ターゲットデバイス

ネットワーク上のvDiskから起動しソフトウェアを取得する、デスクトップコンピューターやサーバーのようなデバイスをターゲットデバイスと呼びます。vDiskイメージの作成に使用するデバイスはマスターターゲットデバイスとみなされます。

ターゲットデバイスのライフサイクルは次のとおりです。

  • 準備中
    • vDiskイメージの作成に使用するマスターターゲットデバイス
    • vDiskイメージから起動するターゲットデバイス
  • ファーム内のコレクションへのターゲットデバイスの追加
    • コンソールから
    • 自動追加を使用して
    • インポート
  • ターゲットデバイスの種類の割り当て
  • ファームでのターゲットデバイスの保守

ターゲットデバイスを作成したら、ネットワークから起動するようにデバイスを構成し、デバイスにvDiskを割り当て、割り当てられたvDiskからデバイスが起動するために必要な情報を提供するブートストラップファイルを構成する必要があります。

ファーム内のターゲットデバイスにはいくつかの種類があります。たとえば、vDiskイメージの作成に使用するデバイスはマスターターゲットデバイスとみなされます。ほかのすべてのデバイスは、特定の種類のデバイスとして構成します。デバイスの種類により、デバイスの現在の目的と、vDiskの特定のバージョン(実稼働、テスト、保守)にデバイスがアクセスできるかどうかが決定されます。

デバイスの種類は[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスの[全般]タブで選択します。オプションは次のとおりです。

  • 実稼働:現在実稼働モードの割り当て済みvDiskをこのターゲットデバイスでストリーム配信できるようにするには、このオプションを選択します(デフォルト)。
  • 保守:保守デバイスとしてこのターゲットデバイスを使用するには、このオプションを選択します。保守モードのvDiskバージョンにアクセスして変更を加えられるのは、保守デバイスのみです(保守モードのバージョンを最初に起動する保守デバイスのみがそのバージョンにアクセスできます)。
  • テスト:現在テストモードの差分ディスクバージョンにアクセスしてテストするためにこのターゲットデバイスを使用するには、このオプションを選択します。

ターゲットデバイスをファームに追加すると、デバイスコレクションのメンバーになります。デバイスコレクションを使用すれば、そのコレクション内のすべてのターゲットデバイスをまとめて管理できます。1つのターゲットデバイスは1つのデバイスコレクションにのみ属すことができます。ただし、任意の数のビューにターゲットデバイスを含めることができます。ターゲットデバイスをデバイスコレクションから削除すると、関連付けられているすべてのビューから自動的に削除されます。

ターゲットデバイスをコレクションに追加すると、そのデバイスのプロパティがProvisioning Servicesデータベースに格納されます。[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスには、デバイス名、説明、起動方法、およびvDiskの割り当てが含まれます(詳しくは、「[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックス」を参照してください)。

ターゲットデバイスは、コンソールおよび仮想ディスクステータストレイユーティリティで管理し監視できます。

コンソールで操作を実行できる対象は次のとおりです。

  • 個別のターゲットデバイス
  • コレクション内のすべてのターゲットデバイス
  • ビュー内のすべてのターゲットデバイス

ターゲットデバイスプロパティ

注:

次のデバイスプロパティのいずれかを変更したときにターゲットデバイスがアクティブであった場合は、再起動が必要です:起動元、MAC、ポート、このデバイスのvDisk。

