構成
Linux向けCitrix Workspaceアプリを使用する場合、ホストされているアプリケーションやデスクトップにユーザーがアクセスできるようにするには、以下の構成を行う必要があります。
設定
構成ファイル
Citrix Workspaceアプリの構成ファイルを編集すると、高度な設定や一般的ではない設定を変更できます。これらの構成ファイルは、wfica
の起動時に毎回読み取られます。変更する内容により、さまざまな構成ファイルを編集できます。
セッション共有が有効な場合は、更新した構成ファイルに基づくセッションが作成される代わりに既存のセッションが使用されることがあります。この場合、更新した構成ファイルの設定はセッションに反映されません。
デフォルト設定
Citrix Workspaceアプリのすべてのユーザーに変更されたデフォルト設定を適用する場合は、$ICAROOT/config
ディレクトリ内のmodule.ini
構成ファイルを編集します。
注:
他の構成ファイルが
module.ini
の値を上書きできるようにする場合にのみ、All\_Regions.ini
にエントリを追加します。の値は、module.ini
の値よりも優先されます。
テンプレートファイル
$HOME/.ICAClient/wfclient.ini
ファイルが存在しない場合、wfica
が$ICAROOT/config/wfclient.template
をコピーして作成します。このテンプレートファイルに変更を加えると、すべてのCitrix Workspaceアプリユーザーに適用されます。
ユーザー設定
ユーザーの構成変更を適用するには、ユーザーの$HOME/.ICAClient
ディレクトリにあるwfclient.ini
ファイルを変更します。この構成ファイルによる設定は、そのユーザーの新しいコネクションに適用されます。
構成ファイルエントリを検証する
wfclient.ini
のエントリの値を制限するには、設定可能な値またはその範囲をAll\_Regions.ini
で指定します。
値を1つだけ指定した場合、この値が使用されます。$HOME/.ICAClient/All\_Regsions.ini
は$ICAROOT/config/All\_Regions.ini
で設定された値に一致するかその値を減らすだけで、制限を取り除くことはできません。
注:
wfclient.ini
で設定された値は、module.ini
の値よりも優先されます。
パラメーター
各構成ファイルのパラメーターは、セクションでグループ化されています。各セクションの冒頭には、かっこで囲まれたセクション名(クライアント側ドライブのマッピングに関するパラメーターの\[ClientDrive\]
など)が記述されています。
特に注記がある場合を除き、記述されていないパラメーターには自動的にデフォルト値が適用されます。パラメーターに値が設定されていない場合も、自動的にデフォルト値が適用されます。たとえば、「InitialProgram
=」の後に値が記述されていない場合、デフォルトの設定である「ログオン後にプログラムを実行しない」が適用されます。
優先順位
All\_Regions.ini
により、ほかの構成ファイルに設定可能なパラメーターが指定されます。設定可能な値の範囲を指定したり、特定の値を指定したりできます。
構成ファイルは以下の順序でチェックされます:
-
All\_Regions.ini
- この構成ファイルの値は、以下のファイルの値よりも優先されます。- コネクションのICAファイル
wfclient.ini
-
module.ini
- この構成ファイルの値は、All\_Regions.ini
、コネクションのICAファイル、またはwfclient.ini
で設定されておらず、All\_Regions.ini
で制限されていない場合に適用されます。
いずれの構成ファイルでも設定されていない場合は、Citrix Workspaceアプリのデフォルト設定が適用されます。
注:
上記の優先順位には例外があります。たとえば、セキュリティ上の理由から、一部の値が
wfclient.ini
から読み取られる場合があります。
試験段階の機能
アプリ保護注:
- この機能は、tarballパッケージを使用してCitrix Workspaceアプリがインストールされている場合にのみサポートされます。また、サポートされているパッケージはx64とarmhfの2つだけです。
- この機能は、オンプレミスのCitrix Virtual Apps and Desktops環境でのみサポートされます。
アプリ保護は、Citrix Virtual Apps and Desktopsの使用時にセキュリティを強化する機能です。この機能により、キーロガーや画面キャプチャマルウェアによりクライアントが侵害される可能性が制限されます。アプリ保護では、画面に表示されるユーザーの資格情報や個人情報などの機密情報の流出を防ぎます。この機能を使うと、ユーザーおよび攻撃者がスクリーンショットを撮る、またはキーロガーを使用することにより機密情報を収集、悪用することを防ぐことができます。
前提要件:
- Ubuntu 18.04以降。
アプリ保護コンポーネントのアンインストール:
tarballパッケージを使用してCitrix Workspaceアプリをインストールすると、次のメッセージが表示されます。
「アプリ保護コンポーネントをインストールしますか?警告:この機能を無効にすることはできません。無効にするには、Citrix Workspaceアプリをアンインストールする必要があります。詳しくは、システム管理者に問い合わせてください。[デフォルトの $INSTALLER_N]:」
Yを入力して、アプリ保護コンポーネントをインストールします。
デフォルトでは、アプリ保護コンポーネントはインストールされていません。
変更を保存するには、マシンを再起動します。マシンを再起動しないと、アプリ保護が正常に機能しない可能性があります。
既知の問題:
- 保護された画面を最小化すると、アプリ保護は引き続きバックエンドで実行されます。
カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)
収集データ | 説明 | 使用目的 |
---|---|---|
構成および使用状況データ | Ctrixカスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)では、Linux向けCitrix Workspaceアプリの構成および使用状況データが収集され、Google Analyticsに自動的に送信されます。 | このデータは、Citrix Workspaceアプリの品質、信頼性、およびパフォーマンスを向上させる目的で使用させていただきます。 |
追加情報
Citrixは、お客様のデータをCitrixとの契約条件に従って処理し、Citrix Trust CenterのCitrix Services Security Exhibitにおいて指定されているとおりにお客様のデータを保護します。
また、CEIPの一環として、Google Analyticsを使用してCitrix Workspaceアプリから特定のデータを収集します。Google Analyticsで収集されるデータの取り扱い方法について、確認してください。
次の方法で、CitrixおよびGoogle AnalyticsへのCEIPデータの送信をオフにすることができます(ただし、以下の2番目の表で*が付けられた2つデータ要素は除きます):
-
\<ICAROOT\>/config/module.ini
フォルダーのCEIP
セクションに移動します。 - エントリ
EnableCeip
を選択してDisable
に設定します。
注:
EnableCeip
キーをDisable
に設定したあと、Google Analyticsによって収集された最後の2つのCEIPデータ要素(オペレーティングシステムのバージョンとWorkspaceアプリのバージョン)の送信を無効にする場合は、次のレジストリエントリに移動し、推奨されている値を設定します:
場所: <ICAROOT>/config/module.ini
セクション: GoogleAnalytics
エントリ: DisableHeartBeat
値: True
Google Analyticsが収集する特定のCEIPデータ要素は次のとおりです:
オペレーティングシステムバージョン* | Workspaceアプリバージョン* | アプリ名 | クライアントID |
セッションの起動方法 | コンパイラバージョン | ハードウェアプラットフォーム |
ICA-to-Xプロキシ
Citrix Workspaceアプリを実行しているワークステーションをサーバーとして使用し、出力を別のX11対応デバイスに転送できます。Citrix Workspaceアプリを使用できないX端末またはUNIXワークステーションにMicrosoft Windows用アプリケーションを配信する場合などに、この方法を使います。
注:
Citrix Workspaceアプリソフトウェアは多くのXデバイスで使用できるので、このデバイスへのソフトウェアのインストールはこの方法を使用することをお勧めします。Citrix WorkspaceアプリをICA-to-Xプロキシとして実行することを、サーバー側ICAとも呼びます。
この方法では、実行するCitrix WorkspaceアプリをICAからX11へのコンバーターとして使うことで、X11の出力をローカルのLinuxデスクトップ画面に転送します。また、その出力をさらに別のX11コンピューターの画面に転送できます。1つのシステムで複数のCitrix Workspaceアプリのコピーを同時に実行し、それぞれの出力を別の異なるデバイスに送信できます。
この図は、Linux向けCitrix WorkspaceアプリがICA-to-Xプロキシとして動作するシステムを示しています。
この方法を使うようにシステムを設定するには、LinuxサーバーをICAからX11へのプロキシサーバーとして機能させる必要があります。
- X端末が既にある場合は、XアプリケーションをX端末に供給するLinuxサーバーでCitrix Workspaceアプリを実行できます。
- Citrix Workspaceアプリを使用できないUNIXワークステーションにアプリケーションを配布する場合は、プロキシサーバーとして機能するサーバーが1台必要です。たとえば、Linuxを実行しているPCをプロキシサーバーとして使用できます。
アプリケーションは、ICAプロトコルの機能を使用して、X11の最終デバイスに提供されます。デフォルトで、プロキシサーバー上のドライブにアクセスするには、ドライブマッピング機能を使う方法しかありません。(通常はローカルドライブがない)X端末を使用している場合は、これは問題ありません。ほかのUNIXワークステーションにアプリケーションを配布する場合は、次のいずれか実行できます。
- ローカルのUNIXワークステーションをNFSを使ってプロキシサーバーにマウントし、プロキシサーバー上のNFSマウントポイントをクライアントドライブとしてマップしてアクセスする。
- SAMBAなどのNFSからSMBへのプロキシサーバー、またはMicrosoft Services for UNIXなどのサーバー上のNFSクライアントを使用する。
次の機能は、最終デバイスに提供されません:
- USBリダイレクト
- スマートカードリダイレクト
- COMポートリダイレクト
- プロキシとして機能するサーバーがオーディオをサポートしている場合でも、X11デバイスではオーディオを使用できません。
- クライアントプリンターは、X11デバイスでは使用できません。LPD印刷機能を使ってサーバーからUNIXプリンターに手動でアクセスするか、ネットワークプリンターを使用します。
- マルチメディア入力のリダイレクトは機能しません。これは、Citrix Workspaceアプリを実行しているマシン上でサーバーがプロキシとして機能するためにはWebカメラが必要なためです。GStreamerがインストールされたサーバーがプロキシとして機能するため、マルチメディア出力のリダイレクトは機能します(未テスト)。
X端末またはUNIXワークステーションからCitrix Workspaceアプリをサーバー側ICAとして起動するには:
-
sshまたはtelnetを使って、プロキシとして動作しているデバイスに接続します。
-
プロキシデバイスのシェルで、DISPLAY環境変数をローカルデバイスに設定します。たとえば、Cシェルでは、次のように入力します:
setenv DISPLAY <local:0>
注:
コマンド
ssh -X
を使ってプロキシとして動作するデバイスに接続する場合は、DISPLAY環境変数を設定する必要はありません。 -
ローカルデバイスのコマンドプロンプトで、次のように入力します:xhost <proxy server name>
-
Citrix Workspaceアプリをデフォルトのインストールディレクトリにインストールしない場合は、環境変数ICAROOTに実際のインストール先ディレクトリを指定しておく必要があります。
-
Citrix Workspaceアプリがインストールされているディレクトリを探します。コマンドプロンプトで「
selfservice &
」と入力します。
サーバーからクライアントへのコンテンツリダイレクト
公開アプリケーションで使用しているファイル内に埋め込まれている特定のURLを、ローカルのアプリケーションで開くように指定できます。たとえば、セッションで実行するMicrosoft OutlookでWebページへのリンクをクリックすると、そのWebページがユーザーデバイス上のWebブラウザーで開きます。管理者は、この機能を使ってサーバーのCitrixリソースをより効率よく配分し、ユーザー側のパフォーマンスを向上させることができます。
次の種類のURLをクライアントにリダイレクトできます。
- HTTP
- HTTPS
- RTSP(Real Player)
- RTSPU(Real Player)
- PNM(従来のReal Players)
Linux向けCitrix Workspaceアプリに適切なアプリケーションがない場合、またはコンテンツに直接アクセスできない場合は、URLがサーバー上のアプリケーションで開きます。
サーバーからクライアントへのコンテンツリダイレクト機能は、サーバー側で構成します。Citrix Workspaceアプリでは、RealPlayerとWebブラウザー(Firefox、Mozilla、またはNetscapeの内の最低1つ)がUNIXパスに指定されている場合は、この機能がデフォルトで有効になります。
RealPlayerとWebブラウザーがパスにない場合に、サーバーからクライアントへのコンテンツリダイレクト機能を有効にするには
-
構成ファイル
wfclient.ini
を開きます。 -
[Browser]セクションで、次の設定を変更します。
Path=<path>
Command=<command>
ここで<path>は、Webブラウザーの実行ファイルのディレクトリです。また、<command>はリダイレクトされるURLを処理する実行ファイルの名前で、サーバーから送信されるURLに追加されます。たとえば、次のようになります:
$ICAROOT/nslaunch
Netscape, firefox, mozilla
このコマンドにより、以下が実行されます:
- 既存のWebブラウザーウィンドウにURLを渡すnslaunchユーティリティが起動します。
