StoreFront

システム要件

StoreFrontをインストールする前に、「StoreFrontの展開計画」を参照してください。

StoreFrontサーバーの要件

Citrix社では、以下のプラットフォームへのStoreFrontのインストールがテストされており、サポートが提供されます:

  • Windows Server 2022のDatacenter、およびStandardエディション
  • Windows Server 2019のDatacenter、およびStandardエディション
  • Windows Server 2016のDatacenter、およびStandardエディション

注:

StoreFrontにはWindowsデスクトップ操作が必要であるため、Windows Server Coreにはインストールできません。

サーバーグループ内のすべてのStoreFrontサーバーは、同じオペレーティングシステムのバージョン、言語、ロケールを使用する必要があります。

StoreFrontが動作するサーバー上のオペレーティングシステムをアップグレードすることはサポートされていません。Citrixでは新しくインストールしたオペレーティングシステムにStoreFrontをインストールすることをお勧めします。

Storefrontサーバーは、オペレーティングシステムの要件に加えて、次の最小要件を満たす必要があります:

  • プロセッサ:2つの仮想CPU

  • RAM:4GB。さらにユーザーごとに利用可能なリソースごとに700バイト。

  • ストレージ:

    • StoreFront自体には250MB。
    • ストアごとに1つのWebサイトを想定した場合、ストアごとに30MB。
    • お気に入りが有効になっているストアごとに5MB。さらに、お気に入り1000件ごとに8MB。
    • 要件に応じたIISログファイル用の十分な空き容量。IISログファイルストレージの管理に関するMicrosoftドキュメントを参照してください。
    • StoreFront診断ログ用の十分な空き容量。デフォルトでは、StoreFront 2311以降はサービスごとに1GBのログを保持します。StoreFront展開には通常、ストアごとに1つのローミングサービスに加えて3つのサービス(ストアサービス、認証サービス、およびReceiver for Webサービス)が含まれます。「トラブルシューティング」を参照してください。

StoreFrontをインストールする前に、Webサーバーで次のWindows機能を有効にする必要があります。これらのコンポーネントは、新しいWindowsインストールではデフォルトで有効になっているため、明示的にアンインストールしない限り、操作は必要ありません。

  • NET-Framework-45-Features
    • NET-Framework-45-Core
  • PowerShellRoot
    • PowerShell

インストールされている.NET Frameworkのバージョンが4.7.2より古い場合、インストーラーは自動的に.NET Framework 4.7.2をインストールします。これには、NET-Framework-45-Core Windows機能が既にインストールされている必要があることに注意してください。

StoreFrontインストーラーが、次のいずれかのWindows機能が満たされていないことを検出した場合、それらは自動的にインストールされます:

  • Web-Server
    • Web-WebServer
      • Web-Common-Http
        • Web-Default-Doc
        • Web-Http-Errors
        • Web-Static-Content
        • Web-Http-Redirect
      • Web-Health
        • Web-Http-Logging
      • Web-Security
        • Web-Filtering
        • Web-Basic-Auth
        • Web-Windows-Auth
      • Web-App-Dev
        • Web-Net-Ext45
        • Web-AppInit
        • Web-Asp-Net45
        • Web-ISAPI-Ext
        • Web-ISAPI-Filter
      • Web-Mgmt-Tools
        • Web-Mgmt-Console
      • Web-Scripting-Tools
  • NET-Framework-45-Features
    • NET-Framework-45-ASPNET
    • NET-WCF-Services45
      • NET-WCF-TCP-PortSharing45

StoreFrontをインストールする前に、IIS Webサイトを別のディレクトリまたはドライブに移動することができます。StoreFrontのIISでの相対パスが、サーバーグループ内のすべてのサーバーで同じである必要があります。

StoreFrontでは、以下の通信ポートが使用されます。ファイアウォールやほかのネットワークデバイスで、これらのポートへのアクセスが許可されることを確認してください。

  • TCPポート80または443は、それぞれHTTPおよびHTTPS通信で使用されます。これらのポートは、社内ネットワーク内部および外部からアクセスできる必要があります。
  • TCPポート808は、サーバーグループ内のStoreFrontサーバー間の通信で使用されます。
  • サーバーグループ内のStoreFrontサーバー間の通信では、すべての未割り当てTCPポートからランダムに選択されるポートが使用されます。StoreFrontのインストール時に構成されるWindowsファイアウォール規則により、StoreFrontの実行可能ファイルへのアクセスが有効になります。ただし、そのときに使用されるポートはランダムに選択されるため、内部ネットワーク上のファイアウォールやほかのネットワークデバイスで、すべての未割り当てTCPポートへのトラフィックがブロックされないことを確認する必要があります。
  • HTML5向けCitrix Workspaceアプリ、または有効な場合、Citrix Workspaceアプリのサポート対象バージョンが、内部ネットワーク上のローカルユーザーからデスクトップやアプリケーションを提供するサーバーへの通信でTCPポート8008を使用します。

StoreFrontでは、ピュアIPv6ネットワークおよびデュアルスタックIPv4/IPv6環境の両方がサポートされます。

Microsoft SQL Serverを使用したサブスクリプションデータの保存

オプションで、Microsoft SQL Serverを使用したサブスクリプションデータを保存できます。StoreFrontでこのオプションがサポートされるMicrosoft SQL Serverバージョンは、Citrix Virtual Apps and Desktopsでデータベースに関してサポートされるMicrosoft SQL Serverバージョンと同じです。Citrix Virtual Apps and Desktopsの「システム要件」の「データベース」セクションを参照してください。

