プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする
ヒント:
FSLogixプロファイルコンテナについて詳しくは、https://docs.microsoft.com/en-us/fslogix/configure-profile-container-tutorialを参照してください。Citrix Profile Managementプロファイルコンテナについて詳しくは、「Citrix Profile Managementプロファイルコンテナ」を参照してください。
概要
FSLogixプロファイルコンテナやCitrix Profile ManagementプロファイルコンテナなどのVHDベースのプロファイルソリューションは、マルチセッションシナリオでの変更の保存をサポートしていません。1つのセッション(読み取り/書き込みモード)でのライトバックの変更のみが可能です。他のセッション(読み取り専用モード)での変更は破棄されます。
しかし、マルチセッションシナリオはCitrix Virtual Appsの使用で頻繁に発生します。こうしたユースケースに対応にするために、[プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーが提供されています。このポリシーを使用すると、FSLogixプロファイルコンテナとCitrix Profile Managementプロファイルコンテナの両方でマルチセッションライトバックを有効にできます。同じユーザーが異なるマシンで複数のセッションを開始すると、各セッションに加えられた変更が同期されユーザーのプロファイルコンテナディスクに保存されます。
ユーザーのログオン処理中、ユーザーのプロファイルコンテナディスクがマウントされ、このディスクにI/O要求がリダイレクトされます。次にProfile Managementが変更をユーザーストアからローカルプロファイルに同期します。
ユーザーのログオフ処理中、Profile Managementはセッションで使用されているFSLogixプロファイルコンテナモードに応じて機能します。読み取り専用モードが使用されている場合、Profile Managementはユーザーストアに変更をライトバックします。読み取り/書き込みモードが使用されている場合、Profile Managementはユーザーストアからローカルプロファイルに直接変更を適用します。次に、変更がユーザーのプロファイルコンテナディスクにマージされます。
注:
FSLogixプロファイルコンテナが使用されている場合、マルチセッションライトバック機能はプロファイルストリーミングと互換性がありません。
次のイベントが変更として扱われます:
- 作成
- 修正
- 削除
- 名前の変更
プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする
マルチセッションライトバック機能は、[プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを [有効] にすると使用できます。このポリシーは、デフォルトでは無効になっています。
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FSLogixプロファイルコンテナの機能を使用するには、次の手順を実行します:
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FSLogixプロファイルコンテナ
- FSLogixプロファイルコンテナがインストールされ有効になっていることを確認します。
- プロファイルの種類が、読み取り/書き込みプロファイルを試みてから、読み取り専用にフォールバックするように設定されていることを確認します。
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Citrix Profile Management
- [Profile Managementの有効化] ポリシーを [有効] に設定します。
- [ユーザーストアへのパス] ポリシーに有効なパスを設定します。
- (オプション)[処理済みグループ] と [除外グループ] ポリシーを設定します。ユーザーグループがFSLogixプロファイルコンテナと一貫したプロセスに割り当てられるようにします。
- [プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを [有効] にします。このポリシーは、GPOまたはCitrix Studioで設定できます。この記事の後半で手順を参照してください。
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Citrix Profile Managementプロファイルコンテナのマルチセッションライトバック機能を使用するには、次の手順を実行します:
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[プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを [有効] にします。
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GPOで [プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを有効にするには、以下の手順を完了します:
- グループポリシー管理エディターを開きます。
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[コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Citrixコンポーネント]>[Profile Management]>[上級設定] で、[プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーをダブルクリックします。
- [有効] を選択して [OK] をクリックします。
変更を適用するには、Profile Managementがインストールされたマシンでコマンドプロンプトからgpupdate /force
コマンドを実行します。すべてのセッションからログオフして再度ログオンします。詳しくは、https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/gpupdateを参照してください。
Citrix Studioで [プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを構成することもできます。このためには、次の手順を実行します:
- Citrix Studioの左側のペインで [ポリシー] をクリックします。
- [ポリシーの作成] ウィンドウで検索ボックスにポリシーを入力します。たとえば、「マルチセッションライトバックを有効にする」と入力します。
- [選択] をクリックして [プロファイルコンテナへのマルチセッションライトバックを有効にする] ポリシーを開きます。
- [有効] を選択して [OK] をクリックします。
ライトバック戦略
Profile Managementは、変更の適用に「最終書き込み優先」戦略を使用します。
- ファイルやフォルダーの作成および変更では、最終書き込み時のファイルやフォルダーと比較して変更をライトバックします。
- ファイルやフォルダーの削除および名前の変更では、変更時のタイムスタンプを比較して変更をライトバックします。Profile Managementは、変更が発生したときのタイムスタンプを記録します。