ユーザープロファイルのストリーム配信
Citrixストリーム配信ユーザープロファイル機能を使うと、ユーザーがログオン後にプロファイルに含まれるファイルにアクセスする場合にのみ、それらがユーザーストアからローカルコンピューターにフェッチされます。待機領域にあるレジストリエントリおよびすべてのファイルは除外されます。フェッチは即座に実行されます。待機領域について詳しくは、「 Profile Managementのアーキテクチャ」を参照してください。
アクセスされていないフォルダーをフェッチする必要をなくすには、[フォルダーのプロファイルストリーミングを有効にする] と [プロファイルストリーミング] ポリシーの両方を [有効] に設定します。
Citrix Virtual DesktopsのPersonal vDisk機能では、ストリーム配信は必要とされずサポートされません。
- [Profile Management]で、[ストリーム配信ユーザープロファイル]をダブルクリックします。
- [プロファイルストリーミング] をダブルクリックします。
- [有効] を選択して [OK] をクリックします。
- オプションとして、ユーザーに対するストリーム配信操作を向上させるには、[常時キャッシュ]をダブルクリックして [有効] を選択し、次のいずれかを実行します:
- ストリーム配信されるファイルやフォルダーの制限サイズを小さくしてネットワーク帯域幅を節約するには、MB(メガバイト)で制限サイズを設定します。制限値を超えたファイルやフォルダーはすべてログオン後すぐに取得されます。
- プロファイル全体のキャッシュ機能を有効にするには、制限値を0に設定します。ログオン後、ユーザーに対するフィードバックを示すことなく、バックグラウンドのシステムタスクとしてユーザーストアのすべてのファイルがフェッチされます。 サイズの大きいファイルが存在する場合は、[常時キャッシュ] ポリシーを使用するとログオン時間が短くなり、パフォーマンスが向上します。
- [OK] をクリックします。
- オプションで、[待機領域のロックファイルのタイムアウト(日数)] をダブルクリックして [有効] をクリックし、ファイルを解放するまでのタイムアウト期間を入力します。これにより、サーバーが非応答状態になってユーザーストアがロックされた場合に、ファイルが待機領域からユーザーストアにライトバックされます。この設定により、待機領域の膨張を防いでユーザーストアには常に最新のファイルを維持できます。
- [OK] をクリックします。
- オプションで、組織単位(OU)のユーザープロファイルのサブセットだけをストリーム配信する場合は [ストリーム配信ユーザープロファイルグループ] をダブルクリックして [有効] をクリックし、グループの一覧を入力します。複数のエントリを区切るにはEnterキーを使用します。すべてのほかのグループのユーザーのプロファイルはストリーム配信されません。
- [OK] をクリックします。
プロファイルストリーミングをGPOまたはINIファイルで構成しない場合、プロファイルストリーミングは無効になります。
[常時キャッシュ] 設定をGPOで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。この設定をここまたはINIファイルで構成しない場合、無効になります。
[待機領域のロックファイルのタイムアウト] をGPOで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。この設定をGPOまたはINIファイルで構成しない場合、デフォルト値の1日が使用されます。
[ストリーム配信ユーザープロファイルグループ] を無効にすると、すべてのユーザーグループが処理されます。この設定をGPOで構成しない場合、INIファイルの値が使用されます。この設定をGPOまたはINIファイルで構成しない場合、すべてのユーザーが処理されます。
[フォルダーのプロファイルストリーミングを有効にする] をGPOまたはINIファイルで構成しない場合、フォルダーのプロファイルストリーミングは無効になります。
変更を適用するには、https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/administration/windows-commands/gpupdateを参照して、コマンドプロンプトからgpupdate /force
コマンドを実行します。
プロファイルストリーミングの除外機能を有効にするには
プロファイルストリーミングの除外機能を有効にすると、Profile Managementは除外リスト内のフォルダーをストリーム配信せず、ユーザーによるログオン時にすべてのフォルダーおよびファイルがユーザーストアからローカルコンピューターに直ちにフェッチされます。
プロファイルストリーミングの除外機能を有効にするには、以下を行います:
- [Profile Management]で、[ストリーム配信ユーザープロファイル]をダブルクリックします。
- [プロファイルストリーミングの除外の一覧 - ディレクトリ] ポリシーをダブルクリックします。
- [有効] をクリックします。
- [表示] をクリックします。
- Profile Managementでストリーム配信しないフォルダーを追加します。フォルダー名は絶対パスまたはユーザープロファイル(
%USERPROFILE%
)からの相対パスで指定できます。変数を使ってプロファイルを検索しますが、このポリシーには変数自体を入力しないでください。パスから、最初のバックスラッシュを削除します。
例:
- Desktop。ユーザープロファイルのDesktopフォルダーを除外します。
- MyApp\tmp。%USERPROFILE%\MyApp\tmpフォルダーを除外します。
この設定をここで構成しない場合、INIファイルの以下のフォルダーがデフォルトで除外されます。
- AppData\Local\Microsoft\Credentials
- Appdata\Roaming\Microsoft\Credentials
- Appdata\Roaming\Microsoft\Crypto
- Appdata\Roaming\Microsoft\Protect
- Appdata\Roaming\Microsoft\SystemCertificates
この設定をここまたはINIファイルで構成しない場合、すべてのフォルダーがストリーム配信されます。
変更を適用するには、gpupdate /force
コマンドを実行します。詳しくは、https://technet.microsoft.com/en-us/library/bb490983.aspxを参照してください。
注:
- このポリシーは、プロファイルストリーミングを有効にした場合にのみ機能します。
- このポリシーは、ワイルドカード「
*
」および「?
」をサポートしていません。 - 複数のエントリを区切るにはEnterキーを使用します。
- プロファイルストリーミングの除外の一覧を手動で編集する場合、ログオンのハングを回避するために、前述したデフォルトの除外フォルダーを追加する必要があります。