標準仮想ディスクイメージのキャッシュの書き込み先の選択

Citrix Provisioningではいくつかのキャッシュの書き込み先オプションがサポートされます。仮想ディスクのキャッシュの書き込み先は [vDiskファイルプロパティ] ダイアログボックスの [全般] タブで選択します。

考慮事項および要件:

  • サーバー側で永続的書き込みキャッシュを使用する場合の影響に注意してください。未承認ユーザーが権限なしでマシンにアクセスする場所では、永続キャッシュのみを使用してください。マシンはユーザー間で共有されないようにしてください。
  • Windowsデバイスのローカルのハードドライブにキャッシュするオプションを選択する場合は、そのハードドライブがNTFS形式でフォーマットされており、500MB以上の空き領域があることを確認してください。
  • 標準イメージモードでターゲットデバイスのRAMにキャッシュするオプションを使用する場合、RAMの書き込みキャッシュの最大サイズはレジストリ設定WcMaxRamCacheMBにより決定されます。このレジストリ設定はBNIStackパラメーターに表示されます。このレジストリ設定は、DWORD値です。このレジストリ値が存在しない場合は、デフォルト値は3584MBです。
  • Microsoft System Center Configuration Manager(ConfigMgr)クライアントのサポート状況は以下のとおりです:
ConfigMgrクライアント デバイスハードドライブにキャッシュする ハードディスクへのオーバーフローありでデバイスRAMにキャッシュする デバイスRAMにキャッシュする
ConfigMgr 2007 - すべて 未サポート 未サポート 未サポート
ConfigMgr 2012 サポート対象 サポート対象 未サポート
ConfigMgr 2012 SP1 サポート対象 サポート対象 未サポート
ConfigMgr 2012 R2 サポート対象 サポート対象 未サポート
ConfigMgrクライアント サーバーにキャッシュする サーバーに永続的にキャッシュする デバイスハードドライブに永続的にキャッシュする
ConfigMgr 2007 - すべて 未サポート 未サポート 未サポート
ConfigMgr 2012 未サポート 未サポート 未サポート
ConfigMgr 2012 SP1 未サポート 未サポート 未サポート
ConfigMgr 2012 R2 未サポート 未サポート 未サポート

書き込みキャッシュの各オプションについては、以下のセクションを参照してください。

注:

Provisioning Servicesバージョン7.12では、Linuxストリーミング機能が導入されました。この機能を使用する場合、Linuxターゲットデバイスのキャッシュオプションは、Windowsデバイスのオプションと同一であることに注意してください。Linuxストリーミング機能について詳しくは、「インストール」を参照してください。

デバイスハードドライブにキャッシュする

書き込みキャッシュはターゲットデバイスのハードドライブ上のNTFS形式のファイルとして作成できます。この書き込みキャッシュオプションでは、Citrix Provisioningサーバーのリソースが解放されます。書き込み要求を処理する必要がなく、RAMの制限がないためです。

この機能を有効にするためにハードドライブにソフトウェアを追加する必要はありません。

注:

仮想ディスクがプライベートイメージモードでない場合、書き込みキャッシュファイルは一時ファイルです。

重要: 仮想ディスクの[キャッシュの種類]フィールドの [デバイスハードドライブにキャッシュする] は廃止され、今後のリリースから削除されます。他の利用可能なキャッシュの種類を使用することをお勧めします。詳しくは、廃止に関する記事を参照してください。

デバイスハードドライブに永続的にキャッシュする(試験段階)

キャッシュが永続する以外は、[デバイスハードドライブにキャッシュする]オプションと同じです。この書き込みキャッシュ方法は試験段階の機能であり、NT6.1以降でのみサポートされます。この方法を使用するには異なるブートストラップも必要です。Citrix Provisioningコンソールで正しいブートストラップを選択するには、Provisioningサーバーを右クリックして [ブートストラップの構成] を選択します。[全般] タブで [ブートストラップファイル] メニューからCTXBP.BINを選択します。仮想ディスク全体を格納するローカルの(クライアント側の)ハードディスクドライブに十分な空き領域を確保することをお勧めします。

重要

仮想ディスクの[キャッシュの種類]フィールドの [デバイスハードディスクに永続的にキャッシュする] は廃止され、今後のリリースから削除されます。他の利用可能なキャッシュの種類を使用することをお勧めします。詳しくは、廃止に関する記事を参照してください。

デバイスRAMにキャッシュする

書き込みキャッシュはターゲットデバイスのRAM上の一時ファイルとして作成できます。この機能ではディスクアクセスの速度が最高になります。ディスクよりメモリにアクセスする速度の方が常に速いためです。

