累積更新プログラム6(CU6)
リリース日:2020年6月30日
このリリースについて
XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSR累積更新プログラム6(CU6)では、7.15 LTSR CU5リリース以降に報告された94を超える問題が修正されています。
XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSR CU5以降の解決された問題
Citrix Product Subscription Advantageの有効期限
ダウンロード
重要:
このリリースでは、StoreFrontのインストールおよびアップグレード方法が変更されています。以前のリリースでは、全製品インストーラーのメインページで [はじめに] タイルをクリックすると、[コアコンポーネント] ページにはStoreFrontが含まれていました。StoreFrontとその他のコアコンポーネントを選択して、同じマシンにインストールできます。
このリリースでは、[コアコンポーネント] ページにStoreFrontチェックボックスは含まれなくなりました。StoreFrontをインストールまたはアップグレードするには、メインページの [拡張展開] で [Citrix StoreFront] をクリックします。これによって、インストールメディアから
CitrixStoreFront-x64.exe
が起動されます。
XenDesktopServerSetup.exe
コマンドでは、/components storefront
を指定することができなくなりました。指定しようとすると、コマンドは失敗します。コマンドラインでStoreFrontをインストールするには、Citrix Virtual Apps and Desktopsインストールメディアのx64
フォルダーからCitrixStoreFront-x64.exe
を実行します。重要:
Citrixライセンス管理コンソールは製品終了となり、ライセンスサーバー11.16.3.0ビルド30000でのサポートが終了しました。Citrix Licensing Managerを使用します。
新しい展開環境
新しくCU6を展開するには
CU6メタインストーラーを使用して、CU6に基づく新しいXenAppおよびXenDesktop環境を設定できます。この設定を実行する前に、製品に慣れ親しんでおくことをお勧めします。
「XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSR(初期リリース)」を熟読し、「製品の技術概要」、「インストールと構成」、および「セキュリティ」セクションの内容に注意して、展開の計画を開始してください。セットアップがすべてのコンポーネントのシステム要件を満たしていることを確認してください。
既存の展開環境
更新対象について
CU6では、7.15 LTSRのベースラインコンポーネントの更新プログラムを提供します。注意:展開環境のすべてのLTSRコンポーネントをCU6に更新することをお勧めします。たとえば、Provisioning ServicesがLTSR展開環境に含まれる場合、Provisioning ServicesコンポーネントをCU6に更新します。Provisioning Servicesが展開環境に含まれない場合は、インストールや更新を行う必要はありません。
XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSR CU6のベースラインコンポーネント
7.15 LTSRのベースラインコンポーネント | バージョン | メモ |
---|---|---|
VDA for Desktop OS | 7.15.6000 | |
VDA for Server OS | 7.15.6000 | |
Citrix Studio | 7.15.6000 | |
Citrix Director | 7.15.6000 | |
Delivery Controller | 7.15.6000 | |
Citrixフェデレーション認証サービス | 7.15.6000 | |
Citrixグループポリシー管理 | 3.1.6000 | |
Citrixグループポリシークライアント側拡張 | 3.1.6000 | |
Linux VDA | 7.15.5000 | サポートされるプラットフォームについては、Linux VDAのドキュメントを参照してください。 |
Profile Management | 7.15.6000 | |
Provisioning Services | 7.15.27 | |
Session Recording | 7.15.6000 | Premium Editionのみ |
StoreFront | 3.12.6000 | |
ユニバーサルプリントサーバー | 7.15.6000 |
XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSR CU6の互換性のあるコンポーネント
以下のコンポーネントは、記載されたバージョンでLTSR環境と互換性があります。これらは、LTSRの特典(ライフサイクルの延長と修正のみの累積更新プログラム)の対象にはなりません。7.15 LTSR環境に含まれるこれらのコンポーネントを、より新しいバージョンにアップグレードするようお願いする場合があります。
7.15 LTSR CU6互換性のあるコンポーネントおよびプラットフォーム | バージョン |
---|---|
App Layering | 1903 |
*ブラウザーコンテンツのリダイレクト | 15.15 |
ライセンスサーバー用Citrix SCOM Management Pack | 1.2 |