次の表は、ターゲットデバイスに関連するプロパティを示しています。

[全般]タブ

フィールド 説明
名前 ターゲットデバイスの名前またはターゲットデバイスを使用するユーザーの名前です。最長で15バイトの名前を付けることができます。ただし、ターゲットデバイスの名前はイメージを作成するコンピューターと同じ名前にはできません。注: ターゲットデバイスがWindowsドメインに属す場合は、ドメイン内での名前を使用します。ただし、その名前がイメージを作成するコンピューターの名前と同じである場合を除きます。vDiskからターゲットデバイスが起動するとき、ここで入力した名前がターゲットデバイスのコンピューター名になります。
説明 このターゲットデバイスに関連付ける説明です。
種類 このターゲットデバイスのアクセスの種類をドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストには次のオプションがあります:保守 - vDiskの新しい保守バージョンに更新を適用する保守デバイスとしてこのターゲットデバイスを使用するには、このオプションを選択します。保守デバイスには保守バージョンへの排他的な読み取り/書き込みアクセス権限があります。テスト - テストモードのバージョンにアクセスするためにこのターゲットデバイスを使用するには、このオプションを選択します。バージョンを実稼働マシンにリリースする前に、標準イメージモードのvDiskバージョンの品質保証テストを円滑に実行するため、テストデバイスにはvDiskのテストバージョンへの共有の読み取り専用アクセス権限があります。実稼働 - ターゲットデバイスで現在実稼働モードの割り当て済みvDiskをストリーム配信できるようにするには、このオプションを選択します。実稼働デバイスにはvDiskの実稼働バージョンへの、共有の読み取り専用アクセス権限があります。実稼働デバイスには保守またはテストバージョンへのアクセス権限がありません。これにより、テストされていない更新が誤って実稼働マシンに展開されることを防ぎます。注: 新しいデバイスのデフォルトの種類は保守です。既存のデバイスのデフォルトの種類は保守です。
起動元 このターゲットデバイスで使用する起動方法です。vDisk、ハードディスク、またはフロッピーディスクから起動できます。
MAC ターゲットデバイスに搭載されているネットワークインターフェイスカードのMAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)アドレスを入力します。
ポート UDPポート値が表示されます。ほとんどの場合、この値を変更する必要はありません。ただし、ターゲットデバイスソフトウェアでほかのIP/UDPソフトウェアとの競合が発生する場合、つまり両方のソフトウェアで同じポートを共有している場合は、この値を変更する必要があります。
クラス ディスクイメージを自動更新する場合、新しいvDiskを適切なターゲットデバイスに配信するために、クラスを使用して新しいvDiskと配信先を一致させます。
このデバイスを無効にする ターゲットデバイスの起動を防ぐにはこのチェックボックスをオンにします。有効かどうかにかかわらず、自動追加機能を使用して追加される新しいターゲットデバイスのレコードがデータベースに作成されます。

[vDisk]タブ

フィールド 説明
このデバイスのvDisk このターゲットデバイスに割り当てられているvDiskの一覧と次のオプションが表示されます:[vDiskの割り当て]ダイアログボックスを開くには [追加] をクリックします。表示するvDiskをフィルターするには、特定のストアとProvisioning Servicesサーバーを選択します。このターゲットデバイス使用できるすべてのvDiskを一覧表示するには、[すべてのストア]と[すべてのサーバー]を選択します。割り当てるvDiskを強調表示して[OK]をクリックします。このデバイスからvDiskを削除するには [削除] をクリックします。[ターゲットデバイス/vDiskのプリンター]ダイアログボックスを開くには [プリンター] をクリックします。このダイアログボックスでは、このターゲットデバイスのデフォルトのプリンターを選択し、任意のネットワークプリンターおよびローカルプリンターを有効または無効にできます。

[パーソナリティ]タブ

フィールド 説明
オプション 2次的な起動オプションを提供します:起動デバイスとしてローカルハードドライブを含めます。起動オプションとして1つまたは複数のカスタムブートストラップを含めます。カスタムブートストラップを有効にする場合は、[追加] をクリックしてブートストラップファイル名とオプションのメニューテキストを入力し、[OK]をクリックします。複数のvDiskを割り当てたり2次的な起動オプションを有効にしたりすると、ターゲットデバイスの起動時にディスクメニューがユーザーに表示されます。ターゲットデバイスに表示するメニューオプション名を入力します。使用する起動オプションをターゲットデバイスで選択できます。既存のカスタムブートストラップのファイル名またはメニューテキストを編集するには [編集]をクリックします。このターゲットデバイスで使用できるカスタムブートストラップファイルを削除するには[削除] をクリックします。
名前および文字列 追加できるフィールド名の数に、定まった制限はありません。ただし、[名前]ボックスに入力できるのは最大250文字、[文字列]ボックスに入力できるのは最大1000文字です。[名前]ボックスには任意の名前を入力できますが、同じターゲットデバイスに重複するフィールド名を定義することはできません。フィールド名は大文字と小文字が区別されません。つまり、「FIELDNAME」と「fieldname」は同じ名前として扱われます。フィールド名の前後に入力された空白文字は自動的に削除されます。パーソナリティ名の冒頭に$を使用することはできません。この記号は $DiskName$WriteCacheType などの予約された値に使用されます。

