XenApp and XenDesktop

Microsoft Azure仮想化環境

接続の構成

Studioを使用して、Microsoft Azure接続を作成する場合、Microsoft Azure発行設定ファイルの情報が必要です。各サブスクリプションで使用されるこのXMLファイルには、以下の例にあるような情報が入っています(実際の管理証明書はこれよりも長くなります):

<Subscription
ServiceManagementUrl="https://management.core.windows.net"
Id="o1455234-0r10-nb93-at53-21zx6b87aabb7p"
Name="Test1"
ManagementCertificate=";alkjdflaksdjfl;akjsdfl;akjsdfl; sdjfklasdfilaskjdfkluqweiopruaiopdfaklsdjfjsdilfasdkl;fjerioup" />
<!--NeedCopy-->

以下の手順では、Studioから接続を作成し、サイトの作成ウィザード、または接続の作成ウィザードのどちらかを起動したことを前提にしています。

  1. ブラウザーで、https://manage.windowsazure.com/publishsettings/indexに移動します。
  2. 検索ボックスの横にあるCloud Shellアイコンをクリックし、手順に従って公開設定ファイルをダウンロードします。
  3. Studioで、ウィザードの [接続] ページからMicrosoft Azureの接続の種類を選択し、[インポート]をクリックします。
  4. 複数のサブスクリプションがある場合は、目的のサブスクリプションを選択するためのプロンプトが表示されます。

IDと証明書が自動的にStudioにインポートされます。メッセージやプロンプトは表示されません。

接続を使った電源操作は、しきい値に左右されます。一般に、デフォルト値が適切で、変更すべきではありません。ただし、接続を編集して、変更することができます(接続を作成するときには、これらの値は変更できません)。詳しくは、「接続の編集」を参照してください。

仮想マシン

Studioでマシンカタログを作成する場合、各仮想マシンのサイズの選択は、Studioの示すオプション、選択したVMインスタンスの種類のコストとパフォーマンス、およびスケーラビリティに左右されます。

Studioは、Microsoft Azureによって利用可能にされたVMインスタンスオプションをすべて、選択された領域に表示します。Citrixはこの表示を変更できません。したがって、自分が使用しているアプリケーションとそのCPU、メモリ、I/O要件を熟知しておく必要があります。価格やパフォーマンスの異なる選択肢がいくつか用意されています。Microsoftのサイトで以下の記事を参照して、オプションをよく理解してください。

Basic層: 接頭辞「Basic」がついたVMは基本ディスクを表します。これらは当初、MicrosoftのサポートするIOPSのレベルが300に制限されています。デスクトップOS(VDI)やサーバーOS RDSH(リモートデスクトップセッションホスト)のワークロードには推奨されません。

標準層: 標準層VMは、4つの系列:A、D、DS、Gで表示されます。

シリーズ Studioでの表示
A 極小、小、中、大、極大、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11。デスクトップOS(VDI)ワークロードを使ったテストには中、サーバーOS(RDSH)ワークロードの場合は大を推奨します。
D Standard_D1、D2、D3、D4、D11、D12、D13、D14。これらのVMは一時ストレージ用にSSDを提供します。
DS Standard_DS1、DS2、DS3、DS4、DS11、DS12、DS13、DS14。これらのVMはすべてのディスクにローカルSSDストレージを提供します。
G Standard_G1~G5。これらVMは高性能コンピューティング用です。

Azure Premium Storageでマシンのプロビジョニングを行う場合、Premium Storageのアカウントでサポートされているマシンサイズを選択してください。

VMインスタンスの種類とコストおよびパフォーマンス

米国での、各仮想マシンインスタンスタイプの1時間あたりの料金については、https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/virtual-machines/を参照してください。

クラウド環境では、実際のコンピューティング要件を理解することが重要です。概念実証などのテスト作業では、高性能な種類のVMインスタンスを使いたくなるかもしれません。また、コスト節減のため、性能の低いVMを使いたくなることもあるでしょう。タスクに見合ったVMを使用するようにしましょう。最高のパフォーマンスで始めても、必要な結果を得られないことがありますし、時間の経過に伴って、場合によっては1週間以内に、コストが非常に高額になります。パフォーマンスが低く、コストも安い種類のVMインスタンスでは、パフォーマンスとユーザーの操作性がタスクに適さない可能性があります。

デスクトップOS(VDI)またはサーバーOS(RDSH)ワークロードの場合、中程度のワークロードに対してLoginVSIを使用したテスト結果から、インスタンスの種類に中(A2)と大(A3)を選択すると、価格性能比が最高になることがわかりました。

中(A2)と大(A3またはA5)は、ワークロードの評価において、最高の価格性能比を発揮します。これ以下の設定はお勧めしません。より高い性能を持つ7VMシリーズはアプリケーションやユーザーが要求するパフォーマンスや操作性をもたらすかもしれませんが、性能の高い種類のVMインスタンスに本当の価値があるかどうかを判断するには、これら3種類のインスタンスの1つを基準にするのが一番です。

スケーラビリティ

ホストユニットでのカタログのスケーラビリティに影響を与える制約は数種類あります。AzureサブスクリプションにあるCPUコアの個数など、Microsoft Azureのサポートに連絡して、デフォルト値(20)を増やしてもらえば緩和される制約もあります。また、仮想ネットワークにおけるサブスクリプション1件あたりのVM数(2048)など、変更できないものもあります。

現在、Citrixはカタログ1つあたり40個のVMをサポートしています。

1カタログまたはホストあたりのVM数を増やすには、Microsoft Azureサポートにお問い合わせください。Microsoft Azureのデフォルト制限は、VMがある一定の数以上に増加するのを阻止しています。ただし、この制限は頻繁に変更されますので、以下で最新情報を確認してください:https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/azure-subscription-service-limits/

Microsoft Azure仮想ネットワーク1つあたり、サポートされているVMの数は最高2048個です。

Microsoftは、1クラウドサービスあたりの標準ディスクVMの数を40に制限するよう推奨しています。拡張する場合は、接続全体に含まれるVMの個数に対して必要なクラウドサービスの数を考慮してください。また、ホストされたアプリケーションの提供に必要なVMSも考えましょう。

ワークロードをサポートするために、CPUコアのデフォルトの制限値を引き上げる必要があるかどうかの判断は、Microsoft Azureのサポートにご相談ください。

Microsoft Azure仮想化環境