共有ストレージでの高可用性の構成
Citrix Provisioningサーバーは、共有ストレージの場所にアクセスするように構成され、さまざまな共有ストレージ構成をサポートします。ネットワーク内のストレージの可用性を高めるための構成手順は、共有ストレージ構成により異なります。
Windows共有ストレージの構成
Windows共有ストレージを使用する場合は、サービスアカウントの資格情報(ユーザーアカウント名とパスワード)を各Citrix Provisioningサーバーで構成済みのドメインアカウントのものにする必要があります。この方法は、Stream Serviceと共有ストレージシステムにアクセスするために使用されます。
Stream Serviceアカウントのドメインコントローラーでの作成
Stream Serviceは特定のユーザーアカウントで実行されます。Stream Serviceがサーバー上に格納されている仮想ディスクにアクセスする場合、サービスを実行するローカルユーザーにはフルコントロールの許可があります。ただし、データベースまたは仮想ディスクがリモートストレージデバイスに配置されている場合、Provisioningサーバーとストレージの両方にアクセス許可を持つドメインアカウントを、Stream Serviceを実行するユーザーとして使用する必要があります。リモートストレージに対して読み書きできるように、フルコントロールの許可をStream Service用アカウントに割り当てる必要があります。
管理者はActive Directoryでサービスアカウントを作成し、高可用性システムを構成するすべてのCitrix Provisioningサーバー上のStream Serviceに割り当てます。または、既存のドメインユーザーアカウントにネットワーク共有へのフルコントロールの許可を与え、Stream Serviceに割り当てます。
サービスアカウントを作成するときは、次のことに注意してください。
- ドメインアカウントを作成するには、管理者またはAdministratorsグループのメンバーとしてログオンする必要があります。
- [ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要]チェックボックスをオフにします。
Stream Service用アカウントの手作業での割り当て
Provisioningサーバーで構成ウィザードを実行するとき、Stream Serviceで使用するアカウント名とパスワードの入力を求められます。このアカウントには、ストアへアクセスするためのアクセス許可と、データベースアクセスのためのSQL Server上での許可が必要です。必要であれば、アカウントを手作業で割り当てることができます。
Stream Serviceにサービスアカウントを割り当てるには
- Windowsの[コントロールパネル] を開きます。
- [管理ツール]、[サービス] の順に選択します。
- [サービス]ウィンドウ内の最初のCitrix Provisioning Stream Service名をダブルクリックします。
- [ログオン] タブで [アカウント] をクリックして [参照] をクリックします。
- [場所] をクリックしてドメインノードを選択し、[OK] をクリックします。
- Stream Service用のユーザーアカウントの名前を入力して [名前の確認] をクリックします。
- [OK] をクリックして [ユーザーの選択] ダイアログボックスを閉じます。
- [ログオン] タブでStream Service用アカウントのパスワードを入力して確認し、[OK] をクリックします。
- Stream Serviceにサービスアカウントを割り当てたら、Stream Serviceを再起動します。
ストレージアクセスの構成
vDiskを含むストアは共有する必要があります。また、サービスアカウントは適切な許可でvDisk用のリモートストレージにアクセスできる必要があります。
仮想ディスクのストアフォルダーを共有してサービスアカウントにアクセス許可を付与するには:
- エクスプローラーで、データベースと仮想ディスクフォルダーを含むフォルダーを右クリックします。データベースと仮想ディスクファイルがデフォルトのC:\Program Files\Citrix\Provisioning Servicesフォルダーに格納されている場合は、そのフォルダーを右クリックします。
- [共有とセキュリティ] を選択します。
- [このフォルダーを共有する] をクリックして、オプションで共有名とコメントを入力します。
- [アクセス許可] をクリックします。
- [グループ名またはユーザー名]ボックスの一覧にサービスアカウントの名前が表示されない場合は、[追加] をクリックします。サービスアカウントのユーザー名を入力し、[名前の確認] をクリックして確認します。
- [OK] をクリックします。
- サービスアカウントのユーザー名を選択します。
- [フルコントロール] チェックボックスをオンにします([フルコントロール] チェックボックスおよびその他すべてのチェックボックスがオンになります)。
- [適用] をクリックします。
- [セキュリティ] タブを選択します。
- [グループ名またはユーザー名]ボックスの一覧にサービスアカウントの名前が表示されない場合は、[追加] をクリックします。サービスアカウントのユーザー名を入力し、[名前の確認] をクリックして確認します。
- [OK] をクリックします。
- サービスアカウントのユーザー名を選択します。
- [フルコントロール] チェックボックスをオンにして [適用] をクリックします。
- [OK] をクリックします。
SAN構成
データベースとvDiskをSANに格納する場合は、Local SystemアカウントをStream Serviceのアカウントに使用します。Windowsネットワーク共有を使用する場合とは異なり、データへのアクセスを保証するために特別なサービスアカウントを作成する必要はありません。
通常、SANの構成により、データベースとvDiskがCitrix Provisioningサーバー上に格納されているかのようにセットアップすることができます。