Provisioning Services用Citrix SCOM Management Pack | 1.19 |
StoreFront用Citrix SCOM Management Pack | 1.13 |
XenAppおよびXenDesktop用Citrix SCOM Management Pack | 3.14 |
HDX RealTime Optimization Pack | 2.4.3000 |
ライセンスサーバー | 11.16.6.0ビルド31000 |
セルフサービスパスワードリセット | 1.1.20.0 |
Workspace Environment Management | 1906.0.1.1 |
*ブラウザーコンテンツのリダイレクト
Webブラウザーのコンテンツをクライアントデバイスにリダイレクトし、Citrix Workspaceアプリに埋め込まれた対応するWebブラウザーを作成します。この機能は、ネットワーク使用量、ページ処理、およびグラフィックレンダリングをエンドポイントにオフロードします。そうすることで、要求の多いWebページ、特にHTML5またはWebRTCを組み込んだWebページを閲覧する際のユーザーエクスペリエンスが向上します。ビューポート(ユーザーのWebページの表示領域)のみがエンドポイントにリダイレクトされます。 ブラウザーコンテンツリダイレクトは、VDAのブラウザーのユーザーインターフェイス(アドレスバー、ツールバーなど)はリダイレクトしません。詳しくは、「Webブラウザーコンテンツのリダイレクト」を参照してください。
Citrix Workspaceアプリの互換バージョン
現在サポートされているすべてのバージョンのCitrix Workspaceアプリは、XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSRと互換性があります。Citrix Workspaceアプリのライフサイクルについては、「Citrix WorkspaceアプリとCitrix Receiverのライフサイクルマイルストーン」を参照してください。
Citrix Workspaceアプリの新バージョンが利用可能になったときに通知を受けることができるように、Citrix WorkspaceアプリのRSSフィードに登録することをお勧めします。
XenAppおよびXenDesktop 7.15 LTSRの注意すべき除外対象
以下の機能、コンポーネント、プラットフォームは、7.15 LTSRのライフサイクルマイルストーンと特典の対象外です。すなわち、累積更新プログラムとライフサイクル延長の特典は適用されません。除外対象の機能とコンポーネントの更新は、通常の最新リリースで入手可能です。
除外対象の機能 |
---|
Framehawk |
StoreFront Citrix Onlineの統合 |
除外対象のコンポーネント |
---|
Personal vDisk:Windows 10マシンでは除外されます。Windows 7マシンの場合、2020年1月14日までLTSRは限定的にサポートされます(CUの要件が適用されます) |
AppDisk |
除外対象のWindowsプラットフォーム* |
---|
Windows 2008 32ビット(ユニバーサルプリントサーバー用) |
* Citrixは、サードパーティベンダーのライフサイクルマイルストーンに基づいてプラットフォームサポートを更新する権利を有します。
インストールとアップグレード分析
全製品インストーラーを使用してXenAppまたはXenDesktopコンポーネントを展開またはアップグレードする場合、インストールプロセスに関する匿名の情報が、コンポーネントをインストールまたはアップグレードするマシンで収集および保存されます。このデータは、インストールに関するカスタマーエクスペリエンス向上のために使用されます。詳しくは、「インストールとアップグレード分析」を参照してください。
XenApp 6.5からの移行
XenApp 6.5の移行プロセスでは、XenApp 6.5ファームをXenApp 7.15 LTSR CU6のサイトにすばやく効率的に移行できます。この移行方法では、多数のアプリケーションとCitrixグループポリシーを含む環境で、アプリケーションとCitrixグループポリシーを手動で新しいXenAppサイトに移行する場合のエラーの発生リスクを軽減させることができます。
XenApp 7.15 LTSR CU6のコアコンポーネントをインストールしてサイトを作成したら、次の手順で移行プロセスを実行します:
- 各XenApp 6.5ワーカー上でXenApp 7.15 CU6インストーラーを実行します。これにより、新しいサイトで使用する新しいVirtual Delivery Agent for Server OSに自動アップグレードされます。
- いずれかのXenApp 6.5 Controller上でPowerShellエクスポートコマンドレットを実行して、アプリケーション設定とCitrixポリシー設定をXMLファイルにエクスポートします。
- 必要に応じてXMLファイルを編集して、新しいサイトにインポートしないデータや設定を削除します。XMLファイルをカスタマイズすることにより、ポリシー設定とアプリケーション設定を段階的にXenApp 7.15 LTSR CU6サイトにインポートできます:一部を先にインポートしてから残りを後でインポートするなど。
- 新しいXenApp 7.15 CU6 Controller上でPowerShellインポートコマンドレットを実行し、XMLファイルから新しいXenAppサイトに設定をインポートします。
新しいサイトを必要に応じて再構成してテストします。
詳しくは、「XenApp 6.xからの移行」を参照してください。