自動更新の構成
Citrix Receiver for Windowsでは、以下の優先順位で自動更新を構成します:
- グループポリシーオブジェクト管理用テンプレート
- コマンドラインインターフェイス
- 高度な設定(ユーザーごと)
グループポリシーオブジェクト管理用テンプレートで構成する
-
gpedit.mscを管理者として実行して、Citrix Receiverグループポリシーオブジェクト管理用テンプレートを開きます。
- 1台のコンピューターでポリシーを適用するには、[スタート]メニューからCitrix Receiverグループポリシーオブジェクト管理用テンプレートを起動します。
- ドメインにポリシーを適用する場合、グループポリシー管理コンソールを使用して起動します。
-
[コンピューター構成]ノードで、[管理用テンプレート] > [Citrixコンポーネント] > [Citrix Receiver] > [自動更新] の順に移動します。
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[更新のチェックで遅延を設定] ポリシーを選択します。このポリシーによって、更新をロールアウトするタイミングを選択できます。
-
[有効] を選択し、[遅延グループ] ドロップダウンリストの次のオプションから選択します:
Citrix Receiver更新プログラムは、すべてのユーザーに同時にロールアウトされるわけではありません。配信期間と遅延グループによって異なります。理想的には、配信期間は最大30日間です。つまりユーザーは、1日目から30日目までの間の任意の日にちにReceiverと関連プラグインの更新を入手します。
遅延グループの構成に基づいて、配信期間の最初、中間、または最後に更新が利用可能です。
遅延グループは次のように分類されます:
- Fast - 配信期間の最初に更新がロールアウトされます。
- Medium - 配信期間の中頃に更新がロールアウトされます。
- Slow - 配信期間の最後に更新がロールアウトされます。
-
[適用] および [OK] をクリックしてポリシーを保存します。
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自動更新セクションで、[自動更新ポリシーを有効または無効にする] を選択します。
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[有効] を選択して必要な値を設定します:
-
[自動更新ポリシーを有効にする] ドロップダウンリストの次のオプションから選択します:
- Auto - 更新が利用可能になると通知します(デフォルト)。
- Manual – 更新が利用可能になっても通知されません。手動で更新をチェックします。
- [LTSRのみ] を選択してLTSRの更新のみを取得します。
-
[auto-update-DeferUpdate-Count] ドロップダウンリストから、-1~30の値を選択します。
- -1 - 任意の回数通知を保留できます(デフォルト値=-1)。
- 0 - [後で通知する] オプションは表示されません。
- その他の数字 - この回数分、[後で通知する] オプションが表示されます。たとえば、値を10に設定すると、[後で通知する] オプションが10回表示されます。
-
[自動更新ポリシーを有効にする] ドロップダウンリストの次のオプションから選択します:
-
[適用] および [OK] をクリックしてポリシーを保存します。
コマンドラインインターフェイスを使用した構成
Citrix Receiver for Windowsのインストール中
Citrix Receiverのインストール中、管理者として自動更新設定を構成する場合、以下のコマンドライン設定を使用できます。
- /AutoUpdateCheck = auto/manual/disabled
- /AutoUpdateStream= LTSR/Current。ここでLTSRは長期サービスリリース、Currentは最新リリースを意味します。
- /DeferUpdateCount= -1~30の任意の値
- /AURolloutPriority= auto/fast/medium/slow
例:CitrixReceiver.exe / AutoUpdateCheck=auto /AutoUpdateStream= Current /DeferUpdateCount=-1 / AURolloutPriority= fast
- Citrix Receiverのインストール中、ユーザーとして自動更新設定を構成する場合、以下のコマンドライン設定を使用できます。
- /AutoUpdateCheck=auto/manual/disabled **
例:CitrixReceiver.exe / AutoUpdateCheck=auto
グループポリシーオブジェクト管理用テンプレートで自動更新設定を編集すると、Citrix Receiver for Windowsのインストールですべてのユーザーに適用される設定が上書きされます。
Citrix Receiver for Windowsのインストール後
自動更新は、Citrix Receiver for Windowsのインストール後にも構成できます。
コマンドラインを使用するには:
Windowsのコマンドプロンプトを開いて、CitrixReceiverUpdater.exeがあるディレクトリに移動します。通常、CitrixReceiverUpdater.exeはCitrixReceiverInstallLocation\Citrix\Ica Client\Receiverにあります。
また、このバイナリで自動更新のコマンドラインポリシーを設定することもできます。
例: 管理者は4つのオプションすべてを使用できます:
- CitrixReceiverUpdater.exe / AutoUpdateCheck=auto /AutoUpdateStream= STSR /DeferUpdateCount=-1 / AURolloutPriority= fast