[認証]タブ

このタブに入力するパスワード情報は、ターゲットデバイスに初めてログオンするときにのみ入力します。Windowsアカウントのログオンには影響がありません。

フィールド 説明
認証 ユーザー名とパスワードで認証する場合は、アカウントのユーザー名を入力します。ユーザーの命名方法については組織の規則に従います。注: ユーザー名は2文字以上40文字以下にする必要があります。ユーザー名は大文字と小文字が区別されません。認証方法:なし、ユーザー名とパスワード、外部検証(ユーザー提供の方法)
ユーザー名 アカウントが既に存在する場合は、ユーザー名を変更できません。
パスワード ユーザー名とパスワードで認証する場合:[変更] ボタンを押して[パスワードの変更]ダイアログを開きます。ユーザーアカウントに新しいパスワードを作成するには、古いパスワードを入力してから、[新しいパスワード]ボックスと[パスワードの確認入力]ボックスの両方に新しいパスワードを入力します。[OK]をクリックしてパスワードを変更します。注: パスワードの指定方法については組織の規則に従います。パスワードは3文字以上20文字以下にする必要があります。パスワードは大文字と小文字が区別されます。[新しいパスワード]ボックスに入力した新しいパスワードを[パスワードの確認入力]ボックスに再入力します。

[状態]タブ

フィールド 説明
ターゲットデバイスの状態 ターゲットデバイスの状態について次の情報が表示されます:状態 - このデバイスの現在の状態です(アクティブまたは非アクティブ)。IPアドレス - IPアドレスまたは「不明」が表示されます。サーバー - このデバイスと通信しているProvisioning Servicesサーバーです。再試行 - このデバイスに接続するときに許可される再試行回数です。vDisk - vDisk名または「不明」が表示されます。vDiskバージョン - このvDiskの現在アクセスされているバージョンです。vDiskフルネーム - 現在アクセスされているバージョンのフルファイル名です。 vDiskアクセス - バージョンが実稼働、保守、またはテストのどれであるかを示します。ライセンス情報 - デバイスベンダーに応じて製品ライセンス情報が表示されます(該当なし、Desktopライセンス、Datacenterライセンス、XenAppライセンス、またはXenDesktopライセンス)。|

[ログ]タブ

フィールド 説明
ログレベル 次の中からレベルを選択するか[オフ]を選択してログを無効にします:オフ - Provisioning Servicesサーバーでログを無効にします。重大 - システムが正常な状態に回復できないエラーを引き起こした操作が記録されます。エラー - エラー条件を生成した操作が記録されます。警告 - 正常終了したが問題のあった操作が記録されます。情報 - デフォルトのログレベルです。操作がどのように発生したかを大まかに説明する、ワークフローが記録されます。デバッグ - 特定の操作の詳細が記録されます。デバッグは最高度のログレベルです。ログレベルをデバッグに設定すると、ほかのすべてのレベルのログ情報もログファイルに記録されます。トレース - 有効なすべての操作が記録されます。

ターゲットデバイスのコレクションテンプレートとしての設定

ターゲットデバイスは、コレクションに追加する新しいターゲットデバイスのテンプレートに設定できます。新しいターゲットデバイスはターゲットデバイステンプレートのプロパティを継承します。そのため、新しいデバイスを短時間でコレクションに追加できます。

ヒント

XenDesktopセットアップウィザードを実行すると、Personal vDiskを使用するターゲットデバイスが作成されコレクションに追加されます。Personal vDiskを使用するターゲットデバイスがコレクションに追加されるときは、ターゲットデバイステンプレートが存在していても無視されます。

ターゲットデバイスをコレクションのデバイステンプレートに設定するには、コンソールでターゲットデバイスを右クリックしてから[デバイスをテンプレートとして設定]を選択します。

