マルチメディア

オーディオ

セッション内でUSBヘッドセットを使用して、話したり聞いたりすることができます。USBヘッドセットのボタンを使用することもできます(ミュートやスキップなど)。スムーズなオーディオ出力を提供することで、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

アダプティブオーディオ

アダプティブオーディオを使用すれば、VDAでオーディオ品質ポリシーを構成する必要はありません。アダプティブオーディオは環境の設定を最適化します。従来のオーディオ圧縮形式を置き換え、優れたユーザーエクスペリエンスを提供します。

詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメントの「アダプティブオーディオ」を参照してください。

機能の属性

次の2つの機能の属性があります:

  • EnableAdaptiveAudio: 値をtrueに設定すると、アダプティブオーディオ機能が有効になります。この機能を無効にするには、値をfalseに設定します。

  • EnableStereoRecording: ステレオ録音はオプションの機能です。デフォルトでは、この機能は無効になっています。EnableStereoRecording属性の値をtrueに設定してステレオ録音を有効にするか、値をfalseに設定してこの機能を無効にします。この機能は、アダプティブオーディオ機能が有効になっている場合にのみサポートされます。EnableStereoRecording属性をtrueに設定すると、エコーキャンセルを無効にしたステレオ録音がサポートされます。

構成方法

アダプティブオーディオ機能は次の方法で構成できます:

  • Configuration.js
  • Google管理ポリシー

Configuration.js

configuration.jsファイルを使用してアダプティブオーディオを構成するには、次の手順を実行します:

  1. configuration.jsファイルを、ChromeAppルートフォルダーで見つけます。
  2. このファイルを編集してアダプティブオーディオ機能を構成します。

    注:

    • Citrixでは、configuration.jsファイルに変更を加える前に、バックアップを作成することをお勧めします。
    • ChromeOS向けCitrix Workspaceアプリをユーザー向けに再パッケージする場合のみ、configuration.jsファイルを編集することをお勧めします。
    • configuration.jsファイルを編集するには、管理者レベルの資格情報が必要です。
  3. EnableAdaptiveAudioのデフォルト値をtrueに設定します。EnableStereoRecordingのデフォルト値をfalseに設定します。

    このようなJSONデータの例を次に示します:

    "features" : {
        "audio" : {
        "EnableAdaptiveAudio": true
                }
    }
    
    "features" : {
        "audio" : {
            "EnableStereoRecording": false
                }
    }
    <!--NeedCopy-->
    
  4. 変更を保存します。

注:

  • この機能を無効にするには、EnableAdaptiveAudio属性をfalseに設定します。

Google管理ポリシー

オンプレミス環境では、管理者は次のようにGoogle管理ポリシーを使用してアダプティブオーディオ機能を有効にできます:

  1. Google管理ポリシーにサインインします。
  2. [端末管理]>[Chrome搭載端末]>[ユーザー設定] の順に移動します。
  3. 次の文字列をengine_settingsキーの下のpolicy.txtファイルに追加します。

    このようなJSONデータの例を次に示します:

    "features" : {
        "audio" : {
            "EnableAdaptiveAudio": {
                "type": "boolean"}
                        }
                    }
    
    "features" : {
        "audio" : {
            "EnableStereoRecording": {
                "type": "boolean"}
                    }
                }
    <!--NeedCopy-->
    
  4. 変更を保存します。

オーディオデバイスのプラグアンドプレイのサポート

以前は、単一のオーディオ再生および録音デバイスのみがサポートされ、実際のデバイス名に関係なく「Citrix HDX Audio」として表示されていました。

バージョン2301以降、複数のオーディオデバイスがサポートされ、それらはVDAにリダイレクトされます。これで、オーディオデバイスをリダイレクトするときに、VDAの[Sound]>[Playback][Sound]>[Recording]でオーディオデバイスの実際の名前が表示されるようになりました。VDA上のデバイス一覧は、オーディオデバイスを接続する、または取り外すたびに動的に更新されます。

注:

この機能は、デフォルトで有効になります。

構成

この機能は次のいずれかの方法で実行できます:

  • Configuration.js
  • Google管理ポリシー

Configuration.js

configuration.jsファイルを使用してオーディオデバイスのプラグアンドプレイを無効にするには、次の手順を実行します:

  1. configuration.jsファイルを、ChromeAppルートフォルダーで見つけます。
  2. ファイルを編集して、オーディオデバイスのプラグアンドプレイのサポート機能を構成します。

    注:

    • Citrixでは、configuration.jsファイルに変更を加える前に、バックアップを作成することをお勧めします。
    • ChromeOS向けCitrix Workspaceアプリをユーザー向けに再パッケージする場合のみ、configuration.jsファイルを編集することをお勧めします。
    • configuration.jsファイルを編集するには、管理者レベルの資格情報が必要です。
  3. AudioRedirectionV4の値をfalseに設定します。このようなJSONデータの例を次に示します:

        "features" : {
            "audio" : {
              "AudioRedirectionV4": false
                    }
            }
    <!--NeedCopy-->
    
  4. 変更を保存します。

Google管理ポリシー

オンプレミス環境では、管理者は次のようにGoogle管理ポリシーを使用してオーディオデバイスのプラグアンドプレイ機能を無効にできます:

  1. Google管理ポリシーにサインインします。
  2. [端末管理]>[Chrome搭載端末]>[ユーザー設定] の順に移動します。
  3. 次の文字列をengine_settingsキーの下の.txtファイルに追加します。

    このようなJSONデータの例を次に示します:

        "features" : {
            "audio" : {
              "AudioRedirectionV4": false
                    }
            }
    <!--NeedCopy-->
    
  4. 変更を保存します。

既知の制限事項

  • VDAでは、内蔵オーディオデバイスの名前は英語のみで表示されます。この問題は、ChromeOSベースのデバイスを使用している場合に発生します。[RFHTMCRM-8667]

Webカメラ

ChromeOS向けCitrix Workspaceアプリは、強化されたWebカメラリダイレクト機能を提供します。Webカメラ入力のH.264ハードウェアエンコードにより、CPU負荷を減らし、Chromebookデバイスのバッテリーを長持ちさせます。これらのデバイスのH.264エンコーダーは、PPB_VideoEncoder APIを介してIntel機能を使用します。

ChromeOS向けCitrix Workspaceアプリは、32ビットと64ビットの両方のアプリケーションでWebカメラリダイレクトをサポートしています。

Webカメラリダイレクト

Webカメラリダイレクトが32ビットと64ビットの両方のアプリケーションで利用できます。32ビット版と64ビット版のアプリケーションの両方でWebカメラリダイレクトがサポートされているのは、内蔵Webカメラのみです。

ChromeOS向けCitrix Workspaceアプリの仮想デスクトップおよびアプリで外部Webカメラを使用できるようになりました。Citrix Workspaceアプリは、新しく接続された外部Webカメラを検出し、動的に使用可能にします。

構成方法

64ビットのWebカメラリダイレクトは、次のように構成します:

configuration.jsファイルとGoogle管理コンソールを使用したWebカメラの構成

バージョン2101以降の場合:

次のパスを使用してWebカメラリダイレクトを構成します:HTML5_CONFIG > features > video

注:

Webカメラリダイレクトを構成するには、HTML5_CONFIG > features > videoのパスを使用することをお勧めします。他方のパスは当面の間機能しますが、将来のリリースで削除される予定です。

Webカメラリダイレクトの推奨事項

  • Citrix Delivery Controllerの音質ポリシーを「低」または「中」に設定してください。低電力のChromebookを使用している場合、音質ポリシーを設定しないとオーディオの遅延が発生する可能性があります。
  • パフォーマンスを最適化するため、上位のChromebookを使用し、帯域幅が十分で遅延が少ないネットワークに接続することをお勧めします。
  • VDAで次のレジストリキーを設定します:

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\HdxRealTime

    名前: OfferH264ToApp

    種類:REG_DWORD

    値:1

注:

この設定は、現在のユーザー設定に適用されます。新しいユーザーの場合は、Windowsグループポリシーオブジェクト(GPO)エディターを使用してレジストリキーを設定します。

免責事項: 注意。レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。

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