ユーザーエクスペリエンスの向上
Receiverには、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための以下の機能が用意されています。
汎用クライアント入力システム(IME)の構成
コマンドラインインターフェイスを使用した汎用クライアントIMEの構成
汎用クライアントIMEを有効化するには、Citrix Receiver for Windowsインストールフォルダー(C:\Program Files (x86)\Citrix\ICA Client)からwfica32.exe /localime:onコマンドを実行します。
注
コマンドラインスイッチwfica32.exe/localime:onを使用して、汎用クライアントIMEとキーボードレイアウトの同期の両方を有効にすることができます。
汎用クライアントIMEを無効化するには、Citrix Receiver for Windowsインストールフォルダー(C:\Program Files (x86)\Citrix\ICA Client)からwfica32.exe /localgenericime:offコマンドを実行します。このコマンドは、キーボードレイアウトの同期設定に影響を及ぼしません。
コマンドラインインターフェイスを使用して汎用クライアントIMEを無効にした場合、wfica32.exe/localgenericime:onコマンドを実行することによって、再び機能を有効化できます。
トグル:
Citrix Receiver for Windowsは、この機能に対するトグルスイッチ機能をサポートしています。wfica32.exe /localgenericime:onコマンドを実行して、機能を有効/無効にできます。ただし、キーボードレイアウトの同期設定は、トグルスイッチより優先されます。キーボードレイアウトの同期がオフに設定されている場合、トグルしても汎用クライアントIMEは有効になりません。
グラフィカルユーザーインターフェイスを使用した汎用クライアントIMEの構成
汎用クライアントIMEにはVDA Version 7.13以降が必要です。
キーボードレイアウトの同期を有効化することにより、汎用クライアントIME機能を有効化できます。詳しくは、「キーボードレイアウトの同期」を参照してください。
Citrix Receiver for Windowsを使用すると、汎用クライアントIMEを使用するためのさまざまなオプションを構成できます。要件および使用状況に基づいて、これらのオプションのいずれかから選択できます。
- アクティブなアプリケーションセッションで、システムトレイのCitrix Receiverアイコンを右クリックして、[コネクションセンター] を選択します。
- [基本設定] を選択し、[ローカルIME] を選択します。
さまざまなIMEモードをサポートするために以下のオプションを利用できます。
- サーバーIMEを有効にする - ローカルIMEを無効にする場合にこのオプションを選択します。このオプションは、サーバー上で設定された言語のみ使用できることを意味します。
- ローカルIMEを高パフォーマンスモードに設定する - ローカルIMEを限られた帯域幅で使用する場合にこのオプションを選択します。このオプションは、候補ウィンドウの機能を制限します。
- ローカルIMEを最適なエクスペリエンスモードに設定する - ローカルIMEを最適なユーザーエクスペリエンスで使用する場合にこのオプションを選択します。このオプションは、高帯域を消費します。デフォルトで、汎用クライアントIMEが有効の場合、このオプションが選択されます。
設定変更は、現在のセッションにのみ適用されます。
レジストリエディターを使用したホットキー構成の有効化
汎用クライアントIMEが有効の場合、異なるIMEモードを選択するには、Shift+F4ホットキーを使用できます。IMEモードのさまざまなオプションがセッションの右上隅に表示されます。
デフォルトで、汎用クライアントIMEのホットキーは無効です。
レジストリエディターで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Engine\Lockdown Profiles\All Regions\Lockdown\Client Engine\Hot Keysに移動します。
AllowHotKeyを選択して、デフォルト値を1に変更します。
注
ホットキー機能は、デスクトップセッションとアプリケーションセッションの両方でサポートされます。
制限事項:
- 汎用クライアントIMEは、Search UIなどのUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションや、Windows 10オペレーティングシステムのEdgeブラウザーをサポートしません。回避策として、代わりにサーバーIMEを使用します。
