Citrix GatewayとEndpoint Management
Endpoint Managementと統合すると、Citrix Gatewayを経由して内部ネットワークとリソースにリモートデバイスでアクセスできるようになります。Endpoint Managementにより、デバイス上のアプリからCitrix GatewayへのマイクロVPNが作成されます。
Citrix Gatewayサービス(プレビュー)か、オンプレミスのCitrix Gateway(NetScaler Gatewayとも呼ばれる)を使用できます。2つのCitrix Gatewayソリューションの概要については、「Endpoint Managementで使用するCitrix Gatewayの構成」を参照してください。
内部ネットワークへのリモートデバイスアクセスに対する認証の構成
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Endpoint Managementコンソールで、右上の歯車アイコンをクリックします。[設定] ページが開きます。
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[サーバー] の下の [Citrix Gateway] をクリックします。[Citrix Gateway] ページが開きます。次の例では、Citrix Gatewayインスタンスが1つ存在しています。
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次の設定を構成します:
- 認証: 認証を有効にするかどうかを選択します。デフォルトは [オン] です。
- 認証用のユーザー証明書を配信: Endpoint ManagementでSecure Hubと認証証明書を共有するかを選択します。証明書を共有すると、Citrix Gatewayでクライアント証明書認証を処理できるようになります。デフォルトは [オフ] です。
- 資格情報プロバイダー: ボックスの一覧で、使用する資格情報プロバイダーを選択します。詳しくは、「資格情報プロバイダー」を参照してください。
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[Save] をクリックします。
Citrix Gatewayサービスインスタンスの追加(プレビュー)
認証設定の保存後、Citrix GatewayインスタンスをEndpoint Managementに追加します。
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Endpoint Managementコンソールで、右上の歯車アイコンをクリックします。[設定] ページが開きます。
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[設定] ページで [Citrix Gateway] タイルまでスクロールして [セットアップの開始] をクリックします。[Citrix Gateway] ページが開きます。
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[Citrix Gatewayサービス(クラウド)] を選択し、Gatewayサービスのリソースの場所を指定します。
- Gatewayサービスのリソースの場所: Secure Mailを使用する場合は必須です。STAサービスのリソースの場所を指定します。リソースの場所には、構成済みのCitrix Gatewayが含まれている必要があります。Gatewayサービス用に構成されているリソースの場所を後で削除する必要がある場合は、この設定を更新してください。
これらの設定を完了したら、[接続] をクリックして接続を確立します。新しいCitrix Gatewayが追加されます。[設定] ページにCitrix Gatewayサービス(クラウド) タイルが表示されます。インスタンスを編集するには、[詳細を表示] をクリックします。選択したリソースの場所でGateway Connectorを使用できない場合は、[Gateway Connectorの追加] をクリックします。画面に表示されるガイダンスに従って、Cloud Connectorをインストールします。Gateway Connectorは、後で追加することもできます。
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[スクリプトの保存とエクスポート] をクリックします。
- [スクリプトの保存とエクスポート]。ボタンをクリックして設定を保存し、構成バンドルをエクスポートします。バンドルのスクリプトをCitrix Gatewayにアップロードし、 Endpoint Managementの設定を使用して構成できます。詳しくは、これらの手順の後で「Endpoint Managementで使用するオンプレミスのCitrix Gatewayの構成」を参照してください。
新しいCitrix Gatewayを追加しました。[設定] ページにCitrix Gatewayタイルが表示されます。インスタンスを編集するには、[詳細を表示] をクリックします。
Endpoint Managementで使用するオンプレミスのCitrix Gatewayを構成する
Endpoint Managementで使用するオンプレミスのCitrix Gatewayを構成するには、以下で説明する一般的な手順を実行します。
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環境が前提条件を満たしていることを確認します。
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Endpoint Managementコンソールからスクリプトバンドルをエクスポートします。
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バンドルからファイルを抽出します。Citrix Gatewayでクラシックポリシーのみを使用し、Citrix ADC 13.0以前を実行している場合は、ファイル名に「クラシック」が付いているスクリプトを使用します。拡張ポリシーを使用している場合や、Citrix ADC 13.1以降を実行している場合は、ファイル名に「拡張」が付いているスクリプトを使用します。