インフラストラクチャの要件

Citrixでは、以下のCitrixインフラストラクチャ製品でのStoreFrontの使用がテストされており、サポートが提供されます。

Citrix Virtual Apps and Desktops

StoreFrontは、次のバージョンのCitrix Virtual Apps and Desktopsをサポートしています:

  • Citrix Virtual Apps and Desktops 2311
  • Citrix Virtual Apps and Desktops 2308
  • Citrix Virtual Apps and Desktops 2305
  • Citrix Virtual Apps and Desktops 2203 LTSR
  • Citrix Virtual Apps and Desktops 1912 LTSR

Citrix Gateway

公共のネットワーク上のユーザーがStoreFrontにアクセスできるようにする場合、以下のバージョンのCitrix Gatewayを使用できます。

  • Citrix Gateway 14.1
  • Citrix Gateway 13.1
  • Citrix Gateway 13.0

Citrix Gateway経由の接続は、ICAプロキシ、Citrix Gateway Plug-in、またはクライアントレスVPN(cVPN)を使用して実行できます。

ユーザーデバイスの要件

StoreFrontは、ユーザーがデスクトップやアプリケーションにアクセスするためのさまざまなオプションを提供します。Citrixユーザーは、ローカルにインストールされたCitrix Workspaceアプリを通じてストアにアクセスすることも、ブラウザー内でHTML5向けCitrix Workspaceアプリを使用することもできます。

ローカルにインストールされたCitrix Workspaceアプリ

現在サポートされているすべてのバージョンのCitrix Workspaceアプリで、内部ネットワーク接続とCitrix Gatewayの両方からStoreFrontストアにアクセスできます。Citrix Workspaceアプリのライフサイクル日程については、https://www.citrix.com/support/product-lifecycle/workspace-app.htmlを参照してください。

WebブラウザーでのHTML5向けCitrix Workspaceアプリ

HTML5向けCitrix Workspaceアプリを使用して、Webブラウザーでストアにアクセスできます。アプリとデスクトップは、ネイティブにインストールされたCitrix Workspaceアプリ経由で(ハイブリッド起動と呼ばれます)、またはWebブラウザー内で起動できます。Webサイトの構成によっては、エンドユーザーが2つの起動方法を切り替えることができます。

以下のブラウザーの最新バージョンを使用してください。

Windowsの場合:

  • Microsoft Edge
  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox
  • Internet Explorer 11 - ストアの閲覧のみに使用され、リソースへの接続には使用されません。

Macの場合:

  • Safari
  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox

Linuxの場合:

  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox

HTML5向けCitrix Workspaceアプリを使用してWebブラウザー経由でリソースに接続するための要件について詳しくは、HTML5向けCitrix Workspaceアプリのドキュメントを参照してください。

レガシーデバイス

Citrixのレガシークライアントは、XenApp ServicesのURLを使用して、機能が限定された状態でStoreFrontストアにアクセスできます。XenApp ServicesのURLは、Citrix Receiver 3.4 Enterpriseおよびそれ以前のクライアントによる接続に対して、後方互換性のあるレガシーサポートを提供します。この機能は非推奨であり、将来のリリースから削除される予定です。

スマートカードの要件

スマートカードによるCitrix Workspaceアプリの使用

Citrixは、U.S. Government Dept. Of Defense Common Access Card(CAC)、U.S. National Institute of Standards and Technology Personal Identity Verification(NIST PIV)カード、および一部のUSBスマートカードトークンを対象として、互換性をテストします。USB Chip/Smart Card Interface Devices(CCID)仕様に準拠し、German Zentraler Kreditausschuss(ZKA)によりClass 1スマートカードリーダーとして分類される接触型カードリーダーを使用できます。ZKA Class 1接触型カードリーダーを使用するには、ユーザーがリーダーにスマートカードを挿入する必要があります。Class 2リーダー(PINを入力するためのテンキー付属)を含むそのほかの種類のスマートカードリーダー、非接触型リーダー、およびTrusted Platform Module(TPM)チップに基づく仮想スマートカードはサポートされません。

Receiver for Windowsのスマートカードのサポートは、MicrosoftのPC/SC(Personal Computer/Smart Card)標準仕様に基づいています。最小要件として、スマートカードおよびスマートカードリーダーがオペレーティングシステムでサポートされており、「Windowsハードウェア認定」を取得している必要があります。

Citrix互換のスマートカードとミドルウェアについて詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメントの「スマートカード」およびhttp://www.citrix.com/readyを参照してください。

Citrix Analytics Serviceの要件

Citrix StoreFrontを構成して、Citrix WorkspaceアプリがCitrix Analytics Serviceにデータを送信できます。構成の詳細は、「Citrix Analytics Service」を参照してください。この機能は、次のシナリオでサポートされています:

  • Webブラウザーでアクセスするストア。
  • Windows向けCitrix Workspaceアプリ1903以降からアクセスされるストア。
  • Linux向けCitrix Workspaceアプリ1901以降からアクセスされるストア。
システム要件