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スケジュールベースおよび負荷ベースの設定

Autoscaleによるマシンの電源管理方法

Autoscaleは、選択したスケジュールに基づいてマシンの電源をオンまたはオフにします。Autoscaleでは、特定の曜日を含む複数のスケジュールを設定し、その期間中利用可能なマシンの数を調整できます。特定の日の特定の時間に特定のユーザーグループがマシンリソースを消費すると予想される場合は、その間のエクスペリエンスを最適化できます。それらのマシンで実行中のセッションがあるかどうかにかかわらず、スケジュール中にマシンの電源がオンになることに注意してください。

注:

Autoscaleは、手動でプロビジョニングされたマシンと、専用マシンカタログ内のマシンの、電力管理をサポートしていません。

これはデリバリーグループのタイムゾーンに基づいたスケジュールです。タイムゾーンを変更するには、デリバリーグループのユーザー設定を変更します。詳しくは、「デリバリーグループの管理」を参照してください。

Autoscaleには次の2種類のデフォルトのスケジュールがあります:平日(月曜日から金曜日まで)と週末(土曜日と日曜日)。デフォルトでは、平日のスケジュールでは、ピーク時の午前7時から午後6時30分までの間、1台のマシンの電源が投入され、オフピーク時には稼働しません。デフォルトの処理能力バッファは、ピーク時とオフピーク時には10%に設定されます。デフォルトでは、週末のスケジュールでは、マシンの電源はオンになりません。

注:

Autoscaleは、サイトに登録されているマシンのみを使用可能な処理能力の一部として計算します。「登録されている」とは、そのマシンが使用可能であるか、既に使用中であることを意味します。これによって、ユーザーセッションを実行できるマシンのみがデリバリーグループの処理能力として見なされるようになります。

スケジュールベースの設定

Autoscaleスケジュール。スケジュールを追加、編集、選択、削除できます。

適用する曜日。選択したスケジュールに適用した曜日を強調表示します。残りの曜日は灰色表示されます。

編集。1時間ごとまたは30分ごとにマシンを割り当てることができます。数字またはパーセンテージでマシンを割り当てることができます。

注:

  • このオプションは、RDSデリバリーグループおよびプール型のVDIデリバリーグループ用のAutoscaleユーザーインターフェイスでのみ使用可能です。
  • [編集] の横のヒストグラムは、異なる時間枠で実行中のマシンの数またはパーセンテージを表示します。
  • [ピーク時]の上の [編集] をクリックすると、時間枠ごとにマシンを割り当てることができます。[起動するマシン] ウィンドウのドロップダウンリストで選択したオプションによって、マシンを数字またはパーセンテージで割り当てることができます。
  • RDSデリバリーグループの場合、実行する最小マシン数を各日の30分ごとに個別に設定できます。プール型のVDIデリバリーグループの場合、実行する最小マシン数を各日の1時間ごとに個別に設定できます。

独自にスケジュールを定義するには、以下の手順を実行します。

  1. ドロップダウンリストで [スケジュールの編集] を選択して [スケジュールの追加] をクリックします。

  2. [Autoscaleスケジュールの編集]ウィンドウで、各スケジュールに適用する曜日を選択します。必要に応じてスケジュールを削除することもできます。

  3. [適用] をクリックしてスケジュールを保存し、Autoscaleページに戻ります。

  4. ドロップダウンリストで適切なスケジュールを選択し、そのスケジュールに適切なオプションを設定します。

重要:

  • Autoscaleでは、同じ日を異なるスケジュールで上書きすることはできません。たとえば、schedule1で月曜日を選択した後にschedule2で月曜日を選択すると、schedule1で自動的に月曜日が消去されます。
  • スケジュール名では大文字と小文字が区別されません。
  • スケジュール名は空白にしたり、スペースだけを含めることはできません。
  • Autoscaleでは、文字間にスペースを入れることができます。
  • スケジュール名に次の文字を使用することはできません: \ / ; : # . * ? = < > | [ ] ( ) { } “ ‘ `。
  • Autoscaleでは、重複したスケジュール名は使用できません。スケジュールごとに異なる名前を入力してください。
  • Autoscaleでは、空のスケジュールはサポートしていません。つまり、選択した日のないスケジュールは保存されません。

注:

