サイト全体の履歴傾向の監視

[傾向]ビューでは、次のパラメーターについて各サイトの履歴傾向情報が表示されます:

  • セッション
  • 接続エラー
  • マシンエラー
  • ログオン処理のパフォーマンス
  • 負荷評価
  • 容量管理
  • マシンの使用量
  • リソース使用

この情報を表示するには、[傾向] メニューをクリックします。

ズームインドリルダウン機能により、(グラフ内のデータポイントをクリックして)ある期間について着目し、その傾向に関連する詳細情報を表示させて、傾向チャートを参照できます。これにより、表示中の傾向により誰が、または何が影響を受けているかについてより詳細に把握できます。

各グラフのデフォルトの表示範囲を変更するには、[期間]フィルターを変更して適用します。

注:

  • 期間を[先月](現時点まで)以下に設定すると、セッション、エラー、ログオンパフォーマンスの傾向情報をグラフや表として表示できます。期間に、終了日が設定可能な[先月]、または[昨年]を選択すると、傾向情報はグラフとして表示できますが、テーブルとしては表示できません。
  • Citrix DaaS(旧称Citrix Virtual Apps and Desktopsサービス)で保存される履歴データは、90日間分のみです。このため、[監視]の1年間の傾向とレポートには過去90日分のデータが表示されます。

利用できる傾向

セッションの傾向の表示: [セッション]タブから、同時接続セッション数に関するより詳細な情報を表示するデリバリーグループと期間を選択します。

[セッションの自動再接続] 列はセッション内で自動的に再接続を行う回数を表します。自動再接続は、[セッション画面の保持]ポリシーまたは[クライアントの自動再接続]ポリシーが有効な場合に有効になります。エンドポイントでネットワークの接続が中断された場合は、次のポリシーが有効になります:

  • セッション画面の保持ポリシーが有効になり、デフォルトで3分間の持続時間にCitrix ReceiverまたはCitrix WorkspaceアプリがVDAへの接続を試みます。

  • クライアントの自動再接続ポリシーが有効になり、3~5分間の持続時間にクライアントがVDAへの接続を試みます。

どちらの場合も再接続の情報は記録され、ユーザーが確認できるようになっています。この情報がMonitor UIに表示されるまでには、再接続が施行されてから最大5分ほどかかることがあります。

自動再接続の情報は中断が発生したネットワーク接続の確認やトラブルシューティングに役立つだけでなく、シームレスなネットワークの分析にも活用できます。再接続数はデリバリーグループを指定したり、フィルターで特定の期間に絞り込んだりしたうえで表示することができます。

ドリルダウンではセッション画面の保持やクライアントの自動再接続、タイムスタンプ、エンドポイントのIP、Workspaceアプリがインストールされているマシンのエンドポイント名などの詳しい情報を確認できます。

デフォルトでは、ログはイベントが起きたタイムスタンプに従って降順で並び替えられます。この機能は、Windows向けCitrix Workspaceアプリ、Mac向けCitrix Workspaceアプリ、Citrix Receiver for Windows、およびCitrix Receiver for Macで使用できます。この機能を使用するには、VDA 1906以降が必要です。

セッションの再接続について詳しくは、「セッション」を参照してください。ポリシーについて詳しくは、「クライアントの自動再接続のポリシー設定」および「セッション画面の保持のポリシー設定」を参照してください。

次の理由により、自動再接続データがモニターに表示されない場合があります:

  • WorkspaceアプリからVDAに自動再接続データが送信されていない。

  • VDAから監視サービスにデータが送信されていない。

注:

特定のCitrix Gatewayポリシーが設定されていると、クライアントIPアドレスが正しく取得できないことがあります。

接続エラーの傾向の表示: [エラー]タブで、サイト全体のユーザー接続エラーの詳細情報を含むグラフを表示する接続、マシンの種類、エラーの種類、デリバリーグループ、および期間を選択します。

マシン障害の傾向の表示: [失敗したシングルセッション​OSマシン]タブまたは[失敗したマルチセッションOSマシン]タブで、サイト全体のマシンエラーの詳細情報を含むグラフを表示するエラーの種類、デリバリーグループ、および期間を選択します。

ログオンパフォーマンスの傾向の表示: [ログオンパフォーマンス]タブで、サイト全体のログオン処理時間と、ログオン数がパフォーマンスに影響しているかについての詳細情報を含むグラフを表示するデリバリーグループと期間を選択します。このビューには、仲介処理時間や仮想マシンの起動時間などのログオンフェーズにおける平均時間も表示されます。このデータはユーザーのログオンに関するものであり、切断セッションへの再接続は含まれません。グラフの下のテーブルに、ユーザーセッションごとのログオン時間が表示されます。表示する列を選択し、いずれかの列を基準にレポートを並べ替えることができます。これらのレポートを.CSVファイルにエクスポートすることもできます。詳しくは、「ユーザーログオンの問題の診断」を参照してください。

