Citrix Cloudへのサインアップ
ここでは、Citrix Cloudに登録し、アカウントの登録に必要なタスクを確実に実行するプロセスについて説明します。
Citrixアカウントとは何ですか?
Citrixアカウント(Citrix.comアカウントまたはMy Citrixアカウント)では、購入したライセンスへのアクセスを管理できます。Citrixアカウントでは、組織ID(OrgID)が一意の識別子として使用されます。Citrixアカウントにアクセスするには、ユーザー名(Webログイン)またはアカウントにリンクされているメールアドレスでhttps://www.citrix.comにログインします。
重要:
ユーザー名は単一で一意のCitrixアカウントに割り当てられますが、メールアドレスは複数のCitrixアカウントに割り当てることができます。
OrgIDとは何ですか?
OrgIDは、Citrixアカウントに割り当てられた一意の識別子です。OrgIDは物理的なサイトアドレス(通常は所属する会社のビジネスアドレス)に関連付けられています。そのため企業には通常、1つのOrgIDがあります。ただし、ブランチオフィスが異なる場合や、部門ごとに資産を個別に管理する場合などは、単一の会社が複数のOrgIDを所有できます。
特定のOrgIDは定期的にクリーンアップされ、必要な場合、重複分がマージされます。有効かつアクティブなOrgIDとマージするOrgIDがある場合は、マージするOrgIDをCitrixカスタマーサポートに連絡することができます。
注:
企業は資産の管理方法に基づいてOrgIDを既に設定しているため、使用するOrgIDや所有するOrgIDの数が不明の場合は、お客様の会社のIT部門またはCitrix管理者にお問い合わせください。必要な場合は、CitrixカスタマーサービスがOrgIDの検索をお手伝いします。Citrixカスタマーサービス(https://www.citrix.com/support/)に問い合わせることができます。
Citrix Cloudアカウントとは何ですか?
Citrix Cloudアカウントで1つまたは複数のCitrix Cloudサービスを使用して、アプリケーションとデータを安全に配信できます。Citrix Cloudアカウントは、Citrixアカウントと同様にOrgIDによって一意に識別されます。組織がOrgIDをセットアップした方法に基づいて、適切なCitrix Cloudアカウントを選択し、同じOrgIDを使用して購入と管理者のアクセスも実行できるようにすることが重要です。たとえば、OrgID 1234を使用している会社の設計部門がVirtual Apps and Desktopsをオンプレミスで使用している場合、Citrix Cloudを試用するには、OrgID 1234の管理者がOrgIDに関連付けられたWebログインまたはメールアドレスを使用する必要があります。したがって、Citrix DaaS(旧称Virtual Apps and Desktopsサービス)のサブスクリプションの購入を決定した場合、OrgID 1234に発注でき、スムーズに製品版に移行できます。
重要:
特定のCitrixアカウントにアクセスできるユーザーが、そのCitrixアカウントのOrgIDに関連付けられているCitrix Cloudアカウントに自動的にアクセスできるようになるわけではありません。ユーザーがCitrix Cloudにアクセスできるようになると、サービスに影響を及ぼす可能性があるため、Citrix Cloudアカウントにアクセスするユーザーを管理することが重要です。
多要素認証の要件
Citrix Cloudアカウントを安全に保つために、Citrix Cloudではすべての顧客が多要素認証(MFA)に登録する必要があります。登録に必要なものは、Citrix SSOなどの認証アプリがインストールされた、コンピューターやモバイルデバイスなどのデバイスのみです。
Citrixの既存のお客様の場合、サインアップページにアクセスし、Citrix.comアカウントに関連付けられている資格情報を入力すると、Citrix Cloudで登録を求めるプロンプトが表示されます。Citrixを初めて使用する場合は、サインアッププロセス中にCitrixアカウントを作成した後、Citrix Cloudで登録を求めるプロンプトが表示されます。
手順1:登録ページにアクセスする
Webブラウザーを使用して、https://onboarding.cloud.comにアクセスします。
Citrixの既存のお客様であるか、Citrix.comまたはMy Citrixアカウントをお持ちの場合
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[Citrix.comまたはMy Citrixアカウントを使用] を選択します。
- ユーザー名とパスワード(Webログイン)を入力するか、Citrix.comアカウントに関連付けられているメールアドレスとパスワードを入力します。
- 多要素認証(MFA)に登録するよう求められたら、[今すぐ登録] を選択します。
- この記事の「手順4:多要素認証を設定する」で説明されているように、登録処理を完了します。
CitrixおよびCitrix Cloudを初めて使用する場合
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次の情報を入力します:
- [メールアドレス]に、仕事用のメールアドレスを入力します。個人のメールアドレスを使用すると、トライアルのリクエスト処理に時間がかかることがあります。
- [ホーム地域]で、ほとんどのユーザーとリソースが配置されている地域を選択します。この選択は後で変更することはできません。詳しくは、「地理的な考慮事項」を参照してください。