- リストで指定された各Webブラウザーを順番に試行して、コンテンツを表示します。
-
[Player]セクションで、次の設定を変更します:
Path=<path>
Command=<command>
ここで<path>は、RealPlayerの実行ファイルのディレクトリです。また、<command>はリダイレクトされるマルチメディアURLを処理する実行ファイルの名前で、サーバーから送信されるURLに追加されます。
-
ファイルを保存して閉じます。
注:
どちらのPath設定においても、WebブラウザーおよびRealPlayer実行ファイルがあるディレクトリだけを指定する必要があります。実行ファイルのフルパスは必要ありません。たとえば、[Browser]セクションではPathの値は/usr/X11R6/bin/netscapeではなく、/usr/X11R6/binとなります。また、複数のディレクトリ名をコロンで区切って指定できます。この値を指定しない場合、$PATHが使用されます。
Citrix Workspaceで、サーバーからクライアントへのコンテンツリダイレクト機能を無効にするには:
- 構成ファイルmodule.iniを開きます。
- CREnabledの設定をOffに変更します。
- ファイルを保存して閉じます。
接続
接続の構成
デバイスのプロセッサの処理能力や接続に使用する帯域幅が限られている場合は、使用する機能とパフォーマンスのバランスを考慮する必要があります。ユーザーおよび管理者は、パフォーマンスを低下させずに多くの機能を利用できるように、構成を変更することができます。サーバーまたはユーザーデバイスで次の変更を行うと、接続に必要な帯域幅を減らしてパフォーマンスを向上させることができます。
- SpeedScreenの有効化 - SpeedScreenを有効にすると、遅延時間の長いネットワーク接続でも、ユーザーの入力やマウスのクリックに対する反応時間が短くなります。この構成は、サーバー上でSpeedScreen管理ツールを使用して行います。Citrix Workspaceアプリにおいてデフォルトでは、これはキーボード操作に対しては無効になっており、遅延時間の長いネットワーク接続のおけるマウス操作に対してのみ有効です。詳しくは、『Citrix Workspace app for Linux OEM’s Reference Guide』を参照してください。
- データ圧縮の有効化 - データを圧縮すると、接続を介して転送されるデータ量が減少します。これにはデータの圧縮と展開を行うためのプロセッサリソースがさらに必要になりますが、低帯域幅接続でのパフォーマンスを向上させることができます。この機能を有効にするには、Citrixポリシーの[音質]および[イメージ圧縮]設定を使用します。
- ウィンドウサイズの縮小 - ウィンドウサイズを必要最小限に抑えます。ファームでセッションオプションを設定します。
- 表示色数の変更 - 表示色数を256色に変更します。Citrix Virtual Apps and Desktopsサイトで、[セッションオプション]を設定します。
- 音質の変更 - サウンドのサポート機能を使用する場合は、Citrixポリシーの[音質]設定で音質を下げます。
フォント
ClearTypeフォントスムージング
ClearTypeフォントスムージング(サブピクセルのフォントレンダリング)は、従来のフォントスムージングやアンチエイリアスに比べて表示フォントの質を向上させます。この機能は、有効または無効にできます。または、適切な構成ファイルの[WFClient]セクションで次の設定を編集してスムージングの種類を指定できます。
FontSmoothingType = <number>
<number>に以下のいずれかの値を設定します:
値 | 動作 |
---|---|
0 | デバイス側の設定が適用されます。この値は、FontSmoothingTypePrefで定義します。 |
1 | スムージング処理なし |
2 | 標準のスムージング |
3 | ClearType(水平サブピクセル)スムージング |
標準スムージングまたはClearTypeスムージングを使用すると、Citrix Workspaceアプリで消費される帯域幅が増加することがあります。
重要:
サーバー側の設定は、ICAファイルのFontSmoothingTypeで定義できます。この設定は、[WFClient]の設定よりも優先されます。
FontSmoothingTypeが0の場合、[WFClient]の次の設定によりローカルの動作が決定されます: FontSmoothingTypePref = number
<number>に以下のいずれかの値を設定します:
値 | 動作 |
---|---|
0 | スムージング処理なし |
1 | スムージング処理なし |
2 | 標準のスムージング |
3 | ClearType(水平サブピクセル)スムージング(デフォルト) |
フォルダー
ユーザーフォルダーのリダイレクトの構成
この機能では、ユーザーごとに個別に設定される以下の2つのユーザーフォルダー(特殊フォルダー)が対象になります。
- ユーザーのデスクトップフォルダー
- ユーザーのドキュメントフォルダー(Windows XPではマイドキュメント)
ユーザーフォルダーのリダイレクト機能では、ユーザーデバイス上の特定の場所をユーザーフォルダーとして指定できます。これにより、サーバーの種類やファーム構成が異なってもこれらのフォルダーに一貫してアクセスできるようになります。たとえば、異なるサーバーファームのサーバーにログオンする必要があるモバイルユーザーなどにとって便利な機能です。常に同じサーバーファーム内のサーバーにログオンする静的な社内ワークステーションの場合、この機能はあまり必要ではありません。
ユーザーフォルダーのリダイレクトを構成するには:
以下の2つの手順を実行します。まず、module.iniにエントリを作成してユーザーフォルダーのリダイレクトを設定します。次に、以下のように[WFClient]セクションにフォルダーの場所を指定します。
-
次の文字列をmodule.ini($ICAROOT/config/module.iniなど)に追加します。
[ClientDrive]
SFRAllowed = True
-
次の文字列を[WFClient]セクション($HOME/.ICAClient/wfclient.iniなど)に追加します。
DocumentsFolder = <documents>
DesktopFolder = <desktop>
ここで<documents>と<desktop>は、それぞれユーザーのDocumentsフォルダーおよびDesktopフォルダーとして使用するディレクトリのUNIXファイル名(フルパス)です。たとえば、次のようになります:
DesktopFolder = $HOME/.ICAClient/desktop
- $HOMEなどの環境変数として、パスで任意のコンポーネントを指定できます。
- 両方のパラメーターの値を指定します。
- 指定するディレクトリは、クライアントデバイスのマッピングで使用可能なディレクトリです。つまり、マップされたクライアントデバイスのサブツリーに存在する必要があります。
- ドライブ文字として、Cまたはそれ以降を使用します。
クライアント側ドライブのマッピング
クライアント側ドライブのマッピング機能により、Citrix Virtual AppsまたはCitrix Virtual Desktopsサーバーのドライブ文字をローカルユーザーデバイスにあるディレクトリにリダイレクトできます。たとえば、Citrixユーザーセッション内で表示されるHドライブにアクセスしたときに、ローカルユーザーデバイスの特定のディレクトリにリダイレクトされるように設定できます。
クライアントドライブマッピングにより、CD-ROM、DVD、またはUSBメモリスティックなど、セッションにおいてユーザーが使用できるローカルユーザーデバイスにマウントされた任意のディレクトリに、ローカルユーザーがアクセスする権限を提供できます。サーバーでクライアント側ドライブのマッピングが許可されている場合、ユーザーはセッション内で各自のローカルファイルを読み込んで、再びローカルドライブに保存したり、サーバーのドライブに保存したりできます。
Citrix Workspaceアプリは、Citrix Virtual Apps and Desktopsサーバーへの接続に対してクライアントデバイスのマッピングをサポートします。クライアントデバイスのマッピングによって、サーバー上で実行しているリモートアプリケーションから、ローカルのユーザーデバイスに接続しているデバイスにアクセスできるようになります。ユーザーデバイスのユーザーには、アプリケーションやシステムなどのリソースがローカルで実行されているように表示されます。クライアントデバイスのマッピングを実行する前に、サーバーでこの機能をサポートしていることを確認してください。
注:
SELinux(Security-Enhanced Linux)のセキュリティモジュールにより、Citrix Virtual Apps and Desktopsのクライアント側ドライブのマッピング機能とUSBリダイレクト機能が正しく動作しなくなることがあります。これらの機能を使用する場合は、サーバー上でこれらの機能を構成する前にSELinuxを無効にしてください。
2種類のドライブマッピングを実行できます。
- 静的なクライアントドライブマッピングでは、ログオン時にユーザーデバイスの任意のファイルシステムがサーバー上の特定のドライブ文字にマップされるように設定できます。たとえば、ユーザーのホームディレクトリや/tmpディレクトリのすべてまたは一部分や、CD-ROM、DVD、またはUSBメモリスティックなどのハードウェアデバイスのマウントポイントをマップできます。
- 動的なクライアントドライブマッピングでは、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、USBメモリスティックなどのハードウェアデバイスがマウントされるユーザーデバイス上のディレクトリが監視されます。セッション内で追加した新しいデバイスが、サーバーで使用可能な最初のドライブ文字に自動的にマップされます。
クライアント側デバイスのマッピングを無効にしない限り、Citrix WorkspaceアプリがCitrix Virtual AppsやCitrix Virtual Desktopsに再接続したときに、マッピングが再確立されます。ポリシーを使用すると、クライアント側デバイスのマッピングを詳細に制御できます。詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsのドキュメントを参照してください。
ユーザーがドライブマッピングを設定するときは、[環境設定]ダイアログボックスを使用します。
注:
デフォルトでは、静的なクライアントドライブマッピングを有効にすると自動的に動的なクライアントドライブマッピングも有効になります。動的なクライアントドライブマッピングを無効にして静的なクライアントドライブマッピングを有効にするには、
wfclient.ini
のDynamicCDM
をFalse
に設定します。
以前は、CDMによるファイルアクセスの設定は、すべての構成済みストアに適用されていました。
バージョン2012以降のCitrix Workspaceアプリでは、ストアごとにCDMファイルアクセスを構成できます。
注:
Web向けWorkspaceを使用する場合、ファイルアクセス設定はセッション間で永続的ではありません。デフォルトのオプションは、[毎回確認する] です。
wfclient.ini
ファイルを使用して、マップされたパスとファイル名の属性を構成できます。上のスクリーンキャプチャに示されているように、GUIでファイルアクセスレベルを設定します。
デスクトップセッションでは、Desktop Viewerで [基本設定]>[ファイルアクセス] ダイアログに移動して、ファイルアクセスレベルを設定できます。
アプリセッションでは、Citrix Connection Centerから [ファイルアクセス] ダイアログを起動して、ファイルアクセスレベルを設定できます。
[ファイルアクセス] ダイアログには、マップされたフォルダー名とそのパスが含まれています。
アクセスレベルフラグは、wfclient.ini
ファイルではサポートされなくなりました。
クライアントプリンターのマッピング
Citrix Workspaceアプリは、ネットワークプリンターおよびユーザーデバイスにローカルで接続されているプリンターへの出力をサポートします。デフォルトでは、ポリシーを作成して変更しない限り、Citrix Virtual Appsにより次のことを実行できます:
- ユーザーデバイスからアクセス可能なすべてのプリントデバイスに出力する
- プリンターを追加する
ただし、これらの設定はすべての環境に対して最適な設定とはならない可能性があります。たとえば、ユーザーデバイスからアクセスできるすべてのプリンターへの出力が可能なデフォルトの設定は、最も管理しやすい設定です。ただし、この設定は一部の環境ではログオンに時間がかかる要因となる可能性があります。このような状況では、ユーザーデバイス上で構成されたプリンターの一覧に制限するようにします。
このように、組織のセキュリティポリシーによってはローカルプリンターポートのマッピングをやめる必要があるものがあります。これを行うには、サーバーのICAポリシーで[クライアントCOMポートを自動接続する]設定で[無効]を選択します。
ユーザーデバイス上で構成されたプリンターの一覧を制限するには:
-
次のいずれかの場所にある構成ファイル(wfclient.ini)を開きます。
- $HOME/.ICAClient(1人のユーザーに対してプリンターを制限する場合)
- $ICAROOT/config(すべてのWorkspaceアプリユーザーに対してプリンターを制限する場合)。この場合の「すべてのユーザー」は、変更後にself-serviceプログラムを最初に使用したユーザーです。
-
[WFClient]セクションに、次のパラメーターを入力します。
ClientPrinterList=printer1:printer2:printer3
ここでprinter1、printer2などは、選択したプリンターの名前です。各プリンターをコロン(:)で区切って指定します。
-
ファイルを保存して閉じます。
UNIXでのクライアントプリンターのマッピング
UNIX環境では、Citrix Workspaceアプリにより定義されたプリンタードライバーは無視されます。ユーザーデバイスのプリントシステムは、アプリケーションにより生成された出力形式を制御できる必要があります。
ユーザーがCitrix Virtual Apps for UNIX(日本語版はリリースされていません)からクライアントプリンターに出力できるようにするには、事前に管理者が印刷機能を有効にしておく必要があります。詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメントの「Citrix Virtual Apps for UNIX」セクションを参照してください。
ローカルプリンターのマッピング
Linux向けCitrix WorkspaceアプリはCitrix PSユニバーサルプリンタードライバーをサポートします。そのため、通常ネットワークプリンターまたはユーザーデバイスにローカルで接続されているプリンターへの出力をユーザーがローカルで構成する必要はありません。ただし、ユーザーデバイスのプリントソフトウェアがユニバーサルプリンタードライバーをサポートしていない場合などは、Windows向けCitrix Virtual Apps上でクライアントプリンターを手動でマップすることがあります。
