Endpoint Managementアナライザー
Endpoint Managementアナライザーは、Citrix Endpoint Managementの認証および登録設定のチェックを行うことができる、クラウドベースのツールです。
Endpoint Managementサーバーをポイントするようにこのツールを構成するとともに、サーバーの展開の種類、モバイルプラットフォーム、認証の種類、ユーザーの資格情報などの情報の入力を行います。設定が完了するとツールはサーバーに接続し、構成の問題をチェックするために環境をスキャンします。Endpoint Managementアナライザーで問題が検出されると、ツールにより問題を修正するための推奨事項が示されます。
主な機能
- 安全なクラウドベースのマイクロサービスによりEndpoint Management関連の問題のトラブルシューティングを行うことができます。
- Endpoint Managementの構成の問題を解決するための推奨事項を提示します。
- サポートへの問い合わせ件数を低減しEndpoint Management環境のトラブルシューティングを迅速化します。
- Endpoint Managementリリースに対してゼロデイサポートを提供します。
- ヘルスチェックのスケジュールを毎日または週ごとで設定できます。
- Secure Mail Autodiscoveryサービスのチェックを行います。
前提条件
製品 | サポートされるバージョン |
---|---|
クライアント登録シミュレーション | iOSまたはAndroid |
Endpoint Managementアナライザーへのアクセス
以下のいずれかの方法を使用してEndpoint Managementアナライザーにアクセスします:
- Endpoint Managementコンソールの右上にあるレンチアイコンをクリックして、[トラブルシューティングとサポート] ページを開きます。
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My Citrix資格情報を使用してhttps://xmanalyzer.xm.citrix.com/からツールへアクセスします。[Endpoint Management Analyzer Checks]ページで、[Endpoint Management Environment] をクリックします。
Endpoint Managementアナライザーには、次のオプションがあります:
- 環境チェック: このオプションでは、設定をチェックするテストを設定します。デバイス、ユーザー登録、および認証に関する問題についての推奨事項と解決策が示されます。
- サーバー接続: このオプションでは、サーバーの接続性をテストする方法が示されます。
- Citrix Insight Services: このオプションを選択すると、Citrix Insight Servicesが開き、環境チェックで見逃された可能性のある問題が検出されます。このオプションを使用して、Citrix ADC構成でEndpoint Managementの展開の準備が整っているかどうかを確認することもできます。
- Citrixサポートへの問い合わせ: 依然として問題が発生する場合にシトリックスサポートケースを登録できます。
以下のセクションで、これらのオプションについてより詳しく説明します。
環境チェックの実行
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Endpoint Managementアナライザーにログオンして、[Endpoint Management Environment] をクリックします。
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[Add Test Environment] をクリックします。
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新しい [Add Test Environment] ダイアログボックスで、以下の操作を行います。
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今後テストを特定できるように、テストの一意の名前を入力します。
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[FQDN, UPN login, Email or URL Invitation URL] に、サーバーへのアクセスに使用する情報を入力します。
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カスタムインスタンスを使用している場合は、[Instance Name] にその値を入力します。
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[Choose Platform] で、テスト用のプラットフォームとしてiOSまたはAndroidを選択します。
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[Advanced Deployment Options] を展開すると、[Deployment Mode] 一覧で、使用する展開モードを選択できます。使用できるオプションは、次のとおりです:
- エンタープライズ(MDM+MAM)
- アプリ管理(MAM)
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[続行] をクリックします。
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[Test Options] タブで次のテストを1つまたは複数選択して、[Continue] をクリックします。
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Secure Web Connectivity: イントラネットのURLを指定します。ツールにより、入力したURLへの到達可能性がテストされます。このテストでは、イントラネットのURLへの接続時にSecure Webで生じる可能性のある、接続に関する問題が検出されます。
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Secure Mail ADS: ユーザーのメールIDを指定します。Endpoint Managementアナライザーは、このIDを使用して、環境内のExchange ServerのAutoDiscoveryをテストします。
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ShareFile SSO: Endpoint Managementアナライザーは、ShareFileのDNS解決が正常に行われるかどうかをテストします。また、指定したユーザー資格情報でShareFileのシングルサインオン(SSO)を実行できるかどうかもチェックされます。
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[User Credentials] タブに、サーバーの設定に応じて、ユーザー名、ユーザー名およびパスワード、またはユーザー名、パスワード、および登録PINなどの、異なるSecure Hubのユーザーの資格情報フィールドが表示されます。
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[Save & Run] をクリックしてテストを開始します。
進行状況が表示されます。この進行状況を示すダイアログボックスは開いたままにしても、閉じても構いません。どちらの場合でもテストは続行されます。
問題なく完了したテストは緑色で表示されます。失敗したテストは赤色で表示されます。
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[View Report] アイコンをクリックすると、テストの結果が表示されます。
- 同じテストをもう一度実行するには、[Run Again] をクリックします。
- レポートをダウンロードするには、[Download Report] をクリックします。
- 別のEndpoint Managementアナライザーのオプションを選択する場合は、[Go To Endpoint Managementアナライザー Checks] をクリックします。
- [Environment Lists] ページのテストの一覧に戻るには、ページの左上にある [Environment Check] をクリックします。
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[Environment List] ページで、テストをコピーし、編集できます。このためには、テストを選択して [More] をクリックし、[Duplicate and Edit] を選択します。
選択したテストのコピーが作成され、[Add Test Environment] ダイアログボックスが開いて新しいテストを変更できるようになります。
環境チェックのスケジュールの追加
テストは、スケジュールに基づいて自動で実行し、構成した一覧のユーザーに結果を送信するように構成できます。
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スケジュールを追加するには、以下のいずれかを実行します:
- [Environment List] ページでスケジュールを設定する環境を選択し、[Add Schedule] をクリックします。
- テスト結果で、[スケジュールの追加] をクリックします。
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[Add Schedule] ウィンドウに、スケジュールに基づいてテストを実行するためにEndpoint Managementアナライザーに資格情報が保存されることを警告するメッセージが表示されます。スケジュールによるテストの実行には、アクセスが制限されたアカウントを使用することをお勧めします。[I Agree] をクリックして続行します。
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テストを実行するユーザー名とパスワードを入力します。
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テストを実行するスケジュールを構成します。
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[Daily] または [Weekly] を選択します。
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テストを実行する時刻とタイムゾーンを選択します。
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カレンダーを使用して、スケジュールしたテストの実行を停止する日付を選択します。テストを無期限に実行する場合は空白のままにします。
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レポートを送信するメールアドレスの一覧を、コンマで区切って入力します。
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[Save] をクリックします。
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テストの左側に、スケジュールが構成されていることを示す時計アイコンが表示されます。テストの実行タイミングを変更するには、テストを選択して [Edit Schedule] をクリックします。
- テストの実行タイミングを変更できます。
- 最上部にあるスイッチをクリックして [On] から [Off] に切り替え、テストを無効にすることができます。
既知の問題
Endpoint Management Analyzerでは次の問題が確認されています:
- Secure Webの接続チェックを実行する場合、テキストボックスに複数のURLを入力することはできません。
- Secure Hubの共有デバイス認証機能は使用できません。
- Secure Webテストは入力されたURLへの接続をチェックするだけで、関連サイトへの認証はチェックしません。