負荷評価の傾向の表示: [負荷評価基準インデックス]タブで、マルチセッションOSマシン間で分散された負荷に関する情報を表示します。このグラフでは、対象のデリバリーグループ、デリバリーグループのマルチセッションOSマシン、マルチセッションOSマシン、および期間を指定できます(マルチセッションOSマシンは、デリバリーグループのマルチセッションOSマシンが選択されている場合のみ指定可能)。 負荷評価インデックスは、合計CPU、メモリ、ディスク、またはセッションの割合として表示され、最新の間隔における接続ユーザー数と比較されます。

ローカルホストキャッシュの傾向を表示する: [ローカルホストキャッシュ] タブから、期間、ゾーン、およびCloud Connectorを選択して、登録されたマシンの数、再接続されたマシンの数、サイト内で仲介されたセッションの数など、停止中に失われたデータに関する詳細情報を表示します。表示されるデータは、選択した期間、ゾーン、Cloud Connectorに基づいています。

すべてのゾーンとCloud Connectorのデータを表示することもできます。デフォルトで選択されているデータは、過去24時間のもので、すべてのゾーンとCloud Connectorに関するものです。ローカルホストキャッシュのデータは、過去2時間、24時間、7日間、1か月、および90日間利用できます。利用可能な最大データは過去90日間です。ローカルホストキャッシュについて詳しくは、ローカルホストキャッシュのドキュメントを参照してください。このビューには、選択した期間における、選択したゾーンおよびCloud Connectorごとの次のローカルホストキャッシュデータが表示されます:

  • 停止の開始時間
  • 停止の終了時間
  • 停止期間
  • 停止中に仲介された新しいセッション
  • 停止中に再接続されたセッションの数
  • 停止中に登録されたマシンの数
  • 停止中に影響を受けたマシンの数
  • ゾーンの名前
  • Cloud Connectorの名前

ホストされたアプリケーションの使用量の表示: [容量管理]の[ホストされたアプリケーションの使用量]タブでデリバリーグループと期間を選択すると、最大同時使用量を示すグラフと、アプリケーションごとの使用量を示す表が表示されます。[アプリケーションごとの使用量]の表では、特定のアプリケーションについての詳細や、そのアプリケーションを使用しているユーザー、および使用していたユーザーの情報を表示できます。

シングルセッションOSおよびマルチセッションOSの使用状況の表示: [傾向]ビューでは、サイト別およびデリバリーグループ別のシングルセッションOSの使用状況が表示されます。[サイト]を選択すると、デリバリーグループごとの使用状況が表示されます。デリバリーグループを選択すると、ユーザーごとの使用状況が表示されます。 [傾向]ビューでは、サイト別、デリバリーグループ別、およびマシン別のマルチセッションOSの使用状況も表示されます。[サイト]を選択すると、デリバリーグループごとの使用状況が表示されます。デリバリーグループを選択すると、マシンごとおよびユーザーごとの使用状況が表示されます。マシンを選択すると、ユーザーごとの使用状況が表示されます。

仮想マシン使用量の確認: [マシン使用量]タブで[シングルセッション​OSマシン]または[マルチセッションOSマシン]を選択して、仮想マシンの使用状況をリアルタイムで表示させることができます。このページでは、選択したデリバリーグループおよび期間に電源がオンになっている、Autoscale対応マルチセッションおよびシングルセッション​OSマシンの総数を表示します。選択したデリバリーグループでAutoscaleを有効にすることで達成される見積もり削減額も表示できます。これは、マシンあたりのコストを使用してパーセンテージで算出されます。

Autoscale対応マシンの使用状況の傾向は、マシンの実際の使用状況を示しているため、サイトの処理能力ニーズを迅速に評価することができます。

  • シングルセッションOSの可用性 - シングルセッションOSマシン(VDI)の現在の状態をサイト全体または特定のデリバリーグループについて可用性に基づいて表示します。
  • マルチセッションOSの可用性 - マルチセッションOSマシンの現在の状態をサイト全体または特定のデリバリーグループについて可用性に基づいて表示します。

注:

チャートの下のグリッドに、デリバリーグループベースでリアルタイムのマシンの使用量データを表示します。このデータには、Autoscale対応かどうかにかかわらず、すべてのマシンの可用性が含まれています。グリッドの使用可能なカウンター列に表示されるマシンの数には、メンテナンスモードのマシンが含まれます。

