StoreFrontのインストール
インストールおよび構成する前に
StoreFrontをインストールして構成するには、次の手順に従います。
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システム要件を確認してください。
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StoreFrontでCitrix Virtual Apps and Desktopsのリソースをユーザーに配信する場合は、ユーザーアカウントが属しているMicrosoft Active Directoryドメイン、またはそのドメインと信頼関係があるドメインのいずれかにStoreFrontサーバーが属していることを確認してください。
重要:
- 単一サーバー展開では、ドメインに参加していないサーバーにStoreFrontをインストールできます。
- StoreFrontをドメインコントローラー上にインストールすることはできません。
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複数サーバーのStoreFront展開環境を構成する計画の場合は、必要に応じてStoreFrontサーバーの負荷分散環境をセットアップします。
Citrix ADCを使用して負荷分散を行うには、StoreFrontサーバーのプロキシとなる仮想サーバーを定義します。Citrix ADCを使用した負荷分散の構成について詳しくは、「NetScaler ADCによる負荷分散」を参照してください。
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ファイアウォールやほかのネットワークデバイスで、社内ネットワーク内外からのTCPポート80または443へのアクセスが許可されることを確認します。また、内部ネットワーク上のファイアウォールやほかのネットワークデバイスで、すべての未割り当てTCPポートへのトラフィックがブロックされないことを確認します。
StoreFrontのインストール時にWindowsファイアウォールで構成される規則により、すべての未割り当てTCPポートからランダムに選択されるポートを介したStoreFrontの実行可能ファイルへのアクセスが有効になります。このポートは、サーバーグループ内のStoreFrontサーバー間の通信で使用されます。
StoreFrontのインストール
重要
StoreFrontインストール時にエラーやデータの損失が発生するのを回避するために、すべてのアプリケーションが閉じられていて、ターゲットシステム上で他のタスクや操作が実行されていないことを確認します。
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ダウンロードページからインストーラーをダウンロードします。
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ローカルの管理者権限を持つアカウントでStoreFrontサーバーにログオンします。
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CitrixStoreFront-x64.exeを検索し、管理者として実行します。
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ライセンス契約書を読み、同意することを選択して、[次へ] をクリックします。
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[必須条件の確認]ページが開いた場合は、[次へ] をクリックします。
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[インストールの開始]ページで、インストール対象の必須条件およびStoreFrontコンポーネントを確認して、[インストール] をクリックします。
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インストールが完了したら、[完了]をクリックします。
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StoreFrontは、インストールを完了するために再起動を要求することがあります。今すぐ再起動するには [はい] をクリックします。
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Microsoftインターネットインフォメーションサービス(IIS)でHTTPSを構成します。手順については、「HTTPSによるStoreFrontのセキュリティ保護」を参照してください。
コマンドプロンプトからStoreFrontをインストールするには
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ローカルの管理者権限を持つアカウントでStoreFrontサーバーにログオンします。
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StoreFrontをインストールする前に、StoreFrontのインストール要件が満たされていることを確認します。「インストールおよび構成する前に」を参照してください。
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インストールメディアの内容を参照するかパッケージをダウンロードして、CitrixStoreFront-x64.exeをサーバー上の任意のフォルダーに一時的にコピーします。
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コマンドプロンプトでインストールファイルが含まれるフォルダーに移動して、次のコマンドを実行します:
CitrixStoreFront-x64.exe [-silent] [-INSTALLDIR installationlocation] [-WINDOWS_CLIENT filelocation\filename.exe] [-MAC_CLIENT filelocation\filename.dmg] <!--NeedCopy-->
StoreFrontとその前提条件のサイレントインストールを実行するには、-silent引数を使用します。StoreFrontは、デフォルトでC:\Program Files\Citrix\Receiver StoreFrontにインストールされます。ただし、-INSTALLDIR引数を使用して別のインストール場所を指定することもできます。installationlocationにはStoreFrontのインストール先のフォルダーを指定します。サーバーをサーバーグループに含める場合は、StoreFrontのインストール場所設定とIIS Webサイト設定の両方で、物理パスおよびサイトIDを一致させる必要があります。
デフォルトでは、ユーザーがWindowsまたはmacOSでWebブラウザーを開き、Citrix Workspaceアプリを検出できない場合、対象のプラットフォームに対応したCitrix WorkspaceアプリをCitrixのWebサイトからダウンロードしてインストールするようメッセージが表示されます。この動作を変更して、Citrix WorkspaceアプリのインストールファイルをStoreFrontサーバーからダウンロードできるように構成することもできます。詳しくは、「ユーザーに対するリソースの表示方式の構成」を参照してください。
この構成を変更する場合は、-WINDOWS_CLIENTおよび -MAC_CLIENT 引数を指定して、Citrix Receiver for WindowsまたはWindows向けCitrix Workspaceアプリ、およびCitrix Receiver for MacまたはMac向けCitrix WorkspaceアプリのインストールファイルをそれぞれStoreFront展開の適切な場所にコピーします。filelocationをコピーするインストールファイルが含まれるディレクトリ名に置き換え、filenameをインストールファイルの名前に置き換えます。Windows向けCitrix Workspaceアプリ、およびCitrix Receiver for MacまたはMac向けCitrix Workspaceアプリのインストールファイルは、Citrix Virtual Apps and Desktopsインストールメディアに含まれています。
インストールログ
ログファイルについて詳しくは、「インストールログ」を参照してください。
StoreFrontの構成
インストールが完了すると、Citrix StoreFront管理コンソールが自動的に起動します。また、[起動]メニューからStoreFrontを開くこともできます。Citrix StoreFront管理コンソールの初回起動時に、2つのオプションが表示されます。
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展開環境の作成。新しいStoreFront展開環境の最初のサーバーを構成します。StoreFrontを評価したり、小規模な展開環境を作成したりするには、単一サーバー環境が理想的です。最初のStoreFrontサーバーを構成した後では、いつでもサーバーをグループに追加して展開環境の許容能力を拡張できます。
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既存のサーバーグループへの参加。既存のStoreFront展開環境に別のサーバーを追加します。StoreFront展開環境の許容能力をすばやく拡張するには、このオプションを選択します。複数サーバーの展開環境には、外部の負荷分散機能が必要です。サーバーを追加する管理者には、展開環境内の既存のサーバーに対するアクセス権が必要です。
ユーザーはブラウザーまたはCitrix Workspaceアプリを介してストアにアクセスできるようになりました。詳しくは ユーザーガイドを参照してください。
複数のインターネットインフォメーションサービス(IIS)Webサイト
StoreFrontでは、Windowsサーバーごとに異なるIIS Webサイトで異なるストアを展開できます。これによって、ストアごとにそれぞれホスト名と証明書のバインドを持つことができます。
デフォルトのWebサイトに加えて、2つのWebサイト作成から始めます。IISで複数のWebサイトを作成してから、PowerShell SDKを使用して、IIS WebサイトにそれぞれStoreFront展開環境を作成します。IISでWebサイトを作成する方法については、Create a Web Siteを参照してください。
たとえば、アプリケーション用とデスクトップ用の2つのIIS Webサイト展開を作成するには、次のコマンドを使用します:
Add-STFDeployment -SiteID 1 -HostBaseURL "https://www.storefront.app.com"
Add-STFDeployment -SiteID 2 -HostBaseURL "https://www.storefront.desktop.com"
<!--NeedCopy-->
複数のサイトを有効にすると、StoreFrontは管理コンソールを無効にし、StoreFrontを単一サイトモードに戻すことはできなくなります。StoreFront SDKを使用してサイトを構成し、各コマンドにSiteID
を含める必要があります。