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Citrix Gatewayで適切なスクリプトを実行します。最新の手順について詳しくは、スクリプトに付属するreadmeファイルを参照してください。
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構成をテストします。
スクリプトにより、Endpoint Managementに必要な以下のCitrix Gatewayの設定が構成されます:
- MDMとMAMに必要なCitrix Gateway仮想サーバー
- Citrix Gateway仮想サーバー用セッションポリシー
- Endpoint Managementサーバーの詳細
- 証明書検証用プロキシロードバランサー
- Citrix Gateway仮想サーバーの認証ポリシーとアクション。スクリプトによってLDAPの構成設定が説明されます。
- プロキシサーバーのトラフィックアクションとポリシー
- クライアントレスアクセスプロファイル
- Citrix Gatewayの静的ローカルDNSレコード
- 他のバインディング:サービスポリシー、CA証明書
このスクリプトは以下の構成には対応していません:
- Exchange負荷分散
- Citrix Files負荷分散
- ICAプロキシ構成
- SSLオフロード
Citrix Gateway構成スクリプトを使用するための前提条件
Endpoint Managementの要件:
- スクリプトバンドルをエクスポートする前に、Endpoint ManagementでLDAPとCitrix Gatewayの設定を完了します。設定を変更した場合は、スクリプトバンドルを再度エクスポートします。
Citrix Gatewayの要件:
- Citrix Gatewayで証明書ベースの認証を使用する場合は、Citrix ADCアプライアンスでSSL証明書を作成する必要があります。「Citrix ADCアプライアンスでのSSL証明書の作成と使用」を参照してください。
- Citrix Gateway(最小バージョン11.0、ビルド70.12)
- Citrix GatewayのIPアドレスが構成済みであり、LDAPサーバーに接続できる(LDAPが負荷分散されていない場合)
- Citrix GatewayのサブネットIP(SNIP:Subnet IP)アドレスが構成済みであり、必要なバックエンドサーバーに接続でき、ポート8443/TCP経由でパブリックネットワークにアクセスできる
- DNSでパブリックドメインを解決できる
- Citrix Gatewayにプラットフォーム/ユニバーサルライセンスまたはトライアルライセンスが付与されている。詳しくは、「https://support.citrix.com/article/CTX126049」を参照してください。
Endpoint Managementからのスクリプトバンドルのエクスポート
認証設定の保存後、Citrix GatewayインスタンスをEndpoint Managementに追加します。
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Endpoint Managementコンソールで、右上の歯車アイコンをクリックします。[設定] ページが開きます。
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[設定] ページで [Citrix Gateway] タイルまでスクロールして [セットアップの開始] をクリックします。[Citrix Gateway] ページが開きます。
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[Citrix Gateway(オンプレミス)] を選択し、次の設定を構成します:
- 名前: Citrix Gatewayインスタンスの名前を入力します。
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外部URL: Citrix Gatewayの、パブリックにアクセスできるURLを入力します。例:
https://receiver.com
。 - ログオンの種類: ログオンの種類を選択します。種類には、[ドメイン]、[セキュリティトークンのみ]、[ドメインおよびセキュリティトークン]、[証明書]、[証明書およびドメイン]、[証明書およびセキュリティトークン] があります。デフォルトは [ドメイン] です。
ドメインが複数ある場合は、[証明書およびドメイン] を使用します。詳しくは、「複数ドメイン認証の構成」を参照してください。
Citrix Gatewayでの証明書ベースの認証には追加の構成が必要です。たとえば、ルートCA証明書をCitrix ADCアプライアンスにアップロードする必要があります。「Citrix ADCアプライアンスでのSSL証明書の作成と使用」を参照してください。
詳しくは、展開ハンドブックの「認証」を参照してください。
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[スクリプトの保存とエクスポート] をクリックします。
- [スクリプトの保存とエクスポート]。ボタンをクリックして設定を保存し、構成バンドルをエクスポートします。バンドルのスクリプトをCitrix Gatewayにアップロードし、 Endpoint Managementの設定を使用して構成できます。詳しくは、これらの手順の後で「Endpoint Managementで使用するオンプレミスのCitrix Gatewayの構成」を参照してください。
新しいCitrix Gatewayを追加しました。[設定] ページにCitrix Gatewayタイルが表示されます。インスタンスを編集するには、[詳細を表示] をクリックします。
環境でのスクリプトのインストール
スクリプトバンドルの内容は次のとおりです。
- 詳細説明付きのreadmeファイル
