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構成ファイル

Citrix Workspaceアプリの構成ファイルを編集すると、高度な設定や一般的ではない設定を変更できます。これらの構成ファイルは、wficaの起動時に毎回読み取られます。変更する内容により、さまざまな構成ファイルを編集できます。

セッション共有が有効な場合は、更新した構成ファイルに基づくセッションが作成される代わりに既存のセッションが使用されることがあります。この場合、更新した構成ファイルの設定はセッションに反映されません。

デフォルト設定

Citrix Workspaceアプリのすべてのユーザーに変更されたデフォルト設定を適用する場合は、$ICAROOT/configディレクトリ内のmodule.ini構成ファイルを編集します。

注:

All\_Regions.iniでエントリが特定の値に設定されていると、module.iniでのそのエントリに対する値は使用されません。All\_Regions.iniの値は、module.iniの値よりも優先されます。

テンプレートファイル

$HOME/.ICAClient/wfclient.iniファイルが存在しない場合、wfica$ICAROOT/config/wfclient.templateをコピーして作成します。このテンプレートファイルに変更を加えると、すべてのCitrix Workspaceアプリユーザーに適用されます。

ユーザー設定

ユーザーの構成変更を適用するには、ユーザーの$HOME/.ICAClientディレクトリにあるwfclient.iniファイルを変更します。この構成ファイルによる設定は、そのユーザーの新しいコネクションに適用されます。

構成ファイルエントリを検証する

wfclient.iniのエントリの値を制限するには、設定可能な値またはその範囲をAll\_Regions.iniで指定します。

値を1つだけ指定すると、その値が使用されます。$HOME/.ICAClient/All\_Regions.iniファイルは、 $ICAROOT/config/All\_Regions.iniファイルに設定されている可能な値と一致させる、または値を減らすことができますが、制限を取り除くことはできません。

注:

wfclient.iniで設定された値は、module.iniの値よりも優先されます。

パラメーター

各構成ファイルのパラメーターは、セクションでグループ化されています。各セクションの冒頭には、かっこで囲まれたセクション名(クライアント側ドライブのマッピングに関するパラメーターの\[ClientDrive\]など)が記述されています。

特に注記がある場合を除き、記述されていないパラメーターには自動的にデフォルト値が適用されます。パラメーターに値が設定されていない場合も、自動的にデフォルト値が適用されます。たとえば、InitialProgramパラメーターの後に等号(=)が続き、値が記述されていない場合、デフォルト値(ログオン後にプログラムを実行しない)が適用されます。

優先順位

All\_Regions.iniファイルにより、ほかの構成ファイルに設定可能なパラメーターが指定されます。設定可能な値の範囲を指定したり、特定の値を指定したりできます。

構成ファイルは以下の順序でチェックされます:

  1. All\_Regions.ini - この構成ファイルの値は、以下のファイルの値よりも優先されます。
    • コネクションの.ICAファイル
    • wfclient.ini
  2. module.ini - この構成ファイルの値は、All\_Regions.ini、コネクションの.ICAファイル、またはwfclient.iniで設定されていない場合に適用されます。ただし、これらの値はAll\_Regions.iniで制限されません。

いずれの構成ファイルでも設定されていない場合は、Citrix Workspaceアプリのデフォルト設定が適用されます。

注:

上記の優先順位には例外があります。たとえば、セキュリティ上の理由から、一部の値がwfclient.iniから読み取られる場合があります。

ネットワーク要求でのカスタムユーザーエージェント文字列の作成

2109バージョン以降では、ネットワーク要求にユーザーエージェント文字列を追加し、ネットワーク要求の送信元を特定するオプションが、Citrix Workspaceアプリに導入されました。このユーザーエージェント文字列の要求に基づいて、ネットワーク要求の管理方法を決定できます。この機能を使用すると、信頼できるデバイスからのネットワーク要求のみを受け入れることができます。

注:

  • この機能は、Citrix Workspaceアプリのクラウド展開でサポートされています。また、x86、x64、およびARMHFがサポートされているパッケージです。

ユーザーエージェント文字列をカスタマイズするには、次の手順を実行します:

  1. 構成ファイル$ICAROOT/config/AuthManConfig.xmlを見つけます。
  2. 次のエントリに値を追加します:

<UserAgentSuffix> </UserAgentSuffix>

カスタマイズされたテキストにアプリとバージョンを含む例:

<UserAgentSuffix>App/AppVersion </UserAgentSuffix>

AppとAppVersionを追加する場合は、スラッシュ(「/」)で区切ります。

  • ネットワーク要求がUIベースのCitrix Workspaceアプリからのものである場合、次のユーザーエージェントがネットワーク要求に表示されます:

    CWAWEBVIEW/CWAVersion App/AppVersion

  • ネットワーク要求がUIベースのCitrix Workspaceアプリからのものである場合、次のユーザーエージェントがネットワーク要求に表示されます:

    CWA/CWAVersion App/AppVersion

メモ:

  • UserAgentSuffix文字列の最後にAppVersionを付加しない場合、Citrix Workspaceアプリのバージョンがネットワーク要求に追加されます。
  • 変更を保存するには、AuthManagerDaemonServiceRecordを再起動します。

フォルダー

ユーザーフォルダーのリダイレクトの構成

この機能では、ユーザーごとに個別に設定される以下の2つのユーザーフォルダー(特殊フォルダー)が対象になります。

  • ユーザーのデスクトップフォルダー
  • ユーザーのドキュメントフォルダー(Windows XPではマイドキュメント)

ユーザーフォルダーのリダイレクトを使用すると、ユーザーの特殊フォルダーの場所を指定できます。その結果、サーバーの種類やファーム構成が異なってもこれらのフォルダーに一貫してアクセスできるようになります。たとえば、異なるサーバーファームのサーバーにログオンする必要があるモバイルユーザーなどにとって便利な機能です。常に同じサーバーファーム内のサーバーにログオンする静的な社内ワークステーションの場合、この機能はあまり必要ではありません。

ユーザーフォルダーのリダイレクトを構成するには:

module.iniファイルにエントリを追加してユーザーフォルダーのリダイレクトを設定し、次のようにフォルダーの場所を指定します:

  1. $ICAROOT/config/module.iniファイルに移動します。
  2. [ClientDrive]セクションに移動し、次のエントリを追加します:

    SFRAllowed=True
    <!--NeedCopy-->
    
  3. $HOME/.ICAClient/wfclient.iniファイルに移動します。
  4. [WFClient]セクションに移動し、次のエントリを追加します:

    DocumentsFolder=documents
    DesktopFolder=desktop
    <!--NeedCopy-->
    

    ここで<documents>と<desktop>は、それぞれユーザーのDocumentsフォルダーおよびDesktopフォルダーとして使用するディレクトリのUNIXファイル名(フルパス)です。例:

    DesktopFolder = $HOME/.ICAClient/desktop

    • $HOMEなどの環境変数として、パスで任意のコンポーネントを指定できます。
    • 両方のパラメーターの値を指定します。
    • 指定するディレクトリは、クライアントデバイスのマッピングで使用可能なディレクトリです。つまり、マップされたクライアントデバイスのサブツリーに存在する必要があります。
    • ドライブ文字として、Cまたはそれ以降を使用します。
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