[Autoscale]ページでは、選択したスケジュールに含まれている曜日が強調表示され、含まれていない曜日は灰色表示になります。

負荷ベースの設定

ピーク時。選択したスケジュールに適用した曜日のピーク時間を定義できます。このためには、横棒グラフを右クリックします。ピーク時間を定義すると、残りの未定義の時間はデフォルトでオフピーク時間に設定されます。デフォルトでは、午前7時から午後7時の時間枠が選択したスケジュールの曜日のピーク時間として定義されます。

重要:

  • RDSデリバリーグループの場合、ピーク時間の棒グラフが処理能力バッファに使用されます。
  • VDIデリバリーグループの場合、ピーク時間の棒グラフが処理能力バッファに使用され、ログオフや切断後にトリガーされるアクションを制御します。
  • Webベースのコンソールでは、RDSとVDIデリバリーグループの両方について、スケジュールに含まれる日のピーク時間を30分の詳細レベルで定義できます。従来のコンソールでは、これはRDSデリバリーグループに対してのみ実行できます。または、代わりにNew-BrokerPowerTimeScheme PowerShellコマンドを使用できます。詳しくは、「Broker PowerShell SDKコマンド」を参照してください。

処理能力バッファ。電源がオンになっているマシンのバッファを維持できます。値が小さいほどコストが低くなります。値を大きくするとユーザーエクスペリエンスが確実に最適化されるため、セッションを起動する時に追加のマシンの電源がオンになるまで待機する必要がありません。デフォルトでは、処理能力バッファはピーク時およびオフピーク時の10%です。処理能力バッファを0(ゼロ)に設定した場合、セッションを起動する時に追加のマシンの電源がオンになるまで待機が必要な場合もあります。Autoscaleでは、ピーク時とオフピーク時で個別に処理能力バッファを指定できます。

その他の設定

ヒント:

切断時。セッションが切断されてから一時停止またはシャットダウンされるまで、切断されロックされたマシンの電源をオンにしておく時間を指定できます。指定した切断時間が経過すると、構成したアクションに応じて、マシンは一時停止またはシャットダウンします。デフォルトでは、切断されたマシンにアクションは割り当てられていません。ピーク時とオフピーク時で個別にオプションを定義できます。このためには、下向き矢印をクリックして、メニューから次のいずれかのオプションを選択します:

  • 何もしない。これを選択すると、セッション切断後のマシンの電源はオンのままになり、Autoscaleは何もしません。
  • 一時停止。これを選択すると、指定された切断時間が経過した時にAutoscaleがマシンをシャットダウンせずに一時停止します。
  • シャットダウン。これを選択すると、指定された切断時間が経過した時にAutoscaleがマシンをシャットダウンします。

注:

このオプションは、プール型のVDIデリバリーグループおよび静的なVDIデリバリーグループ用のAutoscaleユーザーインターフェイスでのみ使用可能です。

ログオフ時 。セッションのログオフから一時停止またはシャットダウンされるまで、マシンの電源をオンにしておく時間を指定できます。指定したログオフ時間が経過すると、構成したアクションに応じて、マシンは一時停止またはシャットダウンします。デフォルトでは、ログオフしたマシンにアクションは割り当てられていません。ピーク時とオフピーク時で個別にオプションを定義できます。このためには、下向き矢印をクリックして、メニューから次のいずれかのオプションを選択します:

  • 何もしない。これを選択すると、セッションのログオフ後マシンの電源はオンのままになり、Autoscaleは何もしません。
  • 一時停止。これを選択すると、指定されたログオフ時間が経過した時にAutoscaleがマシンをシャットダウンせずに一時停止します。
  • シャットダウン。これを選択すると、指定されたログオフ時間が経過した時にAutoscaleがマシンをシャットダウンします。

注:

このオプションは、静的なVDIデリバリーグループ用のAutoscaleユーザーインターフェイスでのみ使用可能です。

電源オフの遅延。マシンの電源をオンにした後Autoscaleがマシンの電源をオフにするまで経過する必要がある最短の分数を指定できます。デフォルトでは、電源オフの遅延は30分です。この値は、0〜60分の間で設定できます。詳しくは、「電源オフの遅延のしくみ」を参照してください。

注:

  • 従来のコンソールでは、このオプションは、RDSデリバリーグループ用のAutoscaleユーザーインターフェイスでのみ使用可能です。Webベースのコンソールでは、RDSデリバリーグループと静的なVDIデリバリーグループの両方のAutoscaleユーザーインターフェイスで利用できます。
  • 静的VDIデリバリーグループの電源オフの遅延を構成するには、PowerShell SDKを使用します。例:C:\PS> Set-BrokerDesktopGroup "MyDesktop" -PowerOffDelay 15。静的VDIデリバリーグループの場合、電源オフの遅延は、マシンが割り当て済みかどうかにかかわらず適用されます。
  • 場合によっては、Autoscaleが関連するマシンの電源をオフにしないように、電源オフの遅延が有効にならない期間を構成することがあります。たとえば、マシンの電源がオフになる前にログオフスクリプトが正常に完了するように期間を構成します。PowerShell SDKを使用できます。例:C:\PS> Set-BrokerDesktopGroup "MyDesktop" -SettlementPeriodBeforeAutoShutdown <TimeSpan>。詳しくは、「Broker PowerShell SDKコマンド」を参照してください。

1時間あたりのマシンインスタンスのコスト。選択したコストベースに一致する1時間あたりのマシンインスタンスのコストを指定できます。1時間あたりのマシンインスタンスのコストは、使用されたコンピューティング処理能力の1時間あたりのコスト(米ドル)です。この設定は、上記のAutoscale設定によるコスト削減を計算するために使用されます。削減額は、[監視]>[傾向]>[マシンの使用量] で確認します。詳しくは、「Autoscale管理対象マシンの監視」を参照してください。

注:

Autoscaleは、選択したコストベースで通貨単位の変更をサポートしていません。

セッションが切断された状態で異なる期間に移行するVDIマシンの電源管理

重要:

  • この拡張機能は、セッションが切断されたVDIマシンにのみ適用されます。セッションがログオフされているVDIマシンには適用されません。
  • この機能拡張を有効にするには、該当するデリバリーグループのAutoscaleを有効にする必要があります。それ以外の場合、電源ポリシーの切断操作は、期間の移行時にトリガーされません。

以前のリリースでは、アクション(切断アクション=「一時停止」または「シャットダウン」)が必要な期間に移行するVDIマシンの電源がオンのままになっていました。このシナリオは、アクション(切断アクション =「何もしない」)が不要な期間(ピーク時またはオフピーク時)にマシンが切断された場合に発生しました。

このリリース以降では、指定した切断時間が経過すると、Autoscaleはマシンを一時停止または電源をオフにします。これは、その期間に対して構成された切断アクションによって異なります。

たとえば、VDIデリバリーグループに対して次の電源ポリシーを構成するとします:

  • PeakDisconnectAction を「何もしない」に設定
  • OffPeakDisconnectAction を「シャットダウン」に設定
  • 「OffPeakDisconnectTimeout」を「10」に設定

注:

切断アクション電源ポリシーについて詳しくは、「https://developer-docs.citrix.com/projects/delivery-controller-sdk/en/latest/Broker/about_Broker_PowerManagement/#power-policy」および「https://developer-docs.citrix.com/projects/delivery-controller-sdk/en/latest/Broker/Get-BrokerDesktopGroup/」を参照してください 。

以前のリリースでは、ピーク時にセッションが切断されたVDIマシンは、ピークからオフピークに移行しても電源がオンのままでした。このリリース以降、OffPeakDisconnectActionおよびOffPeakDisconnectTimeoutポリシーのアクションは、期間以降時にVDIマシンに適用されます。その結果、オフピークに移行してから10分後にマシンの電源がオフになります。

以前の動作に戻す(つまり、セッションが切断された状態でピークからオフピークまたはオフピークからピークに移行するマシンでは何も実行しない)場合は、次のいずれかの操作を行います:

  • 「LegacyPeakTransitionDisconnectedBehaviour」レジストリ値を1に設定します(true、以前の動作を有効にします)。デフォルトでは、値は0です(false、期間の移行時に電源ポリシーの切断アクションがトリガーされます)。
    • パス:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\DesktopServer
    • 値の名前:LegacyPeakTransitionDisconnectedBehaviour
    • 種類:REG_DWORD
    • 値のデータ:0x00000001(1)
  • Set-BrokerServiceConfigurationData PowerShellコマンドを使用して設定を構成します。例:
    • PS C:\> Set-BrokerServiceConfigurationData HostingManagement.LegacyPeakTransitionDisconnectedBehaviour -SettingValue $true

期間移行時に電源ポリシーアクションを適用するには、マシンが次の条件を満たす必要があります:

  • 切断されたセッションがある。
  • 保留中の電源操作がない。
  • 異なる期間に移行するVDI(シングルセッション)デリバリーグループに属している。
  • 特定の期間(ピーク時またはオフピーク時)に切断し、電源操作が割り当てられている期間に移行するセッションがある。

処理能力バッファについて

処理能力バッファは、動的な負荷の増加を考慮し、現在の需要に応じて予備の処理能力を追加するために使用されます。次の2つのシナリオに注意する必要があります:

  • RDSデリバリーグループの場合、処理能力バッファは、負荷インデックスを基準としたデリバリーグループの合計処理能力のパーセンテージで定義されます。負荷インデックスについて詳しくは、「負荷インデックス」を参照してください。

  • VDIデリバリーグループの場合、処理能力バッファは、コンピューターの数を基準としたデリバリーグループの合計処理能力のパーセンテージで定義されます。

Autoscaleでは、ピーク時とオフピーク時で個別に処理能力バッファを指定できます。処理能力バッファフィールドの値を小さくすると、Autoscaleがオンにする予備の処理能力が少なくなるため、コストが削減されます。値を大きくするとユーザーエクスペリエンスが確実に最適化されるため、セッションを起動する時に追加のマシンの電源がオンになるまで待機する必要がありません。デフォルトでは、処理能力バッファは10%です。

重要:

処理能力バッファにより、予備の合計処理能力がデリバリーグループの合計処理能力の「X」パーセントを下回るレベルに低下すると、マシンの電源がオンになります。これによって、必要なパーセンテージの予備の処理能力が確保されます。

電源オフの遅延のしくみ

電源オフの遅延機能を使用して、マシンの電源をオンにした後Autoscaleがマシンの電源をオフにするまで経過する必要がある最短の分数を指定できます。これによって、セッション需要が不安定な期間にマシンが電源オンとオフを繰り返さないようにします。電源オフの遅延オプションは、RDSデリバリーグループのAutoscaleユーザーインターフェイスでのみ使用可能です。静的VDIデリバリーグループの電源オフの遅延を構成するには、PowerShell SDKを使用します。たとえば、「MyDesktop」という名前のデリバリーグループに対して、電源オフの遅延を15分に設定する場合、PowerShellコマンドSet-BrokerDesktopGroupを使用します。例:

PS C:\> Set-BrokerDesktopGroup "MyDesktop" -PowerOffDelay 15

静的VDIデリバリーグループの場合、電源オフの遅延は、マシンが割り当て済みかどうかにかかわらず適用されます。

RDSデリバリーグループ

マシンの電源がオンになる状況

重要:

スケジュールが選択されている場合、Autoscaleはスケジュールで構成されているすべてのマシンの電源をオンにします。負荷に関係なく、このスケジュール中、指定された台数のマシンの電源をオンにしたままにします。

デリバリーグループ内の電源がオンになっているマシンの数が負荷インデックス基準で処理能力を確保するためのバッファに一致しなくなると、Autoscaleは追加のマシンの電源をオンにします。たとえば、デリバリーグループに20台のマシンがあり、スケジュールベースのスケール、20%の処理能力バッファで3台のマシンの電源がオンになる予定とします。この場合、負荷がなくなると、最終的に4台のマシンの電源がオンになります。これは、バッファとして4x10,000の負荷インデックスが必要であり、少なくとも4台のマシンの電源をオンにする必要があるためです。こうした事態は、ピーク時、マシンの負荷が増加したとき、新しいセッションの起動時、新しいマシンをデリバリーグループに追加したときに発生する可能性があります。Autoscaleは、次の基準を満たすマシンの電源のみをオンにします:

  • マシンがメンテナンスモードではない。

  • マシンが稼働しているハイパーバイザーがメンテナンスモードになっていない。

  • 現在マシンの電源がオフになっている。

  • マシンに保留中の電源操作がない。

マシンの電源がオフになる状況

重要:

  • スケジュールが選択されている場合、Autoscaleはスケジュールに従ってマシンの電源をオフにします。
  • このスケジュール中、電源がオンになるよう構成されているマシンの電源はオフにしません。

デリバリーグループの電源がオンになっているマシンの数(処理能力バッファを含める)をサポートするのに十分な数のマシンがある場合、Autoscaleは追加のマシンの電源をオフにします。こうした事態は、オフピーク時、マシンの負荷が減少した時、セッションのログオフ時、そしてマシンをデリバリーグループから削除した時に発生する可能性があります。Autoscaleは、次の基準を満たすマシンの電源のみをオフにします:

  • マシンとそのマシンが稼働しているハイパーバイザーがメンテナンスモードになっていない。

  • 現在マシンの電源がオンになっている。

  • マシンが利用可能として登録されている、または起動後、登録を待機している。

  • マシンにアクティブなセッションがない。

  • マシンに保留中の電源操作がない。

  • マシンが指定された電源オフの遅延条件を満たしている。これは、少なくとも「X」分間マシンの電源がオンになっていたことを意味します。「X」は対象のデリバリーグループで指定された電源オフの遅延です。

サンプルシナリオ

次のようなシナリオを想定します:

  • デリバリーグループの構成。Autoscaleが電源管理するデリバリーグループには10台のマシンが含まれています(M1〜M10)。

  • Autoscaleの構成

    • 処理能力バッファは10%に設定します。
    • 選択したスケジュールにマシンが含まれていません。

このシナリオは以下の順序で実行されます:

  1. ユーザーはログオンしていません。

  2. ユーザーセッションが増加します。

  3. 追加のユーザーセッションが開始されます。

  4. セッションの終了により、ユーザーセッションの負荷が減少します。

  5. ユーザーセッションの負荷は、オンプレミスリソースによってのみ処理されるようになるまで減少し続けます。

上記のシナリオでAutoscaleがどのように機能するかについては、以下を参照してください。

  • ユーザー負荷なし(初期の状態)
    • 1台のマシン(例:M1)の電源がオンになっています。マシンの電源がオンになっているのは、処理能力バッファが構成されているためです。この場合、10(マシン数)×10,000(負荷インデックス)×10%(構成された処理能力バッファ)=10,000です。したがって、1台のマシンの電源がオンになります。
    • 電源がオンになっているマシン(M1)の負荷インデックス値は基準の負荷(負荷インデックス= 0)です。
  • 最初のユーザーがログオンする
    • セッションは、マシンM1でホストされます。
    • 電源がオンになっているマシンM1の負荷インデックスが増大し、M1は基準の負荷を超えます。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(M2)の電源をオンにします。
    • マシンM2の負荷インデックス値は基準の負荷になっています。
  • ユーザーが負荷を増やす
    • マシンM1とM2の間でセッションの負荷が分散されます。その結果、電源がオンになっているマシン(M1とM2)の負荷インデックスが増加します。
    • 予備の合計処理能力は、まだ負荷インデックス基準で10,000を超えています。
    • マシンM2の負荷インデックス値は基準の負荷ではなくなります。
  • 追加のユーザーセッションが開始される
    • マシン間(マシンM1とM2)でセッションの負荷が分散されます。その結果、電源がオンになっているマシン(M1とM2)の負荷インデックスがさらに増加します。
    • 予備の合計処理能力が負荷インデックス基準で10,000未満に低下すると、処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(M3)の電源をオンにします。
    • マシンM3の負荷インデックス値は基準の負荷になっています。
  • さらに追加のユーザーセッションが開始される
    • マシン間(マシンM1からM3まで)でセッションの負荷が分散されます。その結果、電源がオンになっているマシン(M1からM3まで)の負荷インデックスが増加します。
    • 予備の合計処理能力は、負荷インデックス基準で10,000を超えています。
    • マシンM3の負荷インデックス値は基準の負荷ではなくなります。
  • セッションの終了によりユーザーセッションの負荷が減少する
    • ユーザーがセッションからログオフした後、またはアイドルセッションがタイムアウトした後、マシンM1からM3までの解放された処理能力は他のユーザーが開始したセッションのホストで再利用されます。
    • 予備の合計処理能力が負荷インデックス基準で10,000を超えるレベルに増加すると、Autoscaleはいずれかのマシン(例:M3)をドレイン状態にします。その結果、他のユーザーによって開始されたセッションは、(エンドユーザー負荷が再度増大する、または他のマシンの負荷が最小になるなど)新しい変更が行われない限り、そのマシンに送信されなくなります。
  • ユーザーセッションの負荷が減少し続ける
    • マシンM3上のすべてのセッションが終了し、指定された電源オフの遅延でタイムアウトになると、AutoscaleはマシンM3の電源をオフにします。
    • さらにユーザーがセッションからログオフすると、電源がオンになったマシン(M1とM2)の解放された処理能力は他のユーザーが開始したセッションのホストで再利用されます。
    • 予備の合計処理能力が負荷インデックス基準で10,000を超えるレベルに増加すると、Autoscaleはいずれかのマシン(例:M2)をドレイン状態にします。その結果、他のユーザーによって開始されたセッションは、そのマシンに送信されなくなります。
  • セッションがすべて終了するまで、ユーザーセッションの負荷は減少し続けます。
    • マシンM2上のすべてのセッションが終了し、指定された電源オフの遅延でタイムアウトになると、AutoscaleはマシンM2の電源をオフにします。
    • 電源がオンになっているマシン(M1)の負荷インデックス値は基準の負荷になっています。処理能力バッファが構成されているため、AutoscaleはマシンM1をドレイン状態にしません。

