地理的な考慮事項
所属する組織がCitrix Cloudに参加した後、最初のサインインで、以下の地域から選択するよう求められます:
- 米国
- 欧州連合
- 南アジア太平洋
組織のユーザーおよびリソースの大半が所在する地域を選択してください。
重要:
地域を選択できるのは、組織がサービスに参加した最初の1回のみです。後から地域を変更することはできません。
地域に格納されているデータの種類
地域には、使用環境に関する特定のメタデータが格納されています。例:
- Citrix Cloud管理者の詳細(名前、ユーザー名、パスワードなど)。
- インストールするコネクタによって選択した地域経由で送信されたトラフィックのデータ。例えば、(オンプレミスで管理されている、またはパブリッククラウドベンダーのサブスクリプション経由の)ドメインコントローラーを使用した認証データは選択した地域にとどまります。
- ユーザーをライブラリサービスに割り当てるためのデータ。例えば、Microsoft Officeをユーザー向けのサービスとしてライブラリに追加し、5ユーザーを利用者としてサービスに追加すると、各ユーザーをそのサービスに関連付けるデータ(ユーザー名やドメイン名など)は地域に格納されます。
- 地域で使用できるサービスのユーザーに関するデータ。例えば、地域でEndpoint Managementを使用すると、名前、住所、電話番号などのデータはそこに格納されます。
各地域でのサービスの利用
組織で選択した地域にかかわらず、すべてのサービスがグローバルで利用可能です。Virtual Apps and Desktopsサービスなどの特定のサービスには、地域専用のインスタンスがあります。ただし、一部のサービスは、米国ベースのインスタンスのみを利用できます。
サービスが組織で選択した地域とは違う地域を拠点とする場合、必要に応じて特定の情報(認証データなど)が地域間で転送されます。
サービスがグローバルで複製されると、そのサービスのすべてのデータはすべての地域に格納されます。
サービス | 米国 | EU | 南アジア太平洋 |
---|---|---|---|
Citrix Cloudコントロールプレーン | はい | はい | はい |
Citrix Analytics | はい | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) |
Citrix Application Delivery Management | はい | はい | はい |
Citrix Content Collaboration | はい***
|
はい***
|
いいえ - 米国またはEUから選択**
|
Citrix Endpoint Management | はい**
|
はい**
|
はい**
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SD-WAN Orchestrator | はい | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) |
Secure Browserサービス | はい*
|
はい*
|
はい*
|
Citrix Virtual Apps and Desktopsサービス | はい*
|
はい*
|
はい*
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Citrix Virtual Apps and Desktops Standard for Azure | はい*
|
はい*
|
はい*
|
Citrix Virtual Apps Essentials | はい*
|
はい*
|
はい*
|
Citrix Virtual Desktops Essentials | はい*
|
はい*
|
はい*
|
Web App Firewall | はい | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) |
Citrix Workspace | はい*
|
はい*
|
はい*
|
Workspace Environment Management | はい | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) |
Citrix Cloud Labsサービス | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) | いいえ(米国地域の使用が必須) |
ネットワークサービス | はい | いいえ(米国地域の使用が必須) | いいえ(米国地域の使用が必須) |
License Usage Insights(CSPのみ) | グローバルで複製 | グローバルで複製 | グローバルで複製 |
Citrix Gatewayアクセスノード/POP | 複数のWWノード。最適なユーザーエクスペリエンスのために必要に応じてトラフィックをルーティング。 | 複数のWWノード。最適なユーザーエクスペリエンスのために必要に応じてトラフィックをルーティング。 | 複数のWWノード。最適なユーザーエクスペリエンスのために必要に応じてトラフィックをルーティング。 |
*
サービスはCitrix Cloudの地域を使用します。
**
複数の地域の複数の場所から選択します。以下参照。
***
StorageZoneは複数の場所から選択できます。以下参照。
各サービスで格納されるデータについて詳しくは、各サービスのセキュリティの技術概要を参照してください。
Endpoint Managementサービスの場所
ホーム地域から次のEndpoint Managementサービスの場所のいずれかを選択できます:
- 米国東部
- 米国西部
- 欧州西部
- 東南アジア
- シドニー
Content Collaborationの場所とStorageZones
Citrix CloudでContent Collaborationアカウントをセットアップする場合、米国または欧州の地域を選択できます。Content Collaborationの地域は、Citrix Cloudのホーム地域とは異なります。ただし、Citrix Cloudのホーム地域と同様、Content Collaborationアカウントを設定した後でContent Collaborationの地域を変更することはできません。
Citrix Cloud内で作成されたContent Collaborationアカウントの場合、デフォルトのStorageZoneは最初は米国地域内です。
Citrix Cloud以外で作成されたShareFile Enterpriseアカウントの場合、StorageZoneは選択した地域(米国またはEUのいずれか)にあります。Citrix Cloudにリンクしても、選択内容は変更されません。
Content Collaborationアカウントのセットアップ後、新しいデフォルトゾーンを選択することを含めて、世界中のStorageZoneを有効または無効にすることができます。また、Content Collaboration管理コンソールで有効になっているStorageZoneに基づいて、個別のユーザーまたはフォルダーにデフォルトの詳細を指定することもできます。次の場所から選択できます:
- 日本
- シンガポール
- オーストラリア
- 欧州連合
- 米国 - 東部
- 米国 - 西部
- 米国 - 北西部
- ブラジル
よくある質問
- ある地域で他の地域のサービスを使用するとパフォーマンスに影響がありますか? Citrix Cloudサービスは、グローバルでの使用を前提に設計されています。たとえば、オーストラリアにユーザーが存在し、コネクタがある米国の顧客は、遅延に関して最小限の影響しか受けません。
- 米国や欧州にいない場合でもCitrix Cloudを使用できますか? 使用できます。ユーザーの大半が存在する場所から最も近い地域、またはデータの整合性を保護するために最適な制御機能を提供する地域を選択してください。