Linux Virtual Delivery Agent

フェデレーション認証サービス

フェデレーション認証サービス (FAS) を使用して、Linux VDAにログオンするユーザーを認証できます。Linux VDAは、FASログオン機能にWindows VDAと同じWindows環境を使用します。FASのWindows環境の構成については、「フェデレーション認証サービス」を参照してください。この記事では、Linux VDAに固有の追加情報を提供します。

注:

Linux VDAは、「セッション内動作」ポリシーをサポートしていません。

Linux VDAは、短い接続を使用してFASサーバーとデータを転送します。

Linux VDAは、ポート80のみを介してFASサーバーと通信します。

Linux VDAでのFASの構成

RHEL 8でのFASサポート

FASはpam_krb5モジュールに依存しますが、これはRHEL 8では非推奨です。RHEL 8でFASを使用するには、pam_krb5モジュールを次のようにビルドします。

  1. 次のWebサイトからpam_krb5-2.4.8-6ソースコードをダウンロードします。

    https://centos.pkgs.org/7/centos-x86_64/pam_krb5-2.4.8-6.el7.x86_64.rpm.html

  2. RHEL 8でpam_krb5モジュールをビルドしてインストールします。

    yum install make gcc krb5-devel pam-devel autoconf libtool
    rpm2cpio pam_krb5-2.4.8-6.el7.src.rpm | cpio -div
    tar xvzf pam_krb5-2.4.8.tar.gz
    cd pam_krb5-2.4.8
    ./configure --prefix=/usr
    make
    make install
    <!--NeedCopy-->
    
  3. /usr/lib64/security/の下にpam_krb5.soが存在することを確認します。

    ls -l /usr/lib64/security | grep pam_krb5
    <!--NeedCopy-->
    

FASサーバーの設定

新規のLinux VDAインストールでFASを使用するには、ctxinstall.shまたはctxsetup.shを実行する際に、各FASサーバーのFQDNを入力します。Linux VDAはADグループポリシーをサポートしていないため、代わりにセミコロン区切りのFASサーバーのリストを提供できます。サーバーアドレスが削除された場合、空白を<none>というテキスト文字列で埋め、サーバーアドレスの順序を変更しないでください。

既存のLinux VDAインストールをアップグレードするには、ctxsetup.shを再実行してFASサーバーを設定できます。または、次のコマンドを実行してFASサーバーを設定し、ctxvdaサービスを再起動して設定を有効にすることもできます。

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKLM\Software\Citrix\VirtualDesktopAgent\Authentication\UserCredentialService" -t "REG_SZ" -v "Addresses" -d "<Your-FAS-Server-List>" --force

service ctxjproxy restart

service ctxvda restart
<!--NeedCopy-->

ctxregを介してFASサーバーを更新するには、次のコマンドを実行します。

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\Software\Citrix\VirtualDesktopAgent\Authentication\UserCredentialService" -v "Addresses" -d "<Your-FAS-Server-List>"

service ctxjproxy restart

service ctxvda restart
<!--NeedCopy-->
  • 証明書のインストール

  • ユーザーの証明書の検証のため、ルートCA証明書とすべての中間証明書をVDAにインストールします。たとえば、ルートCA証明書をインストールするには、前述の「Microsoft CA (AD上) からCA証明書を取得する」手順からADルート証明書を取得するか、ルートCAサーバーhttp://CA-SERVER/certsrvからそのDER形式をダウンロードします。

注:

次のコマンドは、中間証明書の構成にも適用されます。

DERファイル(.crt、.cer、.der)をPEMに変換するには、次のようなコマンドを実行します。

sudo openssl x509 -inform der -in root.cer -out root.pem
<!--NeedCopy-->

次に、ルートCA証明書をopensslディレクトリにインストールするには、次のようなコマンドを実行します。

sudo cp root.pem /etc/pki/CA/certs/
<!--NeedCopy-->
  • 注:

  • ルートCA証明書を/rootパスの下に置かないでください。そうしないと、FASはルートCA証明書への読み取り権限を持ちません。

ctxfascfg.shの実行

FASを構成するためにctxfascfg.shスクリプトを実行します。

sudo /opt/Citrix/VDA/sbin/ctxfascfg.sh
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ctxfascfg.shをサイレントモードで実行できるように、環境変数が追加されています。

  • CTX_FAS_ADINTEGRATIONWAY=winbind | sssd | centrify | pbis:Active Directory統合方法を示します。CTX_EASYINSTALL_ADINTEGRATIONWAYが指定されている場合、CTX_EASYINSTALL_ADINTEGRATIONWAYと等しくなります。CTX_EASYINSTALL_ADINTEGRATIONWAYが指定されていない場合、CTX_FAS_ADINTEGRATIONWAYは独自の値を設定します。

  • CTX_FAS_CERT_PATH =<certificate path>:ルート証明書とすべての中間証明書が保存されているフルパスを指定します。

  • CTX_FAS_KDC_HOSTNAME:PBISを選択した場合のKey Distribution Center (KDC) のホスト名を指定します。

  • CTX_FAS_PKINIT_KDC_HOSTNAME:PKINIT KDCホスト名を指定します。特に指定がない限り、CTX_FAS_KDC_HOSTNAMEと等しくなります。

