Nutanix仮想化環境
Citrix Virtual Apps and Desktops環境でNutanix Acropolisを使用して仮想マシンを提供する場合は、以下のガイダンスに従ってください。セットアップ処理には、次のタスクが含まれます。
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Citrix Virtual Apps and Desktops環境にNutanixプラグインをインストールして登録する。
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Nutanixとの接続を作成する。
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Nutanixハイパーバイザーで作成したマスターイメージのスナップショットを使用するマシンカタログを作成する。
詳しくは、Nutanixサポートポータルにある『Nutanix Acropolis MCS plug-in Installation Guide』を参照してください。
重要:
Nutanixプラグインのインストールを、Citrix DaaSによってNutanixハイパーバイザーを持つリソースの場所へのホスト接続を作成する必要があるすべてのCloud Connectorに対して行う必要があります。
Nutanixプラグインのインストールと登録
次の手順に従って、すべてのCloud ConnectorにNutanixプラグインをインストールして登録します。Citrix Cloudの [管理]>[完全な構成] 機能を使用して、Nutanixへの接続を作成します。次に、Nutanix環境で作成したマスターイメージのスナップショットを使用するマシンカタログを作成します。
ヒント:
Nutanixプラグインをインストールまたは更新するときは、Citrix Host Service、Citrix Broker Service、およびMachine Creation Serviceを停止してから再起動することをお勧めします。
Nutanixプラグインのインストールについて詳しくは、Nutanixのドキュメントサイトを参照してください。
Nutanixとの接続の作成
以下の情報は、「接続の作成と管理」のガイダンスを補足するものです。Nutanix接続を作成するときは、Nutanixに固有の詳細に注意しながら、その記事の一般的なガイダンスに従ってください。
接続とリソースの追加 ウィザードの [接続] ページで、接続の種類として [Nutanix] を選択し、アドレスと資格情報、接続の名前を指定します。[ネットワーク] ページで、ホスティングユニットのネットワークを選択します。
選択できる接続の種類は次のとおりです:Nutanix AHV、Nutanix AHV XI、Nutanix AHV PC。
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[Nutanix AHV] の場合は、Prism Element(PE)クラスターのアドレスと資格情報を指定します。
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[Nutanix AHV PC] の場合は、ハイパーバイザーのアドレスと資格情報を指定します。
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[Nutanix AHV XI] の場合は、アドレスとユーザー名を指定してから、Nutanix XI資格情報ファイル(
.pem)
に含まれる公開キーおよび秘密キーをインポートします。(公開キーと秘密キーは、Nutanix XI管理者によってNutanix XIクラウドで生成されます)。- キーをインポートするには、資格情報ファイルを検索し、メモ帳(または任意のテキストエディター)でそのファイルを開き、コンテンツをコピーします。その後、[接続] ページに戻り、[キーのインポート] を選択し、コンテンツを貼り付けてから [保存] を選択します。
注意:資格情報の内容またはその形式を変更しないでください。
ヒント:
Nutanix AHV(Prism Element)をリソースとして使用してマシンを展開する場合は、VMのディスクが存在するコンテナを選択します。
Nutanixスナップショットを使用するマシンカタログの作成
以下の情報は、「マシンカタログの作成」のガイダンスを補完する情報です。カタログを作成するには、Nutanixに固有の詳細に注意しながら、その記事の一般的なガイダンスに従ってください。
選択したスナップショットは、カタログの仮想マシンの作成に使用されるテンプレートです。カタログを作成する前に、Nutanixでイメージとスナップショットを作成してください。詳しくは、Nutanixドキュメントを参照してください。
カタログ作成ウィザードで次の操作を行います:
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[オペレーティングシステム] ページと [マシン管理] ページには、Nutanix固有の情報は含まれていません。
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[コンテナ] または [クラスターとコンテナ] ページは、Nutanixに固有のものです。
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Nutanix AHV XIをリソースとして使用してマシンを展開する場合は、[コンテナ] ページで、VMのIDディスクを配置するコンテナを選択します。
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Nutanix AHV Prism Central(PC)をリソースとして使用してマシンを展開すると、[クラスターとコンテナ] ページが表示されます。VMの展開に使用するクラスターを選択してから、コンテナを選択します。
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[マスターイメージ]ページで、イメージのスナップショットを選択します。Citrix Virtual Apps and Desktopsで使用するAcropolisのスナップショット名は、”XD_“で始める必要があります。必要に応じて、Acropolisコンソールを使用してスナップショットの名前を変更します。スナップショットの名前を変更した場合は、カタログ作成ウィザードを再起動して、最新の一覧を表示します。
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[仮想マシン] ページで、仮想CPUの数と仮想CPUあたりのコア数を指定します。
