUを指定して仮想マシンを作成します。
  2. 作成した仮想マシンの構成を変更して、GPU機能(パススルーまたは仮想GPU)を有効にします。
  3. 仮想マシンに適切なオペレーティングシステムをインストールして、RDPを有効にします。
  4. Citrix VM ToolsとNVIDIAドライバーをインストールします。
  5. パフォーマンスを最適化するため、Virtual Network Computing(VNC)Admin Consoleをオフにして、仮想マシンを再起動します。
  6. RDPの使用を確認するメッセージが表示されます。RDPを使用してVDAをインストールし、仮想マシンを再起動します。
  7. 必要に応じて、仮想マシンのスナップショットを作成します。このスナップショットは、ほかのGPUマスターイメージのテンプレートとして使用できます。
  8. RDPを使用して、XenCenterで構成され、GPUを使用する顧客固有のアプリケーションをインストールします。

追加情報

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