Cloud Connectorをインストールする
Citrix Cloud Connectorは、Citrix管理サービスと顧客管理コンポーネントを連携させます。Cloud Connectorは、VDA、顧客管理StoreFront、クラウドベースのDelivery Controller間の通信を可能にする、Citrix Cloudのサービス集合体です。Cloud Connectorは、対話形式またはコマンドラインでインストールできます。
1つ目のCloud Connectorをインストールしたら、同じリソースの場所でインストール手順を繰り返して、2つ目のCloud Connectorもインストールしてください。リソースの場所ごとに、Cloud Connectorは少なくとも2つ必要です。
インストール後は、適切に動作するよう、Cloud Connectorを搭載したサーバーの電源は常にオンにしてください。Cloud Connectorをインストールしたマシンを、別のドメインに移動しないでください。
サイズおよびスケールの考慮事項
Citrix Virtual Apps and Desktopsサービスのサイズとスケールを評価する場合、すべてのコンポーネントを考慮する必要があります。特定の要件に応じて、Cloud Connectorと顧客管理StoreFrontの構成を調査し、テストします。マシンのサイズを縮小すると、システムのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
以下の記事は、サイズとスケールのテストに関する情報です。これらの記事では、テスト済みの最大容量の詳細と、Cloud Connectorのマシン構成に関するベストプラクティスの推奨事項を提供します。
マシンを準備する
Windows Server 2012 R2マシンまたはWindows Server 2016マシンを2つプロビジョニングします。
Cloud Connectorをホストする各マシンは、次の要件を満たしている必要があります:
- Microsoft .NET Framework 4.7.2以降をインストール済み。
- ユーザー用のオファリングを作成するために使用するリソースとユーザーを含むActive Directoryドメインに参加済み。
- リソースの場所で使用するリソースに接続できるネットワークに接続済み。詳しくは、「Cloud Connectorのプロキシとファイアウォールの構成」を参照してください。
- インターネットに接続済み。詳しくは、「インターネット接続の要件」を参照してください。
- サーバークロックを正しいUTC時間に設定済み。
- Citrix Cloudとの通信用に送信TCPポート443を開いている。
アプリとデスクトップの配信用マシン(ホスト)のプロビジョニングにMicrosoft System Center Virtual Machine Managerを使用する場合は、Citrix Cloud Connectorを搭載した各サーバーにVMMコンソールをインストールします。このインストールを省略すると、次のエラーメッセージが表示されます:SCVMM console version 2012 or later is not installed on the following delivery controllers ...
。
Cloud Connectorを対話形式でインストールする
Cloud Connectorをインストールするサーバーから、Citrix Cloudにログオンします。左上隅のメニューで [リソースの場所] を選択します。
[ダウンロード] をクリックし、ウィザードに従います。
- Citrix Cloud管理者の資格情報が求められます。Citrix Cloudへのログオン時に使用した資格情報を入力します。
- 複数の顧客の管理者となっている場合は、Cloud Connectorのインストール対象の顧客を選択します。
- 顧客にリソースの場所が複数ある場合は、Cloud Connectorをインストールする場所を選択します。
インストールの開始時と終了時に、インストーラーによりCitrix Cloudへの接続チェックが実行されます。
1つ目のCloud Connectorをインストールしたら、同じリソースの場所でインストール手順を繰り返して、2つ目のCloud Connectorもインストールしてください。リソースの場所ごとに、少なくとも2つのCloud Connectorが必要です。
インストールのたびに、Citrix Cloudコントロールセンターから新しいCloud Connectorをダウンロードすることをお勧めします。ダウンロード済みのインストーラーを再利用して、複数のCloud Connectorをインストールすることはしないでください。
コマンドラインからCloud Connectorをインストールする
次のコマンドを実行します。
Run CWCConnector.exe /q /Customer:\<*customer*> /ClientId:<*client-id*> /ClientSecret:<*client-secret*>
/ResourceLocationId:<*resource-location-id*> /AcceptTermsOfService:true
サポートされるパラメーターの一覧を表示するには、「CWCConnector /?
」と入力します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
q |
サイレントインストールを開始します。省略すると、対話形式のインストールが開始されます。 |
Customer |
必須。カスタマーID。[IDおよびアクセス管理]の[APIアクセス]ページに記載されています。 |
ClientId |
必須。管理者が作成可能なセキュアクライアントID。[APIアクセス]ページにあります。 |
ClientSecret |
必須。セキュアクライアントの作成後にダウンロードできるセキュアクライアントのシークレット。[APIアクセス]ページにあります。 |
ResourceLocationId |
オプションです。[リソースの場所]ページで[ID]をクリックすると表示されます。 |
AcceptTermsOfService |
必須。 |
インストールの結果
次の終了コードが表示されます:
- 1603:予期しないエラーが発生しました。
- 2:前提条件チェックが不合格でした。
- 0:インストールが正常に完了しました。
インストールログは次の場所に保存されます:
%LOCALAPPDATA%\Temp\CitrixLogs\CloudServicesSetup
%ProgramData%\Citrix\WorkspaceCloud\InstallLogs
インストールが失敗した場合、Start /Wait CWCConnector.exe /*parameter:value*
を実行してエラーコードを確認します。インストールが完了したら、「echo %ErrorLevel%*
」を実行します。
詳細情報の表示
- Citrix Cloud Connector
- Citrix Cloud Connectorの技術詳細
- Cloud Connectorのインストール
- Cloud Connectorのプロキシとファイアウォールの構成
- Cloud Connectorのスケールおよびサイズの考慮事項
- ローカルホストキャッシュのスケールおよびサイズの考慮事項
次のステップ
構成プロセスの全体像については、「インストールと構成」を参照してください。