以下は、テンプレートを使用する場合の考慮事項です。

  • テンプレートを使用するすべてのターゲットデバイスをデータベースに追加する一方でターゲットデバイスの起動を防ぐには、テンプレートのターゲットデバイスを無効にします。
  • ターゲットデバイスを起動しようとすると、起動前に管理者に問い合わせる必要があることを示すメッセージが表示されます。
  • デバイステンプレートのアイコンはスパナ付きで表示されます。新しいターゲットデバイスには自動生成の名前が付けられ、ほかのすべてのプロパティはデフォルトのデバイステンプレートから引き継がれます。このとき、ユーザーが何らかの操作を行う必要はありません。

入れ子構造の仮想化で仮想マシンを作成する

仮想マシンに入れ子構造の仮想化パラダイムを作成することが必要になる場合があります。Device Guardを使用している環境で Device Guardを実行している仮想マシンからテンプレートを作成する場合、PVSは、この機能が特定の仮想マシンでセットアップされているかどうかを認識できません。この問題を解決するには、XenDesktopセットアップウィザードで仮想マシンを作成後、PowerShellを使用してHyper-VホストでDevice Guardを手動で有効にします。

Device Guardを使用して仮想マシンを構成するには:

  1. XenDesktopセットアップウィザードを使用して仮想マシンを作成します。
  2. 仮想マシンの作成後、物理Hyper-Vホストで仮想マシンごとに次のコマンドを実行して、入れ子構造の仮想化を有効にします。

    Set-VMProcessor -VMName <Target VM’s Name> -ExposeVirtualizationExtensions $true

ヒント:

詳しくは、Microsoft社の入れ子構造の仮想化に関する情報を参照してください。

ターゲットデバイスプロパティのコピーと貼り付け

あるターゲットデバイスのプロパティをコピーしてほかのターゲットデバイスに貼り付けるには

注: Personal vDiskを使用するターゲットデバイスは、Personal vDiskを使用するほかのターゲットデバイスからのみプロパティを継承することができます。

  1. コンソールの詳細ペインでプロパティをコピーするターゲットデバイスを右クリックして、[デバイスプロパティのコピー]を選択します。[ターゲットデバイスプロパティのコピー]ダイアログボックスが開きます。
  2. コピーするプロパティのチェックボックスをオンにして、[コピー]をクリックします。プロパティがクリップボードにコピーされ、ダイアログボックスが閉じます。
  3. コピーしたプロパティを継承させる1つまたは複数のターゲットデバイスを右クリックし、[貼り付け]を選択します。[デバイスプロパティの貼り付け]ダイアログボックスが開きます。
  4. [閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

ターゲットデバイスの起動

  1. すべてのターゲットデバイスを起動するコレクションまたはコレクション内の特定のターゲットデバイスを右クリックして、[ターゲットデバイス]、[起動]の順に選択します。[設定]ボックスの一覧で[デバイスの起動]が選択された[ターゲットデバイス制御]ダイアログボックスが開きます。
  2. [デバイスの起動]をクリックしてターゲットデバイスを起動します。[状態]列に「起動信号」と表示され、ターゲットデバイスが起動信号を正常に受信すると「成功」に表示が変わります。

コンソールでのターゲットデバイスの状態の確認

ターゲットデバイスの状態には、ネットワーク上でデバイスが現在アクティブなのか非アクティブなのかが示されます。

ターゲットデバイスの状態を確認するには

  1. コンソールでターゲットデバイスを右クリックして[プロパティ]を選択します。[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスが開きます。
  2. [状態]タブをクリックし、次の情報を確認します。
    • 現在の状態(アクティブまたは非アクティブ)
    • IP アドレス
    • 現在のProvisioning Servicesサーバー
    • 現在のvDisk名
    • Provisioning Servicesサーバーのバイト単位のキャッシュファイルサイズ また、ターゲットデバイスがアクティブな場合は、コンソールウィンドウのターゲットデバイスアイコンに緑色のチェックマークが付きます。ターゲットデバイスが非アクティブな場合は、緑色のチェックマークは付きません。

