HTML5マルチメディアリダイレクション

HTML5マルチメディアリダイレクションは、HDX MediaStreamのマルチメディアリダイレクト機能を拡張し、HTML5のオーディオとビデオを含むようにしたものです。マルチメディアコンテンツのオンライン配信の拡大、特にモバイルデバイスへの拡大により、ブラウザー業界はオーディオやビデオを再生するより効率的な方法を開発してきました。

Flashが標準となりましたが、 Flashはプラグインが必要で、すべてのデバイスで稼働するわけではなく、また、モバイルデバイスでは大量のバッテリーを消費します。YouTube、NetFlix.comなどの企業やMozilla、Google、Microsoftのブラウザーの新バージョンはHTML5に移行しており、これが新しい標準になっています。

HTML5ベースのマルチメディアには、専用プラグインを超える以下のような多数の利点があります:

  • 企業非依存型の標準(W3C)
  • 簡素化されたデジタル著作権管理(DRM)ワークフロー
  • プラグインが原因のセキュリティの問題がないことによる優れたパフォーマンス

HTTPプログレッシブダウンロード

HTTPプログレッシブダウンロードは、HTML5をサポートする、HTTPベースの疑似ストリーミング方式です。プログレッシブダウンロードでは、(単一品質でエンコードされた)1つのファイルがHTTP Webサーバーからダウンロードされている間に、ブラウザーがそれを再生します。ビデオは受け取られるとドライブに保存され、ドライブから再生されます。ビデオを再度視聴する場合、ブラウザーがキャッシュからビデオをロードします。

プログレッシブダウンロードの例については、「HTML5ビデオリダイレクションのテストページ」を参照してください。Webページ内のビデオエレメントを調べ、以下のようなHTML5ビデオタグ内のソース(MP4コンテナーフォーマット)を探すには、使用するブラウザーの開発者ツールを使用します。

HTML5とFlashの比較

機能 HTML5 Flash
専用のプレーヤーが必要 いいえ はい
モバイルデバイスで実行 はい 一部
異なるプラットフォームでの実行速度 低速
iOSでサポート はい いいえ
リソース使用率
より高速なロード はい いいえ

要件

MP4フォーマットでのプログレッシブダウンロードのリダイレクトのみがサポートされます。WebM、およびDASH/HLSなどのアダプティブビットレートストリーミングのテクノロジーはサポートされません。

以下がサポートされており、ポリシーを使用してこれらを制御します。詳しくは、「マルチメディアのポリシー設定」を参照してください。

  • サーバー側でレンダリング
  • サーバー側でフェッチし、クライアント側でレンダリング
  • クライアント側でフェッチしレンダリング

Citrix WorkspaceアプリおよびCitrix Receiverの最小バージョン:

  • Windows向けCitrix Workspaceアプリ1808
  • Citrix Receiver for Windows 4.5
  • Linux向けCitrix Workspaceアプリ1808
  • Citrix Receiver for Linux 13.5
VDAブラウザーの最小バージョン Windows OSのバージョン/ビルド/SP
Internet Explorerバージョン11.0 Windows 10 x86(1607 RS1)およびx64(1607 RS1)、 Windows 7 x86およびx64、Windows Server 2016 RTM 14393(1607)、Windows Server 2012 R2
Firefox 47。Firefox 証明書ストアに証明書を手動で追加するか、Windowsの信頼できる証明書ストアで証明書を探すようにFirefoxを構成します。詳しくは、https://wiki.mozilla.org/CA:AddRootToFirefoxを参照してください。 Windows 10 x86(1607 RS1)およびx64(1607 RS1)、 Windows 7 x86およびx64、Windows Server 2016 RTM 14393(1607)、Windows Server 2012 R2
Chrome 51 Windows 10 x86(1607 RS1)およびx64(1607 RS1)、Windows 7 x86およびx64、Windows Server 2016 RTM 14393(1607)、Windows Server 2012 R2

HTML5ビデオリダイレクションソリューションのコンポーネント

  • HdxVideo.js - Webサイト上のビデオコマンドを傍受するJavaScriptフック。HdxVideo.jsは、セキュアWebSocket(SSL/TLS)を使用してWebSocketServiceと通信します。
  • WebSocket SSL証明書
    • CA(ルート)の場合: Citrix XenApp/XenDesktop HDX In-Product CA (C = US、S = Florida、L = Fort Lauderdale、O = Citrix Systems, Inc.、OU = XenApp/XenDesktop Engineering、CN = Citrix XenApp/XenDesktop HDX In-Product CA) 場所:[証明書 - ローカルコンピューター]>[信頼されたルート証明機関]>[証明書]
    • エンドエンティティ(リーフ)の場合: Citrix XenApp/XenDesktop HDX Service (C = US、S = Florida、L = Fort Lauderdale、O = Citrix Systems, Inc.、OU = XenApp/XenDesktop Engineering、CN = Citrix XenApp/XenDesktop HDX Service) 場所:[証明書 - ローカルコンピューター]>[個人]>[証明書]
  • WebSocketService.exe - ローカルシステムで稼働し、SSLの終了とユーザーセッションマッピングを実行します。127.0.0.1ポート9001でリスンするTLS Secure WebSocketです。
  • WebSocketAgent.exe - ユーザーセッションで稼働し、WebSocketServiceコマンドの指示に従ってビデオをレンダリングします。

HTML5ビデオリダイレクションを有効にするには

このリリースでは、この機能は管理対象Webページでのみ利用できます。HTML5マルチメディアコンテンツが利用可能なWebページにHdxVideo.js JavaScript(Citrix Virtual Apps and Desktopsのインストールメディアに含まれています)を追加する必要があります。たとえば、社内研修サイトのビデオなどです。

youtube.comのようにアダプティブビットレート技術(HTTPライブストリーミング(HLS)、Dynamic Adaptive Streaming over HTTP(DASH)など)をベースにしたWebサイトは、サポートされていません。

詳しくは、「マルチメディアのポリシー設定」を参照してください。

トラブルシューティングのヒント

WebページでHdxVideo.jsを実行しようとすると、エラーが発生する場合があります。JavaScriptが読み込みに失敗した場合、HTML5リダイレクションメカニズムはエラーになります。使用するブラウザーの開発者ツールウィンドウでコンソールを調べて、HdxVideo.jsに関連するエラーがないことを確認してください。例:

リダイレクトの画像