アプリケーションの起動時間の短縮

セッションの事前起動機能を使用すると、通常時および高トラフィック負荷時のアプリケーションの起動時間が短縮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。事前起動機能により、ユーザーがCitrix Receiver for Windowsにログオンするとき、またはログオン済みの場合は予定された時間に事前起動セッションを作成できます。

この事前起動セッションにより、最初のアプリケーションの起動時間が短縮されます。ユーザーがCitrix Receiver for Windowsで新しいアカウント接続を追加した後、次回のセッションまで事前起動セッションは適用されません。このセッションでは、デフォルトのアプリケーションctxprelaunch.exeが実行されます。ただし、このアプリケーションはユーザーには表示されません。

セッションの事前起動機能は、StoreFront環境ではStoreFront 2.0リリース以降でサポートされます。Web Interface環境では、ログオン用の画面が表示されるのを防ぐため、Web Interfaceの[パスワードを保存]オプションを有効にする必要があります。セッションの事前起動機能は、XenDesktop 7環境ではサポートされません。

セッションの事前起動機能はデフォルトでは無効になっています。この機能を有効にするには、ReceiverのコマンドラインでENABLEPRELAUNCH=trueパラメーターを指定するか、レジストリキーEnablePreLaunchにtrueを設定します。デフォルト値(null)は、事前起動が無効であることを示します。

注:ドメインパススルー(SSON)認証をサポートするようにクライアントマシンが構成されている場合、事前起動機能が自動的に有効になります。事前起動なしでドメインパススルー(SSON)を使用する場合は、 EnablePreLaunchレジストリキーの値を falseに設定します。

注意:レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。

レジストリの場所は以下のとおりです。

HHKEY_LOCAL_MACHINE\Software[Wow6432Node]Citrix\Dazzle

HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\Dazzle

事前起動には2つの種類があります。

  • 即時事前起動。トラフィック量にかかわらず、ユーザーの資格情報が認証されるとすぐに事前起動が開始されます。この設定は、通常のトラフィック負荷時に使用します。ユーザーは、Citrix Receiver for Windowsを再起動することで事前起動セッションを起動できます。
  • 予定事前起動。予定した時間に事前起動が開始されます。予定事前起動は、ユーザーデバイスが実行中で認証済みの場合にのみ開始されます。これら2つの条件が満たされない場合は、予定された事前起動時間になってもセッションが起動しません。ネットワークとサーバーの負荷を分散するため、セッションは予定された時刻を含む一定期間内に起動します。たとえば、事前起動を午後1時45分に設定すると、午後1時15分から午後1時45分の間にセッションが起動されます。この設定は、高トラフィック負荷時に使用します。

XenAppサーバーでの事前起動の構成には、事前起動アプリケーションの作成、変更、または削除と、事前起動アプリケーションを制御するユーザーポリシー設定の更新が含まれます。XenAppサーバー上でセッションの事前起動を構成する方法については、XenAppのドキュメントの「アプリケーションを事前起動するには」を参照してください。

receiver.admxファイルで事前起動機能をカスタマイズすることはできません。ただし、Citrix Receiver for Windowsのインストール時またはインストール後にレジストリ値を変更することで、事前起動構成を変更することができます。3つのHKEY_LOCAL_MACHINE値と2つのHKEY_CURRENT_USER値を使用します。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE値は、Receiverのインストール時に追加されます。
  • HKEY_CURRENT_USER値では、同一マシン上の特定ユーザーにHKEY_LOCAL_MACHINEとは異なる値を設定できます。ユーザーは、管理者権限がなくてもHKEY_CURRENT_USER値を変更できます。管理者は、この機能を設定するためのスクリプトをユーザーに提供できます。

HKEY_LOCAL_MACHINEの値

Windows Server 7および8の64ビット: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Prelaunch

そのほかのすべての32ビットWindowsオペレーティングシステム: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\ICA Client\Prelaunch

値の名前:UserOverride

値のデータ:

0 - HKEY_CURRENT_USERの値が存在しても、HKEY_LOCAL_MACHINEの値を使用します。

1 - 存在する場合はHKEY_CURRENT_USERの値を使用します。そうでない場合は、HKEY_LOCAL_MACHINEの値を使用します。

値の名前:State

値のデータ:

0 - 事前起動を無効にします。

1 - 即時事前起動を有効にします(ユーザーの資格情報が認証されると事前起動が開始されます)。

2 - 予定事前起動を有効にします(Schedule値に指定した時刻に事前起動が開始されます)。

値の名前:Schedule

値:

予定事前起動を開始する、24時間形式の時刻と曜日です。入力形式は次のとおりです。

HH:MMです。 M:T:W:TH:F:S:SU - ここで、HHは時、MMは分です。M:T:W:TH:F:S:SUは曜日です。月曜日、水曜日、および金曜日の午後1時45分に予定事前起動を有効にするには、Schedule=13:45と設定します。 1:0:1:0:1:0:0。セッションが実際に起動するのは午後1時15分から午後1時45分の間です。

HKEY_CURRENT_USERの値

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Citrix\ICA Client\Prelaunch

値については、HKEY_LOCAL_MACHINEと同じStateおよびSchedule値を使用します。

アプリケーションの起動時間の短縮