- NetScalerの必須コンポーネントの構成に使用するNetScaler CLIコマンドを含むスクリプト
- パブリックルートCA証明書と中間CA証明書
- NetScalerの構成の削除に使用するNetScaler CLIコマンドを含むスクリプト
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証明書ファイル(スクリプトバンドルで提供)をCitrix ADCアプライアンスの/nsconfig/ssl/ディレクトリにアップロードしてインストールします。「Citrix ADCアプライアンスでのSSL証明書の作成と使用」を参照してください。
次の例は、ルート証明書をインストールする方法を示しています。
ルート証明書と中間証明書の両方をインストールしてください。
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スクリプト(ConfigureCitrixGatewayScript_Classic.txt or ConfigureCitrixGatewayScript_Advanced.txt)を編集して、すべてのプレースホルダーをユーザー環境の詳細情報と置き換えます。
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スクリプトバンドルに含まれるreadmeファイルの説明に従って、編集済みのスクリプトをNetScalerのbashシェルで実行します。例:
/netscaler/nscli -U :<NetScaler Management Username>:<NetScaler Management Password> batch -f "/var/OfflineNSGConfigtBundle_CREATESCRIPT.txt"
スクリプトが完了すると、次の行が表示されます。
構成のテスト
構成を検証するには:
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Citrix Gateway仮想サーバーの状態表示が [UP] であることを確認します。
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Proxy負荷分散仮想サーバーの状態表示が [UP] であることを確認します。
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Webブラウザーを開いてCitrix GatewayのURLに接続し、認証を試みます。認証が成功すれば、HTTPステータス404の「見つかりません」メッセージにリダイレクトされます。
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デバイスを登録して、MDMとMAMの両方に登録されたことを確認します。
複数ドメイン認証の構成
テスト環境、開発環境、および実稼働環境などの複数のEndpoint Managementインスタンスがある場合は、追加の環境用に手動でCitrix Gatewayを構成します(NetScaler for XenMobileウィザードは1回のみ使用できます)。
Citrix Gateway構成
複数ドメイン環境でCitrix Gateway認証ポリシーとセッションポリシーを構成するには:
- Citrix Gateway構成ユーティリティの [構成] タブで [Citrix Gateway]>[ポリシー]>[認証] を展開します。
- ナビゲーションペインで [LDAP] をクリックします。
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クリックしてLDAPプロファイルを編集します。[サーバーログオン名の属性] をuserPrincipalName、または検索に使用する属性に変更します。指定した属性を記録します。この属性は、Endpoint ManagementコンソールでLDAP設定を構成するときに使用します。
- 各LDAPポリシーに対してこれらの手順を繰り返します。ドメインごとに個別のLDAPポリシーが必要です。
- Citrix Gateway仮想サーバーにバインドされたセッションポリシーで、[Edit session profile]>[Published Applications] に移動します。[Single Sign-On Domain] は空白にしてください。
Endpoint Management構成
Endpoint ManagementのLDAPを複数ドメイン環境に構成するには:
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Endpoint Managementコンソールで、[設定]>[LDAP] に移動し、ディレクトリを追加または編集します。
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情報を指定します。
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[ドメインエイリアス] でユーザー認証に使用する各ドメインを指定します。ドメインはコンマで区切り、ドメイン間にはスペースを入れないでください。例:domain1.com,domain2.com,domain3.com
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[ユーザー検索基準] フィールドがCitrix Gateway LDAPポリシーで指定された[サーバーログオン名の属性] と一致するようにしてください。
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特定のURLへの受信接続要求を破棄
ご使用の環境のCitrix GatewayがSSLオフロード用に構成されている場合は、ゲートウェイで特定のURLへの受信接続要求が破棄されるようにすることができます。この方法でセキュリティを強化する必要がある場合は、Citrix Cloud Operationsに連絡し、使用しているIPアドレスをオンプレミスデータセンターで許可するよう依頼してください。