ターゲットデバイスへのメッセージの送信

ターゲットデバイスにメッセージを送信するには

  1. すべてのターゲットデバイスにメッセージを送信するコレクションまたはコレクション内の特定のターゲットデバイスを右クリックして、[ターゲットデバイス]、[メッセージの送信]の順に選択します。[デバイスへのメッセージ送信]ダイアログボックスが開きます。[デバイス]ボックスの一覧にターゲットデバイスが表示されます。

  2. [メッセージ]ボックスに、ターゲットデバイスに表示するメッセージを入力します。
  3. [デバイスへのメッセージ送信]をクリックします。[状態]列に「メッセージ信号」と表示され、ターゲットデバイスがメッセージを正常に受信すると「成功」に表示が変わります。

ターゲットデバイスのシャットダウン

ターゲットデバイスをシャットダウンするには

  1. すべてのターゲットデバイスをシャットダウンするコレクションまたはコレクション内の特定のターゲットデバイスを右クリックして、[ターゲットデバイス]、[シャットダウン]の順に選択します。[デバイスのシャットダウン]ダイアログボックスが開きます。[デバイス]ボックスの一覧にターゲットデバイスが表示されます。
  2. [待機秒数]ボックスに、ターゲットデバイスをシャットダウンする前に待機する秒数を入力します。
  3. [メッセージ]ボックスに、ターゲットデバイスに表示するメッセージを入力します。
  4. [デバイスのシャットダウン]をクリックしてターゲットデバイスをシャットダウンします。ターゲットデバイスがシャットダウンするまで[状態]列に「シャットダウン信号」と表示されます。ターゲットデバイスが正常にシャットダウンすると「成功」に表示が変わります。

ターゲットデバイスの再起動

ターゲットデバイスを再起動するには

  1. すべてのターゲットデバイスを再起動するコレクションまたはコレクション内の特定のターゲットデバイスを右クリックして、[ターゲットデバイス]、[再起動]の順に選択します。[設定]ボックスの一覧で[デバイスの再起動]が選択された[ターゲットデバイス制御]ダイアログボックスが開きます。[デバイス]ボックスの一覧にターゲットデバイスが表示されます。
  2. [待機秒数]ボックスに、ターゲットデバイスを再起動する前に待機する秒数を入力します。
  3. [メッセージ]ボックスに、ターゲットデバイスに表示するメッセージを入力します。
  4. [デバイスの再起動]をクリックしてターゲットデバイスを再起動します。[状態]列に「再起動信号」と表示され、ターゲットデバイスが起動信号を正常に受信すると「成功」に表示が変わります。

コレクション間でのターゲットデバイスの移動

コンソールの詳細ペインでドラッグアンドドロップをすることで、ターゲットデバイスをサイト内のコレクション間で移動できます(移動元のコレクションから移動先のコレクションへデバイスをドラッグしてドロップします)。または、メニューオプションの [移動] を使用してターゲットデバイスを移動できます。

メニューオプションの [移動] を使用してターゲットデバイスを移動するには

  1. コンソールでコレクションを展開し、詳細ペインでターゲットデバイスを右クリックして [移動] を選択します。
  2. ボックスの一覧からこのターゲットデバイスの移動先のコレクションを選択します。当てはまる場合は、そのコレクションのデバイステンプレートを移動するターゲットデバイスに適用します。テンプレートを適用するには、[使用できる場合はデバイスにデバイステンプレートを適用する] チェックボックスをオンにします。
  3. [移動] をクリックします。

ヒント:

ターゲットデバイスをサイト間で移動すると、後からそれらが削除される原因になる可能性があります。このリスクは、ターゲットデバイスがストリーム配信仮想マシンセットアップウィザードを使用して作成された場合に増加します。管理者はインターフェイスを使用してサイト間でターゲットデバイスを移動できますが、この方法によるサイト間での移動は避けてください。

ターゲットデバイスのパーソナリティの管理

通常、同じvDiskを共有するすべてのターゲットデバイスを同じ構成にする必要があります。ターゲットデバイスのパーソナリティ機能を使用すると、特定のターゲットデバイスのデータを定義し、起動時にターゲットデバイスでそのデータを利用することができます。このデータは、さまざまな目的でカスタムアプリケーションやスクリプトで使用できます。