- 汎用クライアントIMEは、保護モードのInternet Explorerバージョン11ではサポートされません。回避策として、インターネットオプションを使用して保護モードを無効にできます。そうする場合は、[セキュリティ] をクリックして、[保護モードを有効にする] をオフにします。
キーボードレイアウト
キーボードレイアウトの同期によって、クライアントデバイスの優先キーボードレイアウトを切り替えることができます。この機能はデフォルトでは無効になっています。
キーボードレイアウトの同期を有効にするには:
-
Citrix Receiver for Windowsのシステムトレイアイコンで、[高度な設定]>[ローカルキーボード レイアウト設定]>[はい] を選択します。
-
[保存] をクリックします。
この機能は、[いいえ] で無効にできます。
コマンドラインでキーボードレイアウトの同期を有効/無効にすることもできます。Citrix Receiver for Windowsインストールフォルダー(C:\program files (x86)\Citrix\ICA Client)でwfica32:exe /localime:onまたはwfica32:exe /localime:offを実行します。
注:ローカルキーボードレイアウトオプションで、クライアントIME(Input Method Editor)をアクティブにします。日本語、中国語、または韓国語を使用しているユーザーがサーバーIMEを使用する場合、[いいえ]を選択するか、wfica32:exe /localime:offを実行してローカルキーボードレイアウトオプションを無効にする必要があります。次のセッションに接続すると、セッションは、リモートサーバーで指定されたキーボードレイアウトに戻します。
クライアントのキーボードレイアウトの切り替えがアクティブなセッションで有効にならないことがあります。この問題を解決するには、いったんCitrix Receiver for Windowsからログオフしてから、再度ログインしてください。
制限事項:
- 管理者権限で実行しているリモートアプリケーション(例:アプリケーションアイコンを右クリックして、[管理者として実行])は、クライアントのキーボードレイアウトと同期することはできません。この問題を解決するには、サーバー側(VDA)で手動でキーボードレイアウトを変更するか、UACを無効にします。
- ユーザーがクライアントのキーボードレイアウトをサーバーでサポートされていないレイアウトに変更すると、キーボードレイアウトの同期機能は、セキュリティ上の理由で無効になります。認識されないキーボードレイアウトは、潜在的なセキュリティ上の脅威として扱われるためです。キーボードレイアウトの同期機能を復元するには、セッションにログオンし直す必要があります。
- RDPがアプリケーションとして展開され、ユーザーがRDPセッションで作業をしていると、キーボードレイアウトをAlt + Shiftショートカットで変更することはできません。この問題を回避するために、RDPセッションの言語バーでキーボードレイアウトを切り替えることができます。
- この機能は、パフォーマンス上のリスクの可能性があるサードパーティ製品の問題によって、Windows Server 2016で無効になっています。これは、VDAのレジストリ設定で有効にできます:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Citrix\ICA\IcaImeで、DisableKeyboardSyncという名称の新しいキーを追加し、値を0に設定します。
警告
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
相対マウス
相対マウスのサポートでは、マウスの絶対位置ではなく相対位置を読み取るオプションを提供します。この機能は、マウスの絶対位置ではなく相対位置の入力を必要とするアプリケーションに必要です。
注: この機能を適用できるのは、公開デスクトップセッションのみです。
相対マウスのサポートを有効化するには
- Citrix Receiver for Windowsへのログオン
- 公開デスクトップセッションを開始します。
-
Desktop Viewerのツールバーで [基本設定] をクリックします。 [Citrix Receiver - 基本設定]ウィンドウが開きます。
- [接続] をクリックします。
-
[相対マウスの設定]で [相対マウスを使用する] をオンにします。
- [適用]、[OK] の順にクリックします。
注:この機能はセッション単位です。切断されたセッションに再接続しても、設定は復元されません。ユーザーは、公開デスクトップに接続/再接続するたびにこの機能を有効化する必要があります。
ハードウェアのデコード