注:

RDSデリバリーグループの場合、ユーザーのセッションログオフ時にデスクトップへの変更はすべて失われます。ただし、ユーザー固有の設定が構成されている場合、ユーザープロファイル設定とともにローミングされます。

プール型のVDIデリバリーグループ

処理能力バッファを使用すると、デリバリーグループ内のマシンの総数を基にして電源がオンになっているマシンのバッファを確保することで、需要の急増に対応できます。デフォルトでは、処理能力バッファは、デリバリーグループ内にあるマシンの総数の10%です。

マシン数(処理能力バッファを含む)が現在電源がオンになっているマシンの総数を上回っている場合、需要に対応して追加のマシンの電源がオンになります。マシン数(処理能力バッファを含む)が現在電源がオンになっているマシンの総数を下回っている場合、構成されたアクションに従って余分なマシンはシャットダウンするか一時停止します。

サンプルシナリオ

次のようなシナリオを想定します:

  • デリバリーグループの構成。Autoscaleが電源管理するデリバリーグループには10台のマシンが含まれています(M1〜M10)。
  • Autoscaleの構成
    • 処理能力バッファは10%に設定します。
    • 選択したスケジュールにマシンが含まれていません。

このシナリオは以下の順序で実行されます:

  1. ユーザーはログオンしていません。

  2. ユーザーセッションが増加します。

  3. 追加のユーザーセッションが開始されます。

  4. セッションの終了により、ユーザーセッションの負荷が減少します。

  5. ユーザーセッションの負荷は、オンプレミスリソースによってのみ処理されるようになるまで減少し続けます。

上記のシナリオでAutoscaleがどのように機能するかについては、以下を参照してください。

  • ユーザー負荷なし(初期の状態)
    • 1台のマシン(M1)の電源がオンになっています。マシンの電源がオンになっているのは、処理能力バッファが構成されているためです。この場合、10(マシン数)×10%(構成された処理能力バッファ)=1です。したがって、1台のマシンの電源がオンになります。
  • 最初のユーザーがログオンする
    • デスクトップを使用するためにユーザーが初めてログオンした時に、電源がオンになったマシンでホストされたデスクトッププールからデスクトップが割り当てられます。この場合、ユーザーにはマシンM1からデスクトップが割り当てられます。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(M2)の電源をオンにします。
  • 2人目のユーザーがログオンする
    • ユーザーにはマシンM2からデスクトップが割り当てられます。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(M3)の電源をオンにします。
  • 3人目のユーザーがログオンする
    • ユーザーにはマシンM3からデスクトップが割り当てられます。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(M4)の電源をオンにします。
  • ユーザーのログオフ
    • ユーザーがログオフした後、またはユーザーのデスクトップがタイムアウトした後、解放された処理能力(M3など)をバッファとして利用できます。その結果、処理能力バッファが10%で構成されているためAutoscaleはマシンM4の電源をオフにします。
  • ユーザーがいなくなるまで、ユーザーのログオフは続きます。
    • さらにユーザーがログオフすると、Autoscaleはマシンの電源(M2またはM3など)をオフにします。
    • ユーザーが残っていなくても、Autoscaleは予備の処理能力用に確保された最後の1台のマシン(M1など)の電源はオフにしません。

注:

プール型のVDIデリバリーグループの場合、ユーザーのセッションログオフ時にデスクトップへの変更はすべて失われます。ただし、ユーザー固有の設定が構成されている場合、ユーザープロファイル設定とともにローミングされます。

静的なVDIデリバリーグループ

処理能力バッファを使用すると、デリバリーグループ内の未割り当てのマシンの総数を基に電源がオンになっている未割り当てのマシンのバッファを確保することで、需要の急増に対応できます。デフォルトでは、処理能力バッファは、デリバリーグループ内にある未割り当てのマシンの総数の10%です。

