レガシMDX Toolkitについて
MDX Toolkitは、モバイルデバイスの操作性を向上させるアプリコンテナテクノロジです。このツールキットを使用すると、Citrix Endpoint Managementでアプリをセキュアに展開する準備ができます。
注:
MDX Toolkitは、2023年7月31日に製品終了およびサポート終了となりました。
製品終了に関する重要な情報
MDXからSecure MailとSecure Webアプリ用のMAM SDKへの移行が行われました。MDX Toolkitは引き続き使用できますが、最適なサポートとユーザーエクスペリエンスのためにMAM SDKを使用することをお勧めします。
MAM SDKへの移行についてサポートが必要な場合は、テクニカルサポートチケットを開いていただくようお願いします。
MDX Toolkitの廃止情報について詳しくは、「廃止」を参照してください。
MAM SDKについて詳しくは、「MAM SDKの概要」を参照してください。
最新の情報
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WKWebViewの問題とCitrix SSO
AppleがUIWebViewを使用するアプリのサポートを終了した後、Citrixでは業務用モバイルアプリのバージョン20.11.xからWKWebViewがサポートされるようになりました。WKWebViewは、以前使用されていたUIWebViewフレームワークに代わるAppleフレームワークです。技術的な制限とWKWebViewの複雑さにより、一部のWebサイトでトンネリングの問題が発生する場合があります。
Citrixでは、分析を提供し、Webサイトをレンダリングする方法の変更をベストエフォートベースで提示する場合があります。ただし、問題が発生した場合は、VPNトンネルにCitrix SSOアプリを使用することをお勧めします。
Citrix SSOについて詳しくは、「Citrix Gatewayクライアント」を参照してください。
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モバイルアプリケーション管理(MAM)SDKは、iOSおよびAndroidプラットフォームがカバーできないMDX機能の領域で代わりに使用されます。
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MDXラッピングテクノロジは、2023年7月に製品終了(EOL)になります。エンタープライズアプリケーションの管理を続行するには、MAM SDKを使用する必要があります。
MAM SDKについて詳しくは、モバイルアプリケーション管理(MAM)SDKに関するCitrix開発者向けドキュメントを参照してください。その他の情報については、こちらの CitrixのブログやMAM SDKの概要も参照してください。
MAM SDKは、Citrixのダウンロードページにサインオンするとダウンロードできます。
MDX Toolkitの機能
MDX Toolkitは、次の情報をアプリに追加します:
- モバイルアプリの管理(プロビジョニング、カスタム認証、アプリ単位での無効化、データ包含ポリシー、データの暗号化、アプリ単位での仮想プライベートネットワークなど)をサポートするためのコード。
- 署名済みのセキュリティ証明書
- ポリシー情報およびそのほかのEndpoint Management設定
MDX Toolkitは、組織内で作成されたアプリまたはサードパーティにより作成されたモバイルアプリを安全に対処させることができます。
Endpoint Managementコンソールを使用して、アプリをEndpoint Managementに追加します。アプリを追加する場合、ポリシー構成を変更し、アプリカテゴリを追加して、ワークフローを適用し、デリバリーグループにアプリを展開できます。
Endpoint Managementコンポーネントをダウンロードするには、CitrixのWebサイトのダウンロードページにアクセスしてください。
MDX Toolkitバージョン20.10.5は、Citrix.comから入手できるリリースです。詳しくは、「MDX Toolkitの新機能」と「解決された問題」を参照してください。
注:
MDX Toolkitは、Windows Phoneではサポートされていません。
アプリのラップについて
アプリベンダーから取得するAndroidまたはiOSアプリをラップ(変換処理)できます。パブリックアプリストアでの配信では、Citrixが開発したアプリをMDX Toolkitで署名およびラッピングしません。これによって、アプリの展開を大幅に合理化できます。Endpoint Managementサーバーでは既にパブリックアプリストアからのアプリの展開をサポートしているため、サーバーの更新は不要です。ただし、MDX Toolkitを使って、サードパーティのアプリやエンタープライズアプリをラップすることはできます。パブリックアプリストアでの配信について詳しくは、「パブリックアプリストアでの配信の有効化」を参照してください。
独立系ソフトウェアベンダー(Independent Software Vendor:ISV)は、自社開発のアプリをラップしてアプリストアやCitrix業務用モバイルアプリギャラリーで公開できます。詳しくは、「MDX開発者のガイド」を参照してください。
MDX Toolkitはアプリファイル(.ipa、.app、または.apk)をCitrixコンポーネントおよびご使用のキーストアまたは署名証明書と結合して、ラップしたMDXアプリを生成します。
MDX Toolkitは、次のサードパーティのフレームワークをサポートしています:
- Xamarinプラットフォームで開発されたAndroidアプリとiOSアプリ
注:
Xamarin.formsフレームワークを使用して開発されたアプリはサポートされていません。
- PhoneGap(Apache Cordova)フレームワークを使用して開発されたアプリ
Swiftなど他のサードパーティのフレームワークは、明確に記載されていない限り、MDX Toolkitとともに使用した場合の動作は保証されていません。
MDX ToolkitおよびXenMobile App SDK(iOSおよびAndroid対応)には、以下のツールが含まれています。
- macOS GUIツール。iOSおよびAndroidアプリをラップします。
- macOSコマンドラインツール。iOSアプリをラップします。
- Javaコマンドラインツール。Androidアプリをラップします。
- XenMobile App SDK:サードパーティのアプリ開発者がアプリをラップした後で、XenMobile App SDKを使用してEndpoint Managementポリシーに基づいた操作を適用できます。たとえば、業務用モバイルアプリ内でのコピーや切り取りを禁止するEndpoint Managementポリシーが構成されている場合は、開発したアプリ内でのテキストの選択を禁止することができます。詳しくは「MDX開発者ガイド」を参照してください。
モバイルアプリケーション管理(MAM)SDK
MDX Toolkitから移行するにあたって、MAM SDKは、iOSおよびAndroidプラットフォームで対応されていないMDX機能の領域を置き換えます。MDX Toolkitを使用してサードパーティアプリをラップするのではなく、MAM SDKを使用してアプリを作成します。このアプリ開発方法では、ラッパーに依存せずにAPIを直接呼び出すことができます。MAM SDK APIについて詳しくは、Mobile Application Integrationに関する開発者用のドキュメントを参照してください。