Citrix DaaS

StoreFront

StoreFrontは、リソースをホストするサイトにアクセスするユーザーを認証して、ユーザーのアプリケーションやデスクトップのストアを管理します。StoreFrontにより、アプリやデスクトップへのセルフサービスアクセスをユーザーに提供する「エンタープライズアプリケーションストア」がホストされます。また、ユーザーのアプリケーションサブスクリプション、ショートカット名、およびそのほかのデータを維持および管理し、さまざまなデバイスで一貫したユーザーエクスペリエンスを実現します。

ユーザーが組織のファイアウォールの外側から接続する場合、Citrix CloudでCitrix Gateway(旧称NetScaler Gateway)技術を使用して接続をSSLで保護できます。Citrix GatewayやCitrix VPX仮想アプライアンスは非武装地帯(DMZ)に配置するSSL VPNアプライアンスであり、企業ファイアウォールを介した安全な単一アクセスポイントを提供します。

Citrix Cloudでアプリケーションやデスクトップへのアクセスを設定する主なユースケースは、次の3つです:

  • Citrix Workspace: Virtual Apps and Desktopsサービスには、アプリケーションおよびデスクトップをエンドユーザーに配信するためのCitrix Workspaceへのアクセスが含まれています。ワークスペースの主なメリットは、展開する手間がかからず、シトリックスにより常に最新状態に保たれることです。ワークスペースは、新規および既存の顧客、プレビュー用途、および概念実証用途に適しています。
  • オンプレミスStoreFront:既存のStoreFrontを使用して、Citrix Cloud内のアプリケーションとデスクトップを集約することもできます。このユースケースでは、2要素認証のサポートなどセキュリティが強化されており、ユーザーはクラウドサービスにパスワードを入力できません。また、ドメイン名とURLをカスタマイズすることもできます。この展開タイプは、StoreFrontを展開済みのすべてのCitrix Virtual Apps and Desktopsユーザーに適しています。

ユースケース1:Citrix Workspace

Citrix Workspaceへのアクセスはhttps://<customername>.cloud.comを介して行います。必要に応じて、ワークスペースURLの一部(<customername>)をカスタマイズすることができます。その後、使用するリソースの場所ごとに接続を構成すると、エンドユーザーが自分のワークスペースのリソースにアクセスできるようになります。エンドユーザーは、最新バージョンのCitrix ReceiverまたはCitrix Workspaceアプリを使用して自分のワークスペースにアクセスします。

Citrix Workspaceの使用について詳しくは、次の記事を参照してください:

  • ワークスペース構成:アクセスと認証の設定、およびエンドユーザーに表示される外観のカスタマイズについて。
  • ワークスペース環境:エンドユーザーが自分のワークスペースにアクセスする方法、およびその表示内容について。

Citrix Workspaceを介してエンドユーザーにリモートアクセスを提供する場合、Citrix Gatewayサービスか、独自のCitrix Gatewayを使用できます。

Citrix Gatewayサービスの使用

  1. [Citrix Cloud]>[リソースの場所] で、使用するリソースの場所として [Gateway] を選択します。
  2. [Gateway Service] を選択し、[保存] をクリックします。
  3. [Citrix Cloud]>[ワークスペース構成]>[サービス統合] で、Gatewayサービスを見つけて省略記号メニューから [有効にする] を選択します。

独自のCitrix Gatewayを使用する

  1. Citrix GatewayをICAプロキシとして設定します(認証ポリシーやセッションポリシーは不要です)。
  2. Citrix Gatewayを使用するようにリソースの場所を設定します:
  3. [Citrix Cloud]>[リソースの場所] で、使用するリソースの場所として [Gateway] を選択します。
  4. [従来のゲートウェイ] を選択し、外部FQDNを入力します。プロトコルは追加しないでください。ポートはオプションです。Citrix Workspaceでは、リモートアクセスと内部アクセスの組み合わせはサポートされません。
  5. Citrix Cloud Connectorを、Secure Ticket Authority(STA)サーバーとしてCitrix Gatewayにバインドします。詳しくは、「CTX232640」を参照してください。

注:

Citrix Gatewayサービス、および独自のCitrix Gatewayの構成について詳しくは、「Citrix Gateway」を参照してください。

ユースケース2:オンプレミスStoreFront

オンプレミスStoreFrontの構成方法について詳しくは、StoreFrontのドキュメントを参照してください。

既存のStoreFrontを使用するメリットの1つは、Citrix Cloud Connectorによりユーザーパスワードが暗号化されることです。資格情報は、ランダムに生成されるワンタイムキーを使用してAES-256でCloud Connectorにより暗号化されます。このキーはCitrix Workspaceアプリに直接返され、クラウドに送信されることはありません。Citrix Workspaceアプリは返されたキーをセッションの開始時にVDAに提供して、資格情報の暗号化を解除してWindowsへのシングルサインオンを実現します。

  • 転送には、HTTPとポート80を選択します。StoreFrontマシンは、指定したFQDN(完全修飾ドメイン名)からCloud Connectorに直接アクセスできる必要があります。Cloud Connectorは、クラウドNFuse/STAのURLに到達できる必要があります(https://<customername\>.xendesktop.net/Scripts/wpnbr.dllおよびctxsta.dll)。
  • 高可用性を確保するには、Cloud ConnectorをDelivery Controllerとして追加します。

推奨

最新バージョンのStoreFrontを使用してください。

外部アクセス

Citrix GatewayおよびオンプレミスStoreFrontを介した外部アクセスを提供するには:

  • 通常の展開と同様に、認証ポリシーおよびセッションポリシーを指定してCitrix Gatewayを設定します。詳しくは、Citrix Gatewayのドキュメントを参照してください。
  • オンプレミスStoreFrontストアのDelivery Controllerを、Citrix Cloud Connectorにポイントします。Cloud Connectorを、STAサーバーとしてCitrix Gatewayにバインドします。
  • Citrix Gatewayには、StoreFrontと同じSTA URLを使用する必要があります。既存のCitrix Virtual Apps and Desktops環境のSTAを使用するようゲートウェイを設定していない場合は、Cloud ConnectorをSTAとして使用できます。

内部アクセス

オンプレミスStoreFrontを介した内部アクセスを提供するには、オンプレミスStoreFrontストアのDelivery Controllerを、Citrix Cloud Connectorにポイントします。

外部アクセスと内部アクセス

Citrix GatewayおよびオンプレミスStoreFrontを介した外部および内部アクセスを提供するには:

  • 通常の展開と同様に、認証ポリシーおよびセッションポリシーを指定してCitrix Gatewayを設定します。詳しくは、Citrix Gatewayのドキュメントを参照してください。
  • Cloud Connectorを、STAサーバーとしてCitrix Gatewayにバインドします。
  • オンプレミスStoreFrontストアのDelivery Controllerを、Cloud Connectorにポイントします。
StoreFront