XenCenter

ストレージのマルチパス

ファイバチャネルおよびiSCSIのストレージリポジトリでは、動的なマルチパスがサポートされます。デフォルトでは、マルチパスでラウンドロビンモードの負荷分散が使用されるため、通常の運用で両方の経路にアクティブなトラフィックが流れます。ストレージのマルチパスは、XenCenterの[プロパティ]ダイアログボックスの[マルチパス]タブで有効または無効にします。

マルチパスを有効にする前に次の作業を行います:

  • ストレージサーバーで複数のターゲットが使用できることを確認します。
  • サーバーは保守モードに切り替える必要があります。この操作により、実行中のすべての仮想マシンが移行され、仮想ディスクを格納しているストレージリポジトリをマルチパス化できる状態になります。
  • マルチパスの設定は、プール内の各ホスト上で行う必要があります。実際のケーブル接続やサブネット設定(iSCSIの場合)は、各ホスト上のNICと一致している必要があります。(たとえば、すべてのホストのNICに同じサブネットが設定されているなど。詳しくは、「IPアドレスの構成」を参照してください。)

詳細なマルチパス情報については、「マルチパス」を参照してください。

単一のLUNに対して最大16のパスを使用できます。

マルチパスを有効にするには

  1. リソースペインでサーバーを選択して、保守モードに切り替えます。アクティブな仮想マシンの移行と既存のストレージのアンプラグが完了するまで少し時間がかかります。サーバーがプールマスターの場合はXenCenterから切断され、新しいプールマスターが選出されるまで一時的にリソースペインに表示されなくなります。リソースペインにサーバー保守モードアイコン付きでサーバーが再表示されたら、次の手順に進みます。

    サーバー保守モードアイコン - 青い四角形が重なったサーバーアイコン。

  2. [全般]タブで[プロパティ]を選択して、[マルチパス]タブを選択します。
  3. マルチパスを有効にするには、[このサーバーのマルチパスを有効にする] チェックボックスをオンにします。マルチパスを無効にするには、このチェックボックスをオフにします。
  4. [OK]をクリックして新しい設定を適用し、ダイアログボックスを閉じます。XenCenterで新しいストレージ設定の保存が完了するまで少し時間がかかります。
  5. サーバーの保守モードを終了します。リソースペインでサーバーを右クリックして、[保守モードからの切り替え]を選択します。
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