たとえば、Provisioning Servicesサーバーを使用して3つの教室のコンピューターをサポートするとします。そして、コンピューターのデフォルトプリンターを、同じ教室に設置されているプリンターにしたいとします。ターゲットデバイスのパーソナリティ機能を使用してデフォルトプリンターのフィールドを定義し、各ターゲットデバイスのプリンター名の値を入力することができます。フィールドと値は[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスで定義します。この情報はデータベースに格納されます。ターゲットデバイスが起動するとき、デバイス特有のプリンター情報がデータベースから取得され、vDisk上の.INIファイルに書き込まれます。カスタムスクリプトやアプリケーションを内部で開発して、プリンター値を取得しレジストリに書き込むことができます。この方法では、ターゲットデバイスが起動するたびに、教室の正しいデフォルトプリンターを使用するように設定されます。

各ターゲットデバイスに定義できるフィールドの数とデータ量は、ターゲットデバイスあたり64KBまたは65536バイトまでです。各フィールドの長さは最大2047バイトです。

ターゲットデバイスのパーソナリティタスク

  • コンソールでの単一のターゲットデバイスのパーソナリティデータの定義
  • コンソールでの複数のターゲットデバイスのパーソナリティデータの定義
  • ターゲットデバイスのパーソナリティデータの使用

コンソールでの単一のターゲットデバイスのパーソナリティデータの定義

単一のターゲットデバイスのパーソナリティを定義するには

  1. コンソールでパーソナリティデータを定義するターゲットデバイスを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
  2. [パーソナリティ]タブをクリックします。
  3. [追加]をクリックします。[パーソナリティ文字列の追加/編集]ダイアログボックスが開きます。 注:追加できるフィールド名とその文字列値の数に、定まった制限はありません。ただし、単一文字列(名前とデータの組み合わせ)に割り当てられるパーソナリティデータの合計は、最大で約2047バイトです。また、名前、文字列、および区切り文字の合計は、ターゲットデバイスあたり64KBまたは65536バイトまでです。この制限は文字列を追加するときにチェックされます。上限を超えると警告メッセージが表示され、無効な構成の作成を防ぎます。 ターゲットデバイスのパーソナリティデータは、ほかのすべてのプロパティと同様に扱われます。新しいターゲットデバイスがサイレントに、またはBIOSのプロンプト付きで自動的にデータベースに追加されるとき、このデータが継承されます。
  4. 名前と文字列値を入力します。 注:[名前]ボックスには任意の名前を入力できますが、 同じターゲットデバイスに重複するフィールド名を定義することはできません。フィールド名は大文字と小文字が区別されません。つまり、「FIELDNAME」と「fieldname」は同じ名前として扱われます。フィールド名の前後に入力された空白文字は自動的に削除されます。パーソナリティ名の冒頭に$を使用することはできません。この記号は $DiskNameや $WriteCacheTypeなどの予約された値に使用されます。
  5. [OK] をクリックします。

さらにフィールドと値を追加するには、手順5.と6.を必要なだけ繰り返します。データの追加が完了したら[OK]をクリックして、[ターゲットデバイスプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

コンソールでの複数のターゲットデバイスのパーソナリティデータの定義

複数のターゲットデバイスのパーソナリティの定義

  1. コンソールで、ほかのデバイスと共有したいパーソナリティ設定を持つターゲットデバイスを右クリックし、[デバイスプロパティのコピー]を選択します。[ターゲットデバイスプロパティのコピー]ダイアログボックスが開きます。
  2. 詳細ペインでパーソナリティ設定を貼り付けるターゲットデバイスを右クリックし、[貼り付け]を選択します。
  3. パーソナリティ文字列のオプションをクリックして(このときほかのプロパティの貼り付けを選択することもできます)、[貼り付け]をクリックします。

ターゲットデバイスのパーソナリティデータの使用

ターゲットデバイスでファイルシステムを使用できるようになると、パーソナリティデータがWindows標準の.INIテキストファイルに書き込まれます。このファイルの名前はPersonality.iniです。カスタムスクリプトやアプリケーションから簡単にアクセスできるように、このファイルはvDiskファイルシステムのルートディレクトリに格納されます。

ファイルの書式は次のとおりです。

    [StringData]
    FieldName1=Field data for first field
    FieldName2=Field data for second field

