Product Documentation

HDX

Mar 25, 2016
Citrix HDXには、高品位なユーザーエクスペリエンスを提供する、幅広い機能セットが含まれています。

デバイスで

ユーザーデバイスのコンピューティング能力を利用して、ユーザーエクスペリエンスを拡張および最適化します。 HDX MediaStream機能により、スムーズでシームレスなマルチメディアコンテンツが仮想デスクトップやアプリケーションに提供されます。 ワークスペースコントロール機能により、仮想デスクトップやアプリケーションのセッションを一時停止して、ほかのデバイスでそのセッションでの作業を再開できます。

ネットワークで

HDXによる高度な最適化およびアクセラレーションにより、待機時間が長く低帯域幅のWAN接続を含むあらゆるネットワークにおいて最高のパフォーマンスが提供されます。

社内ネットワークからデスクトップやアプリケーションにローカルにアクセスする場合やファイアウォールの外側からリモートにアクセスする場合など、環境のさまざまな条件に応じて最適な機能が適用され、パフォーマンスと消費帯域幅のバランスが最適化されます。

データセンターで

HDXでは、サーバー側の処理能力およびスケーラビリティを利用して、クライアントデバイス側の能力に制限されずに高度なグラフィックパフォーマンスを提供できます。 圧縮されたマルチメディア情報は、本来の形式のままユーザーデバイスに直接送信されます。

Citrix Directorでは、ユーザーデバイスに接続しているHDXチャネルの状態を監視できます。

EdgeSight Network InspectorとEdgeSight Performance ManagementをDirectorに統合したものであるHDX Insightは、ICAトラフィックに関するデータを収集して、クライアント側およびサーバー側のICAセッション遅延、ICAチャネルの帯域幅使用量、および各セッションのICA往復時間値などのリアルタイムおよび履歴の詳細をダッシュボードに表示します。

仮想デスクトップ上では、以下の操作を行うことでHDXの機能を体験できます。
  • HDXによりビデオコンテンツが仮想デスクトップ上でどのように再生されるかを体験するには、http://www.microsoft.com/silverlight/iis-smooth-streaming/demo/などのWebサイトにアクセスして、高品位ビデオを再生します。
  • FlashリダイレクトによりFlashマルチメディアコンテンツの配信がどのように高速化されるかを体験するには、次の手順に従います。
    1. Adobe Flash Player(http://get.adobe.com/flashplayer/)をダウンロードして仮想デスクトップおよびユーザーデバイスにインストールします。
    2. Desktop Viewerツールバーの[基本設定]をクリックします。 [Desktop Viewer基本設定]ダイアログボックスの[Flash]タブで、[コンテンツを最適化する]を選択します。
    3. FlashリダイレクトによるFlashマルチメディアコンテンツの配信パフォーマンスを体験するには、仮想デスクトップでYouTubeなどのWebサイトにアクセスして、Flashビデオを再生します。 Flashリダイレクトはシームレスに機能するため、ユーザー側にはいつ動作しているかはわかりません。 ただし、Flashリダイレクトが使用される場合、Flash Playerが起動する前に画面上に一瞬だけカラーブロックが現れます。
  • HDXにより高品位オーディオがどのように配信されるかを体験するには、次の手順に従います。
    1. Citrix Receiverで、最高の音質を選択します。詳しくは、Citrix Receiverのドキュメントを参照してください。
    2. デスクトップ上のデジタルオーディオプレーヤー(iTunesなど)で音楽ファイルを再生します。
HDXでは、特別な構成を行わなくても一般的なユーザーに適したグラフィックおよびビデオ配信が提供されます。 Citrixポリシー設定は、一般的な使用環境で最適なユーザーエクスペリエンスが提供されるようにデフォルトで有効になっています。
  • HDXは、クライアントプラットフォーム、アプリケーション、およびネットワーク帯域幅に基づいて最適な配信方法を自動的に選択し、状況の変化に応じて自動調整します。
  • HDXは、2Dおよび3Dのグラフィックおよびビデオのパフォーマンスを最適化します。
  • HDXは、すべてのクライアントの仮想デスクトップユーザーにWindows Aeroエクスペリエンスを配信します。
  • HDXは、インターネットやイントラネット上のマルチメディアコンテンツなどをホストサーバーを介さず直接ユーザーデバイス上にストリーム配信します。 このクライアント側でのコンテンツ取得に必要な条件が満たされない場合、Windows Mediaリダイレクトの設定に基づいてサーバー側からユーザーデバイスにリダイレクトされます。 通常、Windows Mediaリダイレクトに関するポリシーを変更する必要はありません。
ヒント:
  • HDX機能に関するサポートおよび要件については、システム要件の記事を参照してください。 特に注記のあるものを除き、WindowsサーバーOSマシン、WindowsデスクトップOSマシン、およびリモートPCアクセスのデスクトップでHDX機能を使用できます。
  • このセクションのトピックでは、ユーザーエクスペリエンスをさらに最適化したり、サーバーのスケーラビリティを改善したり、消費帯域幅を抑えたりする方法について説明します。 Citrixポリシーおよびそのポリシー設定について詳しくは、このリリースの「Citrixポリシー」を参照してください。
  • レジストリを編集する場合は細心の注意が必要です。レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、Windowsの再インストールが必要になる場合もあります。 レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。 レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。 また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。