サーバーにローカルプリンターを割り当てるには:
-
Citrix Workspaceアプリでサーバーへのセッションを開始して起動し、Citrix Virtual Appsサーバーにログオンします。
-
[スタート]ボタンをクリックし、[設定]>[プリンター] の順に選択します。
-
[ファイル]メニューから [プリンターの追加] を選択します。
プリンターの追加ウィザードが開きます。
-
ウィザードを使って、クライアントネットワークやクライアントドメインからネットワークプリンターを追加します。通常、これが標準のプリンター名です。標準のプリンター名とは、ネイティブのリモートデスクトップサービスで使用される「セッション3の(クライアント名からの)HP LaserJet 4」などです。
プリンターの追加について詳しくは、Windowsオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
オーディオ
以前は、マシンで多数のデバイスが使用可能であっても、セッションではデフォルトの オーディオデバイスのみがマップされていました。マップされたデバイスは通常、Citrix HDX Audioとして表示されます。
バージョン2010以降、Linux向けCitrix Workspaceアプリは、セッションで使用可能なすべてのローカルオーディオデバイスを表示します。Citrix HDX Audioの代わりに、それぞれのデバイス名で表示されるようになりました。セッションでは、使用可能な任意のデバイスに動的に切り替えることができます。以前のリリースとは異なり、セッションを開始する前にデフォルトのオーディオ入力または出力を選択する必要がなくなりました。オーディオデバイスを接続または削除すると、セッションは動的に更新されます。
バージョン2012以降、拡張オーディオリダイレクト機能はデフォルトで有効になっています。
この機能を無効にするには、次の手順を実行します:
-
\<ICAROOT\>/config/
フォルダーに移動し、module.iniファイルを開きます。 -
clientaudio
セクションに移動し、次のエントリを追加します:VdcamVersion4Support=False
注:
- 拡張オーディオリダイレクト機能が無効になっている場合、Citrix HDX Audioという名前のデフォルトのオーディオデバイスのみがセッションに表示されます。
- [設定] ダイアログボックスの [マイクとWebカメラ] オプションは、デフォルトでは無効のままです。マイクとWebカメラを有効にする方法については、「基本設定」を参照してください。
既知の制限事項:
- Windows Server 2016で実行されているVDAでは、セッションでオーディオデバイスの選択を変更することはできません。選択は、デフォルトのオーディオ入力および出力のみに設定されます。
- オーディオデバイスのリダイレクトは、Bluetoothオーディオデバイスではサポートされていません。
- デフォルトのオーディオデバイスは、Windows 10、Windows 7、およびWindows 8オペレーティングシステムでのみ変更できます。Windows Server 2012、2016、2019などのWindows Serverオペレーティングシステムでは、Microsoftリモートデスクトップセッションの制限により、デフォルトのオーディオデバイスを変更することはできません。
デフォルトのオーディオデバイスは、一般的にはシステムに対して構成されているデフォルトのALSAデバイスです。次の方法を使って、別のデバイスを指定します。
- 変更を適用するユーザーの構成ファイルを選択して開きます。ほかのユーザーに適用される特定の設定ファイルを更新する方法については、「デフォルト設定」を参照してください。
-
次のオプションを追加して、必要に応じてセクションを作成します:
[ClientAudio] AudioDevice = <device>
ここで、デバイス情報は、オペレーティングシステム上のALSA構成ファイルにあります。
注:
この情報の場所は、すべてのLinuxオペレーティングシステムでの標準ではありません。この情報の場所について詳しくは、オペレーティングシステムドキュメントを参照してください。
クライアントオーディオのマッピング
クライアントオーディオマッピングにより、Citrix Virtual AppsサーバーまたはCitrix Virtual Desktopsサーバー上で実行しているアプリケーションのサウンドを、ユーザーデバイスにインストールされているサウンドデバイスで再生できます。管理者はサーバーで接続ごとに音質レベルを設定できますが、ユーザーもユーザーデバイスで音質レベルを設定できます。ユーザーデバイスとサーバーの音質レベルの設定が異なる場合は、低い方の音質レベルが使用されます。
クライアントオーディオマッピングを使用すると、サーバーとネットワークに大きな負荷がかかります。音質を高くすると、オーディオデータの伝送により多くの帯域幅が必要になります。また高音質にするとサーバーのCPUもより多く使用します。
クライアントオーディオマッピングは、ポリシーを使用して構成します。詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsのドキュメントを参照してください。
注:
注:クライアントオーディオマッピングは、Citrix Virtual Apps for UNIX(日本語版未発表)に接続する場合はサポートされません。
UDPオーディオの有効化
UDPオーディオ機能を有効にすると、インターネット接続を介した通話品質が向上します。この機能では、TCP(Transmission Control Protocol)の代わりにUDP(User Datagram Protocol)が使用されます。
制限事項:
- 暗号化されたセッション(TLSまたはSecureICAを使用するセッション)では、UDPオーディオを使用できません。このようなセッションでは、TCP上でオーディオデータが転送されます。
- ICAチャネルの優先度により、UDPオーディオの動作が異なります。
- module.iniファイルのClientAudioセクションで、以下のオプションを設定します:
- EnableUDPAudioに「True」を指定します。デフォルトでは「False」が設定されており、UDPオーディオが無効になります。
- UDPAudioPortLowおよびUDPAudioPortHighに、UDPオーディオで使用されるポート番号の最小値および最大値を指定します。デフォルトでは、ポート16500~16509が使用されます。
- 中レベルの音質が適用されるように、クライアント側およびサーバー側のオーディオ設定を以下のように構成します。
クライアント側の音質レベル | クライアント側の音質レベル | クライアント側の音質レベル | ||
---|---|---|---|---|
高速 | 中 | 低 | ||
サーバー側の音質レベル | 高速 | 高速 | 中 | 低 |
サーバー側の音質レベル | 中 | 中 | 中 | 低 |
サーバー側の音質レベル | 低 | 低 | 低 | 低 |
クライアント上のUDP
$ICAROOT/config/module.ini
ファイルに以下を追加します:
[ClientAudio]セクション:
EnableUDPAudio=True UDPAudioPortLow=int UDPAudioPortHigh=int
$HOME/.ICAClient/wfclient.iniファイルで、以下を追加します。
[WFClient]セクション:
AllowAudioInput=True EnableAudioInput=true AudioBandWidthLimit=1
注:
.ICAClientフォルダーがない場合は(初回インストール後の起動のみ)、Citrix Workspaceアプリを開始して、終了します。この操作により、.ICAClientフォルダが作成されます。
wfclient.ini. で次を追加します: * DDCでのポリシー設定
Windows Media redirectionに「Prohibited」を設定します。 Audio over UDPに「Allowed」を設定します。 Audio over UDP real time transportに「enabled」を設定します。 Audio qualityに「Medium」を設定します。
Citrix Workspaceアプリの使用方法の変更
ICA技術は高度に最適化されているため、通常、処理能力の高いCPUを搭載したクライアントデバイスや広い帯域幅を必要としません。ただし、接続の帯域幅が非常に狭い接続では、適切なパフォーマンスを得るために、次のことを考慮してください:
- クライアント側ドライブ上のサイズの大きいファイルにはアクセスしない。クライアントドライブマッピングを使ってファイルにアクセスすると、サーバーとの接続でそのファイルのデータが転送されることになります。遅い接続では、大きなファイルを転送するのに時間がかかることがあります。
- クライアント側のローカルプリンターで大きな文書を印刷しない。クライアント側のローカルプリンターで文書を印刷すると、サーバーとの接続でそのファイルのデータが転送されることになります。遅い接続では、大きなファイルを転送するのに時間がかかることがあります。
- マルチメディアコンテンツを再生しない。マルチメディアファイルを再生するには、広い帯域幅が必要です。そのため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
USB
USBサポート機能により、ユーザーが仮想デスクトップ上で作業しているときにさまざまな種類のUSBデバイスを使用できるようになります。ユーザーがコンピューターにUSBデバイスを接続すると、仮想デスクトップ内でそのデバイスを操作できるようになります。この機能では、フラッシュドライブ、スマートフォン、PDA、プリンター、スキャナー、MP3プレーヤー、セキュリティデバイス、およびタブレットなどのUSBデバイスがサポートされます。
USBリダイレクトには、Citrix Virtual Apps 7.6以降またはCitrix Virtual Desktopsが必要です。Citrix Virtual Appsは、大容量記憶装置デバイスのUSBリダイレクトをサポートせず、オーディオデバイスをサポートするには特殊な構成が必要です。詳しくは、Citrix Virtual Apps 7.6のドキュメントを参照してください。
Webカメラ、マイク、スピーカー、およびヘッドセットなどのUSBデバイスのアイソクロナス機能は、一般的な高速LAN環境でサポートされます。ただし通常は、標準のオーディオやWebカメラのリダイレクトの方が適しています。
Citrix Virtual Apps and Desktopsセッションでは次の種類のデバイスは直接サポートされるため、USBサポート機能は使用されません:
- キーボード
- マウス
- スマートカード
- ヘッドセット
- Webカメラ
注:
特殊用途のUSBデバイス(Bloombergキーボードや3Dマウスなど)では、USBサポート機能が使用されるように構成できます。そのほかの特殊用途のUSBデバイスのポリシー規則の設定について詳しくは、 CTX119722を参照してください。
デフォルトでは、特定の種類のUSBデバイスがCitrix Virtual Apps and Desktopsセッションで動作しないように設定されています。たとえば、内部USBでシステムボードに装着されたNICは、リモートで動作する仮想デスクトップでの使用には適しません。次の種類のUSBデバイスは、Citrix Virtual Apps and Desktopsセッションでの使用をデフォルトでサポートしていません:
- Bluetoothドングル
- 統合されたNIC
- USBハブ
リモート操作可能なUSBデバイスのデフォルトの一覧を更新するには、$ICAROOT/にあるusb.confファイルを変更します。詳しくは、「リモートで実行できるUSBデバイスの一覧の更新」を参照してください。
エンドポイント側のUSBデバイスを仮想デスクトップ内で使用できるようにするには、USBポリシー規則を有効にする必要があります。詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsのドキュメントを参照してください。
USBサポートのしくみ
ユーザーがエンドポイントにUSBデバイスを接続すると、USBポリシーが照合され、許可されているデバイスであることが認識されると、仮想デスクトップ上で使用可能になります。USBポリシーで拒否されるデバイスは、ローカルのデスクトップ上でのみ使用可能になります。
デスクトップアプライアンスモードを介してアクセスするデスクトップでは、ユーザーがUSBデバイスを接続すると自動的に仮想デスクトップで使用可能になります。USBドライブの制御と表示は、仮想デスクトップにより処理されます。
デスクトップアプライアンスモードが使用中でない限り、ユーザーがリダイレクトを実行するためユーザーデバイスに接続するとき、セッションウィンドウにフォーカスがある必要があります。
大容量記憶装置デバイス
USB大容量記憶装置デバイスがローカルデスクトップに接続されたままユーザーが仮想デスクトップを切断した場合、再接続してもデバイスはその仮想デスクトップに接続されません。大容量記憶装置デバイスが仮想デスクトップに接続されるようにするには、仮想デスクトップへの再接続後にデバイスを一度取り外してから再接続する必要があります。
注:
USB大容量記憶装置デバイスのリモートサポートを拒否するように構成されているLinuxワークステーションに大容量記憶装置デバイスを接続すると、Workspaceアプリはデバイスを受け入れず、別のLinuxファイルブラウザーが開くことがあります。そのためユーザーデバイス上では、事前にリムーバブルストレージの [メディアが挿入されたら参照する] 設定を無効にしておくことをCitrixではお勧めします。Debianベースのデバイスでは、Debianメニューバーで [Desktop]>[Preferences]>[Removable Drives and Media] を選択します。[Storage] タブの [Removable Storage] で [Browse removable media when inserted] のチェックを外します。
クライアントUSBデバイスのリダイレクトについては、次の点に注意してください。
注:
[クライアントUSBデバイスリダイレクト]サーバーポリシーを有効にすると、クライアントドライブマッピングが有効な場合でも大容量記憶装置デバイスは常にUSBデバイスとして送信されます。
このアプリはUSBデバイスで複合デバイスのリダイレクトをサポートしません。
USBのクラス
次のUSBデバイスのクラスは、デフォルトのUSBポリシー規則により許可されます:
-
オーディオ(クラス01)
マイク、スピーカー、ヘッドセット、およびMIDIコントローラーがあります。
-
物理的インターフェイス(クラス05)
このデバイスはHIDに似ていますが、一般的にはリアルタイムの入力またはフィードバックを提供し、フォースフィードバックジョイスティック、モーションプラットフォーム、およびフォースフィードバックエクソスケルトンなどがあります。