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[パスワードの作成]で、アカウントで使用するパスワードを入力して確認します。 選択したパスワードは大文字と小文字が区別され、以下がすべて含まれている必要があります:
- 長さが8文字以上
- 1つ以上の大文字
- 1つ以上の数字
- 1つの記号: ! @ # $ % ^ * ? + = -
有効なパスワードに辞書の単語を含めることはできません。パスワードを選択した後、そのパスワードが十分に複雑ではない、または既知の侵害されたパスワードのデータベースにあると判断した場合、Citrix Cloudは次回サインインするときにパスワードの変更を要求する場合があります。詳しくは、「パスワードを変更する」を参照してください。
- [使用条件の内容を読んで理解した上で、これに同意します]を選択します。
- 必要に応じて、Citrixからのマーケティングコミュニケーションに同意します。
- [私はロボットではありません]を選択します。
- [次へ:確認]を選択してメール アドレスを確認します。
アカウントが既に使用中の場合
組織のCitrix Cloudアカウントがすでに使用中であるというメッセージが表示された場合、利用中のCitrixアカウントの別の管理者が、Citrix Cloudアカウントを作成済みであることを意味します。このアカウントにアクセスするには、すでにCitrixアカウントのメンバーであっても、既存の管理者から管理者として招待される必要があります。
Citrix Cloudアカウントでは、管理者はサービスをより詳細に管理できるため、Citrix Cloudアカウントを作成する最初の管理者は、別の管理者が既にCitrixアカウントのメンバーであっても明示的にアクセス権を付与する必要があります。
Citrix Cloudアカウントへの参加の招待をリクエストするには、[承認のリクエスト] を選択します。アカウントの既存のすべての管理者は、メールでリクエストの通知を受け取ります。既存の管理者が組織を離れた場合は、Citrixサポートにお問い合わせください。
承認のリクエストを受け取った管理者は、「個別の管理者を招待する」の手順で送信者を管理者として招待します。
この招待メールを受け取ってから、[サインイン] をクリックして招待を承諾します。ブラウザーが開くと、Citrix Cloudから、パスワードを作成してCitrix Cloudアカウントにサインインするよう求められます。
手順2:メールアドレスを確認する
リージョンを選択すると、メールアドレスを確認するためのメールがCitrixから送信されます。数分経ってもこのメールが届かない場合は、[メールの再送信] を選択してください。
次に、Citrix Cloudから確認メールが送信されます。数分経ってもこのメールが届かない場合は、[確認メールを再送信する]を選択します。
メールを受信したら、確認リンクをクリックしてメールアドレスが正しいことを確認します。
手順3:アカウント情報を入力する
- 表示されたフォームのフィールドに名前、勤務先の電話番号、勤務先の住所を入力します。
- [次へ:認証]を選択して、アカウントの多要素認証を設定します。
手順4:多要素認証を設定する
管理者アカウントの安全を確保するため、Citrix Cloudではサインイン時に多要素認証(MFA)を使用するよう要求されます。MFAに登録していない場合、Citrix Cloudは少なくとも2つの認証方法を使用してMFAを設定するように要求します。認証アプリ(推奨)またはメールアドレスを使用してMFAを設定することを選択できます。
注:
- Citrix Cloud経由でMFAを設定できるのは、Citrix IDプロバイダーの管理者のみです。Azure ADを使用してCitrix Cloud管理者を管理する場合、Azureポータルを使用してMFAを構成できます。詳しくは、Microsoft Webサイトの「Azure AD Multi-Factor Authenticationの設定を構成する」を参照してください。
- セットアッププロセスが完了すると、Citrix Cloudで自分が所属するすべての顧客組織に対してMFAが使用されます。セットアッププロセスの完了後にMFAを無効にすることはできません。
- 登録できるデバイスは1つだけです。あとから別のデバイスを登録すると、Citrix Cloudは現在のデバイス登録を削除し、新しいデバイスに置き換えます。詳しくは、「プライマリMFAメソッドを管理する」を参照してください。
認証方法としてのメール
認証アプリを使用してCitrix Cloudにアクセスできない場合は、メールを使用したMFAが便利な代替手段です。ただし、メールアドレスへのアクセスが安全であることを確認するための予防措置を講じることを強くお勧めします。
MFAの要件
MFAをセットアップするには、Citrix Cloudで少なくとも2つの認証方法を構成する必要があります。
認証アプリを使用してMFAをセットアップするには、スマートフォンやデスクトップコンピューターなどのデバイスに、時間ベースのワンタイム パスワード標準に準拠するアプリをインストールする必要があります。登録しているデバイスによっては、QRコードをスキャンするためにアプリがデバイスのカメラにアクセスする必要があります。デバイスにカメラが搭載されていない場合は、Citrix Cloudが提供するキーを入力できます。
メールアドレスを使用してMFAをセットアップするには、次の要件を満たすメールアドレスを使用する必要があります。
