Citrix Cloudへの接続
リソースをCitrix Cloudに接続するには、環境内でコネクタを展開し、_リソースの場所_を作成します。
リソースの場所には、利用者にクラウドサービスを提供するために必要なリソースが含まれます。これらのリソースは、Citrix Cloudコンソールで管理します。リソースの場所に含まれるリソースは、使用しているCitrix Cloudサービスおよび利用者に提供するサービスによって異なります。
リソースの場所を作成するには、ドメインに少なくとも2つのCloud Connectorをインストールします。Cloud Connectorは、Citrix Cloudとリソースの間で通信するために必要です。Cloud Connectorの展開について詳しくは、以下の記事を参照してください:
リソースの種類
リソースの場所に含まれるリソースは、使用しているCitrix Cloudサービスおよび利用者に提供するサービスによって異なります。各リソースで異なるタイプのコネクタが使用されます。大半のサービスはCitrix Cloud Connectorを利用しますが、特定のサービスではコネクタアプライアンスが必要です。
Citrix Cloud Connectorを使用するサービス
たとえば、Virtual Apps and Desktopsサービスを通じてアプリケーションとデスクトップへのアクセスを提供する場合、リソースの場所には次のものが含まれます:
- Active Directoryのユーザードメインとリソースドメイン
- Citrix Hypervisorなどのハイパーバイザー
- Virtual Desktop Agent(VDA)を実行しているサーバー
- リソースへのセキュアな外部アクセスを実現するオンプレミスのCitrix GatewayまたはCitrix Gatewayサービス
- ユーザーが使いやすい単一のアプリストアを介してリソースにアクセスできるための、オンプレミスのStoreFrontサーバー
Cloud ConnectorがVirtual Apps and Desktopsサービスと通信する方法の概要については、「Citrix Tech Zoneの図」を参照してください。
Cloud Connectorを使用するCitrix Cloudサービスの一覧については、「Cloud Connectorが必要なサービス」を参照してください。
コネクタアプライアンスを使用するサービス
たとえば、アプリケーションからアクションや通知をWorkspaceやその他のチャネルに直接配信したい場合、リソースの場所には次の項目を含めることができます:
- リソースの場所にあるシステムへのCitrix Workspaceマイクロアプリサービスのアクセス
- リソースの場所から外部システムへのCitrix Workspaceマイクロアプリサービスのアクセス
コネクタアプライアンスを使用するTechnical Preview段階のサービスがほかにも存在する可能性があります。
リソースの場所
リソースの場所は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、支社、またはデータセンターのいずれであっても、リソースがある場所であればどこにでも配置できます。既にクラウドまたはデータセンターにリソースを所有している場合、リソースはそのまま残ります。Citrix Cloudで使用するために別の場所に移動する必要はありません。
場所の選択は、以下の要素の影響を受けることがあります:
- 利用者との距離
- データとの距離
- 拡張の必要性
- セキュリティ属性
配置するリソースの場所の数に制限はありません。リソースの場所に必要なオーバーヘッドはわずかです。
リソースの場所の展開例
- データから近い距離に位置する必要がある利用者やアプリケーションのために、本社のデータセンターに最初のリソースの場所を構築する。
- グローバルユーザーのために、パブリッククラウドに2番目のリソースの場所を追加する。または、支社で別のリソースの場所を構築して、支社の従業員が最適に利用できるアプリケーションを提供する。
- 別のネットワークにさらにリソースの場所を追加して、限定されたアプリケーションを提供する。これによって、これ以外のリソースの場所を調整する必要なく他のリソースや利用者に表示される内容を制限できます。
命名制限
リソースの場所に割り当てる名前は、次の制限に準拠する必要があります:
- 最大文字数:64文字
- 許可されていない文字:
-
#
、$
、%
、^
、&
、?
、+
- かっこ:
[]
、{}
- パイプ(
|
) - 小なり記号(
<
)と大なり記号(>
) - スラッシュとバックスラッシュ(
/
、\
)
-
- Citrix Cloudアカウントが使用する他のリソースの場所の名前と一致していない(大文字と小文字は区別)
プライマリのリソースの場所
プライマリのリソースの場所は、ドメインとCitrix Cloud間の特定の通信に「最も優先される」と指定するリソースの場所です。プライマリのリソースの場所にあるCloud Connectorが、ユーザーのログオンとプロビジョニング操作に使用されます。「プライマリ」として選択したリソースの場所には、ドメインに対するパフォーマンスや接続性が最も優れたCloud Connectorが必要です。これにより、ユーザーはCitrix Cloudにすばやくログオンできます。
詳しくは、「[プライマリのリソースの場所の選択]」を参照してください。(/ja-jp/citrix-cloud/citrix-cloud-management/identity-access-management/primary-resource-locations.html)