-
静止画(クラス06)
このクラスのデバイスとして、デジタルカメラおよびスキャナーがあります。ほとんどのデジタルカメラは、画像転送プロトコル(PTP)またはメディア転送プロトコル(MTP)を使ってコンピューターやほかの周辺機器にイメージを転送する静止画クラスをサポートします。カメラは大容量記憶装置としても機能する場合があります。また、カメラ自体のメニューを使っていずれかのクラスを使用するように構成できます。
カメラがマスストレージデバイスとして機能する場合はクライアントドライブマッピングが使用され、USBサポートは必要ありません。
-
プリンター(クラス07)
一部のプリンターではベンダー固有のプロトコル(クラスff)が使用されますが、一般的にはこのクラスにほとんどのプリンターが含まれます。マルチ機能プリンターの場合は、USBハブが内蔵されていたり、混合デバイスであったりする場合があります。いずれの場合も、印刷機能では一般的にプリンタークラスが使用され、スキャナーやFAX機能では静止画などの別のクラスが使用されます。
プリンターは通常、USBサポートなしで適切に動作します。
-
マスストレージデバイス(クラス08)
最も一般的なマスストレージデバイス(大容量記憶装置)として、USBフラッシュドライブがあります。そのほかには、USB接続のハードドライブ、CD/DVDドライブ、およびSD/MMCカードリーダーがあります。また、メディアプレーヤー、デジタルカメラ、スマートフォンなど、内部ストレージを持つさまざまな種類のデバイスが大容量記憶装置インターフェイスを使用します。既知のサブクラスには次のものが含まれます:
- 01 制限付きフラッシュデバイス
- 02 一般的なCD/DVDデバイス(ATAPI/MMC-2)
- 03 一般的なテープデバイス(QIC-157)
- 04 一般的なフロッピーディスクドライブ(UFI)
- 05 一般的なフロッピーディスクドライブ(SFF-8070i)
-
06 ほとんどの大容量記憶装置デバイスはこのSCSIのバリアントを使用します
マスストレージデバイスには、クライアントドライブマッピングを介して頻繁にアクセスすることができ、USBサポートは必要ありません。
重要:ウィルスプログラムの中には、あらゆる種類の大容量記憶装置デバイスを媒体にして活発に増殖するものがあります。クライアントドライブマッピングまたはUSBサポートのいずれかを介して大容量記憶装置デバイスの使用を許可する必要があるか、慎重に検討してください。このリスクを減らすため、クライアントドライブマッピングによりファイルが実行されるのを防ぐようにサーバーを構成することができます。
-
コンテンツセキュリティ(クラス0d)
通常、ライセンスまたはデジタル権利の管理のためのコンテンツ保護を実行します。このクラスのデバイスとして、ドングルがあります。
-
パーソナルヘルスケア(クラス0f)
このデバイスには、血圧センサー、心拍数モニター、万歩計、薬剤モニター、肺活量計などの個人用健康器具があります。
-
アプリケーションおよびベンダー固有(クラスfeおよびff)
多くのデバイスがベンダー独自のプロトコルまたはUSBコンソーシアムで標準化されていないプロトコルを使用しており、これらは通常はベンダー固有(クラスff)として分類されます。
USBデバイスのクラス
次のUSBデバイスのクラスは、デフォルトのUSBポリシー規則により拒否されます。
-
通信およびCDCコントロール(クラス02および0a)
モデム、ISDNアダプター、ネットワークアダプター、一部の電話およびFAX機器があります。
仮想デスクトップ自体への接続にこれらのデバイスのいずれかが使用される場合があるため、デフォルトのUSBポリシーではこれらのデバイスのリモートでの実行は許可されていません。
-
ヒューマンインターフェイスデバイス(クラス03)
さまざまな種類の入出力デバイスを含みます。一般的なヒューマンインターフェイスデバイス(HID)として、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、グラフィックタブレット、センサー、およびゲームのコントローラー、ボタン、およびコントロール機能などがあります。
Subclass 01は起動インターフェイスクラスと呼ばれ、キーボードおよびマウスで使用されます。
デフォルトのUSBポリシーはUSBキーボード(クラス03、サブクラス01、プロトコル1)またはUSBマウス(クラス03、サブクラス01、プロトコル2)を許可しません。これは、ほとんどのキーボードとマウスはUSBのサポートを必要とすることなく適切に処理できるためです。通常、こうしたデバイスは仮想デスクトップ内だけでなくローカルでも使用する必要があります。
-
USBハブ(クラス09)
USBハブにより、追加のデバイスをローカルコンピューターに接続できます。これらのデバイスにリモートでアクセスする必要はありません。
-
スマートカード(クラス0b)
スマートカードリーダーには、非接触式および接触式のスマートカードリーダーがあり、また埋め込みスマートカード同等チップがあるUSBトークンもあります。
スマートカードリーダーは、スマートカードサポート機能によりアクセスできるため、USBサポートは必要ありません。
-
ビデオ(クラス0e)
このクラスのデバイスとして、ビデオ、Webカメラ、デジタルカムコーダー、アナログビデオ変換機、一部のテレビチューナー、およびビデオストリーミングをサポートする一部のデジタルカメラなど、ビデオ関連の機器があります。
デフォルトでは、HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮機能によりWebカメラのパフォーマンスが最適化されます。
-
ワイヤレスコントローラー(クラスe0)
このクラスのデバイスとして、ウルトラワイドバンドコントローラーやBluetoothなど、さまざまなワイヤレスコントローラーがあります。
これらのデバイスの中には、重要なネットワークアクセスを提供していたり、Bluetoothキーボードやマウスなどの基幹周辺装置を接続していたりするものがある場合があります。
デフォルトのUSBポリシーはこれらのデバイスを許可していません。ただし、USBサポートを使ったアクセスに適したデバイスもあります。
USBデバイスの一覧
ユーザーデバイスの$ICAROOT/にあるusb.confファイルに含まれるデフォルト規則の一覧を変更して、デスクトップへリモートで実行できるUSBデバイスの範囲を更新できます。
新しいポリシー規則を追加して一覧を更新し、デフォルト範囲に含まれないUSBデバイスを許可または拒否します。この方法により管理者が作成した規則は、どのデバイスがサーバーに提供されるかを制御します。次にサーバー上で規則が、どのデバイスを許可するかを制御します。
デバイスのリモートでの実行を許可しないためのデフォルトポリシー構成は次のとおりです:
DENY: class=09 # Hubデバイス
DENY: class=03 subclass=01 # HID起動デバイス(キーボードとマウス)
DENY: class=0b # スマートカード
DENY: class=e0 # ワイヤレスコントローラー
DENY: class=02 # 通信およびCDC制御
DENY: class=03 # UVC (Webカメラ)
DENY: class=0a # CDCデータ
ALLOW: # 完全なフォールバック:すべてを許可
USBポリシー規則
ヒント:ポリシー規則を作成する場合、次のUSB WebサイトでUSBクラスコードを参照してください: http://www.usb.org/。ユーザーデバイス上のusb.confファイルで指定するポリシー規則は、「{ALLOW:|DENY:}」に次のタグの値をベースとした式セットが付いた形式にします:
タグ | 説明 |
---|---|
VID | デバイス記述子のベンダーID |
REL | デバイス記述子のリリースID |
PID | デバイス記述子の製品ID |
クラス | デバイス記述子またはインターフェイス記述子のクラス |
SubClass | デバイス記述子またはインターフェイル記述子のサブクラス |
Prot | デバイス記述子またはインターフェイス記述子のプロトコル |
ポリシー規則を作成する場合、以下の点に注意してください:
- 大文字と小文字は区別されません。
- 規則の末尾に、「#」で始まる任意のコメントを追加できます。区切り文字は不要で、コメントは無視されます。
- 空白行およびコメントのみの行は無視されます。
- 区切りとして使用されるスペースは無視されますが、番号または識別子の間にスペースを入れることはできません。たとえば、Deny: Class=08 SubClass=05は有効な規則ですが、Deny: Class=0 8 Sub Class=05は無効です。
- タグには等号(=)を使用する必要があります。たとえば、VID=1230とします。
例
次の例は、ユーザーデバイス上のusb.confファイルのセクションを示しています。これらの規則を実装するには、サーバー上に同じ規則のセットがある必要があります。
ALLOW: VID=1230 PID=0007 # 別のメーカーの別のフラッシュドライブ
DENY: Class=08 SubClass=05 # 大容量記憶装置デバイス
Class=0D # すべてのセキュリティデバイス
開始時のモード
デスクトップアプライアンスモードを使って、仮想デスクトップを開始したときに既に接続されているクライアント側のUSBデバイスを有効にしたり無効にしたりできます。これを行うには、各ユーザーデバイスで$ICAROOT/config/module.iniファイルを開き、WfClientセクションのDesktopApplianceMode = Booleanを以下のように設定します。
TRUE | 開始時に接続されているUSBデバイスが使用可能になります。サーバー(レジストリエントリ)またはユーザーデバイス(ポリシールール構成ファイル)のUSBポリシーでデバイスが拒否されていない場合のみ。 |
FALSE | USBデバイスは使用可能になりません。 |
Webカメラ
デフォルトでは、HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮機能によりWebカメラのパフォーマンスが最適化されます。ただし一部の環境では、ユーザーがUSBサポート機能を使ってWebカメラを接続しなければならない場合があります。この場合、管理者がHDX RealTime Webカメラビデオ圧縮を無効にする必要があります。
Webカメラリダイレクト
Webカメラのリダイレクトについて、次の点に注意してください:
-
Webカメラリダイレクトは、RTMEの有無にかかわらず機能します。
-
Webカメラリダイレクトは、32ビット版のアプリケーションで機能します。(例:Skype、GoToMeeting)Webカメラリダイレクトをオンラインで確認するには、32ビット版のWebブラウザーを使ってください。(例:www.webcamtests.com)
-
Webカメラの使用は、1つのアプリケーションに限定されます。たとえば、SkypeでWebカメラを使用中にGoToMeetingを起動した場合、GoToMeetingでWebカメラを使用するにはSkypeを終了します。
Xcapture
Citrix Workspaceアプリのパッケージには、サーバーのクリップボードと、Xデスクトップ上のICCCMに準拠していないX Windowsアプリケーション間で画像をコピーおよび貼り付けできる、xcaptureユーティリティが付属しています。xcaptureを使って、次の操作を実行できます。
- ダイアログボックスや画面領域をキャプチャし、コネクションウィンドウ内で実行中のアプリケーションと、ユーザーデバイスデスクトップ(ICCCMに準拠していないX Windowアプリケーションを含む)間でコピーする。
- コネクションウィンドウと、グラフィックを編集するX Windowアプリケーションであるxmagまたはxv間で、画像をコピーする。
コマンドラインからxcaptureを起動するには:
コマンドプロンプトで、/opt/Citrix/ICAClient/util/xcapture
と入力し、Enterキーを押します(ここで/opt/Citrix/ICAClientは、Citrix Workspaceアプリをインストールしたディレクトリ)。
ユーザーデバイスのデスクトップからコピーするには:
- [xcapture]ダイアログボックスで、[画面から] をクリックします。カーソルが十字型に変わります。
- 次のいずれかを選択します。
- ウィンドウの選択。コピーするウィンドウの上にカーソルを移動し、マウスの中央ボタンをクリックします。
- 領域の選択。マウスの左ボタンを押したままカーソルをドラッグして、コピーする領域を選択します。
- 選択の取り消し。マウスの右ボタンをクリックします。ドラッグしているときに中央ボタンまたは左ボタンを押したままマウスの右ボタンをクリックすると、選択が解除されます。
- [xcapture]ダイアログボックスで、[ICAへ] をクリックします。ボタンの色が変わり、情報を処理していることが示されます。
- 転送が完了したら、コネクションウィンドウから起動したアプリケーションで適切なコマンドを使用して、情報を貼り付けます。
xvから、ICAセッション内のアプリケーションにコピーするには:
- xvで情報をコピーします。
- [xcapture]ダイアログボックスで、[xvから]、[ICAへ]の順にクリックします。ボタンの色が変わり、情報を処理していることが示されます。
- 転送が完了したら、コネクションウィンドウから起動したアプリケーションで適切なコマンドを使用して、情報を貼り付けます。
ICAセッション内のアプリケーションからxvにコピーするには:
- ICAセッション内のアプリケーションで、情報をコピーします。
- [xcapture]ダイアログボックスで、[ICAから]、[xvへ]の順にクリックします。ボタンの色が変わり、情報を処理していることが示されます。
- 転送が完了したら、コピーした情報をxv内に貼り付けます。
マウス
相対マウス
相対マウスのサポートでは、マウスの絶対位置ではなく相対位置を読み取るオプションを提供します。この機能は、マウスの絶対位置ではなく相対位置の入力を必要とするアプリケーションに必要です。
注:
この機能は、Citrix Virtual AppsまたはCitrix Virtual Desktops 7.8以降で実行されているセッションでのみ使用できます。デフォルトでは、無効になっています。
この機能を有効にするには:
ファイル$HOME/.ICAClient/wfclient.ini
の[WFClient]セクションにエントリRelativeMouse=1を追加します。
この手順で有効にするまでは、機能は無効になっています。
ヒント:
相対マウス機能を有効にする方法について詳しくは、「相対マウスのその他の値」のセクションを参照してください。
この機能を有効にするには:
「Ctrl/F12」と入力します。
機能が有効になったら、Ctrl/F12を再度入力して、サーバーポインターの位置をクライアントと同期させます。相対マウスを使用すると、サーバーとクライアントのポインターの位置が同期しません。
この機能を無効にするには:
「Ctrl-Shift/F12」と入力します。
この機能は、セッションウィンドウからフォーカスが失われた場合もオフになります。
相対マウスのその他の値
別の方法として、相対マウスで次の値も使用できます。