重要:

デリバリーグループ内のすべてのマシンが割り当てられた後は、処理能力バッファがマシンの電源のオンオフに関与することはなくなります。

マシン数(処理能力バッファを含む)が現在電源がオンになっているマシンの総数を上回っている場合、需要に対応して未割り当てのマシンの電源が追加でオンになります。マシン数(処理能力バッファを含む)が現在電源がオンになっているマシンの総数を下回っている場合、構成されたアクションに従って余分なマシンは電源がオフになるか一時停止します。

静的なVDIデリバリーグループのAutoscale:

  • 該当するVDIデリバリーグループのAutomaticPowerOnForAssignedプロパティがtrueに設定されているときにのみ、割り当てられたマシンの電源をピーク時にオンにし、オフピーク時にオフにします。
  • AutomaticPowerOnForAssignedDuringPeakプロパティがtrueに設定されているデリバリーグループに所属するマシンの電源がピーク時にオフになっている場合、自動的にオンにします。

割り当てられたマシンで処理能力バッファがどのように機能するかを理解するには、次のことを考慮してください:

  • 処理能力バッファは、デリバリーグループに未割り当てのマシンが1つまたは複数ある場合にのみ機能します。
  • デリバリーグループ内に未割り当てのマシンがない(すべてのマシンが割り当てられている)場合、処理能力バッファがマシンの電源のオンオフに関与することはなくなります。
  • AutomaticPowerOnForAssignedDuringPeakプロパティは割り当てられたマシンの電源がピーク時にオンになるかを決定します。trueに設定されている場合、Autoscaleはピーク時にマシンの電源をオンにしたままにします。電源がオフの場合はオンにします。

サンプルシナリオ

次のようなシナリオを想定します:

  • デリバリーグループの構成。Autoscaleが電源管理するデリバリーグループには10台のマシンが含まれています(M1〜M10)。
  • Autoscaleの構成
    • マシンM1からM3までが割り当てられ、マシンM4からM10までは未割り当てです。
    • 処理能力バッファはピーク時およびオフピーク時の10%に設定します。
    • 選択されたスケジュールに従って、Autoscaleは午前9:00から午後6:00までマシンの電源を管理します。

上記のシナリオでAutoscaleがどのように機能するかについては、以下を参照してください。

  • スケジュールの開始 - 午前09:00
    • Autoscaleは、マシンM1からM3までの電源をオンにします。
    • 処理能力バッファが構成されているため、Autoscaleが追加のマシン(例:M4)の電源をオンにします。マシンM4は未割り当てです。
  • 最初のユーザーがログオンする
    • デスクトップを使用するためにユーザーが初めてログオンした時に、電源がオンになった未割り当てのマシンでホストされたデスクトッププールからデスクトップが割り当てられます。この場合、ユーザーにはマシンM4からデスクトップが割り当てられます。そのユーザーによる以降のログオンでは、最初の使用時に割り当てられたデスクトップに接続します。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(例:M5)の電源をオンにします。
  • 2人目のユーザーがログオンする
    • ユーザーには電源がオンになっている未割り当てのマシンからデスクトップが割り当てられます。この場合、ユーザーにはマシンM5からデスクトップが割り当てられます。そのユーザーによる以降のログオンでは、最初の使用時に割り当てられたデスクトップに接続します。
    • 処理能力バッファが構成されているため、需要の増大に応じてAutoscaleが追加のマシン(例:M6)の電源をオンにします。
  • ユーザーのログオフ
    • ユーザーがデスクトップからログオフしたり、デスクトップがタイムアウトになると、Autoscaleは午前09:00から午後06:00までマシンM1からM5までの電源をオンにしたままにします。これらのユーザーが次回ログオンすると、最初の使用時に割り当てられたものと同じデスクトップに接続されます。
    • 未割り当てのマシンM6は、未割り当ての新規ユーザーにデスクトップを提供するため待機します。
  • スケジュールの終了 - 午後06:00
    • Autoscaleは午後06:00にマシンM1からM5までの電源をオフにします。
    • 処理能力バッファが構成されているため、Autoscaleは未割り当てのマシンM6の電源をオンにしたままにします。このマシンは、未割り当ての新規ユーザーにデスクトップを提供するため待機しています。
    • このデリバリーグループ内では、マシンM6からM10までは未割り当てのマシンです。