監視データの統合は、選択した期間によって異なります。

  • 期間が1日および1週間の監視データは時間単位で統合されます。
  • 期間が1か月の監視データは日にち単位で統合されます。

マシンの状態は統合時に読み取られ、その期間中の変更は考慮されません。統合期間については、「Monitor APIのドキュメント」を参照してください。

Autoscale対応マシンの監視について詳しくは、「Autoscale」を参照してください。

リソース使用率の表示:[リソース使用]タブで[シングルセッションOSマシン]または[マルチセッションOSマシン]を選択して、各VDIマシンのCPUとメモリ使用量、およびIOPSとディスク遅延に関する履歴傾向を取得し、容量の計画に役立てることができます。 この機能を使用するには、VDAのバージョン7.11以降が必要です。 平均CPU、平均メモリ、平均IOPS、ディスク遅延、および最大同時セッション数を表示するグラフです。マシンにドリルダウンして、CPUを消費している上位10のプロセスに関するデータとチャートを表示できます。デリバリーグループ別および期間別でフィルターできます。過去2時間、24時間、7日間、月、年のCPU、メモリ使用量、最大同時セッション数のグラフを入手できます。平均IOPSとディスク遅延は、過去24時間、月、年のグラフが入手可能です。

注:

  • データを収集して[マシン使用率の履歴]ページの[上位10位のプロセス]表に表示するには、監視ポリシーの [プロセスの監視を有効にします] 設定を[許可]に設定する必要があります。このポリシーはデフォルトでは禁止されています。デフォルトではすべてのリソース使用率データが収集されます。これは、ポリシーの[リソース監視の有効化]設定で無効にできます。グラフの下のテーブルは、マシンごとのリソース使用率データを示しています。
  • 平均IOPSは、1日の平均値を示します。最大IOPSは、選択した期間のIOPSの平均において最も高いIOPSが算出されます。(IOPSの平均は、選択した期間にVDAで収集されたIOPSの1時間当たりの平均です)。
  • マシンのドリルダウンで、平均CPUまたは平均メモリ使用率が1%を超えるプロセスが一覧表示されます(一覧に含まれるプロセスが10個未満になることがあります)。

アプリケーション障害の表示: [アプリケーション障害]タブで、VDA上の公開アプリケーションに関連した障害が表示されます。

この機能を使用するには、VDAのバージョン7.15以降が必要です。Windows Vista以降が動作するシングルセッションOS対応VDA、およびWindows Server 2008以降が動作するマルチセッションOS対応VDAがサポートされます。 詳しくは、「アプリケーション障害履歴の監視」を参照してください。

デフォルトでは、マルチセッションOS VDAからのアプリケーション障害のみが表示されます。監視ポリシーを使って、アプリケーション障害の監視の設定ができます。詳しくは、「監視のポリシー設定」を参照してください。

カスタム レポートの作成: [カスタムレポート]タブには、監視データベースのリアルタイムデータおよび履歴データを含むカスタムレポートを表形式で生成するためのユーザーインターフェイスがあります。

以前に保存されたカスタムレポートクエリの一覧で、[実行してダウンロード] をクリックするとそのレポートをCSV形式でエクスポートでき、[ODataのコピー] をクリックすると該当するODataクエリをコピーして共有でき、[編集] をクリックするとクエリを編集できます。 マシン、接続、セッション、またはアプリケーションインスタンスに基づいて、カスタムレポートクエリを作成できます。フィールド(たとえばマシン、デリバリーグループ、または期間)に基づいてフィルター条件を指定します。カスタムレポートで必要な追加の列を指定します。プレビューには、レポートデータのサンプルが表示されます。カスタムレポートクエリを保存すると、保存済みクエリのリストに追加されます。

コピーしたODataクエリに基づいて、カスタムレポートクエリを作成できます。それには、OData Queryオプションを選択し、コピーしたODataクエリを貼り付けます。結果として得られたクエリを、後で実行するために保存できます。

注:

ODataクエリを使用して生成したレポートのプレビューとエクスポートでは、列名はローカライズされず、英語で表示されます。

また、重要なイベントやアクションの発生は、フラグアイコンで示されます。フラグをクリックすると、発生したイベントまたはアクションが表示されます。

注:

  • バージョン7より前のVDAに対しては、HDX接続のログオンデータは収集されません。以前のバージョンのVDAについては、グラフのデータが0として表示されます。
  • [管理]コンソールで削除されたデリバリーグループは、関連データがクリーンアップされるまで[傾向]フィルターで選択できます。削除されたデリバリーグループを選択すると、保存まで使用可能なデータのグラフが表示されます。ただし、テーブルにはデータは表示されません。
  • デリバリーグループ間でアクティブなセッションがあるマシンを移動すると、移動後のデリバリーグループの [リソース使用率]および[負荷評価基準インデックス] テーブルで両方のデリバリーグループの統合されたメトリックが表示されます。
サイト全体の履歴傾向の監視

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