- RelativeMouse=2。機能を有効にし、セッションウィンドウがフォーカスを取り戻すとアクティブになります。
- RelativeMouse=3。機能を有効にし、アクティブにし、常時アクティブ状態に維持します。
- RelativeMouse=4。クライアント側のマウスポインターが非表示または表示のときに、機能を有効または無効にします。このモードは、ファーストパーソンゲーム形式のアプリケーションインターフェイスで相対マウスを自動的に有効または無効にする場合に適しています。
キーボードコマンドを変更するには、以下のような設定を追加します。
- RelativemouseOnChar=F11
- RelativeMouseOnShift=Shift
- RelativemouseOffChar=F11
- RelativeMouseOffShift=Shift
RelativemouseOnCharおよびRelativemouseOffCharでサポートされる値は、Citrix Workspaceアプリインストールツリーのconfig/module.iniファイルの[Hotkey Keys]に一覧があります。RelativeMouseOnShiftおよびRelativeMouseOffShiftの値は、使用される識別子キーを設定し、[Hotkey Shift States]見出しの下に一覧があります。
キーボード
キーボードの動作
Ctrl+Alt+Delキーを送信するためのキーを設定するには:
- Ctrl+Alt+Delキー操作を送信するために使用するキーの組み合わせを決定します。
- 適切な構成ファイルを開き、[WFClient]セクションのUseCtrlAltEndで、以下の値を設定します。
- Trueを指定すると、Ctrl+Alt+Endキーを押すことでリモートのデスクトップにCtrl+Alt+Delキー操作が送信されます。
- False(デフォルト)を指定すると、Ctrl+Alt+Enterキーを押すことでリモートのデスクトップにCtrl+Alt+Delキー操作が送信されます。
Bloombergキーボードのリダイレクト
注:
Bloombergのオーディオのリダイレクトでも同様の構成手順を使用します。
以下の方法で、Bloombergキーボードのリダイレクトを実行できます:
-
汎用USBリダイレクト
-
汎用USBリダイレクトおよび選択的リダイレクトのサポート
汎用リダイレクト
クライアント側で汎用USBリダイレクトを使用してBloomberg v4キーボードを構成します:
前提条件として、Domain Delivery Controller(DDC)でポリシーが有効になっている必要があります。
-
Bloombergキーボードのvidおよびpidを見つけます。たとえば、DebianとUbuntuでは次のコマンドを実行します:
lsusb
-
$ICAROOTに移動し、usb.confファイルを編集します。
-
usb.confファイルで以下のエントリを追加し、BloombergキーボードのUSBリダイレクトを許可してから、ファイルを保存します。
ALLOW: vid=1188 pid=9545
-
クライアント上でctxusbdデーモンを再起動します。たとえば、DebianとUbuntuでは次のコマンドを実行します:
systemctl restart ctxusbd
-
クライアントセッションを起動します。リダイレクトを実行するためにBloomberg v4キーボードに接続する時、セッションにフォーカスがあることを確認します。
選択的なリダイレクト
この機能を使用することで、複数のセッションでBloomberg v4キーボードインターフェイスを使えるようになります。これにより、フィンガープリントおよびオーディオインターフェイスを除くすべてのリモートセッションでキーボードを柔軟に使用できます。フィンガープリントおよびオーディオインターフェイスは、以前と同様に単一のセッションにリダイレクトされます。
注:
デフォルトでは、この機能はx86およびx64のプラットフォームでは有効、ARMHFプラットフォームでは無効になっています。
この機能を有効にするには:
-
config/All_Regions.iniファイルのBloombergRedirectionセクションを次のように編集します。
BloombergRedirection=true
-
「汎用リダイレクト」に記載されているすべての手順を実行します。
この機能を無効にするには:
-
config/All_Regions.iniファイルのBloombergRedirectionセクションを編集します。
-
BloombergRedirectionの値を「false」に設定します。
BloombergRedirection=false
-
「汎用リダイレクト」に記載されているすべての手順を実行します。
注:
値を「false」に設定すると、機能が旧バージョンの動作に戻って、すべてのインターフェイスが1つのセッションにリダイレクトされるようになります。
Webブラウザーコンテンツのリダイレクト
Webブラウザーコンテンツのリダイレクト(BCR)のChromium埋め込みフレームワーク(CEF)[試験段階]
バージョン1912より前のリリースでは、BCRはWebkitGTK+ベースのオーバーレイを使用してコンテンツをレンダリングしました。ただし、シンクライアントでは、パフォーマンスの問題がありました。バージョン1912以降、BCRはCEFベースのオーバーレイを使用します。これにより、BCRのユーザーエクスペリエンスが向上し、ネットワーク使用量、ページ処理、グラフィックレンダリングをエンドポイントにオフロードできます。
CEFベースのBCRの有効化
CEFベースのBCRを有効にするには、次の手順を実行します:
- 次のファイルを編集します:
$ICAROOT/config/All_Regions.ini
。$ICAROOTはCitrix Workspaceアプリのデフォルトのインストールディレクトリです。 -
[Client Engine\WebPageRedirection]セクションに、次のエントリを追加します:
UseCefBrowser=true
BCRについて詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメントの「Webブラウザーコンテンツのリダイレクト」を参照してください。
自動再接続
このトピックでは、HDX Broadcastのクライアント自動再接続機能について説明します。この機能は、HDX Broadcastセッション画面の保持機能と組み合わせて使用することをCitrixではお勧めします。
ネットワークの状態が不安定であったり、待ち時間が非常に変わりやすかったりする場合、また、無線デバイスの伝送距離に制限がある場合に、セッションが切断されてしまうことがあります。HDX Broadcastのクライアント自動再接続機能では、ネットワークの問題などによって切断されたセッションをLinux向けCitrix Workspaceアプリが検出すると、そのセッションに自動的に再接続します。
この機能がサーバーで有効になっていると、ユーザーは作業を続けるために手動で再接続する必要がありません。Citrix Workspaceは、セッションへの接続に成功するかユーザーがキャンセルするまで設定した回数再接続を試行します。サーバー側でユーザー認証を要求する設定になっている場合、再接続時にユーザーの資格情報を入力するためのダイアログボックスが開きます。ユーザーがセッションからログオフしないでアプリケーションを終了してセッションを切断した場合、自動再接続は行われません。自動再接続は、ユーザーによる切断以外の理由で切断されたセッションに対してのみ行われます。
デフォルトでは、Linux向けCitrix Workspaceアプリは30秒間待機してから切断したセッションに再接続を実行し、またこれを3回試行します。
AccessGatewayを介して接続すると、ACRは使用できません。ネットワークの障害から保護するため、AccessGateway上で構成するだけではなく、サーバーとクライアントの両方でもセッション画面の保持を有効にしておきます。
HDX Broadcastのクライアント自動再接続の構成手順については、Citrix Virtual Apps and Desktopsのドキュメントを参照してください。
セッション画面の保持
このトピックは、デフォルトで有効になっているHDX Broadcastセッション画面の保持機能について説明します。
HDX Broadcastセッション画面の保持を有効にすると、公開アプリケーションへの接続が中断しても、ユーザーのセッション画面には作業中の画面が保持され、表示されたままになります。たとえば、ワイヤレス接続でのセッション中にトンネルや障害物などの影響で接続に障害が生じた場合、ユーザーデバイス上の画面表示が停止します。トンネルから出るなどして再接続されると、ユーザーはそのまま作業を続行できます。接続が切断している間、ユーザーのデータのすべて、キー入力、およびそのほかの操作は記憶され、アプリケーションは応答しないまま表示されます。接続が再度確立されると、これらすべての操作がアプリケーション内に反映されます。
クライアント自動再接続とセッション画面の保持が構成されている場合、接続の問題がある場合にはセッションの画面保持が優先して実行されます。セッション画面の保持は既存のセッションへの接続を再度確立しようとします。接続の問題を検出するまでに最大で25秒かかることがあります。また、再接続を試みるための構成可能な期間(デフォルトは180秒)も必要です。セッション画面の保持が再接続に失敗すると、クライアント自動再接続が再接続を試みます。
HDX Broadcastセッション画面の保持を有効にすると、セッションの通信に使用されるデフォルトのポートは、1494から2598に変更されます。
Citrix Workspaceのユーザーには、サーバー側の設定が自動的に適用されます。
重要:
HDX Broadcastセッション画面の保持では、サーバー上で(ポリシー設定を使って)Common Gateway Protocolを有効にする必要があります。Common Gateway Protocolを無効にすると、HDX Broadcastセッション画面の保持も無効になります。
マルチメディアのパフォーマンス
Citrix Workspaceアプリには、メディアリッチな今日のユーザー環境に高品位なユーザーエクスペリエンスを提供する幅広い技術セットが含まれています。以下の機能により、ホストされるアプリケーションやデスクトップでのユーザーエクスペリエンスが向上します。
- HDX MediaStream Windows Mediaリダイレクト
- HDX MediaStream Flashリダイレクト
- HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮
- H.264サポート
注:
Linuxバージョン1901以降(GStreamer 0.1)でHDX RealTime Optimization PackとCitrix Workspaceアプリを併用できます。
HDX MediaStream Windows Mediaリダイレクト
HDX MediaStream Windows Mediaリダイレクトを実行すると、Linuxユーザーデバイスでアクセスする仮想Windowsデスクトップでマルチメディア再生時の帯域幅が軽減されます。Windows Mediaリダイレクトは、サーバーではなくユーザーデバイスでメディアランタイムファイルを再生し、マルチメディアファイルの再生に必要な帯域幅を減少させるメカニズムです。
Windows Mediaリダイレクトは、仮想Windowsデスクトップで実行中のWindows Media Playerおよび互換プレーヤーのパフォーマンスを向上させます。次の形式を含む、さまざまなファイル形式をサポートしています:
- Advanced Systems Format(ASF)
- Motion Picture Experts Group(MPEG)
- Audio-Video Interleaved(AVI)
- MPEG Audio Layer-3(MP3)
- WAVサウンドファイル
Citrix Workspaceアプリには、Windows用のメディア形式であるGUIDをGStreamer用のMIMEタイプに変換するためのテキストベースの変換テーブルであるMediaStreamingConfig.tblが含まれています。この変換テーブルは、以下の目的で編集できます:
- 不明またはサポートされないメディアフィルター/ファイル形式を変換テーブルに追加する。
- 問題が生じるGUIDをブラックリストに追加して、強制的にサーバー側でレンダリングされるようにする。
- GStreamerパラメーターの変更により問題のある形式をトラブルシューティングできるようにするため、パラメーターを既存のMIME文字列に追加する。
- ユーザーデバイス上のGStreamerによりサポートされているメディアファイルの種類に応じて、カスタムの構成を管理および展開する。
クライアント側でのコンテンツ取得機能を使用すると、http://、<mms://>、および<rtsp://>形式のURLからのストリーム配信メディアを、Citrixサーバーを介さずにユーザーデバイスで直接取得できます。サーバーは、ユーザーデバイスをメディアに接続して、再生、一時停止、停止、音量、シークなどの制御コマンドを送信します。メディアデータの処理は行いません。この機能を使用するには、ユーザーデバイス上に高度なマルチメディアGStreamerライブラリをインストールする必要があります。
HDX MediaStream Windowsメディアリダイレクトを実装するには:
-
オープンソースのマルチメディアフレームワークであるGStreamer 0.10を各ユーザーデバイス上にインストールします。通常、Citrix Workspaceアプリをインストールする前にGStreamerをインストールして、Citrix WorkspaceアプリがインストールプロセスでGStreamerの使用を構成できるようにします。
ほとんどのLinuxディストリビューションにはGStreamerが含まれています。または、http://gstreamer.freedesktop.orgからGStreamerをダウンロードできます。
-
クライアント側でのコンテンツ取得機能を有効にするには、再生するメディアのファイルタイプに対応するGStreamerのプロトコルソースプラグインをインストールします。このプラグインのインストールおよび動作を確認するには、gst-launchユーティリティを使用します。このプラグインが正しくインストールされている場合、gst-launchでURLのマルチメディアを再生できます。たとえば、
gst-launch-0.10 playbin2 uri=<http://example-source/file.wmv>
を実行してビデオが正しく再生されるかチェックします。 -
デバイス上でCitrix Workspaceアプリをインストールするときに、Tarballスクリプトを使用している場合、GStreamerオプションを選択します(.debおよび.rpmパッケージでは自動で実行されます)。
クライアント側でのコンテンツ取得機能を使用する場合は、次のことに注意してください:
- この機能は、デフォルトで有効になります。無効にするには、All-Regions.iniファイルのMultimediaセクションにあるSpeedScreenMMACSFEnabledオプションを使用します。ここで「False」を指定すると、Windows Mediaリダイレクト機能が使用されます。
- デフォルトでは、すべてのMediaStream機能でGStreamerのplaybin2プロトコルが使用されます。従来のplaybinプロトコルが使用されるようにするには、All-Regions.iniファイルのMultimediaセクションにあるSpeedScreenMMAEnablePlaybin2オプションを使用します。ただし、クライアント側でのコンテンツ取得機能では常にplaybin2プロトコルが使用されます。
- Citrix Workspaceアプリでは、.asxや.nscなどのストリーム構成情報ファイルや再生リストファイルを認識できません。可能な場合は、これらのファイルを参照しない標準的なURLをユーザーが指定する必要があります。URLが有効かどうかは、gst-launchを使用して確認できます。
GStreamer 1.0については、以下のことに注意してください:
- GStreamer 0.10は、デフォルトでHDX MediaStream Windowsメディアリダイレクトに使用されます。GStreamer 0.10が使用できない場合のみ、GStreamer 1.0が使用されます。
- GStreamer 1.0を使用する場合、次の手順に従います:
- GStreamerプラグインのインストール先ディレクトリを検出します。プラグインのインストール先は、ディストリビューション、OSアーキテクチャ、GStreamerのインストール方法によって異なります。一般的なインストールパスは、/usr/lib/x86_64-linux-gnu/gstreamer-1.0または$HOME/ .local/share/gstreamer-1.0です。
- Linux向けCitrix Workspaceアプリのインストールディレクトリを検出します。スーパーユーザー(root)のデフォルトのインストールディレクトリは、/opt/Citrix/ICAClientです。非スーパーユーザーのデフォルトのインストールディレクトリは、$HOME/ICAClient/platform(プラットフォームはlinuxx64など)です。詳しくは、「インストールとセットアップ」を参照してください。
- GStreamerプラグインディレクトリでシンボリックリンクを作成することで、libgstflatstm1.0.soをインストールします:-sf $ICACLIENT_DIR/util/libgstflatstm1.0.so $GST_PLUGINS_PATH/libgstflatstm1.0.so. この手順には、権限の昇格(sudo権限など)が必要な場合があります。
- gst_play1.0をプレーヤーとして使用する:-sf $ICACLIENT_DIR/util/gst_play1.0 $ICACLIENT_DIR/util/gst_play この手順には、権限の昇格(sudo権限など)が必要な場合があります。
- HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮でGStreamer 1.0を使用する場合、gst_read1.0をリーダーとして使用します。sf $ICACLIENT_DIR/util/gst_read1.0 $ICACLIENT_DIR/util/gst_read
GStreamer 1.xの有効化
1912より前のリリースでは、GStreamer 0.10がマルチメディアリダイレクトでサポートされるデフォルトのバージョンでした。1912リリース以降、GStreamer 1.xをデフォルトのバージョンとして構成することができます。
制限事項:
- ビデオを再生すると、早送りおよび巻き戻しのシークが正常に機能しないことがあります。
- ARMHFデバイスでCitrix Workspaceアプリを起動すると、GStreamer 1.xが正常に機能しないことがあります。
GStreamer 1.xをインストールするには
GStreamer 1.xフレームワークと以下のプラグインをhttps://gstreamer.freedesktop.org/documentation/installing/on-linux.htmlからインストールします:
- Gstreamer-plugins-base
- Gstreamer-plugins-bad
- Gstreamer-plugins-good
- Gstreamer-plugins-ugly
- Gstreamer-libav
バイナリをローカルにビルドするには
SUSEやopenSUSEなどの一部のLinux OSディストリビューションでは、デフォルトのソースリストにGStreamerパッケージが見つからないことがあります。この場合、ソースコードをダウンロードし、すべてのバイナリをローカルにビルドします。
- https://gstreamer.freedesktop.org/src/からソースコードをダウンロードします。
- コンテンツを抽出します。
- 解凍されたパッケージがあるディレクトリに移動します。
-
次のコマンドを実行します:
$sudo ./configure $sudo make $sudo make install
デフォルトでは、生成されたバイナリは/usr/local/lib/gstreamer-1.0/で利用可能です。
トラブルシューティングについて詳しくは、Knowledge CenterのCTX224988を参照してください。
GStreamer 1.xを構成するには
GStreamer 1.xをCitrix Workspaceアプリで使用できるように構成するには、シェルプロンプトを使用して以下の構成を適用します:
- $ln -sf $ICACLIENT_DIR/util/libgstflatstm1.0.so $GST_PLUGINS_PATH/libgstflatstm1.0.so
- $ln -sf $ICACLIENT_DIR/util/gst_play1.0 $ICACLIENT_DIR/util/gst_play
各項目の意味は次のとおりです。
- ICACLIENT_DIR - は、Linux向けCitrix Workspaceアプリのインストールパスです。
- GST_PLUGINS_PATH -はGStreamerのプラグインパスです。たとえば、64ビットDebianマシンでは、/usr/lib/x86_64-linux-gnu/gstreamer-1.0/です。
HDX MediaStream Flashリダイレクト
HDX MediaStream Flashリダイレクトにより、Adobe Flashコンテンツがユーザーデバイス上でローカルに再生され、帯域幅要件を増やすことなく高品位な音声やビデオの再生機能が提供されます。
-
この機能に必要な要件をユーザーデバイスが満たしていることを確認します。詳しくは、「システム要件」を参照してください。
-
wfclient.iniの[WFClient]セクション(特定ユーザーのすべてのコネクションに適用する場合)またはAll_Regions.iniの[Client Engine\Application Launching]セクション(環境内のすべてのユーザーに適用する場合)に、以下のパラメーターを追加します:
-
HDXFlashUseFlashRemoting=Ask: Never; Always
ユーザーデバイス上でHDX MediaStream for Flashを有効にします。デフォルトでは、Neverに設定されています。これにより、FlashコンテンツのWebページに接続したときに、そのコンテンツを最適化するかどうかを確認するダイアログボックスが開きます。
-
HDXFlashEnableServerSideContentFetching=Disabled; Enabled
Citrix Workspaceアプリのサーバー側でのコンテンツ取得機能を有効または無効にします。デフォルトでは、Disabledに設定されています。
-
HDXFlashUseServerHttpCookie=Disabled; Enabled
HTTP Cookieのリダイレクトを有効または無効にします。デフォルトでは、Disabledに設定されています。
-
HDXFlashEnableClientSideCaching=Disabled; Enabled
Citrix Workspaceアプリにより取得されたWebコンテンツのクライアント側キャッシュを有効または無効にします。デフォルトでは、Enabledに設定されています。
-
HDXFlashClientCacheSize= [25-250]
クライアント側でのキャッシュのサイズを、MB単位で定義します。この値は、25MB~250MBの間で定義できます。サイズが制限値に到達すると、キャッシュ内の既存のコンテンツが削除され、新しいコンテンツが保存されます。デフォルトでは、100に設定されています。
-
HDXFlashServerSideContentCacheType=Persistent: Temporary; NoCaching
サーバー側でのコンテンツ取得機能により取得されたコンテンツのCitrix Workspaceアプリでのキャッシュの種類を定義します。デフォルトでは、 Persistentに設定されています。
注: このパラメーターは、 HDXFlashEnableServerSideContentFetchingを Enabledに設定した場合にのみ必要です。
-
-
Flashリダイレクトはデフォルトで無効になっています。/config/module.iniファイルで、FlashV2=OffをFlashV2=Onに変更して、この機能を有効にします。
HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮
HDX RealTime機能のWebカメラビデオ圧縮オプションを使用すると、ビデオ会議で消費される帯域幅を効率化できます。これにより、GoToMeeting HD Faces、Skype for Businessなどのアプリケーションを使用するときに最適なパフォーマンスが提供されます。
- この機能に必要な要件をユーザーデバイスが満たしていることを確認します。
-
Multimedia
仮想チャネルを有効にする必要があります。これを実行するには、$ICAROOT/configディレクトリにあるmodule.ini構成ファイルを開き、[ICA3.0]セクションのMultiMedia
を「On」に設定します。 - オーディオ入力を有効にするには、[環境設定]ダイアログボックスの[マイクとWebカメラ]ページで、[マイクとWebカメラを使用する]をクリックします。
HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮の無効化
デフォルトでは、HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮機能によりWebカメラのパフォーマンスが最適化されます。ただし一部の環境では、ユーザーがUSBサポート機能を使ってWebカメラを接続しなければならない場合があります。これを実行するには、次の手順を実行する必要があります:
- HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮を無効にする
- WebカメラのUSBサポートを有効にする
-
次のパラメーターを適切なINIファイルの[WFClient]セクションに追加する:
HDXWebCamEnabled=Off
詳しくは、「デフォルト設定」を参照してください。
-
usb.confファイルを開きます。通常このファイルは、$ICAROOT/usb.confにあります。
-
次の行を削除するか、コメントアウトします:
DENY: class=0e # UVC(HDX RealTime Webカメラビデオ圧縮経由のデフォルト)
-
ファイルを保存して閉じます。
H.264
Citrix Workspaceアプリでは、Citrix Virtual Apps and Desktops 7で配信されるHDX 3D Proグラフィックを含むH.264グラフィックがサポートされます。この機能では、デフォルトで有効になっている深圧縮コーデックが使用されます。これにより、専門的なグラフィック処理アプリケーションをWANネットワークを介して使用する場合でも、既存のJPEGフォーマットよりも高いパフォーマンスが提供されます。
この機能を無効にする(つまりグラフィックをJPEGコーデックで処理する)には、このトピックの手順に従ってください。深圧縮コーデックを有効にしたまま、テキストトラッキングを無効にすることもできます。グラフィックに含まれるテキストが多くないまたは重要でない場合は、テキストトラッキングを無効にすることにより、複雑なグラフィック処理時のCPU負荷を軽減できます。
重要:
この機能を構成する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktopsの[表示品質]設定で無損失品質を指定しないでください。無損失品質を指定するとサーバー側のH.264エンコーディングが無効になり、Citrix Workspaceアプリでこの機能が動作しなくなります。
深圧縮コーデックのサポートを無効にするには:
wfclient.iniで、H264Enabledに「False」を設定します。これにより、テキストトラッキングも無効になります。
テキストトラッキングのみを無効にするには
深圧縮コーデックのサポートを有効にしたまま、wfclient.iniでTextTrackingEnabledに「False」を設定します。
画面タイル
Direct-to-Screenビットマップデコード、バッチタイルデコード、およびXSyncの待機機能を使用すると、JPEGエンコードの画面タイルの処理パフォーマンスを最適化できます。
-
JPEGライブラリがこれらの機能をサポートすることを確認します。
-
wfclient.iniの[Thinwire3.0]セクションで、DirectDecodeおよびBatchDecodeに「True」を指定します。
注:バッチタイルデコード機能を有効にすると、XSyncの待機機能が自動的に有効になります。
ログ
以前のリリースでは、debug.ini
およびmodule.ini
ファイルがログの構成に使用されました。
バージョン2009以降、次のいずれかの方法を使用してログを構成できます:
- コマンドラインインターフェイス
- グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)
また、バージョン2009の時点で、debug.ini
構成ファイルはCitrix Workspaceアプリインストーラーパッケージから削除されています。
ログは、Citrix Workspaceアプリ展開の詳細、構成の変更、および管理アクティビティをログデータベースにキャプチャします。サードパーティの開発者は、Citrix WorkspaceアプリのPlatform Optimization SDKの一部としてバンドルされているログSDKを使用して、このログメカニズムを活用できます。
ログ情報を使用して、以下を実行できます:
- 変更後に発生する問題を診断してトラブルシューティングする。ログではブレッドクラムが示されます。
- 変更管理の補助および構成の追跡を行う。
- 管理アクティビティのレポートを生成する。