Citrix Receiver for Windows(HDX Engine 14.4含む)を使用する場合、クライアントで利用できる場合にはいつでもH.264デコードにGPUを使用できます。GPUデコードで使用されるAPIレイヤーはDXVA(DirectX Video Acceleration)です。
詳しくは、Improved User Experience: Hardware Decoding for Citrix Windows Receiverを参照してください。
注
埋め込みGPUでは、この機能はデフォルトで無効になっています。
ハードウェアデコードを有効にするには:
- “receiver.adml”を“root\Citrix\ICA Client\Configuration\en”から“C:\Windows\PolicyDefinitions\en-US”にコピーします。
- “receiver.admx”を“root\Citrix\ICA Client\Configuration”から“C:\Windows\PolicyDefinitions\”にコピーします。
- ローカルグループポリシーエディタを開きます。
- [コンピューターの構成]>[管理用テンプレート]>[Citrix Receiver]>[User Experience]の順に選択し、[Hardware Acceleration for graphics]を開きます。
- [有効] を選択して [OK] をクリックします。
ポリシーが適用され、ハードウェアアクセラレーションがアクティブなICAセッションで使用されているかを確認するには、次のレジストリキーを確認します。
レジストリパス:HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\ICA Client\CEIP\Data\GfxRender\<session ID>
ヒント
Graphics_GfxRender_DecoderおよびGraphics_GfxRender_Rendererは2である必要があります。値が1の場合、CPUベースのデコードが使用されています。
ハードウェアデコード機能が使用されている場合、次の制限事項を考慮してください。
- クライアントにGPUが2つあり、モニターの1つが2つ目のGPUでアクティブな場合、CPUデコードが使用されます。
- Windows Server 2008 R2が動作するXenApp 7.xサーバーに接続する場合、ユーザーのWindowsデバイスではハードウェアデコードを使用しないことをお勧めします。これが有効な場合、文字列を強調表示する場合のパフォーマンスの低下やちらつきの問題が発生します。
クライアント側のマイク入力
Citrix Receiver for Windowsでは、クライアント側の複数のマイク入力がサポートされます。ユーザーは、ローカルのマイクを使用して以下の操作を実行できます。
- ソフトフォンでの通話やWeb会議などのリアルタイムのアクティビティ。
- ホストされている録音アプリケーション(ディクテーションプログラムなど)の使用。
- 録画と録音。
Citrix Receiver for Windowsのユーザーは、コネクションセンターの設定を変更して、デバイスに付属しているマイクを使用するかどうか選択することができます。XenDesktopユーザーも、Desktop Viewerの[基本設定]ダイアログボックスを使用してマイクおよびWebカメラを無効にできます。
マルチモニターサポート
Citrix Receiver for Windowsでは、最大で8つのモニターがサポートされます。
マルチモニター環境では、各モニターの製造元により解像度が異なる場合があります。また、セッション中にモニターの解像度や向きが変更されることもあります。
セッションを複数のモニター上に表示する場合、以下の2つのモードがあります。
-
全画面モード。セッションはマルチモニター全体に表示されます。ローカルでの場合と同様に、アプリケーションウィンドウが表示領域全体に最大化されます。
XenDesktop:Desktop Viewerウィンドウをマルチモニターのいずれかの矩形表示領域内に表示するには、隣接するモニターにかかるようにウィンドウのサイズを変更して [最大化] をクリックします。
-
ウィンドウモード。単一のモニターがセッション用に使用されます。アプリケーションウィンドウは個々のモニター上に最大表示されません。
XenDesktop:同じ割り当て(デスクトップグループ)に含まれるデスクトップを続けて起動すると、ウィンドウ設定が保持され、デスクトップが同じモニターに表示されます。矩形配置構成のマルチモニター環境では、複数の仮想デスクトップを1つのデバイス上で表示できます。デバイスのプライマリモニターをXenDesktopセッションで使用する場合は、セッションでもそのモニターがプライマリモニターになります。そうでない場合は、セッション内の最も小さい番号のモニターがプライマリモニターになります。
