Connectorの更新
Citrixでは、Cloud Connectorまたはコネクタアプライアンスのパフォーマンス、セキュリティ、および信頼性を強化するためのアップデートを定期的にリリースしています。デフォルトでは、これらのアップデートが利用可能になるとすぐ、Citrix Cloudにより各コネクタに対して1つずつインストールされます。ユーザーのCitrix Cloudエクスペリエンスに過度の影響を与えることなく、アップデートがタイムリーにインストールされるようにするため、希望する時刻と希望する曜日にこれらのアップデートをスケジュールできます。リソースの場所にある現在のコネクタのバージョンをCitrix Cloudの対象バージョンと比較することで、コネクタが最新であることを確認することもできます。
希望する時刻
希望する時刻を指定すると、Citrix Cloudは、アップデートが利用可能になってから24時間後の希望する時刻に更新をインストールします。たとえば、希望の時刻を午前2:00(米国太平洋時間)に設定してあり、火曜日にアップデートが利用可能になった場合、Citrix Cloudは24時間待機してから、翌日の午前2:00にアップデートをインストールします。
希望する曜日
希望する曜日を指定すると、Citrix Cloudは7日間待機してから、希望する曜日にアップデートをインストールします。この7日間の待機期間により、アップデートをオンデマンドでインストールするか、Citrix Cloudが希望の曜日にインストールするのを待つかを選択する十分な時間が与えられます。選択した曜日とアップデートが利用可能になる曜日によっては、Citrix Cloudはアップデートのインストールを最大13日間待機する場合があります。
待機期間が8日間になる場合の例
月曜日に、アップデートの希望日時を火曜日の午後6:00に設定しました。その日遅く、Citrix Cloudは利用可能なアップデートがあることを通知し、[アップデート]ボタンを表示します。そこでアップデートをしない場合、Citrix Cloudは7日間待機し、翌火曜日にアップデートをインストールします。
待機期間が13日間になる場合の例
アップデートの希望日時を月曜日の午後6:00に設定しました。火曜日に、Citrix Cloudは利用可能なアップデートがあることを通知し、[アップデート]ボタンを表示します。そこでアップデートをしない場合、Citrix Cloudは7日間待機してから、6日後の月曜日の午後6:00にアップデートをインストールします。
アップデートの通知とオンデマンドアップデート
アップデートが利用可能になると、Citrix Cloudは「通知」に記載された設定で通知します。また、各コネクタには、アップデートのインストール日時が表示されます。
Citrix Cloudからアップデートが利用可能になったという通知が出されると、各コネクタに [アップデート] ボタンが表示されるため、希望する日時よりも早くアップデートをインストールできます。コネクタごとの [アップデート] を選択すると、Citrix Cloudはそれらのアップデートをキューに入れ、一度に1つずつインストールしていきます。アップデートを開始した後は、アップデートをキャンセルできません。
アップデートが完了すると、Citrix Cloudは最後にアップデートした日付を表示します。一部のアップデートが完了できない場合は、通知が送信されます。
アップデートスケジュールの選択
- Citrix Cloudメニューから [リソースの場所] を選択します。
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変更するリソースの場所を見つけ、省略記号メニューから [リソースの場所の管理] を選択します。
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[更新方法を選択します] から [保守開始時刻を設定] を選択し、アップデートをインストールする希望の曜日、時刻、タイムゾーンを選択します。
- 希望の時刻のみを指定するには、アップデートをインストールする時間とタイムゾーンを選択します。Citrix Cloudは、アップデートが利用可能になってから24時間後の希望する時刻に更新をインストールします。
- 希望する曜日を指定するには、時刻、曜日、タイムゾーンを選択します。Citrix Cloudは、アップデートが利用可能になってから7日間待機した後、希望の曜日にインストールします。
アップデートスケジュールを構成すると、Citrix Cloudはリソースの場所の名前の横にアップデートスケジュールを表示します。
選択した開始時刻は、適用されるタイムゾーンに関係なく、すべてのコネクタに適用されます。コネクタが複数のタイムゾーンに存在する場合、Citrix Cloudにより選択した時刻とタイムゾーンでアップデートがインストールされます。たとえば、アップデートを米国太平洋時間の午前2時にスケジュールし、コネクタがロンドンにある場合、Citrix Cloudではこれらのコネクタに対するアップデートのインストールを米国太平洋時間の午前2時に開始します。
注:
アップデートのインストール中にコネクタで問題が発生した場合、問題が解決されるまでインストールが一時停止します。アップデートは各コネクタに一度に1つずつインストールされるため、1つのコネクタでアップデートを一時停止すると、Citrix Cloudアカウントに残っているすべてのコネクタのアップデートが妨げられる可能性があります。
計画外アップデート
アップデートをインストールする希望の時刻または曜日を選択した場合でも、Citrix Cloudにより利用可能になったアップデートが即時にインストールされる場合があります。計画外アップデートは、次のような状況で行われます:
- アップデートを利用可能になってから48時間以内に希望の時刻でインストールできない。たとえば、希望時刻が午前2時で、コネクタがアップデートのリリース後3日間オフラインになった場合、コネクタがオンラインに戻るとCitrix Cloudによって即時にアップデートがインストールされます。
- アップデートには、セキュリティまたは機能に関する重大な問題に対する修正が含まれている。
Cloud Connectorのバージョンの比較
リソースの場所で実行されているCloud Connectorのバージョンと、それが最新バージョンであるかどうかを確認できます。この情報は、Cloud Connectorが正常に更新されていることを確認するのに役立ちます。
注:
この内容は、コネクタアプライアンスでは利用できません。
[リソースの場所] ページから、管理するリソースの場所の [Cloud Connectors] タイルを選択します。次に、Cloud Connectorのタイルを展開します。
[現在] のバージョン番号は、Cloud Connectorマシンで現在実行されているCloud Connectorソフトウェアのバージョンです。[ターゲット] のバージョン番号は、CitrixがリリースしたCloud Connectorソフトウェアの最新バージョンです。マシンが正常に更新された場合、[現在]と[ターゲット]のバージョン番号は一致します。
更新エラーのトラブルシューティング
Cloud Connectorマシンにインストールされているソフトウェアの競合、または保守中の予期しないエラーにより、Cloud Connectorが更新に失敗してサービスが停止することがあります。Cloud Connectorの保守後に更新に失敗した場合の対処方法については、「Cloud Connectorの保守に失敗した際の解決方法」を参照してください。
Cloud Connectorが正常に更新されない場合は、次の条件を確認して問題のトラブルシューティングを開始できます:
- Cloud Connectorの電源がオンになっており、Cloud Connector接続チェックユーティリティを使用してCitrix Cloudに接続されている。
- プロキシとファイアウォールが正しく構成されている。
- 必要なWindowsサービスが[開始済み]の状態になっている。
- Cloud Connectorで詳細ログが有効になっている。
Cloud Connectorの更新エラーのトラブルシューティング手順については、CitrixサポートKnowledge CenterのCTX270718を参照してください。
Citrix Cloud ConnectorログをCitrixに送信して、トラブルシューティングのサポートを受けることができます。詳しくは、「Citrix Cloud Connectorのログ収集」を参照してください。