正しいActive Directory統合方法を選択し、証明書の正しいパス(例:/etc/pki/CA/certs/)を入力します。

スクリプトはkrb5-pkinitおよびpam_krb5パッケージをインストールし、関連する構成ファイルを設定します。

制限事項

  • FASは限られたLinuxプラットフォームとAD統合方法をサポートしています。次の表を参照してください。

      Winbind SSSD Centrify PBIS
    Amazon Linux 2 はい はい はい はい
    RHEL 8.4 はい はい はい はい
    RHEL 8.3 はい はい はい はい
    RHEL 8.2 はい はい はい はい
    RHEL 8.1 はい はい はい はい
    RHEL 7.9 / CentOS 7.9 はい はい はい はい
    SLES 15.3 はい いいえ はい いいえ
    SLES 15.2 はい いいえ はい いいえ
    Ubuntu 20.04 はい いいえ はい いいえ
    Ubuntu 18.04 はい いいえ はい いいえ
  • FASはロック画面をまだサポートしていません。セッションでロックボタンをクリックすると、FASを使用してセッションに再度ログオンすることはできません。
  • このリリースは、「フェデレーション認証サービスのアーキテクチャの概要」の記事にまとめられている一般的なFAS展開のみをサポートしており、Windows 10 Azure AD Joinは含まれていません。

トラブルシューティング

FASのトラブルシューティングを行う前に、Linux VDAが正しくインストールおよび構成されており、パスワード認証を使用して共通ストアでFAS以外のセッションが正常に起動できることを確認してください。

FAS以外のセッションが正常に動作する場合、LoginクラスのHDXログレベルをVERBOSEに設定し、VDAログレベルをTRACEに設定します。Linux VDAのトレースログを有効にする方法については、Knowledge Centerの記事「CTX220130」を参照してください。

FASサーバー構成エラー

FASストアからのセッション起動に失敗します。

/var/log/xdl/hdx.logを確認し、次のようなエラーログを見つけます。

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: validate_user: [Logon Type] Federated Authentication Logon.

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: validate_fas: entry

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: connect_fas: start connect to server 0

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: connect_fas0: failed to connect: Connection refused.

-  2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: validate_fas: failed to connect to server [0], please confirm if fas service list is well configurated in condb

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: validate_fas: exit, 43

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: validate_user: failed to validate fas credential

2021-01-28 01:42:16.164 <P26422:S4> citrix-ctxlogin: LoginBoxValidate: failed validation of user 'user1@CTXDEV.LOCAL', INVALID_PARAMETER

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解決策

次のコマンドを実行して、Citrixレジストリ値「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\VirtualDesktopAgent\Authentication\UserCredentialService」が<Your-FAS-Server-List>に設定されていることを確認します。

sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg dump | grep "UserCredentialService"
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既存の設定が正しくない場合、前述の「FASサーバーの設定」手順に従って再度設定してください。

CA証明書の構成が正しくない

FASストアからのセッション起動に失敗します。数秒後に灰色のウィンドウが表示され、消えます。

ルートCA証明書の構成が正しくないためログオンが無効です

/var/log/xdl/hdx.logを確認し、次のようなエラーログを見つけます。

2021-01-28 01:47:46.210 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: get_logon_certificate: entry

2021-01-28 01:47:46.210 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: check_caller: current process: pid [30656], name [/opt/Citrix/VDA/bin/ctxlogin]

2021-01-28 01:47:46.210 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: get_public_certificate: entry

2021-01-28 01:47:46.211 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: query_fas: waiting for response...

2021-01-28 01:47:46.270 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: query_fas: query to server success

2021-01-28 01:47:46.270 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: get_public_certificate: exit

2021-01-28 01:47:46.270 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: fas_base64_decode: input size 1888

2021-01-28 01:47:46.271 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: fas_base64_decode: output size 1415

2021-01-28 01:47:46.271 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: get_logon_certificate: get logon certificate success

2021-01-28 01:47:46.271 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: cache_certificate: cache certificate success

2021-01-28 01:47:46.271 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: get_logon_certificate: exit, 0

2021-01-28 01:47:48.060 <P30656:S5> citrix-ctxlogin: validate_user: pam_authenticate err,can retry for user user1@CTXDEV.LOCAL
<!--NeedCopy-->

解決策

/etc/krb5.confに、ルートCA証明書とすべての中間証明書が保存されているフルパスが正しく設定されていることを確認します。フルパスは次のようになります。


 [realms]

EXAMPLE.COM = {

    ......

    pkinit_anchors = DIR:/etc/pki/CA/certs/

    ......

}  
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既存の設定が正しくない場合、前述の「証明書のインストール」手順に従って再度設定してください。

または、ルートCA証明書が有効であるかどうかを確認します。

シャドウアカウントマッピングエラー

FASはSAML認証によって構成されています。ADFSユーザーがADFSログオンページでユーザー名とパスワードを入力した後、次のエラーが発生する可能性があります。

シャドウアカウントマッピングエラー

このエラーは、ADFSユーザーが正常に検証されたものの、AD上にシャドウユーザーが構成されていないことを示しています。

解決策

ADでシャドウアカウントを設定します。

ADFSが構成されていません

FASストアへのログオン試行中に次のエラーが発生します。

ADFSが構成されていません

FASストアがSAML認証を使用するように構成されているにもかかわらず、ADFS展開が存在しない場合にこの問題が発生します。

解決策

フェデレーション認証サービス用にADFS IdPを展開します。詳細については、「フェデレーション認証サービス ADFS展開」を参照してください。

関連情報

既知の問題

FASを使用している場合、非英語文字を含む公開デスクトップまたはアプリセッションを起動しようとすると失敗することがあります。

非英語文字を含むセッションの起動に失敗する

回避策

CAツールでManage Templatesを右クリックし、Citrix_SmartcardLogonテンプレートをBuild from this Active Directory informationからSupply in the requestに変更します。

Supply in the requestオプション

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