マルチモニター環境をサポートするには、次の条件を満たしている必要があります。
- ユーザーデバイスの構成でマルチモニターがサポートされている。
- ユーザーデバイスのオペレーティングシステムが各モニターを検出できる。Windowsプラットフォームでモニターを検出できるかどうかは、[ディスプレイ]>[ディスプレイの設定の変更] で確認します。ここで、各モニターが別々に表示されていることを確認します。
- モニターが検出された後は、次の作業を行います。
- XenDesktop:Citrixマシンポリシーの[表示メモリの制限]設定を使用して、グラフィックメモリの制限を構成します。
-
XenApp:インストールしたXenAppサーバーのバージョンに応じて、次の操作を行います。
- Citrixポリシーの[表示メモリの制限]設定を使用して、グラフィックメモリの制限を構成します。
- XenAppサーバー用Citrix管理コンソールの左ペインでサーバーファームを選択し、タスクペインで[サーバーファームのプロパティの変更]、[すべてのプロパティの変更]、[サーバーのデフォルト設定]、[HDX Broadcast]、[表示設定]の順に選択します(または[サーバーファームのプロパティの変更]、[すべてのプロパティの変更]、[サーバーのデフォルト設定]、[ICA]、[表示設定]の順に選択します)。そして、[各セッションのグラフィックで使用する最大メモリ]を設定します。
この値を、グラフィックメモリを提供するのに十分なサイズに設定します(単位はキロバイト)。このボックスの値が必要なサイズに満たないと、公開リソースが一部のモニター上でしか表示されません。
XenAppおよびXenDesktopのセッションのグラフィックメモリ要件の計算については、Knowledge CenterのCTX115637を参照してください。
デバイス側での印刷設定の変更
ポリシーの[ユニバーサル印刷最適化デフォルト]設定で[非管理者によるこれらの設定の変更を許可する]チェックボックスをオンにすると、ポリシーで指定されている[イメージ圧縮]および[イメージおよびフォントのキャッシュ]オプションの設定をユーザーが変更できるようになります。
ユーザーがプリンター設定を上書きするには
- ユーザーデバイス上で、アプリケーションの [印刷]ダイアログボックスを開き、[プロパティ] をクリックします。
- [クライアント設定] タブで[高度な最適化]をクリックし、[イメージ圧縮]および[イメージおよびフォントキャッシュ]オプションの設定を変更します。
スクリーンキーボードの制御
Windowsタブレットから仮想アプリケーションおよびデスクトップへのタッチ操作によるアクセスを有効にするため、テキスト入力フィールドがアクティブになったり、デバイスがテントまたはタブレットモードになったりすると、Citrix Receiver for Windowsによって自動的にスクリーンキーボードが表示されます。
一部のデバイスおよび一部の環境下では、Citrix Receiver for Windowsがデバイスのモードを正確に検出できず、必要時にスクリーンキーボードが表示されないことがあります。
変換可能なデバイスを使っている場合にスクリーンキーボードの表示を抑制するには、REG_DWORD値のDisableKeyboardPopupをHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Citrix\ICA Client\Engine\Configuration\Advanced\Modules\MobileReceiverで作成し、値を1に設定します。
注:x64マシンでは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Engine\Configuration\Advanced\Modules\MobileReceiverに値を作成します。
キーは以下のような異なる3種のモードに設定できます。
- 自動:AlwaysKeyboardPopup = 0; DisableKeyboardPopup = 0
- 常にポップアップ(スクリーンキーボード):AlwaysKeyboardPopup = 1; DisableKeyboardPopup = 0
- ポップアップしない(スクリーンキーボード):AlwaysKeyboardPopup = 0; DisableKeyboardPopup = 1
キーボード ショートカット
Receiverで特定の機能を実行するキーの組み合わせを構成できます。キーボードショートカットのポリシーが有効な場合、Citrixショートカットキーのマッピング、Windowsショートカットキーの動作、およびセッションでのキーボードの種類を指定できます。
-
