USBサポートの構成

USBサポート機能により、仮想デスクトップ上で作業しているときにさまざまな種類のUSBデバイスを使用できるようになります。コンピューターにUSBデバイスを接続すると、仮想デスクトップ内でそのデバイスを操作できるようになります。この機能では、フラッシュドライブ、スマートフォン、PDA、プリンター、スキャナー、MP3プレーヤー、セキュリティデバイス、およびタブレットなどのUSBデバイスがサポートされます。Desktop Viewerのユーザーは、ツールバーの基本設定を使用して、仮想デスクトップでUSBデバイスを使用できるようにするかどうかを制御できます。

Webカメラ、マイク、スピーカー、ヘッドセットなどのUSBデバイスのアイソクロナス機能は、一般的な低遅延/高速LAN環境でサポートされます。これにより、Microsoft Office CommunicatorやSkypeなどのパッケージでこれらのデバイスを使用できるようになります。

以下の種類のデバイスは直接サポートされるため、XenAppおよびXenDesktopセッションでUSBサポート機能は使用されません。

  • キーボード
  • マウス
  • スマートカード

メモ

特殊用途のUSBデバイス(Bloombergキーボードや3Dマウスなど)では、USBサポート機能が使用されるように構成できます。Bloombergキーボードの構成について詳しくは、「 Bloombergキーボードの構成」を参照してください。そのほかの特殊用途のUSBデバイスのポリシー規則の構成について詳しくは、Knowledge Centerの CTX122615を参照してください。

デフォルトでは、特定の種類のUSBデバイスがXenDesktopおよびAppsセッションで動作しないように設定されています。たとえば、内部USBでシステムボードに装着されたネットワークインターフェイスカードの場合、このデバイスのリモート操作は適しません。次の種類のUSBデバイスは、XenDesktopセッションでの使用をデフォルトでサポートしていません。

  • Bluetoothドングル
  • 統合ネットワークインターフェイスカード
  • USBハブ
  • USBグラフィックアダプター

USBハブに接続されたデバイスは仮想デスクトップで使用できますが、USBハブ自体はリモート処理できません。

次の種類のUSBデバイスは、XenAppセッションでの使用をデフォルトでサポートしていません。

  • Bluetoothドングル
  • 統合ネットワークインターフェイスカード
  • USBハブ
  • USBグラフィックアダプター
  • オーディオデバイス
  • 大容量記憶装置デバイス

ユーザーが使用できるUSBデバイスの範囲を変更する方法については、「仮想デスクトップで使用できるUSBデバイスの一覧の変更」を参照してください。

特定のUSBデバイスを自動的にリダイレクトする方法については、Knowledge CenterのCTX123015を参照してください。

USBサポートのしくみ

ユーザーがエンドポイントにUSBデバイスを接続すると、USBポリシーが照合され、許可されているデバイスであることが認識されると、仮想デスクトップ上で使用可能になります。USBポリシーで拒否されるデバイスは、ローカルのデスクトップ上でのみ使用可能になります。

USBデバイスを接続すると、新しいデバイスについて知らせる通知が表示されます。ユーザーは、USBデバイスを接続するたびに、そのデバイスを仮想デスクトップで使用するかどうかを選択できます。ユーザーは、仮想デスクトップセッションの開始前、またはセッション実行中に接続したUSBデバイスが、フォーカスのある仮想デスクトップで自動的に使用可能になるように設定することもできます。

大容量記憶装置デバイス

マスストレージデバイス(大容量記憶装置)の場合は、USBサポートに加え、クライアント側ドライブのマッピング機能によるリモートアクセスも可能で、これは[Citrix Receiver]>[Remoting client devices]>[Client drive mapping]で設定します。このポリシーを適用すると、ユーザーのログオン時にユーザーデバイス上のドライブが自動的に仮想デスクトップ上のドライブ文字にマップされます。これらのドライブは、マップされたドライブ文字を持つ共有フォルダーとして表示されます。

クライアント側リムーバブルドライブマッピングとUSBサポートの2つの設定の主な違いは以下のとおりです。

機能 クライアント側ドライブのマッピング USBサポート
デフォルトで有効。 はい いいえ
読み取り専用アクセスの構成が可能 はい いいえ
セッション中にデバイスを安全に取り外せる いいえ はい(ユーザーがシステムトレイの[ハードウェアの安全な取り外し]をクリックする場合)

[Generic USB]と[Client drive mapping]の両方のポリシーが有効で、マスストレージデバイスがセッションの開始前に装着された場合は、USBサポート機能によるリダイレクトの前にクライアント側ドライブのマッピングによるリダイレクトが実行されます。マスストレージデバイスがセッションの開始後に装着された場合は、クライアント側ドライブのマッピングの前にUSBサポートによるリダイレクトが実行されます。

