Citrix DaaS

Microsoft System Center Virtual Machine Managerカタログの作成

マシンカタログの作成」では、マシンカタログを作成するウィザードについて説明します。次の情報は、Microsoft System Center Virtual Machine Manager(VMM)仮想化環境に固有の詳細について説明しています。

注:

VMMカタログを作成する前に、VMMへの接続の作成を完了する必要があります。「Microsoft System Center Virtual Machine Managerへの接続」を参照してください。

マスター仮想マシンの作成

  • マスター仮想マシンにVDAをインストールします。このとき、デスクトップを最適化するオプションを選択してください。これにより、パフォーマンスが向上します。
  • バックアップのため、マスター仮想マシンのスナップショットを作成します。
  • 仮想デスクトップを作成します。

SMB 3ファイル共有のMCS

SMB 3ファイル共有の仮想マシンストレージ上でMCSを使用して作成されたマシンカタログの場合、Citrix HCL(Hypervisor Communications Library)からの呼び出しをSMBストレージに適切に接続できるよう、資格情報は以下の要件を満たしている必要があります。

  • VMMのユーザー資格情報には、SMBストレージに対する完全な読み取りおよび書き込みアクセス権限が必要です。
  • 仮想マシンのライフサイクルイベント中のストレージ仮想ディスク操作では、Hyper-Vサーバーを介してVMMのユーザー資格情報が使用されます。

Windows Server 2012のHyper-VでVMM 2012 SP1を使用する場合:SMBをストレージとして使用する際には、Cloud Connectorから各Hyper-Vマシンへの認証用CredSSP(Credential Security Support Provider)を有効にしてください。詳しくは、CTX 137465を参照してください。

標準のPowerShell V3リモートセッションを使用する場合、Cloud ConnectorのHCLはCredSSPを使ってHyper-Vマシンへの接続を開きます。この機能では、Kerberosで暗号化されたユーザーの資格情報がHyper-Vマシンに渡され、この資格情報(この場合はVMMユーザーの資格情報)を使用してリモートのHyper-Vマシン上のセッション内でPowerShellコマンドが実行されます。これにより、ストレージに対する通信コマンドが正しく動作します。

以下のタスクでは、HCLで作成されるPowerShellスクリプトを使用します。その後スクリプトは、SMB 3.0ストレージ上で動作するHyper-Vマシンに送信されます。

マスターイメージの統合: イメージにより、新しいMCSプロビジョニングスキーム(マシンカタログ)が作成されます。作成された新しいディスクから新しい仮想マシンを作成できるようにマスター仮想マシンを複製およびフラット化(および元のマスター仮想マシンの依存関係を削除)します。

root\virtualization\v2名前空間でConvertVirtualHardDiskを実行します。

例:

$ims = Get-WmiObject -class $class -namespace "root\virtualization\v2";
$result = $ims.ConvertVirtualHardDisk($diskName, $vhdastext)
$result
<!--NeedCopy-->

差分ディスクの作成:イメージを統合して作成されたイメージから、差分ディスクを作成します。この差分ディスクは、新しい仮想マシンに接続されます。

root\virtualization\v2名前空間でCreateVirtualHardDiskを実行します。

例:

$ims = Get-WmiObject -class $class -namespace "root\virtualization\v2";
$result = $ims.CreateVirtualHardDisk($vhdastext);
$result
<!--NeedCopy-->

IDディスクのアップロード: HCLでは、IDディスクをSMBストレージに直接アップロードすることはできません。そのため、Hyper-VマシンがIDディスクをストレージにアップロードしてコピーする必要があります。Hyper-VマシンはCloud Connectorのディスクを読み取れないため、HCLでHyper-Vマシンを介してIDディスクをコピーしておく必要があります。

  1. HCLは管理者共有を介してIDディスクをHyper-Vマシンにアップロードします。
  2. PowerShellリモートセッションで実行されるPowerShellスクリプトにより、Hyper-VマシンがIDディスクをSMBストレージにコピーします。

    Hyper-Vマシン上にフォルダーが作成され、(リモートPowerShell接続を介して)そのフォルダーに対する権限がVMMユーザーのみにロックされます。

  3. HCLが管理者共有からファイルを削除します。
  4. HCLがHyper-VマシンへのIDディスクのアップロードを完了すると、リモートPowerShellセッションによってIDディスクはSMBストレージにコピーされ、Hyper-Vマシンから削除されます。

IDディスクフォルダーが削除された場合は再作成され、再使用できるようになります。

IDディスクのダウンロード: アップロードの場合と同様に、IDディスクがHyper-VマシンからHCLに渡されます。次の処理により、Hyper-Vサーバー上にVMMユーザー権限のみを持つフォルダーが作成されます(存在しない場合)。

  1. PowerShell V3リモートセッションで実行されるPowerShellスクリプトにより、Hyper-VマシンがSMBストレージからローカルのHyper-VストレージにIDディスクをコピーします。
  2. HCLがHyper-Vマシンの管理者共有からIDディスクをメモリ内に読み取ります。
  3. HCLが管理者共有からファイルを削除します。

次の手順

追加情報

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