グラフィカルユーザーインターフェイスを使用した構成
各ユーザーが [高度な設定] ダイアログボックスで自動更新設定を上書きできます。このような、ユーザーごとの構成および設定は、現在のユーザーにのみ適用されます。
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システムトレイでCitrix Receiver for Windowsを右クリックします。
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[高度な設定] を選択して [自動更新] をクリックします。
[自動更新]ダイアログボックスが開きます。
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次のいずれかのオプションを選択します:
- はい。通知します
- いいえ。通知しません
- 管理者指定の設定を使用する
-
[保存] をクリックします。
StoreFrontの自動更新を構成する
-
テキストエディターを使ってストアのweb.configファイルを開きます。このファイルは通常、C:\inetpub\wwwroot\Citrix\Roamingディレクトリにあります。
-
このファイルで、ユーザーアカウント要素の場所を見つけます(「Store」は使用環境のアカウント名です)。
例:<account id=… name=”Store”>
</account>タグの前に、ユーザーアカウントのプロパティに移動します:
<properties>
<clear /> </properties>
-
<clear /> タグの後に、自動更新タグを追加します。
<account>
<clear />
<account id=”d1197d2c-ac82-4f13-9346-2ee14d4b0202” name=”F84Store”
description=”” published=”true” updaterType=”Citrix” remoteAccessType=”None”>
<annotatedServices>
<clear />
<annotatedServiceRecord serviceRef=”1__Citrix_F84Store”>
<metadata>
<plugins>
<clear />
</plugins>
<trustSettings>
<clear />
</trustSettings>
<properties>
<property name=”Auto-Update-Check” value=”auto” />
<property name=”Auto-Update-DeferUpdate-Count” value=”1” />
<property name=”Auto-Update-LTSR-Only” value=”FALSE” />
<property name=”Auto-Update-Rollout-Priority” value=”fast” />
</properties>
</metadata>
</annotatedServiceRecord>
</annotatedServices>
<metadata>
<plugins>
<clear />
</plugins>
<trustSettings>
<clear />
</trustSettings>
<properties>
<clear />
</properties>
</metadata>
</account>
auto-update-Check
Citrix Receiver for Windowsが、利用可能な更新を検出したことを示します。
有効な値は次のとおりです:
- Auto - 更新が利用可能になると通知します(デフォルト)。
- Manual - 更新が利用可能になっても通知されません。手動で更新をチェックします。
- Disabled – 自動更新を無効にします。
auto-update-LTSR-Only
Citrix Receiver for WindowsがLTSRの更新のみを受け入れることを示します。
有効な値は次のとおりです:
- True – 自動更新機能はCitrix Receiver for WindowsのLTSR更新のみをチェックします。
- False – 自動更新機能はCitrix Receiver for WindowsのLTSR更新以外もチェックします。
auto-update-DeferUpdate-Count
通知を保留できる回数を示します。[後で通知する] オプションは、ここで設定された値の回数表示されます。
有効な値は次のとおりです:
- -1 - 任意の回数通知を保留できます(デフォルト値=-1)。
- 0 - [後で通知する]オプションは表示されません。
- その他の数字 - この回数分、[後で通知する]オプションが表示されます。たとえば、値を10に設定すると、後で通知するオプションが10回表示されます。
auto-update-Rollout-Priority:
設定できるロールアウトのタイミングを示します。
有効な値は次のとおりです:
- Fast - 配信期間の最初に更新がロールアウトされます。
- Medium - 配信期間の中頃に更新がロールアウトされます。
- Slow - 配信期間の最後に更新がロールアウトされます。
制限事項:
- システムがインターネットに接続されている必要があります。
- Receiver for Webユーザーは、StoreFrontポリシーを自動的にダウンロードできません。
- 送信プロキシをインターセプトするようSSLを構成している場合、Receiverの自動更新署名サービス(
https://citrixupdates.cloud.com/
)およびダウンロード場所(https://downloadplugins.citrix.com/
)に例外を追加する必要があります。 - デフォルトでは、VDAで自動更新が無効になっています。リモートデスクトップのマルチユーザーサーバーマシン、VDI、リモートPCマシンでも同様です。
- 自動更新は、Desktop Lockがインストールされたマシンでは無効になっています。