Linux Virtual Delivery Agent

オーディオ機能

アダプティブオーディオ

アダプティブオーディオはデフォルトで有効になっています。次のCitrix Workspaceアプリクライアントがサポートされています:

  • Windows向けCitrix Workspaceアプリ - 2109以降のバージョン
  • Linux向けCitrix Workspaceアプリ - 2109以降のバージョン
  • Mac向けCitrix Workspaceアプリ - 2109以降のバージョン

一覧にないクライアントを使用すると、アダプティブオーディオは従来のオーディオにフォールバックします。

アダプティブオーディオを使用すれば、VDAでオーディオ品質ポリシーを手動で構成する必要がありません。アダプティブオーディオは、ネットワーク状態に基づいてオーディオサンプリングのビットレートを動的に調整して、プレミアムなオーディオ環境を提供します。

次の表は、アダプティブオーディオと従来のオーディオとの比較を示しています:

アダプティブオーディオ 従来のオーディオ
最大オーディオサンプルレート:48kHz 最大オーディオサンプルレート:8kHz
ステレオチャンネル モノチャンネル

ヒント:

RHEL 8.xおよびRocky Linux 8.xでPulseAudio 13.99以降を使用してください。

複数のオーディオデバイスのサポート(Technical Preview)

概要

バージョン2311以降、Linux VDAではオーディオリダイレクト機能を導入しています。この機能により、Citrix Workspaceアプリがインストールされているクライアントマシン上の複数のオーディオデバイスを、リモートのLinux VDAセッションにリダイレクトできます。

この機能を有効にすると、以下のように動作します:

  • クライアントマシン上のすべてのローカルオーディオデバイスがセッションに表示されます。CitrixAudioSink(オーディオ出力)またはCitrixAudioSource(オーディオ入力)の代わりに、オーディオデバイスがそれぞれのデバイス名で表示されるようになります。セッションのアプリでオーディオデバイスを選択することも、セッション中にデフォルトのオーディオ デバイス(クライアントマシンのデフォルトのオーディオデバイスでもある)を使用することもできます。必要に応じて、クライアントマシンのシステム設定からデフォルトのオーディオデバイスを変更できます。クライアントマシンのデフォルトのオーディオデバイスが更新されると、新しいデバイスがセッションのデフォルトのオーディオデバイスとして表示されます。

  • セッション内のオーディオデバイスは、接続または取り外しの際に動的に更新されます。

構成

この機能を使用するには、Linux VDAで有効にして、サポートされているCitrix Workspaceアプリを選択します。

Linux VDAでの機能の有効化

複数のオーディオデバイスのサポートを許可するオーディオリダイレクト機能は、デフォルトでは無効になっています。この機能を有効にするには、Linux VDAで次のコマンドを実行します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\VirtualChannels\Audio"  -v "fEnableCamV4" -t BIN -d "1"
<!--NeedCopy-->

この機能を無効にしたり、再び有効にしたりするには、それぞれ次のコマンドを実行します:

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\VirtualChannels\Audio" -v "fEnableCamV4" -d "0"
<!--NeedCopy-->
sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\VirtualChannels\Audio" -v "fEnableCamV4" -d "1"
<!--NeedCopy-->

クライアントの要件と設定

この機能は、次のクライアントでのみサポートされます:

  • Windows向けCitrix Workspaceアプリ
  • Linux向けCitrix Workspaceアプリ:バージョン2212以降
  • HTML5向けCitrix Workspaceアプリ:バージョン2306以降
  • Chrome向けCitrix Workspaceアプリ:バージョン2306以降
  • Mac向けCitrix Workspaceアプリ:バージョン2311以降

機能を正常に動作させるには、Citrix Workspaceアプリで適切な設定が必要です。詳しくは、Citrix Workspaceアプリのドキュメントを参照してください。

既知の問題

PulseAudioの問題により、Ubuntu 22.04セッションでオーディオデバイスを切り替えようとすると失敗する可能性があります。この問題に対処するには、現在のセッション ユーザーのPulseAudio設定をVDAから削除し、セッションを再度開きます。PulseAudio構成を削除するには、$ rm -r ~/.config/pulseコマンドを実行します。

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