トラブルシューティング
セッションの切断
ユーザーが以下の操作を行うと、iOS向けCitrix Workspaceアプリセッションを終了せずに切断できます:
- セッションで公開アプリまたはデスクトップを表示している間に次のことを実行する:
- 画面を上部で矢印をタップして、セッションのドロップダウンメニューを表示させる。
- [ホーム] ボタンをタップして、起動パッドに戻る。
- アクティブなセッションに残っている公開アプリのいずれかのアイコンの下にある白い影をタップする。
- 切断をタップする。
- iOS向けCitrix Workspaceアプリを終了する:
- デバイスの [ホーム] ボタンをダブルタップする。
- iOS App Switcherビューで、iOS向けCitrix Workspaceアプリを探す。
- 表示されるダイアログで切断をタップする。
- モバイルデバイスのホームボタンを押す。
- アプリのドロップダウンメニュー内の[ホーム]または[切り替え]をタップする。
セッションは切断された状態のままになります。ユーザーは切断セッションに再接続できますが、管理者は特定の時間が経過した後に切断セッションが非アクティブとして表示されていることを確認できます。
アプリを非アクティブモードで表示するには、リモートデスクトップセッションホストサーバーの構成(「ターミナルサービス構成」の新名称)で、ICA-TCP接続のセッションタイムアウトを構成します。
リモートデスクトップサービス(「ターミナルサービス」の新名称)の設定について詳しくは、Microsoft Windows Serverの製品ドキュメントを参照してください。
有効期限が切れたパスワード
iOS向けCitrix Workspaceアプリでは、有効期限が切れたパスワードをユーザーが変更することができます。パスワードの有効期限が切れると、必要な情報を入力するためのメッセージが表示されます。
ジェイルブレイクされたデバイス
ユーザーがジェイルブレイクされたiOSデバイスで接続することにより、展開環境のセキュリティを侵害する可能性があります。ジェイルブレイクしたデバイスとは、所有者によりセキュリティ権限が変更され、一般的には特定のセキュリティ保護機能をバイパスするようになっているデバイスです。
iOS向けCitrix WorkspaceアプリでジェイルブレイクされたiOSが検出されると、ユーザーに通知が表示されます。
環境のセキュリティをさらに保護する野に役立てるため、StoreFrontまたはWeb Interfaceを構成して、検出したジェイルブレイクされたデバイスでアプリを実行できないようにすることができます。
要件
- Citrix Receiver for iOS 6.1以降
- StoreFront 3.0またはWeb Interface 5.4以降
- StoreFrontまたはWeb Interfaceへの管理者アカウントによるアクセス
検出したジェイルブレイクされたデバイスでアプリを実行できないようにするには
-
StoreFrontまたはWeb Interfaceサーバーに管理者特権を持つユーザーとしてログオンします。
-
default.icaファイルを見つけます。このファイルは以下のいずれかの場所にあります:
- C:\inetpub\wwwroot\Citrix\*storename*\conf(Microsoftインターネットインフォメーションサービス)
- C:\inetpub\wwwroot\Citrix\*storename*\App_Data(Microsoftインターネットインフォメーションサービス)
- ./usr/local/tomcat/webapps/Citrix/XenApp/WEB-INF(Apache Tomcat)
-
[Application] セクションに以下の行を追加します。AllowJailBrokenDevices=OFF
-
ファイルを保存してStoreFrontまたはWeb Interfaceサーバーを再起動します。
StoreFrontサーバーを再起動した後は、ジェイルブレイクされたデバイスについての通知を受け取ったユーザーはStoreFrontまたはWeb Interfaceサーバーからアプリを起動できません。
検出したジェイルブレイクされたデバイスでアプリを実行できるようにするには
AllowJailBrokenDevicesを設定しなければ、デフォルトの動作ではジェイルブレイクされたデバイスについてユーザーに通知が表示されますが、依然としてアプリケーションを起動が許可されます。
ジェイルブレイクされたデバイスでのアプリの実行をユーザーに明確に許可するには、次の手順に従います:
-
StoreFrontまたはWeb Interfaceサーバーに管理者特権を持つユーザーとしてログオンします。
-
default.icaファイルを見つけます。このファイルは以下のいずれかの場所にあります:
- C:\inetpub\wwwroot\Citrix\*storename*\conf(Microsoftインターネットインフォメーションサービス)
- C:\inetpub\wwwroot\Citrix\*storename*\App_Data(Microsoftインターネットインフォメーションサービス)
- ./usr/local/tomcat/webapps/Citrix/XenApp/WEB-INF(Apache Tomcat)
-
[Application] セクションに以下の行を追加します。AllowJailBrokenDevices=ON
-
ファイルを保存してStoreFrontまたはWeb Interfaceサーバーを再起動します。
AllowJailBrokenDevicesをONに設定すると、ユーザーはジェイルブレイクされたデバイスについて通知を受け取りますが、StoreFrontまたはWeb Interfaceサーバー経由でアプリケーションを実行できます。
HDXの音質の低下
iOS向けCitrix Workspaceアプリを使用したCitrix Virtual Apps and DesktopsおよびCitrix DaaS(Citrix Virtual Apps and Desktopsサービスの新名称)のセッションで、音声と動画を同時に使用すると、音質が低下することがあります。
この問題は、Citrix Virtual Apps and DesktopsおよびCitrix DaasのHDXに関連するポリシーが音声と動画のデータ量に対応できない場合に発生します。
音質を改善するためのポリシー作成については、Knowledge CenterのCTX123543を参照してください。
数字キーと特殊文字
数字キーまたはIMEでの中国語の文字入力が正しく動作しない場合は、Unicodeキーボードオプションを無効にします。そのためには、[設定] > [キーボードオプション] > [Unicodeキーボードを使用する] に移動して、オフにします。
接続パフォーマンスの低下
次のいずれかの問題が発生した場合は、回避方法に従ってください:
- XenAppおよびXenDesktopサイトへの接続が遅い
- アプリケーションアイコンがない
- プロトコルドライバのエラーメッセージが繰り返し表示される
回避方法:
次のネットワークインターフェイスのCitrix PV Ethernet Adapterプロパティを無効にします:
- Citrix Virtual Appsサーバー
- Citrix Secure Web Gateway
- Web Interfaceサーバー
Citrix PV Ethernet Adapterプロパティには、以下が含まれます(すべてデフォルトで有効になっています):
- 大量送信オフロード
- オフロードIPチェックサム
- オフロードTCPチェックサム
- オフロードUDPチェックサム
サーバーを再起動する必要はありません。この回避策は、Windows Server 2003およびWindows Server 2008(32ビット)で使用できます。Windows Server 2008 R2では、この問題は発生しません。