Windowsデスクトップで消費される帯域幅の抑制

HDXのデフォルトでは、Windowsデバイスから仮想デスクトップにアクセスするユーザーに、良好なレスポンスのWindows AeroまたはWindows 8デスクトップエクスペリエンスが提供されます。 これを可能にするため、ユーザーデバイス側のGPU(Graphics Processing Unit)またはIGP(Integrated Graphics Processor)を使用してローカルのDirectXグラフィック処理を行います。 この機能は「デスクトップコンポジションリダイレクト」と呼ばれ、サーバー側の負荷軽減にも役立っています。 詳しくは、http://blogs.citrix.com/2013/11/06/go-supersonic-with-xendesktop-7-x-bandwidth-supercodecs/の「What to do with all these choices」を参照してください。

ユーザーセッションで消費される帯域幅を抑えるには、以下のポリシー設定の調整を検討してください。 ただし、これらの変更によりユーザーエクスペリエンスが低下する場合もあります。
  • デスクトップコンポジションリダイレクト。 WindowsユーザーデバイスからアクセスするWindowsデスクトップOSマシンにのみ適用され、Windowsデスクトップの表示にのみ効果があります。 Citrixポリシー設定の[ローカルアプリケーションのアクセスを許可する]で[許可]を指定しても、アプリケーションウィンドウの表示はサーバー側で処理されます。
  • デスクトップコンポジションの画質。 シームレスアプリケーションまたはローカルアプリケーションアクセスが無効な場合に、デスクトップコンポジションで高品質なグラフィックが使用されます。 消費帯域幅を抑えるには、グラフィックの品質を下げます。
  • 動的ウィンドウプレビュー。 フリップ、フリップ3D、タスクバープレビュー、およびピークウィンドウプレビューモードにおけるシームレスウィンドウの表示の有効/無効を切り替えます。 消費帯域幅を抑えるには、このポリシー設定を無効にします。

ユーザーデバイスに送信されるイメージ品質の改善

視覚表示ポリシー設定は、仮想デスクトップからユーザーデバイスに送信されるイメージの品質を制御します。
  • 表示品質。 ユーザーデバイス上に表示されるイメージの表示品質として、[低]、[中]、[高]、[常に無損失]、または[操作時は低品質]を指定します。デフォルトは[中]です。
  • ターゲットフレーム数。 仮想デスクトップからユーザーデバイスに送信されるイメージの1秒あたりの最大フレーム数(fps)を指定します。デフォルトは30fpsです。 通常、大きい値を指定することでユーザーエクスペリエンスが向上します。 CPUが低速なデバイスでは、小さい値を指定した方がユーザーエクスペリエンスが向上する場合があります。
  • 表示メモリの制限。 セッションのビデオバッファーの最大サイズをキロバイト単位で指定します。デフォルトは65536KBです。 高い色数および解像度を使用するセッションでは、大きい値を指定します。 必要なメモリの量は算出できます。 32ビット以外の色数は、[従来のグラフィックモード]設定が有効な場合のみ使用できます。

ビデオ会議パフォーマンスの改善

HDX Webカメラビデオ圧縮を使用すると、セッションでのビデオ会議で帯域幅使用効率および遅延に対する耐性が向上します。 この機能では、Webカメラのトラフィックが専用のマルチメディア仮想チャネルでストリーム配信されます。HDX Plug-n-Playサポートのアイソクロナス転送に比べて帯域幅消費が少なく、WAN接続に適しています。

このデフォルト設定は、Citrix ReceiverユーザーがDesktop Viewerの[マイクとWebカメラ]設定で[マイクおよびWebカメラを使用しない]を選択することで無効になります。 ユーザーがHDX Webカメラビデオ圧縮を無効にすることを禁止するには、ポリシーの[ICA]>[USBデバイス]の設定項目を使ってUSBデバイスのリダイレクトを無効にします。

Citrix Receiver for Windowsのデフォルトでは、HDX Webカメラビデオ圧縮が有効になっています。Receiver for Linuxでは、構成の変更が必要です。 詳しくは、Citrix Receiverのドキュメントを参照してください。 HDX Webカメラビデオ圧縮を使用するには、以下のポリシー設定を有効にする必要があります(これらの設定項目はデフォルトで有効になっています)。
  • クライアントオーディオリダイレクト
  • クライアントマイクリダイレクト
  • マルチメディア会議
  • Windowsメディアリダイレクト

WebカメラでH.264ハードウェアエンコード機能がサポートされる場合、HDX Webカメラビデオ圧縮ではデフォルトでそのハードウェアエンコードが使用されます。 ハードウェアエンコードでは追加の帯域幅が使用されるため、狭帯域幅接続には適していません。 低帯域幅ネットワークでソフトウェアエンコードが使用されるようにするには、レジストリキーHKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\HdxRealTimeにDWORD値DeepCompress_ForceSWEncode=1を設定します。

ユーザーエクスペリエンスの向上よりもサーバースケーラビリティの改善を選択する

ユーザーエクスペリエンスの向上よりもサーバースケーラビリティの改善が重要な環境では、従来のグラフィックモードが使用されるように設定します。これを行うには、ポリシーの[従来のグラフィックモード]設定を追加して、個々のグラフィックポリシー設定を構成します。 従来のグラフィックモードを使用すると、WANやモバイル接続時のユーザーエクスペリエンスが低下することがあります。