管理者として、[スタート]メニューからgpedit.mscを実行(単一のコンピューターにポリシーを適用する場合)するか、グループポリシー管理コンソールを使用(ドメインポリシーを適用する場合)して、グループポリシーエディターを開きます。
注:既にCitrix Receiver for Windowsのテンプレートをグループポリシーオブジェクトエディターにインポートしている場合、手順2.~5.は省略できます。
-
グループポリシーエディターで [管理用テンプレート] を選択します。
-
[操作] メニューの [テンプレートの追加と削除] を選択します。
-
[追加]をクリックし、ReceiverのConfigurationフォルダー(通常は、C:\Program Files\Citrix\ICA Client\Configuration)を参照してCitrix Receiver for Windowsのテンプレートファイルを選択します。 注:Windowsのバージョンに応じたCitrix Receiver for Windowsのテンプレートファイル(receiver.admまたはreceiver.admx/receiver.adml)を選択してください。
-
[開く] をクリックしてテンプレートを追加し、[閉じる]をクリックしてグループポリシーエディターのメインウィンドウに戻ります。
-
グループポリシーエディターで、[管理用テンプレート]>[従来の管理用テンプレート(ADM)]>[Citrixコンポーネント]>[Citrix Receiver]>[ユーザーエクスペリエンス]>[キーボードショートカット]の順に開きます。
-
[操作]メニューの[プロパティ]を選択し、[有効]をクリックして必要なオプションを選択します。
32ビットカラーアイコンのサポート
Citrix Receiver for Windowsでは32ビットHigh Colorアイコンがサポートされ、Citrixコネクションセンターに表示されるアプリケーションのアイコンに適した色数が自動的に選択されます。シームレスアプリケーションを実行しているときに[スタート]メニューとタスクバーに表示されるアプリケーションのアイコンも、同様に処理されます。
注意: レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
色数を設定するには、レジストリキーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Engine\Lockdown Profiles\All Regions\Preferencesに文字列のレジストリ値TWIDesiredIconColorを追加し、目的の色数を値のデータとして定義します。定義できるアイコンの色数は、4、8、16、24、および32ビット/ピクセルです。ネットワーク接続が低速な場合は、ユーザーはより少ない色数を選択できます。
Desktop Viewerの有効化
企業組織にはそれぞれ異なるニーズがあります。ユーザーが仮想デスクトップにアクセスする方法の要件は、ユーザーによって、そして企業ニーズが展開するにつれて変化する可能性があります。ユーザーが仮想デスクトップに接続したり接続を構成したりするときの手順は、管理者によるCitrix Receiver for Windowsのセットアップ方法によって異なります。
ユーザーが仮想デスクトップを操作する必要がある場合は、Desktop Viewerを使用します。ユーザーの仮想デスクトップは公開仮想デスクトップにすることができ、または共有デスクトップや専用デスクトップにもすることができます。このアクセスシナリオでは、Desktop Viewerツールバー機能により、ユーザーが仮想デスクトップをローカルデスクトップ上のウィンドウ内に開いて、必要に応じて仮想デスクトップの表示領域や表示サイズを変更できます。ユーザーは必要に応じて設定を変更でき、同じユーザーデバイス上で複数のXenDesktop接続を使用して複数の仮想デスクトップを実行できます。
注: 仮想デスクトップの解像度を変更する場合は、Citrix Receiver for Windowsを使用する必要があります。Windowsコントロールパネルで解像度を変更することはできません。
Desktop Viewerセッションでのキーボード入力
Desktop Viewerセッションでは、Windowsロゴ + Lキーはローカルコンピューターに送信されます。
Ctrl+Alt+Delキーは、ローカルコンピューターに送信されます。
通常、Microsoft社のユーザー補助機能である固定キー、フィルターキー、および切り替えキー機能を有効にするキーはローカルコンピューターに送信されます。
Desktop Viewerのユーザー補助機能として、Ctrl + Alt + Breakキーを押すと、ポップアップウィンドウでDesktop Viewerツールバーが開きます。