このファイルにはカスタムスクリプトやアプリケーションからアクセスできます。Windowsの標準的な.INI APIによってクエリできます。さらに、バッチファイルからパーソナリティ設定に簡単にアクセスするために、コマンドラインアプリケーションのGetPersonality.exeが用意されています。

ターゲットデバイスのvDisk名とモードは、GetPersonality.exeを使用して取得できます。Personality.iniファイルの [[StringData]] セクションには、次の予約値が含まれています:

    $DiskName=<xx>
    $WriteCacheType=<0 (Private image)
    All other values are standard image; 1 (Server Disk), 2 (Server Disk Encrypted), 3 (RAM), 4 (Hard Disk), 5 (Hard Disk Encrypted), 6 (RAM Disk), or 7 (Difference Disk). Min=0, Max=7, Default=0>

xxはディスク名です。ディスク名の冒頭に$を使用することはできません。この記号は$DiskNameや$WriteCacheTypeなどの予約された値に使用されます。$で始まる名前を入力すると、次のメッセージが表示されます。

A name cannot start with a $. This is used for reserve values like $DiskName and $WriteCacheType. The $DiskName and $WriteCacheType values can be retrieved on the target device using GetPersonality.exe.

GetPersonality.exe

コマンドラインユーティリティのGetPersonality.exeを使用すると、Windowsのバッチファイルからターゲットデバイスのパーソナリティ設定にアクセスできます。このプログラムはユーザーの代わりに.INIファイルをクエリし、ユーザーが指定する場所にパーソナリティ文字列を書きだします。GetPersonality.exeでは次のコマンドラインオプションがサポートされます。

    GetPersonality FieldName /r=RegistryKeyPath <- Place field in registry
    GetPersonality FieldName /f=FileName <- Place field in file
    GetPersonality FieldName /o <- Output field to STDOUT
    GetPersonality /? or /help <- Display help

例:

レジストリキー値の設定

次の例では、DefaultPrinterフィールドからターゲットデバイスのパーソナリティデータ値を取得しターゲットデバイスのレジストリに書き込んで、デバイスのデフォルトプリンターを設定します。

ターゲットデバイスプロパティに設定されているパーソナリティ文字列は次のとおりです。

    DefaultPrinter= \CHESBAY01\SAVIN 9935DPE/2035DPE PCL 5e,winspool,Ne03:

ターゲットデバイスで実行するバッチファイルに次の行を含めます。

    GetPersonality DefaultPrinter /r=HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Device

注:

実際のキー名はネットワークプリンターのUNC名(\dc1\Mainなど)である必要があります。そして、キーの値はwinspool,Ne01:のようになります。ここで、Ne01はインストールされている各プリンターの固有の番号です。

環境変数の設定

パーソナリティデータで環境変数を設定するには、2段階で処理を行います。

  1. GetPersonality /fコマンドを使用して変数を一時ファイルに挿入します。
  2. setコマンドを使用して変数を設定します。たとえば、ターゲットデバイスにパーソナリティ名として環境変数Pathを設定するため、Pathnameを次の文字列値で定義できます:

    %SystemRoot%;%SystemRoot%\System32\Wbem;C:\Program Files\Microsoft Office\OFFICE11\;C:\Program Files\Microsoft SQL Server\80\Tolls\Binn
    

    /fオプションを使用して、任意の名前の、ここではtemp.txtという一時ファイルを作成します。バッチファイルには次の行を含める必要があります。

    GetPersonality Pathname /f=temp.txt
    set /p Path= <temp.txt
    

    注:

    /fオプションを使用して指定したファイル名が既に存在する場合は、GetPersonalityでファイルに行が付加されることはありません。その代わりに、ファイル内の既存の行が上書きされます。

デバイスの停止

ときどき、実際には停止しているターゲットデバイスがアクティブと表示されることがあります。これはデータベース内で状態レコードが正しく更新されていないために発生します。データベース内でターゲットデバイスを停止状態にするには、次の手順に従います。

  1. コンソールで、停止状態にするターゲットデバイスを右クリックして、[デバイスを停止状態にする]を選択します。確認ダイアログボックスが開きます。
  2. [OK]をクリックしてデバイスを停止状態にします。