ヒント

Windows 10のバージョン1803では、[デバイスRAMにキャッシュする] の機能はサポートされていません。ターゲットデバイスは、ブートストラップから予約されたメモリを使用できないとクラッシュします。[ハードディスクのオーバーフローありデバイスRAMにキャッシュ] を使用することをお勧めします。この問題は従来のブートストラップには当てはまりますが、UEFIブートストラップ構成には当てはまりません。

ハードディスクへのオーバーフローありでデバイスRAMにキャッシュする

この書き込みキャッシュの方法では、VHDX差分形式が使用されます。

  • RAMがゼロのとき、ターゲットデバイスの書き込みキャッシュはローカルディスクにのみ書き込まれます。
  • RAMがゼロではないとき、ターゲットデバイスの書き込みキャッシュはまずRAMに書き込まれます。RAMがいっぱいのとき、より新しいデータをRAMに格納するため、最も長く使用されていないデータブロックがローカルの差分ディスクに書き込まれます。指定されるRAMサイズは、ターゲットデバイスで消費される非ページカーネルメモリです。

デバイスハードドライブにキャッシュする」オプションと比較すると、VHDXブロックフォーマットはより早くファイルが拡張されます。ワークロードのストリーミング配信に対応するため、ローカルディスクの空き領域を再検討します。要求度の高いワークロード条件でターゲットデバイスの信頼性を確保するため、ローカルディスクの空き領域が仮想ディスクのキャパシティサイズよりも大きくなるように構成することをお勧めします。

ローカルディスクの空き領域が不足すると、ターゲットデバイスの仮想ディスクI/Oが一時停止状態になります。ローカルディスクで十分な空き領域が使用可能になるまで動作しなくなります。これにより、ワークロードの継続性が影響を受けます。したがって、十分な空き領域をローカルディスクに割り当てることをお勧めします。

指定するRAMの量によりローカルディスクの空き領域要件が変わることはありません。より多くのRAMを割り当てると一時的に仮想ディスクI/OがRAM内にキャッシュされ、その後ですべてのデータがVHDXファイルに書き込まれます。RAMの量を増やすことでVHDXの初期拡張率を抑えることができます。

サーバーにキャッシュする

書き込みキャッシュはProvisioningサーバー上の一時ファイルとして作成できます。Provisioningサーバーはすべての書き込みを制御し、この処理によりディスクの入出力とネットワークトラフィックが増加する可能性があります。

セキュリティを高めるため、Provisioningサーバーを構成して書き込みキャッシュファイルを暗号化できます。書き込みキャッシュファイルは再起動と再起動の間にもハードドライブ上に存在するため、ハードドライブの盗難に備えてデータを暗号化します。

サーバーに永続的にキャッシュする

このキャッシュオプションでは、再起動の間の変更を保存できます。このオプションを使用すると、前回のセッションにより生じた読み取り専用の仮想ディスクイメージとの相違点を、ターゲットデバイスの再起動後に取得できます。仮想ディスクを[サーバーに永続的にキャッシュする]オプションに設定すると、その仮想ディスクにアクセスするターゲットデバイスごとに、デバイス固有の書き込み可能なディスクファイルが自動的に作成されます。仮想ディスクイメージに加えられるすべての変更がそのファイルに書き込まれます。ファイルがシャットダウン時に自動的に削除されることはありません。

ファイルの名前にはターゲットデバイスのMACアドレスとディスクIDが含まれるため、ターゲットデバイスが一意に特定されます。ターゲットデバイスを複数のvDiskに割り当て、デバイスに関連付けられるキャッシュファイルを複数持たせることができます。

サーバーに永続的にキャッシュして仮想ディスクを復元するには、必ずすべての仮想ディスクファイルおよび関連付けられているユーザーキャッシュファイルをバックアップしてください。

このキャッシュオプションを使用すると、次のような利点があります。

  • ターゲットデバイス特有の変更を仮想ディスクイメージに保存できます。
  • 標準イメージモードと同じ利点があります。

このキャッシュオプションを使用すると、次のような弱点があります。

  • キャッシュファイルはそのファイルが有効な間のみ使用できます。仮想ディスクにどのような変更を加えた場合も、キャッシュファイルは無効になります。たとえば、仮想ディスクがプライベートイメージモードに設定されると、関連付けられているすべてのキャッシュファイルが無効になります。

注:

無効なキャッシュファイルは削除されません。これらのファイルは定期的に手動で削除してください。

キャッシュファイルは次のような変更により無効になります。

  • 保守状態への仮想ディスクの切り替え
  • プライベートイメージモードへの仮想ディスクの切り替え
  • コンソールからのドライブマップ
  • 書き込みキャッシュファイルの場所の変更
  • 自動更新の使用

ヒント:

サーバー側で永続的書き込みキャッシュを使用する場合の影響に注意してください。この機能を管理する場合、永続キャッシュは、未承認ユーザーが権限なしでマシンにアクセスする場所でのみ使用します。マシンはユーザー間で共有されないようにしてください。