Ctrl + Escキーは、リモートの仮想デスクトップに送信されます。
注: デフォルトでは、Desktop Viewerを最大化した場合はAlt + Tabキーを押すとセッション内のウィンドウ間でフォーカスが切り替わります。Desktop Viewerをウィンドウ内に表示している場合は、Alt + Tabキーを押すとセッション外のウィンドウ間でフォーカスが切り替わります。
ホットキーシーケンスは、Citrixにより設計されたキーの組み合わせです。たとえば、Ctrl + F1シーケンスはCtrl + Alt + Delキーを再現し、Shift + F2はアプリケーションの全画面モードとウィンドウモードを切り替えます。Desktop Viewerで表示されている仮想デスクトップ(つまり、XenDesktopセッション)ではホットキーシーケンスを使用できませんが、公開アプリケーション(つまり、XenAppセッション)ではこれを使用できます。
仮想デスクトップへの接続
仮想デスクトップセッション内から同じ仮想デスクトップに接続することはできません。これを行うと、既存のデスクトップセッションが切断されます。そのため、次のことをお勧めします:
- 管理者は、仮想デスクトップ上のクライアントが、同じデスクトップを公開しているサイトに接続するように構成しない。
- ユーザーは、同じデスクトップをホストしているサイトを参照しない(自動的に既存のセッションに再接続するようサイトが構成されている場合)。
- ユーザーは、同じデスクトップをホストしているサイトを参照したりそのデスクトップを起動したりしない。
仮想デスクトップとして動作するコンピューターにローカルでログオンするユーザーは、そのデスクトップへの接続がブロックされます。
ユーザーが仮想デスクトップ内から(XenAppで公開された)仮想アプリケーションに接続し、別の管理者がXenAppを管理している環境では、ローカルのデバイスが仮想デスクトップセッションおよび公開アプリケーションセッションで同様にマップされるように、XenApp管理者と共同してデバイスマッピングを定義することをお勧めします。仮想デスクトップセッションではローカルドライブがネットワークドライブとして表示されるため、XenApp管理者がドライブマッピングポリシーでネットワークドライブ(リモートドライブ)のマッピングを許可する必要があります。
状態インジケーターのタイムアウトの変更
ユーザーがセッションを起動しているときに状態インジケーターが表示される時間を変更できます。タイムアウト期間を変更するには、REG_DWORD値のSI INACTIVE MSをHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\ICA CLIENT\Engineで作成します。状態インジケーターをすぐに非表示したい場合は、REG_DWORD値を4に設定します。
注意:
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)
収集されたデータ | 説明 | 使用目的 |
---|---|---|
構成および使用状況データ | Ctrixカスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)では、Receiver for Windowsの構成および使用に関するデータが収集され、データはCitrixに自動的に送信されます。 | このデータは、Receiverの品質、信頼性、およびパフォーマンスを向上させる目的で使用させていただきます。 |
Citrixは、お客様のデータをCitrixとの契約条件に従って処理し、Citrix Trust Centerで利用できるCitrix Services Security Exhibitにおいて指定されているとおりにお客様のデータを保護します。
以下の手順を実行して、この機能をオフにすることができます:
- システムトレイのCitrix Receiverアイコンを右クリックします。
- [高度な設定] を選択します。 [高度な設定]ダイアログボックスが開きます。
- [データ収集] を選択します。
- [いいえ] を選択してCEIPを無効にするか、参加を見送ります。
- [保存] をクリックします。
この機能が収集する特定のデータ要素は次のとおりです:
オペレーティングシステムバージョン | Receiverのバージョン | 接続されている外部デバイス | 画面解像度 |
Flashのバージョン | Desktop Lock構成 | タッチ対応 | 認証構成 |
セッションの起動方法 | グラフィック構成 | Desktop Viewer構成 | 印刷 |
接続エラー | 起動時間 | Receiverの言語 | VDA情報 |
SSONの状態 | インストーラーの状態 | インストール時間 | 接続プロトコル |
Internet Explorerバージョン |