Citrix Workspaceアプリがルートユーザー権限でインストールされている場合、ログは/var/log/ICAClient.log
に保存されます。それ以外の場合、ログは${HOME}/.ICAClient/logs/ICAClient.log
に保存されます。
コマンドラインインターフェイス
- コマンドプロンプトで
/opt/Citrix/ICAClient/util
パスに移動します。 -
次のコマンドを実行して、ログの環境設定を指定します。
./setlog help
使用可能なすべてのコマンドが表示されます。
次の表は、さまざまなモジュールと関連するトレースクラス値です。特定のコマンドラインログ値セットについては、次の表を使用してください:
モジュール | ログクラス |
---|---|
アサーション | LOG_ASSERT |
オーディオモニター | TC_CM |
CEFを使用したBCR | TC_CEFBCR |
クライアントオーディオマッピング | TC_CAM |
コネクションセンター | TC_CONNCENTER |
クライアント通信ポート | TC_CCM |
クライアントドライブマッピング | TC_CDM |
クリップ | TC_CLIP |
クライアント側プリンターのマッピング | TC_CPM |
クライアント側プリンターのマッピング | TC_CPM |
フォント | TC_FONT |
フレーム | TC_FRAME |
グラフィックの抽象化 | TC_GA |
Input Method Editor | TC_IME |
IPC | TC_IPC |
キーボードマッピング | TC_KEY |
ライセンスドライバー | TC_VDLIC |
マルチメディア | TC_MMVD` |
マウスマッピング | TC_MOU |
MS Teams | TC_MTOP |
その他のライブラリ | TC_LIB |
プロトコルドライバー | TC_PD |
PNAストア | TC_PN |
標準イベントログ | LOG_CLASS |
SRCC | TC_SRCC |
SSPIログイン | TC_CSM |
スマートカード | TC_SCARDVD |
セルフサービス | TC_SS |
セルフサービスの拡張 | TC_SSEXT |
StorefrontLib | TC_STF |
Transport Driver | TC_TD |
Thinwire | TC_TW |
透過的なウィンドウインターフェイス | TC_TUI |
仮想チャネル | TC_VD |
PAL | TC_VP |
UI | TC_UI |
UIDialogLibWebKit3 | TC_UIDW3 |
UIDialogLibWebKit3_ext | TC_UIDW3E |
USBデーモン | TC_CTXUSB |
ビデオフレームドライバー | TC_VFM |
Webキット | TC_WEBKIT |
WinStationドライバー | TC_WD |
WfICA | TC_NCS |
Wficaエンジン | TC_WENG |
Wfica Shell | TC_WFSHELL |
Webヘルパー | TC_WH |
ゼロ遅延 | TC_ZLC |
GUI
メニューに 移動 > 設定。[Citrix Workspace-Preferences] ダイアログボックスが開きます。
トレースの詳細レベルを上げると、次の値を使用できます:
- 無効
- Only errors
- Normal
- 詳細
[ログ]オプションのデフォルト値は [Normal] です。
大量のデータが生成される可能性があり、トレースがCitrix Workspaceアプリのパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。このため、トラブルシューティングの場合を除き、[Verbose] を指定しないことをお勧めします。
必要なログレベルを選択したら、[Save and Close] をクリックします。変更はセッションに動的に適用されます。
[ログ] オプションドロップダウンメニューの横にある設定アイコンをクリックします。[Citrixログの環境設定] ダイアログボックスが開きます。
注:
ICAClient.log
ファイルを削除した場合は、ログサービスctxlogd
を再起動する必要があります。たとえば、systemd対応のセットアップを使用している場合は、次のコマンドを実行します:
systemctl restart ctxlogd
。
バージョン2006以前でのログの有効化:
バージョン2006以前を使用している場合は、以下の手順を使用してログを有効にします:
- LinuxマシンにCitrix Workspaceアプリをダウンロードしてインストールします。
-
ICAROOT
環境変数をインストール場所に設定します。たとえば、
/opt/Citrix/ICAClient
などです。デフォルトでは、
TC_ALL
トレースクラスが有効であり、すべてのトレースが提供されます。 -
特定のモジュールのログを収集するには、
$ICAROOT
のdebug.ini
ファイルを開き、[wfica]セクションに必要な トレースパラメーターを追加します。たとえば、次のようにトレースクラスを「+」記号で追加します:例:
+TC_LIB
。たとえば、次のようにパイプ記号で区切って複数のクラスを追加できます: 例:
+TC_LIB|+TC_MMVD
。
次の表は、さまざまなモジュールと関連するトレースクラス値です:
トラブルシューティング:
ctxlogd
が応答しなくなった場合、ログはsyslogでトレースされます。
起動のたびに新しいログおよび更新されたログを取得する方法については、「syslog構成」を参照してください。
syslog構成
デフォルトでは、すべてのsyslogログは/var/log/syslogに保存されます。/etc/rsyslog.conf
ファイルの[RULES]セクションで以下の行を編集し、ログファイルのパスと名前を構成できます。例:
user.* -/var/log/logfile_name.log
変更を保存し、次のコマンドを使用してsyslogサービスを再起動します:
sudo service rsyslog restart
確認事項:
-
新しいsyslogが使用可能であることを確認するには、syslogを削除して、次のコマンドを実行します:
sudo service rsyslog restart
。 -
メッセージが重複しないようにするには、
rsyslog.conf
ファイルの最初に$RepeatedMsgReduction onを追加します。 -
ログを受信するには、
rsyslog.conf
ファイルの最初の $ModLoad imuxsock.so行がコメント解除されていることを確認します。
リモートログ機能
リモートログ機能を有効にするには:
-
サーバー側の構成: syslogサーバーのrsyslog.confファイルで次の行をコメント解除します:
$ModLoad imtcp
$InputTCPServerRun 10514
-
クライアント側の構成: localhostをリモートサーバーのIPアドレスに置き換えて、rsyslog.confファイルに次の行を追加します:
*.* @@localhost:10514
Microsoft Teamsの最適化
Citrix Virtual Apps and DesktopsおよびCitrix Workspaceアプリを通じたデスクトップベースのMicrosoft Teamsの最適化です。Microsoft Teamsの最適化は、Microsoft Skype for BusinessのHDX RealTimeの最適化に似ています。両者の違いは、Microsoft Teams最適化で必要となるすべてのコンポーネントはVDAとLinux向けWorkspaceアプリに付属しているという点にあります。
Linux向けCitrix Workspaceアプリは、Microsoft Teams最適化でオーディオ、ビデオ、画面共有機能をサポートします。
注:
- Microsoft Teams最適化は、x64 Linuxディストリビューションでのみサポートされます。
ログを有効にする方法については、「Microsoft Teamsのログ」に記載されている手順に従ってください。
システム要件については、「Microsoft Teams最適化」を参照してください。
詳しくは、「Microsoft Teamsの最適化」および「Microsoft Teamsリダイレクト」を参照してください。
Microsoft Teamsのログ
Microsoft Teamsのログを有効にするには:
-
/opt/Citrix/ICAClient/debug.ini
ファイルに移動します。 -
以下のように、[HDXTeams]セクションを変更します:
[HDXTeams] ; Retail logging for HDXTeams 0/1 = disabled/enabled HDXTeamsLogSwitch = 1 ; Debug logging; , It is in decreasing order ; LS_NONE = 4, LS_ERROR = 3, LS_WARNING = 2, LS_INFO = 1, LS_VERBOSE = 0 WebrtcLogLevel = 0 ; None = 5, Info = 4, Warning = 3, Error = 2, Debug = 1, Trace = 0 WebrpcLogLevel = 0
NetScaler App Experience(NSAP)仮想チャネルのサポート
以前は試験段階の機能であった、NetScaler App Experience(NSAP)仮想チャネル機能が完全にサポートされるようになりました。すべてのHDX Insightデータは、NSAP仮想チャネルからのみ圧縮されずに送信されます。このアプローチにより、セッションのスケーラビリティとパフォーマンスが向上します。NSAP仮想チャネルはデフォルトでは有効になっています。無効にするには、module.iniファイルで、VDNSAPフラグVDNSAP=Off
を切り替えます。
詳しくは、Linux Virtual Delivery Agentのドキュメントの「HDX Insight」およびCitrix Application Delivery Managementサービスのドキュメントの「HDX Insight」を参照してください。
マルチモニターレイアウト永続性
この機能は、エンドポイント間でセッションモニターのレイアウト情報を保持します。セッションは、構成済みのモニターに表示されます。
前提要件:
この機能には、以下が必要です:
- StoreFront v3.15以降。
-
.ICAClientが既に現在のユーザーのホームフォルダーに存在する場合:
All_Regions.iniファイルを削除する
または
AllRegions.iniファイルを保持するには、[Client Engine\Application Launching] セクションの最後に次の行を追加する:
SubscriptionUrl=
PreferredWindowsBounds=
PreferredMonitors=
PreferredWindowState=
SaveMultiMonitorPref=
.ICAClientフォルダーが存在しない場合は、Citrix Workspaceアプリの新規インストールです。この場合、機能のデフォルト設定は保持されます。
使用例
- 任意のモニターをウィンドウモードで起動し、設定を保存します。 セッションを再起動すると、同じモードで、同じモニター上の同じ位置に表示されます。
- 任意のモニターを全画面モードで起動し、設定を保存します。 セッションを再起動すると、同じモニター上に全画面モードで表示されます。
- 複数のモニターにまたがってウィンドウモードでセッションを表示させた後、全画面モードに切り替えると、セッションは、すべてのモニターで全画面表示を続けます。セッションを再起動すると、すべてのモニターにまたがって全画面モードで表示されます。
注:
レイアウトはすべての保存で上書きされ、レイアウトはアクティブなStoreFrontにのみ保存されます。
別のモニターで同じStoreFrontから複数のデスクトップセッションを起動する場合、1つのセッションにレイアウトを保存すると、すべてのセッションのレイアウト情報が保存されます。
レイアウトの保存
この機能を有効にするには、以下の手順に従います:
- StoreFront 3.15以降のバージョン(v3.15.0.12以上)を互換性のあるDelivery Controller(DDC)にインストールします。
- ダウンロードページからLinux向けCitrix Workspaceアプリ1808のビルドをダウンロードし、Linuxマシンにインストールします。
- ICAROOT環境変数をインストール場所に設定します。
- All_Regions.iniファイルが .ICAClientフォルダーに存在するかを確認します。存在する場合は削除してください。
- $ICAROOT/config/All_Regions.iniファイルで、SaveMultiMonitorPrefフィールドを見つけます。デフォルトでは、このフィールドの値は「true」です(この機能がオンになっていることを意味します)。オフに切り替えるには、このフィールドを「false」に設定します。 SaveMultiMonitorPrefの値を変更する場合は、.ICAClientフォルダーにあるAll_Regions.iniファイルを削除して、値の不一致とプロファイルのロックダウンを防止する必要があります。セッションを開始する前にSaveMultiMonitorPrefフラグを設定または解除します。
- 新しいデスクトップセッションを開始します。
- Desktop Viewerツールバーの [レイアウトを保存] をクリックして現在のセッションレイアウトを保存します。画面の右下に成功を示す通知が表示されます。 [レイアウトを保存]をクリックすると、アイコンが灰色表示になります。これは、保存が進行中であることを示します。レイアウトが保存されると、アイコンは正常な状態に戻ります。 ただし、アイコンが長時間灰色表示になっている場合は、Knowledge CenterのCTX235895でトラブルシューティング情報を参照してください。
- セッションを切断またはログオフします。 セッションを再起動すると、同じモードで、同じモニター上の同じ位置に表示されます。
制限事項とサポートされていないシナリオ:
- Linux Display Managerの制限によって、ウィンドウモードセッションのレイアウトを複数のモニターに保存することはできません。
- このリリースでは、さまざまな解像度でセッション情報をモニターに保存することはサポートされていないため、予期しない動作が発生する可能性があります。
- 複数のStoreFrontを持つ顧客の展開環境
Citrix Virtual Desktopsをデュアルモニターで使用
- Desktop Viewerを選択し、下向き矢印をクリックします。
- [ウィンドウ] を選択します。
- Citrix Virtual Desktopsの画面を2つのモニターの間にドラッグします。各モニターに画面の約半分が表示されていることを確認してください。
-
Citrix Virtual Desktopsのツールバーで、[フルスクリーン] を選択します。
画面が両方のモニターに拡張されます。
Workspace Launcher