デフォルトで許可されるUSBデバイスのクラス

以下のクラスのUSBデバイスは、デフォルトのUSBポリシー規則により仮想デスクトップでの使用が許可されます。

この一覧に記載されていても、一部のクラスは構成を追加しなければXenDesktopおよびXenAppセッションでリモート処理ができません。それらのクラスについては以下に記述します。

  • オーディオ(クラス01)。このクラスのデバイスとして、オーディオ入力デバイス(マイク)、オーディオ出力デバイス、およびMIDIコントローラーがあります。最近のオーディオデバイスでは一般的にアイソクロナス転送が使用されますが、この機能はXenDesktop 4以降でサポートされます。USBサポートを使用するXenAppでオーディオデバイスをリモート操作できないため、オーディオ(クラス01)はXenAppに適用できません。

メモ

VoIP電話などの一部の特殊デバイスには追加の構成が必要です。詳しくは、Knowledge CenterのCTX123015を参照してください。

  • 物理インターフェイスデバイス(クラス05)。このデバイスはヒューマンインターフェイスデバイス(HID)と似ていますが、一般的に「リアルタイム」の入力またはフィードバックを提供し、フォースフィードバックジョイスティック、モーションプラットフォーム、およびフォースフィードバックエクソスケルトンなどがあります。

  • 静止画(クラス06)。このクラスのデバイスとして、デジタルカメラおよびスキャナーがあります。ほとんどのデジタルカメラは、画像転送プロトコル(PTP)またはメディア転送プロトコル(MTP)を使ってコンピューターやほかの周辺機器にイメージを転送する静止画クラスをサポートします。また、デジタルカメラはマスストレージデバイスとして機能する場合もあり、カメラ自体のメニューを使っていずれかのクラスを使用するように構成できます。

メモ

カメラがマスストレージデバイスとして機能する場合はクライアントドライブマッピングが使用され、USBサポートは必要ありません。

  • プリンター(クラス07)。一部のプリンターではベンダー固有のプロトコル(クラスff)が使用されますが、一般的にはこのクラスにほとんどのプリンターが含まれます。マルチ機能プリンターの場合は、USBハブが内蔵されていたり、混合デバイスであったりする場合があります。いずれの場合も、印刷機能では一般的にプリンタークラスが使用され、スキャナーやFAX機能では静止画などの別のクラスが使用されます。

    プリンターは通常、USBサポートなしで適切に動作します。

メモ

このクラスのデバイス(特にスキャナー機能を持つプリンター)には追加の構成が必要です。構成手順については、Knowledge CenterのCTX123015を参照してください。

  • マスストレージ(クラス08)。最も一般的なマスストレージデバイス(大容量記憶装置)として、USBフラッシュドライブがあります。そのほかには、USB接続のハードドライブ、CD/DVDドライブ、およびSD/MMCカードリーダーがあります。また、内部ストレージを持つさまざまなデバイスがあり、これらもこのクラスのインターフェイスを提供します。たとえば、メディアプレーヤー、デジタルカメラ、携帯電話などがあります。USBサポートを使用するXenAppでマスストレージデバイスをリモート操作できないため、マスストレージ(クラス08)はXenAppに適用できません。既知のサブクラスには次のものが含まれます。

    • 01 制限付きフラッシュデバイス
    • 02 一般的なCD/DVDデバイス(ATAPI/MMC-2)
    • 03 一般的なテープデバイス(QIC-157)
    • 04 一般的なフロッピーディスクドライブ(UFI)
    • 05 一般的なフロッピーディスクドライブ(SFF-8070i)
    • 06 ほとんどの大容量記憶装置デバイスはこのSCSIのバリアントを使用します

    マスストレージデバイスには、クライアントドライブマッピングを介して頻繁にアクセスすることができ、USBサポートは必要ありません。

重要

ウィルスプログラムの中には、あらゆる種類の大容量記憶装置デバイスを媒体にして活発に増殖するものがあります。クライアントドライブマッピングまたはUSBサポート機能でマスストレージデバイスの使用を許可する場合は、ビジネス上の必要性があるかどうかを慎重に考慮してください。

  • コンテンツセキュリティ(クラス0d)。通常、ライセンスまたはデジタル権利の管理のためのコンテンツ保護を実行します。このクラスのデバイスとして、ドングルがあります。

  • ビデオ(クラス0e)。このクラスのデバイスとして、ビデオ、Webカメラ、デジタルカムコーダー、アナログビデオ変換機、一部のテレビチューナー、およびビデオストリーミングをサポートする一部のデジタルカメラなど、ビデオ関連の機器があります。

重要

ほとんどのビデオストリーミングデバイスではアイソクロナス転送が使用されますが、この機能はXenDesktop 4以降でサポートされます。動作検知機能付きのWebカメラなど、一部のビデオデバイスには追加の構成が必要です。構成手順については、Knowledge CenterのCTX123015を参照してください。

