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Citrix Hypervisorのライブパッチ

Citrix Hypervisorホストを展開しているCitrix Hypervisorユーザーは、Hotfixを適用した後にサーバーの再起動が必要なことが頻繁にあります。この再起動により、サーバーでダウンタイムが発生し、ユーザーはシステムが再起動されるまで待機しなければなりません。再起動によってサーバーのアップタイムも減少し、業務に影響を及ぼします。ライブパッチにより、ユーザーはサーバーを再起動せずに一部のLinuxカーネルやXenハイパーバイザアップデートをインストールできるようになります。この機能によってメンテナンスのコストが削減され、ダウンタイムが短縮されます。このような修正プログラムは以下のコンポーネントで構成されています:

  • サーバーのメモリに適用されるライブパッチ
  • ディスクのファイルをアップデートする修正プログラム

ライブパッチは、デフォルトで有効になっています。ライブパッチの有効化および無効化について詳しくは、「プールプロパティの変更」を参照してください。

アップデートのインストールウィザードを使用してアップデートを適用する場合、[事前チェック] ページに、アップデート後のタスクについての情報が表示されます。アップデートを有効にするには、これらのタスクを完了します。さらに、このウィザードによって、アップデートの適用後にサーバーの再起動が必要かどうかがチェックされ、結果が表示されます。この機能により、ユーザーはアップデートタスクを事前に把握することができ、アップデートの適用を適宜スケジュールできます。

注:

ライブパッチは、Citrix Hypervisor Premium Editionのユーザー、またはCitrix Virtual Apps and Desktops権限によりCitrix Hypervisorにアクセスするユーザーが使用できます。詳しくは、「Citrix Hypervisorのライセンスについて」を参照してください。

ライブパッチのシナリオ

Hotfixにはプール全体で、またはスタンドアロンサーバー上でライブパッチを適用できます。一部のアップデートではサーバーやXAPIツールスタックの再起動が必要となります。また、アップデート後のタスクがないアップデートもあります。

アップデートにライブパッチが利用可能なシナリオ、および利用可能ではないシナリオを以下に示します。

  • ライブパッチを使用するアップデート:LinuxカーネルおよびXenハイパーバイザーをアップデートするHotfixでは、アップデート適用後の再起動は必要ありません。ただし、まれにライブパッチを適用できない場合は、再起動が必要になることがあります。
  • ライブパッチを使用しないアップデート:動作に変更はありません。いつものように動作します。

注:

サーバーの再起動が必要ない場合、またはサーバーに適用できるライブパッチがアップデートに含まれている場合、XenCenterで[必要な操作はありません][アップデートモード]ページに表示されます。

Citrix Hypervisorのライブパッチ

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