公開デスクトップおよび公開アプリケーションを起動するためのWorkspace Launcher(WebHelper)がCitrixで導入されました。ただしMozilla Corporationは、Firefoxブラウザーのバージョン52以降でNetscape Plugin Application Programming Interface(NPAPI)のサポートを廃止することを発表しました。他のブラウザーでも、NPAPIのサポートは廃止されています。
以前は、Linux向けCitrix Workspaceアプリとともに提供されていたブラウザーのプラグインを使用して、NPAPIベースの公開デスクトップおよびアプリケーションを起動できました。
Citrix Workspace Launcherは現在、StoreFrontとの直接接続だけでなく、Citrix Gateway経由でも機能します。
キーボードレイアウトの同期
Windows VDAまたはLinux VDAの使用中は、クライアントとVDA間のキーボードレイアウトの同期によって、クライアントデバイスの優先キーボードレイアウトを切り替えることができます。この機能はデフォルトでは無効になっています。
前提要件:
-
Windows VDAのUnicodeキーボードレイアウトマッピング機能を有効にします。詳しくは、Knowledge Centerの記事CTX226335を参照してください。
- Linux VDAの動的なキーボードレイアウトの同期機能を有効にします。詳しくは、「動的なキーボードレイアウトの同期」を参照してください。
- キーボードレイアウトの同期機能は、VDAとクライアントデバイスのキーボードレイアウトを自動的に同期できるXKB libに依存します。
- Windows Server 2016またはWindows Server 2019を使用している場合、レジストリエディターでパス
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Citrix\ICA\IcaIme
に移動し、キー名DisableKeyboardSync
で新しいDWORD値を追加して値を0
に設定します。
この機能を有効にするには、module.iniファイルに次の行を追加します:
[ICA 3.0]
KeyboardSync=On
[KeyboardSync]
DriverName = VDIME.DLL
module.iniファイルでKeyboardSync=Onを設定し、wfclient.iniファイルで KeyboardLayout=(User Profile) を設定すると、vdime仮想ドライバーがクライアントでアクティブなキーボードレイアウトを検出し、この情報を VDAに送信します。クライアントセッションでキーボードレイアウトが変更されると、vdimeはこれを認識し、新しいレイアウト情報を即座にVDAに送信します。
この機能を無効にするには、module.iniファイルでKeyboardSync=Offを設定して、以前の動作に戻します。以前の動作では、セッションの起動時にキーボードレイアウトが $HOME/.ICAClient/wfclient.ini ファイルから読み取られ、他のクライアント情報と共にVDAに送信されていました。
用途
この機能を有効にすると、セッション中にクライアントデバイス上でキーボードレイアウトが変更された場合、セッションのキーボードレイアウトもそれに応じて変更されます。
Windows VDAおよびLinux VDAでのキーボードレイアウトのサポート
注:
次の表に記載されたすべてのLinuxキーボードのロケールでハイフン(-)が使用されています。
Linuxキーボードレイアウト | Linuxキーボード/Linux VDAレイアウト | Windowsロケール | WindowsキーボードID | Linux VDAレイアウト |
---|---|---|---|---|
ara | - | ar-SA | 00000401 | ara |
ara | azerty | ar-DZ | 00020401 | ara |
at | - | de-AT | 00000407 | at |
be | iso-alternate | fr-BE | 0000080c | be |
be | - | nl-BE | 00000813 | be |
bg | - | bg-BG | 00030402 | bg |
bg | phonetic | bg-BG | 00040402 | bg |
bg | bas_phonetic | bg-BG | 00020402 | bg |
br | - | pt-BR | 00000416 | br |
by | - | be-BY | 00000423 | by |
ca | eng | en-CA | 00000409 | ca |
ca | multix | fr-CA | 00011009 | ca |
ca | fr-legacy | fr-CA | 00000c0c | ca |
ca | - | fr-CA | 00001009 | ca |
ch | fr | fr-CH | 0000100c | ch |
ch | - | de-CH | 00000807 | ch |
cn | - | en-US | 00000409 | us |
cz | - | cs-CZ | 00000405 | cz |
cz | qwerty | cs-CZ | 00010405 | cz |
de | - | de-DE | 00000407 | de |
de | mac | de-DE | 00000407 | de |
dk | - | da-DK | 00000406 | dk |
ee | - | et-EE | 00000425 | ee |
es | - | es-ES | 0000040a | es |
es | mac | es-ES | 0000040a | es |
fi | - | fi-FI | 0000040b | fi |
fr | - | fr-FR | 0000040c | fr |
fr | mac | fr-FR | 0000040c | fr |
gb | - | en-GB | 00000809 | gb |
gb | mac | en-GB | 00000809 | gb |
gb | extd | en-GB | 00000452 | gb |
gr | - | el-GR | 00000408 | gr |
hr | - | hr-HR | 0000041a | hr |
hu | - | hu-HU | 0000040e | hu |
ie | - | en-IE | 00001809 | ie |
il | - | he-IL | 0002040d | il |
受信 | eng | en-IN | 00004009 | 受信 |
iq | - | ar-IQ | 00000401 | iq |
is | - | is-IS | 0000040f | is |
it | - | it-IT | 00000410 | it |
jp | - | en-US | 00000409 | us |
jp | mac | en-US | 00000409 | us |
kr | - | en-US | 00000409 | us |
latam | - | es-MX | 0000080a | latam |
lt | - | lt-LT | 00010427 | lt |
lt | ibm | lt-LT | 00000427 | lt |
lt | std | lt-LT | 00020427 | lt |
lv | - | lv-LV | 00020426 | lv |
いいえ | - | nb-NO | 00000414 | いいえ |
pl | - | pl-PL | 00000415 | pl |
pl | qwertz | pl-PL | 00010415 | pl |
pt | - | pt-PT | 00000816 | pt |
pt | mac | pt-PT | 00000816 | pt |
ro | std | ro-RO | 00010418 | ro |
rs | - | sr-Cyrl-RS | 00000c1a | rs |
rs | latin | sr-Latn-RS | 0000081a | rs |
ru | - | ru-RU | 00000419 | ru |
ru | typewriter | ru-RU | 00010419 | ru |
ru | mac | ru-RU | 00000419 | ru |
se | - | sv-SE | 0000041d | se |
se | mac | sv-SE | 0000041d | se |
si | - | sl-SI | 00000424 | si |
sk | - | sk-SK | 0000041b | sk |
sk | qwerty | sk-SK | 0001041b | sk |
th | - | th-TH | 0000041e | th |
th | pat | th-TH | 0001041e | th |
tj | - | tg-Cyrl-TJ | 00000428 | tj |
tr | - | tr-TR | 0000041f | tr |
tr | f | tr-TR | 0001041f | tr |
tw | - | en-US | 00000409 | us |
ua | - | uk-UA | 00000422 | ua |
us | - | en-US | 00000409 | us |
us | mac | en-US | 00000409 | us |
us | dvorak | en-US | 00010409 | us |
us | dvorak-l | en-US | 00030409 | us |
us | dvorak-r | en-US | 00040409 | us |
us | intl | nl-NL | 00020409 | us |
vn | - | vi-VN | 0000042a | vn |
VDAキーボードレイアウト
VDAキーボードレイアウト機能では、クライアントのキーボードレイアウトに関係なくVDAキーボードレイアウトを使用できます。次のキーボードをサポートしています:PC/XT 101、102、104、105、106。
サーバー側のキーボードレイアウトを使用するには、以下の手順を実行します:
-
wfclient.iniファイルを開きます。
-
KeyboardLayout
属性の値を次のように変更します:KeyboardLayout=(Server Default)
KeyboardLayout
属性のデフォルト値は(ユーザープロファイル)です。 -
変更を保存するには、セッションを再起動します。
ファイルタイプの関連付け
Citrix Virtual Appsサービスも、アプリケーションやデスクトップではなくファイルを公開します。この処理は、コンテンツの公開と称され、pnabrowseにより公開ファイルを開くことができます。
Linux向けCitrix Workspaceアプリが認識するファイルのタイプには制限があります。システム上で公開コンテンツのファイルタイプが認識され、ユーザーがCitrix Workspaceアプリを使用してそのコンテンツを表示するためには、そのファイルタイプに関連付けられたアプリケーションが公開されている必要があります。たとえば、公開されたAdobe PDFファイルをCitrix Workspaceアプリで表示するには、Adobe PDFビューアーなどのアプリケーションが公開されている必要があります。適切なアプリケーションが公開されていない場合、ユーザーは公開コンテンツを表示できません。
クライアント側でFTAを有効にするには、次の手順を実行します。
- 関連付けるアプリがお気に入りまたはサブスクライブ済みのアプリケーションであることを確認します。
-
公開アプリケーションとサーバーURLの一覧を取得するには、次のコマンドを実行します:
./util/storebrowse –l ./util/storebrowse –S <StoreFront URL>
-
次の構文を使用して、./util/ctx_app_bindコマンドを実行します:
./util/ctx_app_bind [-p] example_file|MIME-type published-application [server|server-URI]
例:
./util/ctx_app_bind a.txt BVT_DB.Notepad_AWTSVDA-0001 https://awddc1.bvt.local/citrix/store/discovery
- 開こうとしているファイルで、クライアントドライブマッピング(CDM)が有効になっていることを確認します。
- ファイルをダブルクリックして、関連付けられたアプリケーションで開きます。
公開アプリケーションのファイルタイプの関連付け
Citrix Workspaceアプリは、管理者がCitrix Studioで構成した設定を読み取り、適用します。
前提要件:
FTAが構成されているストアサーバーに接続されていることを確認します。
ファイル名の拡張子をLinux向けCitrix Workspaceアプリに関連付けるには、次の手順を実行します:
- アプリケーションを公開します。
- Citrix Studioにログオンします。
- アプリケーションを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [場所] を選択します。
-
[コマンドライン引数(オプション)]フィールドに“%**”(二重引用符で囲んだパーセントと2個のアスタリスク記号)を追加してコマンドラインの検証を省略し、[OK]をクリックします。
- アプリケーションを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [ファイルタイプの関連付け] を選択します。
- Citrix Workspaceアプリに関連付けるアプリケーションの拡張子をすべて選択します。
- [適用]、[ファイルタイプの更新] の順に選択します。
- 「ファイルタイプの関連付け」に記載されている手順に従って、クライアント側でFTAを有効にします。
注:
StoreFrontのファイルタイプの関連付けが有効になっていることを確認します。デフォルトでは有効になっています。
この記事の概要
- 設定
- アプリ保護 試験段階の機能
- カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)
- ICA-to-Xプロキシ
- サーバーからクライアントへのコンテンツリダイレクト
- 接続
- フォント
- フォルダー
- クライアント側ドライブのマッピング
- クライアントプリンターのマッピング
- オーディオ
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- Bloombergキーボードのリダイレクト
- Webブラウザーコンテンツのリダイレクト
- 自動再接続
- セッション画面の保持
- マルチメディアのパフォーマンス
- H.264
- 画面タイル
- ログ
- Microsoft Teamsの最適化
- NetScaler App Experience(NSAP)仮想チャネルのサポート
- マルチモニターレイアウト永続性
- Workspace Launcher
- キーボードレイアウトの同期
- ファイルタイプの関連付け