Citrix Cloud

Citrix Cloud Connector

Citrix Cloud Connectorは、Citrix Cloudとリソースの場所との間の通信チャネルとして機能するCitrixコンポーネントで、複雑なネットワークやインフラストラクチャ構成を必要とせずにクラウドを管理できます。これによって、配信インフラストラクチャを管理する手間が省けます。リソースを管理しながら、ユーザーに価値を提供するリソースに集中することができます。

注:

Remote PowerShell SDKをCitrix Cloud Connectorマシンにインストールしないでください。同じリソースの場所内のドメイン参加済みマシンにはインストールできます。

このSDKのコマンドレットは、Cloud Connectorでは実行しないことをCitrixではお勧めします。これは、SDKの操作にCloud Connectorは関係しないためです。

Cloud Connectorが必要なサービス

Citrix DaaS(旧称Citrix Virtual Apps and Desktopsサービス)にはCloud Connectorが必要です。Cloud Connectorがサービスと通信する方法の概要については、Citrix Tech Zoneの「Citrix DaaSの図」を参照してください。

Citrix Endpoint Managementでは、Endpoint Managementサービスへのエンタープライズ接続にCloud Connectorが必要です。Remote Browser Isolationサービスでは、認証された外部WebアプリのためにCloud Connectorが必要です。

Cloud Connectorの機能

  • Active Directory(AD): ADの管理を有効にし、リソースの場所内でADのフォレストとドメインを使用できるようにします。これによって、さらにAD信頼関係を追加する必要はなくなります。
  • Virtual Apps and Desktopsの公開:Citrix DaaSでリソースの場所にあるリソースから公開できるようにします。
  • Endpoint Management:モバイルデバイス管理(MDM)およびモバイルアプリケーション管理(MAM)環境を使用して、デバイスポリシーとアプリポリシーを管理し、ユーザーにアプリケーションを配信できるようにします。
  • マシンカタログのプロビジョニング:マシンをリソースの場所に直接プロビジョニングできます。

注:

操作は可能ですが、Citrix Cloudへの接続が利用できない期間、機能が低下する可能性があります。Citrix CloudコンソールからCloud Connectorの正常性を監視できます。

Cloud Connectorの通信

Cloud Connectorは、Citrix Cloudとリソースの場所の間ですべての通信を認証および暗号化します。インストールされると、Cloud Connectorは発信接続を介してCitrix Cloudとの通信を開始します。すべての接続が、標準HTTPSポート(443)とTCPプロトコルを使用してCloud Connectorからクラウドに対して確立されます。受信接続は受け入れられません。

Cloud Connectorの可用性と負荷管理

継続的な可用性を確保して負荷を管理するために、各リソースの場所に複数のCloud Connectorをインストールします。Citrix Cloudとの高可用性接続を確保するためには、各リソースの場所に少なくとも2つのCloud Connectorが必要です。あるCloud Connectorを一定期間使用できない場合、他のCloud Connectorがその接続を維持できます。各Cloud Connectorはステートレスであるため、使用可能なすべてのCloud Connectorに負荷を分散できます。この負荷分散機能を構成する必要はありません。完全に自動化されています。

1つのCloud Connectorが利用可能である限り、Citrix Cloudとの通信は失われません。エンドユーザーからリソースの場所にあるリソースへの接続は、可能な限りCitrix Cloudへの接続に依存しません。これにより、Citrix Cloudに接続できるかに関係なく、リソースの場所でリソースにアクセスできるようになります。

Cloud Connectorの入手場所

Citrix Cloud内からCloud Connectorソフトウェアをダウンロードできます。

  1. Citrix Cloudにサインインします。
  2. 画面左上のメニューで、[リソースの場所] を選択します。
  3. 既存のリソースの場所がない場合、[リソースの場所]ページで [ダウンロード] をクリックします。プロンプトが表示されたら、cwcconnector.exeファイルを保存します。
  4. リソースの場所がありCloud Connectorがインストールされていない場合は、Cloud Connectorバーをクリックし、[ダウンロード] を選択します。プロンプトが表示されたら、cwcconnector.exeファイルを保存します。

必要なCloud Connectorの数

Citrix Cloudとリソースの場所との間に高可用性接続を作成するには、2つ以上のCloud Connectorが必要です。使用環境とサポートするワークロードによっては、ユーザーに最適なエクスペリエンスを提供するために、Cloud Connectorの数を増やす必要がある場合があります。

ベストプラクティスとして、展開する必要のあるCloud Connector数を決定する際には、N+1の冗長モデルを使用することをお勧めします。環境、ワークロード、Active Directory構成、およびサービスに基づいて、リソースの場所に必要なCloud Connectorの数を決定します。この数に、回復性を提供するために少なくともCloud Connectorをあと1つ追加します。たとえば、5つのCloud Connectorが必要であると判断した場合は、この合計にさらに1つ追加して、リソースの場所に6つのCloud Connectorをインストールします。

スケールとサイジングのガイドラインについては、「Cloud Connectorのスケールおよびサイズの考慮事項」を参照してください。

Cloud Connectorのインストール場所

サポートされるプラットフォーム、オペレーティングシステム、バージョンについては、「システム要件」を参照してください。

Windows Server 2016、Windows Server 2019またはWindows Server 2022を実行している専用マシンにCloud Connectorをインストールします。このマシンをドメインに参加させ、Citrix Cloudから管理するリソースと通信できるようにする必要があります。

重要:

  • Active DirectoryドメインコントローラーにCloud Connectorやその他のCitrixコンポーネントをインストールしないでください。
  • 他のCitrix展開の一部であるマシン(たとえば、オンプレミスのVirtual Apps and Desktops展開のDelivery Controller)にCloud Connectorをインストールしないでください。

展開について詳しくは、次の記事を参照してください:

Citrix Cloud Connector