- このメールアドレスは、Citrixアカウントに使用しているメールアドレスとは異なります。
- メールアドレスは、Citrixから確認メールを受信するためにアクセスできるアドレスです。
多要素認証に登録するには
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MFAに登録するように求められたら、使用する認証方法を選択します。たとえば、認証アプリをセットアップするには、 [認証アプリをセットアップする]を選択します。
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認証アプリをセットアップする場合は、次のアクションを実行します。
- 認証アプリでQRコードをスキャンするか、キーを手動で入力します。認証アプリがCitrix Cloudのエントリを表示し、6桁のコードを生成します。
- [認証アプリを確認する]で認証アプリのコードを入力して[コードを確認して完了する]を選択します。
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メールアドレスをセットアップする場合は、次のアクションを実行します。
- メールアドレスを入力し、[確認メールを送信]を選択します。Citrix Cloudから、確認コードが記載されたメールが送信されます。
- 6桁のコードを入力し、[コードを確認して完了する]を選択します。
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選択したMFAの方法でサインインできない場合は、次のアカウントの復旧方法を構成します。
- 復旧用のメール アドレス(推奨):アクセス可能で、Citrix Cloudで使用するメールアドレスとは異なるメールアドレスを入力します。 Citrixは、このアドレスを使用して、ユーザーの本人確認のための確認コードを送信します。
- 復旧用の電話番号(必須):Citrixサポートがユーザーの本人確認のために連絡できる電話番号を入力します。 デフォルトでは、Citrixアカウントの電話番号がすでに入力されていますが、必要に応じてこの番号を変更できます。固定電話の電話番号を使用することをお勧めします。完了したら、[了承してこの番号を確認します]を選択します。
- バックアップコード:[バックアップコードをダウンロードする]を選択して、サインインに役立つ1回限り使用できるバックアップコードのセットを作成します。
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[完了] を選択して登録を完了します。
次にCitrix Cloud管理者の資格情報でサインインすると、Citrix Cloudは選択したMFAの方法から確認コードの入力を要求します。
MFAの登録を管理する
別のデバイスの登録、復旧用のメールの変更、バックアップコードの追加生成、または復旧用の電話番号の更新の必要がある場合は、[マイプロファイル]ページからこれらのタスクを実行できます。手順については、以下の記事を参照してください。
手順5:OrgIDを確認して管理者を招待する
Citrix Cloudアカウントをセットアップできました。Citrix Cloudを使用する前に、OrgIDを確認し、Citrix Cloudアカウントをともに管理する他の管理者を招待してください。
アカウントのOrgIDを確認する
アカウントのOrgIDが注文に使用するOrgIDと一致していることを確認してください。Citrix Cloudのメリットの1つは、サービスを試用してから購入する場合、同じアカウントを使用できるため、トライアルで作成したすべての設定が購入後も保持されることです。つまり、正しいOrgIDでトライアルを開始することは、購入時の手間を省くことになります。
OrgIDは、管理コンソールの次の場所に表示されます:
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顧客名の下のメニュー。右上隅にある顧客名をクリックして、メニューを表示します。
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[アカウント設定] ページ。顧客メニューから [アカウント設定] を選択します。
他の管理者を招待する
他の管理者がCitrix.comのCitrixアカウントにアクセスできる場合でも、Citrix Cloudアカウントへの招待が必要であることに注意してください。このためには、Citrix Cloud管理コンソールでメニューボタンをクリックし、[IDおよびアクセス管理] を選択します。詳しくは、「Citrix Cloud アカウントに管理者を追加する」を参照してください。
手順6:Citrix Cloudサービスのトライアルをリクエストする
トライアルは、必要なオンプレミスのインフラストラクチャまたはパブリッククラウド、アプリケーション、Microsoft Active Directoryでのテスト用に設計されています。サービス、ワークスペース、リソースの場所をセットアップおよび構成できます。
トライアル期間中、サブスクリプションパッケージの購入を決定した場合は、いつでも購入することができます。作成した設定はすべて保存され、継続して使用できます。
トライアルをリクエストするには、試したいサービスで[トライアルのリクエスト]をクリックします。詳しくは、「Citrix Cloudサービスのトライアル」を参照してください。
追加情報
- Citrixトレーニング:Fundamentals of Citrix Cloud
- YouTubeのCitrixチャンネル:Citrix Cloud Master Class