  • パーソナルヘルスケア(クラス0f)。このデバイスには、血圧センサー、心拍数モニター、万歩計、薬剤モニター、肺活量計などの個人用健康器具があります。

  • アプリケーションおよびベンダー固有(クラスfeおよびff)。多くのデバイスがベンダー独自のプロトコルまたはUSBコンソーシアムで標準化されていないプロトコルを使用しており、これらは通常はベンダー固有(クラスff)として分類されます。

デフォルトで拒否されるUSBデバイスのクラス

次のUSBデバイスの異なるクラスは、デフォルトのUSBポリシー規則により拒否されます。

  • 通信およびCDCコントロール(クラス02および0a)。仮想デスクトップ自体への接続にこれらのデバイスのいずれかが使用される場合があるため、デフォルトのUSBポリシーではこれらのデバイスのリモートでの実行は許可されていません。

  • ヒューマンインターフェイスデバイス(クラス03)。さまざまな種類の入出力デバイスを含みます。一般的なヒューマンインターフェイスデバイス(HID)として、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、グラフィックタブレット、センサー、およびゲームのコントローラー、ボタン、およびコントロール機能などがあります。

    サブクラス01は「起動インターフェイス」クラスとして知られ、キーボードおよびマウスで使用されます。

    デフォルトのUSBポリシーはUSBキーボード(クラス03、サブクラス01、プロトコル1)またはUSBマウス(クラス03、サブクラス01、プロトコル2)を許可しません。これは、ほとんどのキーボードおよびマウスはUSBサポートなしでも適切に処理され、一般に仮想デスクトップ内だけでなくローカルでも使用されるためです。

  • USBハブ(クラス09)。USBハブを使用すると、より多くのデバイスをローカルのコンピューターに接続できます。これらのデバイスにリモートでアクセスする必要はありません。

  • スマートカード(クラス0b)。スマートカードリーダーには、非接触型および接触型のスマートカードリーダーと、スマートカードと同等のチップを埋め込んだUSBトークンがあります。

    スマートカードリーダーは、スマートカードサポート機能によりアクセスできるため、USBサポートは必要ありません。

  • ワイヤレスコントローラー(クラスe0)。これらのデバイスの中には、重要なネットワークアクセスを提供していたり、Bluetoothキーボードやマウスなどの基幹周辺装置を接続していたりするものがある場合があります。

    デフォルトのUSBポリシーはこれらのデバイスを許可していません。ただし、USBサポートを使ったアクセスに適したデバイスもあります。

  • そのほかのネットワークデバイス(クラスef、サブクラス04)。これらのデバイスの一部に、重要なネットワークアクセスを提供している可能性があるものがあります。デフォルトのUSBポリシーはこれらのデバイスを許可していません。ただし、USBサポートを使ったアクセスに適したデバイスもあります。

仮想デスクトップで使用できるUSBデバイスの一覧の変更

Citrix Receiver for Windowsのテンプレートファイルを編集して、仮想デスクトップセッション内で使用できるUSBデバイスの範囲を更新できます。これにより、グループポリシーを使用してCitrix Receiver for Windowsに変更を加えることができます。このファイルは、次のインストールフォルダーにあります。

:\Program Files\Citrix\ICA Client\Configuration\en または、各ユーザーデバイスのレジストリに次のレジストリキーを追加できます。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Citrix\ICA Client\GenericUSB種類=文字列 名前="DeviceRules" 値= 注意:レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。 製品のデフォルトの規則は、次の場所に保存されています。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\ICA Client\GenericUSB種類=複数行文字列値 名前="DeviceRules" 値= これらのデフォルトの規則は変更しないでください。 これらの規則およびその構文については、Knowledge Centerの[CTX119722](https://support.citrix.com/article/CTX119722/)を参照してください。 ## USBオーディオの構成 > **メモ** > >- Citrix Receiver for Windowsを初めてアップグレードまたはインストールする場合、最新のテンプレートファイルをローカルGPOに追加する必要があります。テンプレートファイルをローカルGPOに追加する方法について詳しくは、「[グループポリシーオブジェクト管理用テンプレートの構成](https://docs.citrix.com/ja-jp-/receiver/windows/current-release/configure/config-gpo-template.html)」を参照してください。アップグレードの場合、最新のファイルをインポートする時に既存の設定が保持されます。 >- この機能は、XenAppサーバーでのみ使用できます。 ## USBオーディオデバイスを構成するには 1. gpedit.mscを実行して、Citrix Receiverグループポリシーオブジェクト管理用テンプレートを開きます。 1. [コンピューターの構成]ノードで、**[管理用テンプレート]**>**[従来の管理用テンプレート(ADM)]**>**[Citrixコンポーネント]**>**[Citrix Receiver]**、**[ユーザーエクスペリエンス]** の順に開き、**[一般的なUSBリダイレクトによるオーディオ]** をクリックします。 1. 設定を編集します。 1. **[適用]**、**[OK]** の順にクリックします。 1. コマンドプロンプトを管理者モードで開きます。 1. 次のコマンドを実行します。 `gpupdate /force`で示されます。 ルートドライブ>