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[NIC] ページで、NIC(ネットワークインターフェイスカード)の種類を選択して、関連するネットワークをフィルタリングします。このオプションは、Nutanix AHV PC接続でのみ使用できます。NICには、[VLAN] と [OVERLAY] の2種類があります。マスターイメージに含まれる1つまたは複数のNICを選択してから、NICごとに関連付けられた仮想ネットワークを選択します。
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[マシンID] ページ、[ドメイン資格情報] ページ、[スコープ] ページ、および [概要] ページには、Nutanixに固有の情報は含まれていません。
Nutanix Clusters on AWS
Citrix DaaS(旧称Citrix Virtual Apps and Desktopsサービス)は、Nutanix Clusters on AWSをサポートします。Nutanix Clustersは、プライベートクラウドまたは複数のパブリッククラウドでのアプリケーションの実行をシンプルにします。
ヒント:
このサポートは、Nutanixオンプレミスクラスターと同じ機能を提供します。単一のクラスターのみサポートされます(Prism Element)。詳しくは、こちらを参照してください。
要件
Nutanix Clusters on AWSを使用するには、以下のものが必要です:
- Nutanixアカウント。
- 次の権限を持つAWSアカウント:
- IAMFullAccess
- AWSConfigRole
- AWSCloudFormationFullAccess
Nutanix Clusterの作成
Nutanix Clusterを作成するには:
- Nutanixアカウントにログインします。
- [Nutanix cluster] オプションを見つけ、[Launch] をクリックします。[Nutanix Console] が開きます。詳しくは、「Get Started with Nutanix Cluster on AWS」を参照してください。
- [new VPC] の作成を選択します。
クラスター作成プロセスは、次のエラーで失敗することがあります:
- Cluster failed to create within a given time. Deleting cluster.(指定された時間内にクラスターを作成できませんでした。クラスターを削除しています)
- Host Nutanix Cluster - Node
XXXXXXXXXXX: Instance i-xxxxxxxxxxxxx: disable network interface source/dest check error.
- Host Nutanix Cluster - Node
XXXXXXXXXXX: Unable to obtain instance i-xxxxxxxxxxxxxx network interface info.
クラスターの作成に失敗した場合は:
- もう一度、別のリージョンで1つ作成してみてください。
- もう一度試す前に、必ずNutanix CloudFormationスタック(CFS)を削除してください。
他のリソースに加えて、Nutanix CFSは以下を作成します:
- 「Nutanix Cluster xxxxxxxxxxxxx 10.0.0.0/16」という名前の1つのVPC
- 「10.0.128.0/24」と「10.0.129.0/24」という2つのサブネット
- 1つのインターネットゲートウェイ
- 1つのNATゲートウェイ
クラスターが作成されたら、Nutanix Prismのアドレスを取得します:
- [Nutanix Console] に移動します。
- コンソールの右上にある [Launch Prism Element] リンクにマウスを合わせて、URLをコピーします。
Nutanix Prismへの接続
Nutanix Prismに接続するには:
- 「10.0.129.0/24」サブネットに踏み台VMを作成します。
- 踏み台VMにRDP(リモートデスクトッププロトコル)で接続し、前のセクションでコピーしたPrism ElementのURLに移動します。
- デフォルトの資格情報を使用してログインします:
admin:nutanix/4u
。忘れずにパスワードを変更してください。
Nutanix ClusterでのVMの作成
Nutanix Prismに接続した後、Nutanixクラスター上にVMを作成します。
VMがインターネットアクセスを必要とする場合
- AWSコンソールに移動します。
- Nutanix CFSによって作成されたものと同じVPCで、新しく「10.0.130.0/24」サブネットを作成します。
- このサブネットのルートテーブルにルートを追加して、すべての非ローカルトラフィックを上記のNATゲートウェイに転送します。
- 踏み台VMにRDP(リモートデスクトッププロトコル)で接続し、前のセクションでコピーしたPrism ElementのURLに移動して、ログインします。
- 新しいネットワークの追加[Settings]>[Network Configuration]>[Create Subnet] に移動します。AWSで使用しているものと同じ「10.0.130.0/24」サブネットを使用します。
- その新しいサブネットにすべてのVM(AD、CC、VDAなど)を作成します。
VMがインターネットアクセスを必要としない場合
- 踏み台VMにRDP(リモートデスクトッププロトコル)で接続し、前のセクションでコピーしたPrism ElementのURLに移動して、ログインします。
- 新しいネットワークの追加[Settings]>[Network Configuration]>[Create Subnet] に移動します。「10.0.129.0/24」サブネットを使用します。
- そのサブネットにすべてのVM(AD、CC、VDAなど)を作成します。
ヒント:
VMの時間とタイムゾーン情報が正しく設定されていることを確認してください。これは特にAD(Active Directory)に当てはまります。
ホスト接続の作成
- Citrix Studioを起動します。
- ホスティングノードを選択し、[接続およびリソースの追加] をクリックします。
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[接続] 画面で、[新しい接続を作成する] を選択し、[接続アドレス] に「
https://xxx.xxx.xxx.xxx:9440
」を入力します。 - UIに従ってウィザードを完了します。
注:
Citrix StudioでNutanixのオプションを表示するには、nutanixプラグインが(nutanixゾーンで使用されていなくても)すべてのコネクタVMにインストールされている必要があります。